ここ最近、艦これの二次小説を読み漁り、勢いで書いてみました。
なにぶん勢いのため、出来が良いかは不安です。
「ごめんなさい兵藤くん。いきなりこんな場所に呼び出して」
「気にすんなよ。それで天野さん、話って何?」
夕暮れの公園、俺"兵藤一誠"は学園から帰ろうとした時、天野夕麻って子に"話があるか公園まで一緒に来て欲しいと"言われ今ここに居る。
「えっと・・・・その・・・わ、私・・・」
もじもじとしている天野さんのその仕草は、傍から見れば告白しようとしている風に見えるな。だが・・・・
「悪いけど、これから君が言おうとしてる事に俺は答えられない」
その一言に、天野さんの顔がまるでこの世の終わりかと思うぐらいに凍りつく。白々しい・・・・
「ど・・・どうして!?どうしてそんなこと言うの!?」
「どうしてって・・・そんな魔力と殺気がだだ漏れでバレバレだぜ・・・・"堕天使さん"?」
堕天使と言われた瞬間、天野さんがつまらなそうな表情をする。
「な~んだバレてたのね・・・・・・じゃあ死んで」
そう呟く瞬間、天野さんの背中から黒い翼が生えると、いつの間にか手にした光の槍を俺めがけて投げてくる。
「そらぁ!」
俺は、その槍をキックで叩き落す。
「なっ!?人間如きに私の槍が!?」
「生憎だったな、こちとら人外相手には慣れているんでね・・・赤龍帝の篭手!(ブーステッド・ギア!)」
天野さん・・・否、堕天使が驚いている隙に自分の神器"赤龍帝の篭手"を展開する。
『相棒、さっさと片付けるぞ!』
俺に宿る相棒"ドライグ"もやる気満々のようだ。
「おう!頼むぜ!」
『Boost!』
ドライグの能力で倍加した俺は、堕天使に肉薄しボディーブローを叩き込む。
「ぐはぁぁ!?」
堕天使をぶっ飛ばしたものの、飛び上がって体勢を立て直す。
「貴様!よくも至高の堕天使たる"レイナーレ"に傷を!!」
口から血を吐きながら、レイナーレは喚く。
「何が至高のだ、笑わせんなよ。アンタはせいぜい"烏もどき"がお似合いだな」
「か、烏だと!?この人間ごときがあぁぁぁ!!!」
『・・・・見るに耐えんな。相棒、終わらせるぞ』
『Boost!Boost!Boost!』
三回発動した倍加の力を左腕の篭手に集め、俺は地面を蹴ってジャンプしてレイナーレに迫る。レイナーレは近づけさせまいと光の槍を投げつけるが、俺はその槍を踏み台にしてさらに高く跳びレイナーレに再び肉薄して左腕を突き出す。
「ドラゴン・インパクト!!」
篭手に溜まったエネルギーを開放、その衝撃でレイナーレを吹き飛し、そのまま地面に叩きつけた。
俺は着地してレイナーレの様子を確認する。死んではいないが気絶しており、片方の翼が消し飛んでた。
『止めは刺さないのか?』
「ああ、これ以上はしない。ここから先は向こうに任せるさ」
俺は携帯を取り出してある所へ電話を掛ける。手短に要件を話して電話を切り、少し待っていると鎧姿の堕天使二人がやってきた。
「一誠殿。お待たせいたしました」
「ああ、ご苦労さん」
挨拶もそこそこに、二人は気絶しているレイナーレを拘束する。
「それでは一誠殿。我々はこれで失礼します」
そう言って二人は、レイナーレを連れて飛び去った。
「まったく、最近この町も物騒になったもんだな」
俺は二人を見送りながらそんな愚痴をこぼしていると・・・
「イッセー」
突如、自分の名前が呼ばれたので声がしたほうを見ると、俺ん家で居候している無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)の"オーフィス"がクイっクイっとズボンを引っ張っていた。
「オーフィス、どうしてここに?」
「イッセーの帰りが遅いから・・・我、迎えに来た」
「そっか。ありがとオーフィス」
俺はオーフィスの頭を撫でる。よほど気持ちいいようで、オーフィスはうっとりした表情で目を瞑っている。
「イッセー。早く帰らないと、"金剛達"が今にも飛び出しそう」
・・・一頻り撫でた後、オーフィスのこの一言でほのぼのとした雰囲気がぶち壊しになり、顔から汗が流れる。
『・・・・相棒、早く帰らないとヤバいぞ』
「ああ。でないと・・・」
俺は言いかけようとしたが、そこから先は言えなかった。考えただけでも恐ろしい・・・
「よし、帰ろうかオーフィス」
そう言うとオーフィスは俺の身体をよじ登り肩の上に乗る。
「肩の上、好きだよなお前」
「ここ、我のお気に入り」
「そうか。じゃあ落ちないよう捕まってろよ」
俺はオーフィスを肩に乗せたままダッシュで公園を出た。
この時、公園での一部始終を見ていた蝙蝠の存在に俺は気付かなかった・・・・
公園から出て十数分後。小学生の頃に両親を事故で亡くして以来、"最近まで"一人で暮らしてきた我が家に着いた。
玄関前でオーフィスを肩から降ろして、一呼吸置いてから俺は意を決してドアノブに手を掛ける。
「ただいm・・・」
「Hey!提督ゥー!お帰りなサーイ!からのBurning Love!!」
玄関を開けて瞬間、金剛が疾風の如くの速さで俺に抱きついてくる。
「グホッ!!?」
抱きつきと言うよりほぼタックルだ。抱きついた瞬間"ゴスッ"って音すんだからな・・・・。でも俺にとっては慣れた事だから何とか踏み止まる。
「・・・金剛よ、頼むから帰って来てのそれはやめてくれって何回も言ってるだろ・・・・」
いくら慣れているとはいえ、その衝撃は凄まじく体の芯に堪える。俺以外だったら下手すれば死ぬぞ・・・
「Sorry。でも、提督も悪いのデース。帰りが遅いからワタシ心配だったヨ。けど、提督の声が聞こえたから居ても立ってもいられなかったデース♪」
そう屈託ない笑顔で微笑む金剛。・・・・その顔を見せられたら、怒れないよなぁ・・・
「悪かったよ金剛。心配掛けて」
「わかってくれれば良いのデス♪」
金剛は俺の胸に顔を埋め、すりすりと頬擦りする。そこへ・・・
「提督、お帰りなs・・・・金剛、あなた何してるのかしら?」
「あっ加賀、ただいま・・・っておい!?加賀、矢を番えるの止めろ!?」
玄関から出迎えにきた加賀が、金剛が俺に抱きついているのを見て、無表情で矢を番えようとしている。
「Oh!加賀!ワタシと提督のハグを邪魔しないでくだサーイ」
金剛は俺から離れ、加賀と睨み合う。その際、二人の間から火花が見える・・・
『今日も修羅場だな、相棒』
・・・言うな。胃が痛くなる・・・
「ところで提督、どうして今日帰りが遅かったのですか?」
「そうデスネ。提督、何で今日遅かったデスカ?」
さっきまで睨み合っていた両者が唐突に質問してくる。・・・えっ?このタイミングで?
「もしかして・・・他の女性と逢引していたとか?」
「Really?提督ゥ~ワタシたちというものがありながらそれはNoデ~ス」
そう言って俺に迫る二人。顔を見ると瞳のハイライトが消えている・・・ヤバい。これヤバい!
「さあ提督、中でじっくりとお話いただきますよ」
「逃げようとしても無駄デス」
加賀と金剛は俺の腕をがっちりと掴む。
「お、オーフィス!?お前からなんか言ってくれ!」
俺はオーフィスに助けを求めるも・・・
「我、イッセーから何も聞かされていない。我も聞きたい」
俺の脚を掴み、上目遣いにそう言った。
『・・・詰んだな』
ドライグの言う通り、完全に詰んだよ・・・
そして俺はそのまま二人に引っ張られて、家の中に入った。
その後どうなったかは・・・聞かないでくれ。
如何だったでしょうか。
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