1月はテストやレポートでまったくと言って良いほど小説に手をつけていませんでした
このままでは完結まで何年かかるかと戦慄しながら新しい作品を書きたくなっています
では本編↓どぞ
あ、この外伝を読むときの注意点です
“刀子先生がキャラ崩壊しています”
ご注意してください
夜のアルバイトが終わり深夜3時、生一は他の奴等にばれない様に静かに寮へと戻ってきた
「はぁ~」
ため息を吐きながら生一はベッドに腰かける
今日のアルバイトは侵入者が少なく、それに応じて生一の出番も少なかった
臨時収入もないので眠いだけである。
「……ん?」
ベッドに寝転がりながら生一は携帯を見る
そこで携帯に着信があった事に気付いた
時間は今からちょうど1時間前である。
「……? 飲み屋のおっちゃんからか?」
着信はとある縁で知り合った屋台の飲み屋の親父からである
生一は少し考えた後、頭を掻いてため息を吐いた。
「先生がまだ飲んでるのか? ……一応明日……イヤ、今日は学校だってのに」
生一は愚痴を吐きながら部屋を出る
向かうのはその後のメールに書かれていた屋台が今日在る場所
生一は寮の外へ出て直ぐにその場所へと急行した……
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
生一は直ぐに屋台へと到着する
外から見える部分では残っているのは一人である
生一は暖簾をくぐりながらため息を吐いた。
「おっちゃん、来たよ」
「お。良く来てくれた坊主」
暖簾をくぐった先には右目に切り傷がある丸坊主の屋台の親父が生一を待ち構えていた
今年43歳、見た目に比べてまだ若い男である。
「それで……この人はまた潰れるまで飲んでたんですか」
「おう。ここでの愚痴は他言無用だが……生徒の暴走が止まらんと愚痴ってたぞ」
生一は暴走しているつもりはないのだがと心の中で愚痴る
だが、結果的に迷惑をかけているのは事実であるので生一は何も言わない。
「んじゃ、連れて行きますね」
「おう。……良いか、狼になるなよ?」
「……それは俺に死ねと言うフリですか?」
「イヤ、そう言う訳じゃないんだが……」
生一はため息を吐きながら酔い潰れた人物を背負う
そしてお辞儀をしながら暖簾をくぐって行った。
「……こりゃ、先生も大変だね」
飲み屋の親父は苦笑しながら店仕舞いを始めた
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「うぅ~なんで男はどいつもコイツも……」
時は遡り深夜1時
葛葉刀子は愚痴を吐きながら酒を呷る。
「なんだい、先生。また振られたんかい?」
「振られてないわよ~。こっちから振ってやったのよ~」
酒を呷りながら刀子は親父に愚痴る
「やっぱり一般人は駄目ね~。少し力を見せちゃうと変な眼でこっちを見てくるんだもの。一回刀で脅しただけなのに……」
「イヤ、先生? 普通の一般人は刀で脅される事がまず無いですからね?」
「そもそもあっちも悪いのよ。元かのと幸せそうに話しちゃってさ。私と話すときはそんな顔しないのに……」
「……ま、新しい恋でも探すんですな」
親父は軽く対応しているが、実はこの話は既に3回ほどされておりこの後の言葉も親父は分かっている
「……どこかに良い人居ないかな~……」
親父としては愚痴を言ってもらうのは構わない
しかし、あまりに飲みすぎるのは明日に支障を与えかねない
居酒屋の親父と言う立場上、速く切り上げて欲しいのだが……
「……一般人が駄目なら魔法関係者は駄目なんですか?」
親父は提案を出して刀子を見る
刀子は考える様に上を見上げ、ため息を吐いた。
「無理よ~。神鳴流って分かると皆目を変えるもの~」
神鳴流の剣士と言えば一流の剣士として知れ渡っている
裏の関係者で知らない者は居ない。
その剣士が恋人を募集していると聞けば裏の関係者はこぞって人が送られてくるだろう
……組織に勧誘する為に。
「……知られ過ぎているのも考えもんですね」
「……そうね」
ちなみに、離婚した旦那とよりを戻すと言う提案には無理の一言で終わっている
「……それじゃあここの先生はどうなんです?」
「……良い人が居ないわね~」
「ほら、高畑さんとか……」
「……」
刀子は少し考えてから答える
「あの人も何か違うのよね~。何かそう……タイプじゃないわ~」
「そうですかい……」
親父は他の提案を考えるそこでふと携帯を見る
そして提案を口にした。
「あの坊主は?」
「それって……相川君?」
親父が知っている人物で刀子の裏を知っていて普通に接している人物は少ない
そして生一はその少ない人物に入っていた。
「……悪くはないんだけどね~」
「ほう」
今までの中で一番の反応に親父は驚きの声を出す
しかし、その後の言葉は……
「でも、駄目ね」
否定だった
「それは何故?」
親父の言葉に刀子はため息を吐く
「性格は悪くないわね。基本的に女性には優しいし、何処の組織にも所属していない。私を普通の一般人と同じく接してくれるのも良い」
「……悪いようには聞こえませんが?」
刀子はまたため息を一つ吐いて酒を呷る
「……分からないのよね」
「分からない?」
「分からないのよ……あの子の考えている事が」
刀子は生一と警備を一緒にした時の事を思い出す
「……普通、殺意を向けてくる相手には警戒するわよね?」
「……まぁ、それが普通と言うならそうなんでしょう」
「あの子、殺意を向けてきた相手に……警戒もせず近寄って行くのよ」
「はい?」
殺意を向けてくる相手にそのまま自然体で近寄って行く
それがどれだけ可笑しいか裏の関係者ならすぐ分かるだろう。
具体的に言えばナイフを持っている相手に素手で近づいていくのと同じである
近づいてくのが合気道の達人でも少しは躊躇するだろう
生一にはその躊躇がないのだ。
「何かが可笑しいのよあの子。裏に居るのに裏にいない。まるで
「……」
強さと心のバランスがとれていないと刀子は思う
「まあ、眼が離せないのよね」
表では仲間と一緒に馬鹿をやったりしているので眼を離せない
裏では色々な意味で眼を離せない。
「……」
「なんだかんだであの子と普通の先生と生徒の関係なのよね~。不思議ね~」
それから一時間後、刀子は酔い潰れて寝てしまった
そして、冒頭にまで話は戻る……
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「……いった」
刀子はカーテンから射す光で眼を覚ます
覚ました直後、頭の鈍い痛みではっきりと眼が覚めた。
「いたた。完全に二日酔いね……ん?」
そこで刀子は自分が何時もの部屋に居る事に気付いた
昨夜は確か屋台の居酒屋で眠っていたのにと刀子は周りを見渡す
そして、テーブルに置いてある水と栄養ドリンクに気付いた。
「……」
無言で水を飲みほしてその下に置かれていた紙を見る
そこには『現在の時間を見ましょう』と書かれていた。
「……」
冷や汗をかきながら刀子は目覚まし時計を見る
そこには長針が9を指し、短針が8と9の間を指した時計があった。
「ち、遅刻!?」
刀子は甲高い悲鳴を上げながら鞄を持って部屋を出る
置いてあった栄養ドリンク飲み干してアパートの前に置いある自動販売機の横のゴミ箱に投げ入れる。
何時もなら電車でゆっくりと向かう道のりを気で強化した脚で走り抜け
こちらを見てくる学生達を無視し、職員室に駆け込む。
「おはようございます!」
「おはy」
同僚の挨拶を聞かずに一限の授業の用意を持って担当のクラスに走る
一限は運の良いことに担任であるクラスで、ホームルームの時間を考えればギリギリで間に合う時間である。
-----ガラッ-----
教室に入る時は焦っているのがばれない様にゆったりと入っていく
「おはよう」
挨拶をして教室の中を見回す
生徒達は何事かと眼を見開いて刀子を見る。
「ブホッ!」
「やべぇ、マジだった!」
教室の一番後ろには失笑した生一と笑う慶一
そこで刀子はぼうぜんと後ろに掛けられている時計を見た
時計の長針は8を指し、短針は6を指している。
「……」
ギギギと錆びついた機械の様に正面に向き直り、生一を見る
生一は眼に涙を溜めてサムズアップした。
「お疲れ様です」
その日、生一のクラスから断末魔の声が響き渡り
教室から校庭まで飛んでいく人影があったとかなかったとか。
刀子と生一は先生と生徒の関係ですので恋愛方向には行きにくいかな~?
私の中では刀子先生は表ではキリッとしてるけど脇を突かれると激昴するキャラなので冷静な刀子先生は刀子先生じゃない!とか思ってます。
ですので、生一と刀子先生が絡むと嫌でも笑いになってしまいます
なんでしょうか、本編ではあまり絡ませたくなくなってきました
でも、刀子先生は生一の担任って設定なので嫌でも絡む事に……難しい
※へ?どうして生一が刀子先生の部屋に入れたかって?それは既に何度も行ってるって事ですよ。ええ何度もね(飲み屋の親父と生一が顔見知りなのもそれが理由です)