一話目だけでお気に入りが60以上登録いただきました。この数に作者は驚いています。
それだけハイスクールD×Dと艦これのクロスは需要があるのでしょうか?
翌朝
「・・・昨日は酷い目にあったぜ」
あの後、金剛と加賀それとオーフィスに公園での出来事を話した。だが運の悪いことにこの話を"青葉"が聞いていたらしく、青葉を通じて瞬く間に他の艦娘達に伝わり全員俺の所に押しかけて来た。
そこへ艤装した長門が前に出てきて『烏狩りに行って来る』と真顔でとんでもない事を言って皆を率いて外に出ようとしたので俺は妖精さん達と協力して全力で彼女達を止めた。
そのおかげで妖精さん達は疲れ果て死屍累々の様相を呈しており、俺も疲れが取れず眠くてしかたがない。とは言え、そんな事で学園を休むわけにもいかない。俺は疲れが取れない身体に気合を入れ身支度を整えて、今日の秘書艦である大和が用意してくれた朝飯食っていざ学園に行こうとした時・・・
「あっ、待ってください提督!」
玄関で靴を履いていると奥から出てきた大和に呼び止められた。
「どうした?大和」
「これ、お昼のお弁当です」
大和は手に持っている弁当を差し出す。
「ありがとう。じゃ、行って来る」
「はい。お気をつけて」
俺は弁当を受け取り、大和に見送られ学園に向かった。
その際、ドライグに『まるで新婚夫婦だな。相棒』と茶化された。
一誠を見送った後の大和は・・・
「ふふ、今のやり取りってまるで・・・」
「まるで新婚夫婦だな。大和」
大和の後ろから武蔵が廊下の影から現れた。
「む、武蔵!?あなた見てたの!?」
「ああ、バッチリとな」
ニヤニヤとしながら大和に近づく武蔵。
「しかし大和、折角の機会なのだから"いってらっしゃいのキス"ぐらいしてもか良かったんじゃないか?」
それを聴いた瞬間、大和の顔がボンッと音と共に真っ赤になる。
「む、武蔵!?///あ、あなた何を言って・・・!?///」
そんな慌てふためく大和の様子を見て武蔵は笑う。
「あはははっ!生娘でもあるまいし、別に初めてでもないだろ?」
「で、でも心の準備ってものが////!?」
「ここのところ提督に構ってもらえてないから、それくらいしたってバチは当たらんさ」
「でもでも、やっぱりその・・・あうぅぅ~////!?」
顔が真っ赤のまま、瞳を回し頭から湯気が出して混乱している大和を見て武蔵は・・・
「なら大和、だったら・・・ゴニョゴニョ・・・」
武蔵は大和にある事を耳打ちした。
「おーす、イッセー!」
学園に向かっている途中、俺を呼ぶ声がしたので後ろを振り向くと、俺の友人で生徒会の庶務をしている"匙 元士郎"が来た。因みにこいつは"転生悪魔"である。
「おう匙、おはよ」
「会長から聞いたぜ。昨日堕天使に襲われて返り討ちにしたって」
「まあな。ま、あの位なら余裕だけどな」
それを皮切りに、俺達はしばらく他愛のない話をしながら歩いていく。
「それにしても最近多いよな。昨日は堕天使で、この前はSS級はぐれ悪魔が立て続けに出てきたもんな」
「まったくだ。つーか、この町の"アホ領主"がちゃんと管理してるならこんな物騒にはならないんだけどな」
「"グレモリー先輩"のことか。まあ確かにあの人になってから物騒になったって言うからな」
事実そうだ。三年程前まではそれ程ではなかったのだが、"リアス・グレモリー"がこの町の領主に代わってからというもの、はぐれ悪魔の数が激増し、そのくせ対策らしい対策を取っていない。ハッキリ言って無法地帯だ。
・・・今度サーゼクスに文句でも言ってやろうかな。
俺達はそんな話をしている内に、あっという間に学園に着いた。
「兵藤、また後でな」
「おう」
俺は匙と別れて自分の教室に向かった。
それから時間を飛ばして放課後・・・・
「さて、どこ寄り道してこうかな~」
俺はそんな事を考えながら校舎を出る。すると、校門辺りに人だかりができており何やら騒がしい。俺はそれに耳を傾けてみる。
「おい見ろよ!誰だあの子達?」
「えっ?何処だよ?」
「校門の所だ。あそこだ!」
「うわっ本当だ!すっげー美人!」
「何処の学校の生徒なんだ?」
「一人はポニーテールの大和撫子で、もう一人は褐色のメガネ美人だってよ!」
・・・あれ?その特徴の人物に心当たりがあるぞ。そう思った俺は校門の方を見る。
そして俺は一瞬目を疑った。なんと校門にいたのは、制服を着た"大和"と"武蔵"だった。
「あっ、提と・・・じゃなかった。一誠さーん!」
「一誠!遅いじゃないか」
俺の姿を見つけた大和と武蔵が手を振っている。俺は人ごみを掻き分けて二人の元に駆け寄った。
「大和!それに武蔵まで!お前らなんでここに!?」
「えへっ♪来ちゃいました♪」
「昨日みたいなことがあるかもしれないから迎えに来たんだ」
「迎えって・・・それよりもなんでその格好?」
「いつもの格好だと目立ちますから、前に仮装大会で着たこれを引っ張り出したんです」
「まぁ、たまにはこういう趣向も悪くないと思ってな。似合うだろ?」
武蔵はその場でクルっとターンする。
「一誠さん!大和も似合いますよね!」
大和も負けじと、その場でターンする。
その際、『『『おおおおっ~!!』』』と声が聞こえるが無視する。
「ああ、すごく似合ってる」
「一誠さん・・・大和嬉しいです!///」
「そう面と言われると、何だかこそばゆいな////」
揃って顔を赤くする二人。そうこうしている内に野次馬が校門に集まり始めている。
「さて、人が集まって来る前に帰ろうか」
「あの、もし宜しければ今から大和たちと一緒にデートしませんか?」
「えっ、今からか?」
「良いじゃないか。最近ろくに構ってもらえていないしな」
・・・確かに武蔵の言うことは一理ある。ここ最近ゴタゴタ続きだったから、中々構ってやれなかったからな・・・
「わかった。付き合うよ」
「決まりですね。さあ行きましょう一誠さん♪」
「時間がない。早く行くぞ」
「おい二人とも!?歩きにくいから引っ張るなよ!!」
二人は俺の手を取り、俺を引っ張る形で学園を出た。
「「「「チクショウ!!なんで兵藤ばかりなんだ!!!」」」」
後ろから何やら叫び声が聞こえたが、俺は聞かなかったことにした。
その後、俺達は雑貨屋や洋服屋など見て回り、ゲームセンターで遊んだりしてデートを満喫した。その際、すれ違うたびに好奇と嫉妬と殺意の視線を感じるが気にしない。・・・・気にしたら負けだ。
そして日が落ちる頃、俺達は昨日俺が襲われた公園にいた。
「提督」
「ああ。ここらでいいか」
公園の中央に来た所で俺達は立ち止まる。
「そろそろ出て来ても良いんじゃないか、堕天使さん?」
俺はそう声をかけると、黒いコートに黒帽子の黒尽くめの男が現れた。
「・・・貴様、いつから気付いていた?」
「町を歩き回っている時からだ。あんなじゃバレバレだ。もう少し気配を消す訓練をすることをお勧めするね」
「そうだな。貴様らを殺した後で、そうさせてもらおう」
そう言うと、堕天使の男は光の槍を作り、俺達目掛けて投げつけた。
俺は即座に赤龍帝の篭手を展開、投げられた槍をキャッチした。
「その篭手・・・そうか、貴様がレイナーレ様を!」
「あいつの仲間か。なら好都合、ここでアンタをとっ捕まえるとしようか」
「調子に乗るなよ!人間が!!」
堕天使は背中から翼を出し飛び上がり、光の槍を幾重にも投げつけてくる。
「散開!」
俺の命令で大和と武蔵は槍を避けながら左右に散る。堕天使は二人を無視して俺にだけ攻撃を集中する。
・・・俺としては好都合だ。
『Boost!』
倍加が発動し、それを左手に集める。
『Explosion!』
「ドラゴン・ショット!!」
左腕を突き出して、ドラゴン・ショットを放った。
「っち!なめるな!!」
堕天使は寸のところで身を翻しドラゴン・ショットを躱わし後ろに下がった。
「狙いは?」
「完璧です!(だ!)」
大和と武蔵の声がした瞬間、公園内に艦砲の爆音が轟く。と同時に左右から堕天使目掛けて6発の砲弾が飛び、命中爆発し奴は地面に落ちた。砲弾が飛んできた場所には艤装を纏った大和と武蔵がいて、その副砲から煙が出ていた。
俺は倒れている奴に近づいて様子を見ると、所々に黒焦げている箇所があり、おそらく咄嗟に防御しただろうか左腕が千切れており、そこから血が流れ出ていた。
「貴様ら・・・この私に手を出してただで済むと思うなよ・・・!!」
「そいつはどうかな?"ドーナシーク"さん」
「っ!?なぜ私の名を!?」
「アンタの上司からさ。ついでに言えば俺はアンタらを捕まえるよう依頼を受けているんでね」
「なん、だと・・・・!?」
「さて、あんたを捕まえてこの仕事は終わりだ」
俺はドーナシークに近づいて拘束しようとした時、突如赤い魔法陣が俺達のすぐ横に現れた。
「グレモリーの紋章か・・・ちっ、余計なのが来やがった!」
「っ!今だ!」
ドーナシークは俺の隙を突き、光の槍を創り出してそれを地面に叩きつけた。その衝撃で土煙が舞い視界を遮られた。俺は左腕を振るい土煙を払ったが、ドーナシークの姿はなかった。
「くそっ!逃げられた!」
そんな俺を余所に赤い魔法陣が光輝くと、そこからこの町のアホ領主の悪魔"リアス・グレモリー"が現れた。
「初めてかしら、兵藤一誠くん?」
「そうですねグレモリー先輩。それで、俺に何か御用で?」
「ええ、ここであなた達が堕天使を追い払った件で聞きたいことがあってね」
「一体何のことやら?」
「恍けないで。私の使い魔がここでの一部始終を見ていたわ。"昨日"のことも含めてね」
それを聞いた瞬間、俺達の周囲に緊張が走る。
「あなた達には、私と一緒に来てもらうわ。色々と聞きたいこともあるし」
「イヤだと言ったら?」
「力ずくでも来てもらうわよ!」
そう言い放った瞬間、グレモリーが魔力を放出し俺達を威嚇する。大和と武蔵が俺を庇うよう咄嗟に前へ出る。
しばらく睨み合いが続いていると、遠くからサイレンの音が聞こえてきた。・・・段々とこちらに近づいてくる。
「ちっ、少し騒ぎすぎたか」
俺は悪態をつきながらポケットから一枚の紙を取り出す。
「提督、それは?」
「緊急時用の小道具さ」
大和にそう答えて、紙を掌に乗せて地面に叩きつける。瞬間、足元に魔法陣が現れる。
「二人とも、俺に掴まれ」
二人が俺にしがみついたと同時に魔法陣が光を増し始める。
「先輩、俺達はこれで失礼します」
「ちょっ!?待ちなさい!」
グレモリーが止める前に、俺達は魔法陣の光に包まれ消えた。
余談ではあるが、その後家に戻った俺達を待っていたのはかなりご立腹状態の長門と榛名そして大淀がいた。
如何だったでしょうか?
大和と武蔵の制服姿は読者様のご想像にお任せします。
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