強すぎた男   作:@T

2 / 24
人とは何か己とは何か
その答えを言える人間はいったい何人居るのだろうか?


強すぎた男とアルバイト

「久しぶりじゃのう、生一君」

「久しぶりと言っても1ヶ月も経ってませんけどね」

 

 生一に説明を終えたタカミチは生一を学園長の下へと連れて行ったのである

 学長席に座っている学園長に対して生一は足を組んで対応していた。

 

「で、さっき説明されたネギって言う馬鹿(ナギ)の子供の子守を俺にしろと?」

「う、うむ。お主ならネギ君を任せても大丈夫だと思っての・・・・・・」

 

 学園長の言葉に生一はやれやれと肩を竦めながら応えた

 

「分かりました。やりません」

「そうか、やって・・・・・・へ?」

 

 学園長に笑顔を向けながら生一はもう一度言う

 

「や・り・ま・せ・ん♪」

 

 それはもう清々しい程良い顔で学園長に言う

 あまりの清々しさに学園長も分かったと言いそうになるが、なんとかこらえて話を続ける

 

「いやいや、そこをなんとかじゃな・・・・・・」

「イヤですよ、俺は夜のバイトで精一杯なんです。もしこれ以上言うなら、バイトも止めますよ?」

 

 生一にそう言われて学園長も言葉を詰らせる

 夜のバイトとは夜にやってくるかもしれない侵入者への警備である

 生一はあまり皆に知られてはいないが、その実AAAクラスの侵入者を何人も撃退した実績がある

 

 もしもの為に生一に抜けられるのは困るのだ。

 

「うむ・・・・・・」

「んじゃ、夜のバイトの為に俺も帰ったら寝るんで」

 

 そう言い生一は学園長室から出て行く

 学園長とタカミチはその後ろ姿を見ることしか出来なかった。

 

「タカミチ君の説得は駄目じゃったか?」

「無理ですよ。昔から(・・・)生一は自由に生きてますからね」

 

 夜の警備もやってくれてるのが奇跡みたいなものです。とタカミチは苦笑いする

 学園長は溜め息を吐いて目を伏せた。

 

 

ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー

 

 

 夜。闇に生きる者達が動き始める時間

 時刻は午前二時、丑三つ時である。

 

「はぁ~。まさかお前と組む事になるとは・・・・・・」

 

 そう言い生一は溜め息を吐く

 その視線の先には金髪の女子高生

 名を『高音(たかね)・D・グッドマン』なる美少女が居る。

 

「あら、どうしました? その溜め息は?」

「はぁ~。お前、分かってて言ってるだろ?」

 

 実はこの二人、同い年で校舎も近くに在るせいか知り合い以上の関係である

 

「ふん。今日こそは貴方に正義とはなんたるか教えてあげます!」

「だから、俺は魔法使いじゃないって・・・・・・」

 

 だが、その関係は高音が一方的に生一に正義とはなんたるかを説き

 生一がそれを横へと聞き流すと言う関係である。

 

「そもそも、貴方はそれほどの力を持ってながら人々の為に・・・・・・」

「はいはい」

(はぁ、さっさと相方来てくれ~)

 

 その永遠にループしそうな説法を止めるのが、ある少女の役目である

 

「はぁはぁ、お待たせしてすみません」

「ん。少し遅かったけどどうかしたのか?」

 

「あ、いえ。ちょっと髪を整えてまして・・・・・・」

「遅いですよ、愛衣!」

「あう。すみません、お姉様」

 

 彼女の名前は『佐倉(さくら) 愛衣(めい)

 高音のストッパー役にして生一の癒しの一人である。

 

「んじゃ、さっさと行こう、そうしよう。それと、愛衣ちゃんのその髪形似合ってるよ」

「あ、ちょっと! 話しはまだ終わってませんよ!」

「そ、そうですか~えへへ・・・・・・あ。ま、待ってくださ~い」

 

 

ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー

 

 

 ところ変わって麻帆良の森の端っこ

 そこに彼は居た。

 

「・・・・・・ふぅ」

 

 闇に生き闇に住み、闇に潜み闇に討つ

 彼の名はシャドウ

 魔法世界の暗殺者である。

 

 そんな彼の今回のターゲット・・・・・・

 

「まさか、魔法世界でも有名なあの近衛(このえ) 近右衛門(このえもん)の暗殺を依頼されるとはな。運が良いやら悪いやら・・・・・・まぁ、依頼されたら完遂するのが俺の主義だ」

 

 シャドウは笑いながら仕掛けた魔法を発動させる

 

「行け、悪魔ども。足止めは頼んだぜ」

-----パチーンッ-----

 

 シャドウの合図と共に仕掛けた召喚魔法が発動する

 

【ガー!】

【ギャー!】

【ふふふ。此処が次の戦場ですか】

【ガハハハハ戦争を始めようじゃないか!】

 

 召喚された悪魔は最下級のモノから公爵級の悪魔まで様々

 その数、ざっと500

 明らかに一人の暗殺に用意する規模ではない。

 

「俺は表の人間には手を出さない主義だ。変わりに裏の奴には容赦はしない・・・・・・さぁ、始めようか」

【【【【【オォォォォォォォォォ!!】】】】】

 

 シャドウの掛け声と共に召喚された悪魔は

 

「あ、居た居た。侵入者」

 

 突然現れた男と共に半分が消滅した

 

「は?」

「? 侵入者だよな?」

 

 消滅した悪魔は最下級、下級と言える悪魔だ

 最下級でも悪魔だ。一匹還すにも英雄だって数秒はかかる

 が、召喚したシャドウにはその消されたタイミングが分からなかった。

 

 瞬きするよりも速く悪魔達は消されたのだ。

 

「お前・・・・・・何者だ?」

「へ? ただのアルバイトだけど?」

 

 何を言ってるんだ? と言う顔をしながらその少年はシャドウを見つめる

 そしてシャドウは気付く、少年の異常に

 

(コイツ、気も魔力も殆ど無い?)

 

 それは全てが異常だった

 突然悪魔の半分が消された事

 気も魔力も持ってない事

 周りの悪魔どもに怖気づかない事

 

 そして・・・・・・結界を張り、気配も隠している自分の居場所が簡単にバレた事。

 

「お前・・・・・・何者だ」

 

 シャドウは異常を理解してもう一度少年に問う

 否、これは問いでは無い。それは、シャドウの内から出た声だった

 

「・・・・・・」

 

 少年はそんな声に頭を掻く

 そして、ただ一言呟いた

 

「知るか」

 

 

ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー

 

 

「ふ~む・・・・・・」

「で、追加報酬出る?」

 

 学園長室

 そこで生一と学園長は向かい合っていた。

 

「生一君がこの者を捕まえたんじゃな?」

「? そうだけど? まぁ、変な生き物出してきて少し大変だったけど」

 

 そう言う生一の顔を見て、横に簀巻きにされた男を見る

 

「で、幾らの追加報酬?」

「ふむ・・・・・・ざっとこんなもんじゃのう」

 

 学園長に出された金額を見て、生一はにんまりと笑う

 その額は高校生の小遣いとしては少々多すぎる程であった。

 

「オッケ~。半分貰っとくから後は俺の口座に入れといてくれ」

 

 そう言い生一は半分の額を財布に入れ、学園長室を出て行った

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

 学園長は簀巻きにされている男を見る

 その顔には大きな拳大の痣を付け、他に外傷らしき外傷は無い。

 

「学園長・・・・・・」

「ふむ。どうじゃった?」

 

 部屋に入ってきたタカミチに学園長は調べる様に言った事を聞く

 

「はい。言われた通り調べて来ましたが・・・・・・多分本人かと」

「そうじゃったか・・・・・・」

 

タカミチは魔法世界で配られている紙を学園長に渡す

 

「・・・・・・魔法世界屈指の暗殺者。ランクS級・・・・・・のう」

「経歴を見てみると僕も勝てるかどうか怪しいところですね」

 

そこに書かれてるのは正しく簀巻きにされている本人で在る

出すところに出せば数億は下らない賞金が貰えるであろう

 

「その者を彼はほぼ無傷で無力化した」

「加えて、今回の被害はジーパンの膝辺りだけのようです」

 

学園長とタカミチは静かに溜め息を吐いた

 

 

 

 

 

 

ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと見つけました!!」

「お、高音。今からおでんでも食べに行こうと思ったんだがお前もどうだ?」

 

「な!今からおでんですって!? そんなの御肌に悪いです!」

「そっか・・・・・・じゃあ愛衣ちゃんはどうだ?」

「へ? 私は・・・・・・」

 

「臨時収入が入ったからおごるよ。ただし高音、お前は駄目だ」

「な!? なんでですか!」

 

「何時も五月蝿いからだよ。もうちょっと静かにしてくれたらおごってやるよ。お前美人だし」

「な、な、なーー!!」

「むぅ・・・・・・行きます! 一緒に行かせて下さい!」

 

「おっし、んじゃ行くか! 実は良い店見っけてな」

「ま、待ちなさい! 私も行きます!!」

 

 

 

 

 

 

明日は平日である

 




はい。二話目投稿です
高音の喋り方が分からなくて悪戦苦闘していました
こんな感じであってたでしょうか?
もし違っていたら感想でどんな感じで喋るか書いてくれると嬉しいです
修正いたしますので
こう言う時に手元に原作が無いのが痛いです

あ、感想は随時募集中です
こんな駄文に感想を貰えるかは分かりませんが、1文だけでも自分のテンションが上がるので書いてくれると嬉しいです

実はハーレムメンバーもまだ完全に決まってないので希望があるならば書いて下されば追加いたします
目指せ、ハーレムマスター!・・・調子こきましたすみません


追知:直しましたが、未だに違和感がある高音の喋り方・・・いったい何が違うのだろう?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。