だが、そのキャラはただのカマセだった……
なんてキャラは一杯いますよね
この作品のキャラはあまりその様な事はしたくないんで、一度は見せ場を用意しております
ですが、カマセはカマセなんですよね……では、本編どぞ↓
ネギがエヴァに果たし状を渡しに行くイベントに生一は関与しなかった
理由としては学校があったことと、そもそもそんな事を知らなかったのが原因である。
時間は進み大停電の日、魔法先生・生徒は何時も以上に警戒をしながら警備にあたっていた
それは学園の大結界が一時的に消失するのもあるが、それ以上に内部で大規模の戦闘が予想されていたからである。
「やってるね~……」
「へ! 生一先輩、ここからネギ先生達の闘いが見えるんですか!?」
今回のアルバイト、生一は愛衣と高音と周っていた
今のところ大規模な侵入者は見つかっておらず生一は見回りながらネギとエヴァの対決を観戦していた。
「それで、どっちが優勢ですか?」
「ん……」
生一は眼を細めて闘いを観察する
戦闘はちょうど佳境を迎えようとしていた。
「……ネギ君の反撃が始まったな」
「それでは、力は拮抗していると?」
「イヤ、ネギ君の方が劣勢だな」
ネギの魔法を妨害する様に茶々丸が距離を詰める
それを止める様に明日菜が前に出て足止めする。
ネギはその間にエヴァへと魔法を放ち、エヴァはそれに応対する様に同じ威力の魔法を放つ
遊ばれている。生一の感想はそれだった。
「ん?」
「どうしました?」
生一は周りを見渡し、その様子に愛衣が首を傾げる
そして生一はある方向を見て停止した。
「?」
「どうかしましたか?」
「高音……来るぞ!」
その言葉に高音は得意の操影術を使い影で横へと飛ぶ
生一は横に居た愛衣を抱き上げて横へと跳んだ。
-----ドゴンッ-----
二人が横へ避けた瞬間に先ほど居た場所が何かに抉られた
「ふぇっ!?」
「高音!」
「はい!」
生一は高音の方へと愛衣を投げ、敵への方向に駆け出す
高音は瞬時に影を纏い、影の使い魔を展開
そして生一に随行させる。
「!」
生一は無言で進行方向を変えて横へと跳ぶ
生一に随行していた影の使い魔は音もなく何かに消された。
「なっ!」
「高音! 愛依ちゃんを連れて下がれ! そして出来れば真名ちゃん達を呼んできてくれ!」
生一は見えない何かを避けながら高音に言う
高音は生一の様子から只者ではない事を感じ取る。
「直ぐに呼んできます!」
「せ、生一先輩! 気をつけてください!」
高音が愛衣を連れて戦線を離脱する
それに伴って学園全体で魔物が召喚された事を生一は感じとった。
「囮? イヤ、学園を制圧しようとしているのか?」
生一は見えない何かを直感を頼りに避け続ける
数分もの間避け続けてやっと生一は見えない何かを視認した。
(影か!)
闇に紛れる様に影が生一に襲い掛かる
月明かりだけがその存在を明るみにさせる。
(相手は操影術使いか? イヤ、それなら高音が気付かないはずがない。なら……)
生一は少しの思考で答えに行きつく
それは似た様なモノを一度目にしているのが大きい。
「てめぇ、“影”そのものを操ってやがるな!」
操影術とは影を操るものだが、正式には操っているのは影ではなく闇の精霊によって作り出された擬似的な影である
もし本物の影を操っているのだとすればその様な能力を持っているはずである。
「ほう。我の能力をこの短時間で見破るとは……人間にしてはやるな」
生一の言葉に刺激されたのかその存在は月明りの中に現れる
その姿は……人間だった。
「……」
「人間には初めて会ったものと自己紹介をするという文化があったな。我もそれに倣うとしよう」
その姿は人間だった
しかし生一の眼に違うものに映っていた。
(なんだ、この“真っ黒”なモノは?)
「我が名は『ラバー・バルゼウス』。“奪う者”や“影の魔王”と人間には言われている」
生一は目の前の存在に吐き気をもよおす
バルゼウスと名乗るモノは人に見えるが“中”が真っ黒で生一には気持ち悪いと表現するしかなかった。
「この場所には更なる“器”を求めてやってきたのだ。学園の長の所へと向かうはずだったのだが……」
「……」
バルゼウスは生一を見て嗤う
「我の勘がここに行けというのでな。来てみたら中々……面白い人間を見つけた」
「……そうかい」
生一は拳を構えてバルゼウスを見る
バルゼウスは嗤った。
「人間にしては歪みな中身をしている。それはなんだ? 人間が持っていいものではないな?」
「……さてな」
「そうか……なら貴様の中身を直接見せてもらうとしよう!」
影が生一へと襲いかかった
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
ところ変わってエヴァとネギの闘いはクライマックス
「やあぁぁぁぁ!!」
「ふん!」
ネギの全力魔法をエヴァは相殺する程度の魔力で抑え込む
流石に長く生きているだけある。
「どうした坊や? その程度か!」
「くぅぅぅぅ!?」
突如として増した魔力にネギの魔法は押され始める
このままでは押し負けると感じたネギは懐に用意していた物を取り出した。
「えい!」
「む?」
それは巻物の様な物だった
そしてそれは広げられた部分から段々と発光していく
「まさか、“
魔法書巻。それは古代からある魔法を保存しておく物である
しかし、その精製法は極めて難しく一つ精製するのにも一年以上の時間を要し
中級程度の魔法しか保存する事が出来ない。
それはネギがいざと言う時の為にと故郷の翁から渡されていた物であった
「発動!
スクロールが全て発光し終えると魔法が発動する
ネギの放った魔法に合わさる様に白き雷は後押しした。
「小癪な!」
だが、流石は闇の福音と呼ばれるだけあってエヴァの対応は早かった
無詠唱でもう一つの魔法を発動させて更に拮抗を狙う。
「やあぁぁぁぁ!」
「はぁぁぁぁ!」
長い拮抗の果て、勝ったのは……
「ああああああ!!!!!」
最後の魔法薬を懐に隠していたネギだった
-----ドッカーンッ-----
最後に放った魔法の矢が拮抗していた魔法を打ち崩しエヴァに魔法が当たる
「があああ!」
魔法の矢はエヴァに当たるとその身体を吹き飛ばし、勝負が終わった
「……僕の勝ちです」
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
そして視点は戻り生一達の闘い
……勝負は圧倒的だった。
「くそくそくそっ! 何故当たらん!?」
生一が
「遅すぎんだよ」
「くそっ!」
影を操る利点はその隠密せいだ
何処から現れるか分からない影、そしてそれは光の下にしか姿を現さない
普通の魔法使いなら初見で影に貫かれて死亡。運よく避けられたとしても何処からともなく現れる影を何度も避けられるはずがない。
「アイツの拳の方がもっと速かった。アイツの魔法の方がもっと」
だが、生一は違う
今までの経験が直感と言う道標となり影を紙一重で避け、拳で叩きおとしていく。
そして何よりも、生一の眼はその影を捉えていた
「……俺は拘束されるのが嫌いだ」
「何?」
ボソッ呟く様に生一は言う
それは何時もの生一を知る者ならばゾッとするほどに低い声であった。
「だが、それ以上に嫌いな事がある」
「?」
生一の眼がバルゼウスを捉える
その眼は全てを理解していた。
「それは好き勝手に自分の力が利用されて悲しんでいる奴を見る事だ」
そう言った瞬間に生一の右拳が黒く光輝く
それは闇よりも黒い漆黒
そしてそれは見える者にとって異常であると一目で分かった。
「馬鹿な!? 闇精霊を操っているだと!?」
「その身体から出て行ってもらうぞ!」
それは一瞬だった
生一の一撃から守る為に前方に展開された影は生一の拳に紙の様に破かれていく
影が破られた先には驚いた顔をしたバルゼウス。
生一の拳はバルゼウスの心臓を正確に捉え吹き飛ばす
しかしその力は身体から抜ける様に背中から飛び出し、その時に真っ黒い何かが一緒に飛び出した。
【グオオォォォォォォ!】
真っ黒い何かは叫び声をあげながら慣性に乗って後ろに飛んでいき、やがて闇にまぎれた
残ったのは生一と支えられた人物の二人だけ。
「……っち、操られてても女を殴りたくはなかったな」
生一は呟き、その者を横にする
「生一さん!」
「大丈夫だったかい、生一さん」
そして、それを待ってかの如く刹那と真名がその場に到着する
「ああ、大丈夫だったよ」
生一の答えに二人は安堵のため息を吐く
生一は笑うが、ふと考え込むように顎に手を置いた。
「……? どうかしましたか、生一さん?」
「……」
生一は考え込む、未だに生一の直感が警告ならしていたからだ
「まだ終わってないのかもしれないな」
生一が意味深に呟いた台詞はまだトラブルは終わっていない事を示していた
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
(見事だ)
空中から落ちながらエヴァはネギを見る
(まさか、最後まで魔法薬を残していたとは、何度も使う場面はあったというのに……)
エヴァは素直に称賛する
足りない力を知恵で補いうわまってきたのだ、彼の父の所業を考えてみれば本当に血が繋がっているのか疑問である
(それにしても、またあの退屈な日々を過ごさんといけんのか……)
そんな憂鬱なエヴァの心境を表すかの様にエヴァの周りは暗かった
イヤ、それは普通の暗さではない。
【ほう、これはまた歪みな存在だ】
突然横から聞こえた声にエヴァは反応する
しかし、何処にも姿は見えない
(どこだ? くそ、こんなに暗くては何も見えん……イヤ、何故こんなに暗いんだ?!)
エヴァがそれに気づいた時は既に遅かった
【身体は化け物でありながら心は人間か? 人間などにはなれない哀れな吸血鬼よ】
(なんだ、コイツは“なんだ”!?)
【我が貴様を解き放ってやろう……より化け物らしくな】
そう声が呟いた時、エヴァは自分の何かが盗られていく感覚を覚える
それは無くしたくない自分の心の支え。
(止めろ! 私のモノを盗るな!)
叫んでも声はエヴァの何かを奪っていく
真っ暗な闇の中、エヴァはもがく。
(止めろ止めろ止めろ止めろ止めろ!)
そして、最後に残ったのは……
「ああ……私はいったい何を戸惑っていたのか……」
「私は既に化け物じゃないか」
アンケートはエヴァ編が終わるまでですので、まだ答えていない人はまだ間に合いますよ!
それにしてもISの人気は驚きました
やはり皆さんも原作でいい気になってる奴の鼻っ柱を叩き折るのが好きなSですか?
それとも、強すぎる生一の強いところをみたいMですか?
私は束さんの泣き顔がみたいのでSですかね?
そして次はエヴァ編のクライマックスになるかも?
では、次回もお楽しみに
あ、感想、誤字脱字は何時でもお待ちしております