それでは決選投票!・・・・・・と言いたいところですが
ここまで期待されてしまうならば2つやります!
投票して下さった方、ありがとうございました!
「・・・・・・」
とある料理亭の一部屋
お見合いなどで使われそうな高級そうな場所、そこに生一は座っていた。
「・・・・・・」
生一の服装は何時もと違い学生服ではない
何処から持ってきたのか、それとも用意されていたのかスーツを着ていた。
「・・・・・・」
髪もワックスで形を固め、長い前髪も今はオールバックになっている
-----トントン-----
「・・・・・・どうぞ」
「失礼するよ」
床を叩いて入ってきたのはタカミチ
入ってきた人物を見て生一はニヤリと笑った。
「学園長は木乃香ちゃんを捕まえられなかったか」
「ああ。今もまだ学園を逃げ回っているよ」
それを聞き生一はしっかりと結んでいたネクタイを崩す
「んじゃ、賭けは俺の勝ちだな。学園長に“約束は忘れない様に”って言っといてくれ」
「分かった。ちゃんと伝えとくよ」
生一は頷くと部屋を出て行く
その生一に向かってタカミチは声を掛けた。
「あ、生一」
「ん? どうした?」
「そのスーツ似合ってるじゃないか」
「当たり前だ。俺の一張羅だぜ?」
二人は笑いあってサムズアップした
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
スーツを着た生一は靴を履くとそのままの姿で外に出る
そして屋根の上を走りながら周りを見渡した。
「さて、木乃香ちゃんの居場所は・・・・・・」
これは木乃香を探している訳ではない
木乃香には居場所が分かる“発信機”がついているのだ。
「お! 居た居た」
そして生一は探して数分でそれを見つける
「おいっす刹那ちゃん」
刹那だ。木乃香を見守るのが仕事な哀しきストーカー少女
だが、彼女自身それを誇りに思っているのであまり気にしない。
「! 何者だ!?」
「・・・・・・」
後ろから話掛けた生一を刹那は警戒する
生一としては友人に話しかけたらいきなり誰だと言われてちょっとしたショックを受けている。
「黙っていないで名を名乗れ!」
「(・ω・` )」
「な、なんだその眼は!」
「(´・ω・`)」
「い、いったい何者だ!」
「(`・ω・´)」
「な、何をする気だ?」
何かをひらめいた生一は・・・・・・動いた
-----ヒュンヒュンヒュン-----
何処かのAAみたいな独特な動きを刹那に見せ付ける
刹那はその動きに唖然とするしか出来ない。
「(゚◇゚)」
「('-'*)」
満足した生一は刹那を現実へと戻すのであった
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「なんで名乗ってくれなかったんですか・・・・・・」
「刹那ちゃんもなんで気が付かないのさ」
「・・・・・・何時も前髪を下げてて顔を見せてないからです」
「それならしかたないね」
生一は頷くと刹那が見ていた方向を見る
そこには人込みに紛れている木乃香が見られた。
その後ろからは黒服の男達が木乃香を追っている
「おお、逃げてる逃げてる」
「生一さんはどうして此処に?」
「木乃香ちゃんを探してたんだよ」
生一の言葉に刹那は首を傾げる
木乃香と生一の接点が刹那にはつかめてないからだ。
「お嬢様に何か?」
「ん? ああ、ちょっとデートに誘いにね」
瞬間、刹那は噴出した
「なななななななんで」
「? 前にちょっと約束しててね。その約束を守ろうと思ってさ」
生一と木乃香が約束したのは惚れ薬事件の時なので、刹那は詳細を覚えていない(真名との戦闘で記憶が消失)
自分の理解を超えた出来事に刹那は意識を宙へと飛ばした。
「・・・・・・(ガク」
「? まあ、良いや。護衛ご苦労さん」
生一は意識を飛ばした刹那を放置して木乃香の下へと跳ぶ
刹那はそれを見てる事しか出来なかった。
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
人込みから離れた裏路地
木乃香は黒服から逃れる為に一人そこを走っていた。
「ここまで来れば見つからんかな・・・・・・」
後ろを見て、黒服が追ってきていないのを見ると走るのを止める
そして後ろを警戒しながらゆっくりと裏路地を歩いた。
「恐いな~・・・・・・黒服さんから逃げる為でもこないな所は来たくなかったわ~」
少し怯えながら角を曲がる
そこで・・・・・・
-----ドン-----
人とぶつかった
「あ、すみません」
咄嗟に謝ってその人を見る
「前を見て歩かないと危ないよ。特にこんな裏路地じゃあね」
そして、驚きに眼を見開いた
「生一さん!」
「よ。木乃香ちゃん」
「こないなとこになんで居るん?」
「木乃香ちゃんが此処に来たから」
生一の言葉に木乃香は首を傾げる
そして少し考えた後、手を叩いた。
「生一さん、うちをストーカーしてるん?」
「おいおい、なんでその結論に至ったんだ・・・・・・」
冷や汗をかきながら生一は木乃香の言葉を否定する
そして、ポケットに仕舞っていた小さな花を取り出した。
「前に約束したデートでも今からどうかと思ってな」
「へ?」
「どうだい?」
「・・・・・・なんか、今日の生一さんは変な感じやね」
木乃香の言葉に生一はまた苦笑した
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「えぇっ! じゃあ、今回の見合いの相手は生一さんやったんか?!」
「そゆこと。前に学園長と約束してね、木乃香ちゃんを連れてこれたら学園長の勝ち、連れてこられなかったら俺の勝ちってね」
デートをしながら二人は会話をする(主にショッピング)
「それで、おじいちゃんに勝って何かもらえたん?」
「イヤ。俺が勝ったら木乃香ちゃんとのデートを許可してもらうってだけだよ」
生一はそう言って笑う
「それって、生一さんに得があるん?」
「ん? 木乃香ちゃんとデート出来るのが得だろ?」
疑問に思わずそう返してくる生一に木乃香は苦笑した
「生一さんって女好きなん?」
「別にそう言う訳じゃないが・・・・・・まぁ、可愛い子と話せるのは嬉しいかな」
「あ、分かったわ~。生一さんは女誑しなんやね」
「笑顔で酷い事言うね木乃香ちゃん・・・・・・」
笑顔でキツイ事を言う木乃香
これを天然でやっているのだから、彼女の本質はSだろう(何を言っているのか)
「ま、んな事言っててもあまりデートなんてした事ないんだが・・・・・・」
「生一さんは本当に彼女とかいなかったん?」
「ん? いなかったよ?」
「それにしては女の子の扱いが上手いと思うんよ~」
木乃香の疑問に生一は頭を掻く
「そんな事言われてもな~・・・・・・」
「せっちゃんもそうやって堕としたん?」
「へ?」
何時の間にかに立ち止まっていた木乃香を生一は困惑の目で見る
木乃香は生一を真剣な顔で見ていた。
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「うちとせっちゃんが幼馴染なのは生一さん知っとる?」
「ん・・・・・・まぁ、聞いてはいるな」
「うちは此処に小学校の時に来たんよ。せっちゃんと再会したのは中学校の時やった」
「・・・・・・」
懐かしむ様に木乃香は語る
「でも、再会したせっちゃんは昔と違ってたんや。なんかな~、刀みたいに鋭い感じやった」
「・・・・・・」
「中学に入ったせっちゃんはうちとあんま話してくれなくなった。イヤ、うちから逃げる様になった」
「それは違うと思うよ」
生一が否定するが木乃香は首を横に振る
「昔はずっと一緒やった。遊ぶ時もお菓子を食べる時も一緒やった」
「・・・・・・」
「生一さん。せっちゃんはうちと話したくないんかな? せっちゃんはうちの事嫌いになってしまったんかな・・・・・・」
泣きそうな声で木乃香は言う
「違う!」
自分でも驚く位に生一は声を荒上げる
ごめんと謝ってから生一は続けた。
「刹那ちゃんはずっと木乃香ちゃんを気にかけてるよ。前に木乃香ちゃんとの関係を俺に相談しに来たし・・・・・・」
「ホンマに?」
「ああ。木乃香ちゃんと一緒にいたいけれど、一緒にいられないって・・・・・・」
「なんでなん? なんで一緒にいられへんの?!」
「それは・・・・・・」
生一は口ごもる
それは裏に関係する事だったからだ
裏の事を木乃香に話すことは出来ない。
「・・・・・・刹那ちゃんは木乃香ちゃんの事を考えて一緒にいられないんだ」
「・・・・・・」
苦しい言い分だが生一はこれ以上言う事が出来ない
「だけど、信じてやってくれないか? 刹那ちゃんは木乃香ちゃんの事を考えてるって」
「・・・・・・」
木乃香は生一をじっと見つめる
生一は冷や汗をかきながら見つめ返した。
「ふふ」
「?」
数分ほど経つと木乃香は笑い始めた
「生一さんはホンマに優しいんやね。うちの事もせっちゃんの事も気にかけて心配してくれとる」
「そりゃ、刹那ちゃんも木乃香ちゃんも大事な後輩だしね」
生一の言葉に木乃香は更に笑う
「せっちゃんの事を考えてさっき大きな声を出したんやよね? うちがせっちゃんを誤解しないように」
「あぁ・・・・・・えっと・・・・・・まいったな」
恥ずかしそうに生一は頭を掻く
そんな生一を木乃香は見つめた。
「・・・・・・前に生一さんとせっちゃんが一緒に居たのを見たんよ。そん時のせっちゃん、嬉しそうやった。うちと昔遊んでた時と同じ様に笑ってたんや」
「・・・・・・」
木乃香が生一の前を歩く
「・・・・・・少し羨ましかった、嫉妬した。うちはせっちゃんと上手く話せないのに、なんであの人はせっちゃんと楽しそうに話してるんかな? って」
「木乃香ちゃん・・・・・・」
生一は木乃香の背中を見つめる
「今日一緒に居て分かったわ~。生一さんの横は気持ちええんよ。まるでお日様みたいに暖かいんや」
少し前を歩く木乃香がくるりと生一の方を向いた
「せっちゃんをよろしゅうな? 何をしてるかうちには話せんみたいやけど、せっちゃんと生一さん何か一緒にやってるんやろ?」
「!」
木乃香の言葉に生一は驚く
天然な木乃香が意外にするどかったからだ(待て)
「せっちゃんは結婚前やから絶対に傷つけちゃ駄目やよ?」
「オッケー、“約束”するよ。刹那ちゃんは傷つけさせない」
「お願いや~」
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
その後、木乃香とは時間もあれだからと生一は別れた
そして夜、刹那と生一は話す
「って事で、木乃香ちゃんが心配してるよ」
「・・・・・・そうですか」
刹那は生一の話を聞いて黙る
「・・・・・・まだ、お嬢様と話す事は出来ません」
「そうかい」
「ですが」
刹那は決意した様に言う
「必ずお嬢様とは昔の様に話すようになります」
刹那の言葉に生一は満足そうに笑う
「それじゃあ、今日も元気に見回り頑張りますか」
「生一さん!」
刹那の声に勢いよく踏み出した生一はこける
これぞ、出鼻を挫かれる。
「あいてて。どうしたの?」
「私に何かあった時、このちゃんをよろしくお願いします」
刹那の言葉に生一は頭を掻いて首を横に振った
「残念だがそれは約束できないな」
「何故!」
「約束したからな“ここ”に」
生一は自分の胸を叩く
「刹那ちゃんと木乃香ちゃんを絶対に守るってな。刹那ちゃんに何かあるって事は無い」
唖然とする刹那を尻目に生一は不敵に笑った
書く事(ネタ)なし!
次は外伝です!先にAから投稿しますがお許しください
投稿は遅くなってしまいますが、それもお許しください
あ、誤字、脱字の報告は何時でも受け付けております
感想、ハーレム希望も受け付けております
ハーレム希望が多い人から外伝を追加していくかも?