題名で分かる通り千雨編です
この小説は原作沿いに進行しております
麻帆良学園には麻帆良結界と呼ばれる結界が存在する
その結界は侵入者を感知する物だが、本来の作用は別に有る。
麻帆良結界の本来の作用は、認識の阻害だ
認識を他に反らすとも言う。
この結界は魔法の存在を一般人が視認しそうになった時、意識を他に反らす作用があるのだ
例えば、魔法使いが飛んでいて一般人がそれを発見したとしよう、普通ならそれを見た時、なんらかしら疑問に思うだろう
しかし、この結界の中だった場合その事を疑問に思わない。ああ、人が飛んでるな程度ですんでしまうのだ
「はぁ~・・・・・・欝だ」
だが、この結界の作用を受けない者も居る
それが・・・・・・
「てか、なんで子供が先生をやっているんだー!!」
眼鏡を掛けた女子中学生
名を『
この少女、麻帆良結界の作用を受けないのである。
その為、昔から可笑しな出来事に遭遇しては他の者から奇異の視線を受けていた
ある意味、魔法による被害者である
「てか労働法違反だろ!? 日本の政治家は何やってやがる?! 金か? 金なのか!?」
少女が幾ら常識的な事を言っても、麻帆良では意味は無い
外では非常識だとしても麻帆良では常識として扱われてしまうのだ。
「はぁ~・・・・・・帰ろ」
嘆いたところでどうしようもない
千雨が何を言ったところで麻帆良には関係ないのだから。
「ん? あれ、千雨ちゃん?」
「?」
そんな千雨にも理解者がいなくもない
「生一先輩・・・・・・」
「どうしたんだ、こんな所で?」
もっとも、その人物も常識とはほど遠い人物ではあるが・・・・・・
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「可笑しくないですか!? 10歳が先生ですよ、先生!!」
「まぁ、うん。学園長だししょうがないんじゃないか? 法律違反だとは思うが・・・・・・」
千雨と生一が会った場所からそう離れてはいないカフェ
そこで生一は千雨の愚痴を聞いていた。
「いくら大学を飛び級したって言ったって子供だろ! しかも教え方上手いし!」
「あ~・・・・・・それは良い事じゃないか?」
「こっちにもプライドってもんがある!」
「さいですか・・・・・・」
生一と千雨が出会ったのは前々回の麻帆良祭の時である
その時から千雨と生一はタメ口で話す様な仲である(普段は敬語だが感情が昂ると敬語が取れる)
「あ、そういやブログの方はd」
ふと思い出し生一は千雨に聞こうとする
が、最後まで言わせてもらえず千雨に口を塞がれる。
生一が聞こうとしたのは千雨のブログの事である
そのブログ、実はランキングで常にTOP5に入るほどの人気であり、生一もたまに見ている
だが、その内容は千雨がコスプレした写真や厨ニワードを盛り込んだ日記などであり、知り合いに見られたらSUN値直葬であることは確定的に明らかである。
千雨は左右を急いで確認しながら生一を睨んだ
「先輩、前にも言ったけど
「
「イヤですよ。アイツ等に知られたらなんて言われるか・・・・・・」
「ぷはっ。・・・・・・別に弄ったりしないと思うんだが・・・・・・」
生一の言葉に千雨は眼を細めて生一を見る
千雨が2-Aに所属しているのを生一は前回の訪問で把握していた。
「絶対、明石達が弄ってきます」
「何だ、いじめっ子でも居るのか?」
と言っても2-A全員の事を把握している訳ではない
生一が会った事のある2-Aメンバーは比較的常識的な者達である
「そう言うのじゃなくて・・・・・・愉快犯が・・・・・・」
「・・・・・・ああ、そりゃキツイ」
この愉快犯メンバーには和美も入っているが、生一にちょっかいをかける事はまずない
この時、生一の頭の中に浮かんだのは新聞部や報道部と言った噂好きの面々である。
「もったいないな~。千雨ちゃんだったらあの教室でも良いとこまでいけるだろ?」
「あのメンバーの中で良いとこにはいきたくないです」
「ん~残念だ・・・・・・俺的には千雨ちゃんは教室の中で5位だね」
「はい? なんですか5位って?」
瞬間、千雨の眼鏡が何時の間にか生一の手にあった
千雨はいきなり事で反応できない。
「そりゃ、顔よ顔。千雨ちゃん可愛いし」
「・・・・・・って! 何勝手に取ってんだ返せ!」
「良いじゃん、良いじゃん。俺に顔見せるぐらい」
「逆だ! アンタにこそ見せたくない・・・・・・」
笑いながら生一は眼鏡を千雨に返す
「残念」
「・・・・・・アンタ、時々子供っぽい事するよな」
「心だけは子供でいようと昔に決めた」
「何処の漫画の主人公ですかそれは?」
千雨と生一の話が一区切りをむかえると、タイミング良く生一の携帯が鳴る
「ん? すまん千雨ちゃん、電話だ」
「はいはい。さっさと済ませて私の愚痴を聞け」
苦笑をした後、生一は電話に出る
「ほいほい、どなた? あら、和美ちゃん? どしたの?」
生一は電話の相手と少し話した後、電話を切った。
「今、和美ちゃんから連絡あったんだけど・・・・・・千雨ちゃん、パーティーサボって此処に居るの?」
「イヤ、別に。そもそも行く気はなかったし・・・・・・」
「だけど、和美ちゃんから連れて来る様に言われちゃったよ」
「・・・・・・はぁ~」
千雨の溜め息に生一は苦笑する
「クラスに混じれない?」
「あんな奴等と同じだと思われてるんなら哀しいです」
「ん~・・・・・・でも、木乃香ちゃんみたいに普通の子も居るでしょ?」
「そりゃ、居るには居ますが・・・・・・」
生一は千雨の表情を見て頭を掻く
そして言葉を繋げた。
「何事も自分から歩み寄るのが大事だよ。自分と他の奴等は違うと思って話もしないのは厨ニびょ」
「ああもう! 先輩は何で最後の最後で台無しにするかな!?」
「それが俺だからだよ(笑)。とりあえず、先にパーティー行ってな。此処の支払いは俺がやっとくから」
生一はそう言い伝票を取って会計に向かう
千雨は溜め息を吐きながら店を出て行くのであった。
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「(って、どうやってあの輪に入って行きゃいいんだ!?)」
パーティーをしている場所に行った千雨だったが、どの顔してあの輪の中に入って行けば良いのか分からず、少し遠くの所から覗いていた
「(ふざけんなあんな中に入っていけるか! 私は帰る!)」
彼女はボッチと言う訳では無い。ただ、人付き合いが苦手なだけである
テンションが何時も低めな彼女に2-Aの高めなテンションはついていけないのだ。
「別に人付き合いが苦手な訳じゃねー!」
「何叫んでるの千雨ちゃん?」
「うげ、先輩」
「電波でも受信した?」
千雨の戯言を聞き苦笑する生一
生一に変な独り言を聞かれたショックで千雨は地面に膝をついた。
「さて、逝こうか」
「ちょ、先輩字が違」
千雨の手を取り生一はパーティーに向かう
生一が手を振ると、それに気付いた面々が手を振り返してきた。
「おまたせ。千雨ちゃんを連れてきたよ~」
「あ、生一さん。ありがとうございます」
「これで全員揃ったね~」
千雨が到着したのを確認すると、パーティーは更に盛り上がる
とても千雨についていけるテンションではない。
「は~・・・・・・なんか疲れた」
千雨は皆の輪の中から抜け一人呟いた
それを見計らったかの様に和美が話しかける。
「どうしたの長谷川さん。疲れた?」
「分かってるなら聞くな朝倉」
和美の言葉に苛立ち気に千雨は答える
その反応に和美は笑い、とあるモノを千雨に見せた。
「あまり怒らないでよ、“チウ”たん」
「な!?」
和美が見せたのはブログに載っていた千雨のコスプレ写真
そして、チウとは千雨がブログで使っている名前である。
「なんで朝倉が・・・・・・」
「私は報道部員だよ? こんなネタを知らない筈がないじゃない」
終わった・・・・・・千雨が真っ白になって座りこむ
和美は苦笑すると千雨の肩に手を置いた。
「私はパパラッチって呼ばれてるけど、同じクラスの友達の嫌な事を報道するつもりは無いよ」
「あ、朝倉・・・・・・」
まさかの発言に千雨は涙ぐむ
「すまん、お前を誤解してた」
「しょうがないよ、私はそう言う事もしてきたし・・・・・・」
和美は写真を千雨に渡し、皆の輪の中に戻っていく
もどる寸前、思い出したかの様に千雨に言った
「あ、何か有った時は私に力を貸してね」
「分かった」
この後、冷静になった時に千雨は気付く
先ほどの和美の言葉は脅しと同じだという事に・・・・・・
(弱みを握ってからそれを態と手放して優しいと思わせ何かを約束させる・・・・・・詐欺師の手口じゃねーかーー!?)
知らなきゃ仏
和美、恐ろしい子!
さて、和美に弱みを握られてしまった千雨、彼女はどの様な厄介ごとをやらされてしまうのでしょうか? それはまたの機会に
さて、ここでまたもや外伝のお知らせです
前にも書いたかもしれませんが、5話毎に1つ外伝を挿みます
外伝で1話入るので4話に一つですが・・・・・・
では、↓の中から一つ選んで下さい
A.子供の笑顔と少女の笑顔(千鶴編)
B.男子高校生の休日(円、美砂、桜子編)
C.breakers!(亜子、アキラ編)
D.文化祭の出来事(千雨編)
Dは色々なキャラの組み合わせが出てしまったので止めました
今回からヒロインにしてと言われたのが多い順に外伝を含めます
あ、Dは作者の趣味ですので無視してもかまいません
では、アンケートは次回の投稿までで!
御視聴ありがとうございます