HSDD×艦これ(仮)   作:伊丹

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最新話投稿します。


毎度の事ながら出来がいいか不安です。






第五話 殴り込み

 

ヒュドラ捕獲から数日たった頃、一誠たちは町外れにある廃墟になった教会に続く薄暗い道を歩いていた。

 

 

事の発端は堕天使の総督アザゼルからの一本の電話だった。

 

話によると連日レイナーレを尋問した結果、町外れの廃教会を隠れ家にしていた事が判明した。この報を受けた一誠は偵察機を飛ばしたところ、ドーナシークとはぐれエクソシストらが出入りしているを確認した。これを踏まえた一誠はこちらから打って出るべく艦隊を編成して廃教会に出撃したのである。

 

編成は、霧島を旗艦に伊勢・日向・利根・雷・電・夕立・時雨そして一誠。堕天使一人にはかなり過剰な戦力ではあるが不測の事態に備えての布陣である。

 

「うぅ~ここ薄気味悪いっぽい~」

 

「怖いのですぅ・・・」

 

「も、もう夕立も電も、こ・・・怖がってちゃダメでしょ!」

 

「そう言う雷は声が震えているけど?」

 

「心配するでない。吾輩がいるのじゃから大船に乗ったつもりでいるがいい!」

 

「利根、そういう君も足が震えていぞ?」

 

「ちょっと日向、そういう事は言わないの」

 

とまあ緊張感のない会話をしている夕立・電・雷・時雨・利根・日向・伊勢の様子を見てドライグは・・・

 

『こいつらピクニックと勘違いしてないか?』

 

「いいじゃないかよドライグ、ビビッてたってしょうがないさ。なあ霧島」

 

「そ、そうですね・・・それにしても提督が軍刀を持ち歩くなんて久しぶりですね」

 

霧島は一誠が腰に差している軍刀を見てそう尋ねる。

 

「まあな、久しぶりにこいつを使うのも悪くないと思ってな」

 

そう言って一誠は軍刀の柄を撫でる。そうこうしている一行は道なりに歩いてゆくと、その先に教会が見えてきた。

 

「あれか、あの堕天使の隠れ家は・・・」

 

一誠達はそのまま教会に近づいてくと・・・

 

「っ!止まって下さい!」

 

霧島が急に声を上げたの一行は立ち止まる。

 

「どうした?」

 

「電探に反応。この先の教会の中に人間が多数居ます」

 

「数は?」

 

「電探の分析によると二百人ってところですね。それと教会の奥に人間とは異なる反応を感知、目標の堕天使と推測します」

 

「そうか・・・霧島、主砲で教会前の地面を狙え。派手なノックで中の連中を驚かせてやれ!」

 

「了解!主砲、発射用意!」

 

一誠の指示で霧島は艤装を展開し連装砲四門を起動させ照準を合わせる。

 

「発射準備完了。いつでも撃てます」

 

「よし、撃て!」

 

「主砲斉射!!」

 

一誠の号令と主砲の轟音と共に霧島から放たれた砲弾は放物線を描きながら吸い込まれるようにして指示された場所に命中爆発し爆音と大量の土煙を上げた。

 

「な、なんだ今の爆発は!?」

 

「敵襲か!?」

 

「全員抜剣!周囲を警戒しろ!」

 

突然の爆発に驚いたエクソシストたちは教会から出て光の剣を構えて警戒するが、土煙の所為で周囲が見えず狼狽していた。少し時間が経ち土煙が晴れると、そこに一誠と霧島たちが佇んでいた。

 

「何者だ貴様ら!!」

 

「俺たちか?お前らの敵だ」

 

一誠がそう言い放った途端、エクソシストたちは剣を構えて一誠たちをに襲い掛かった。

 

「提督!ここは私たちに任せてください!」

 

「わかった。みんな頼んだぞ!」

 

霧島たちにこの場を任せて一誠はエクソシストを蹴散らしながら教会の入り口に着き扉を蹴破って中に入った。

 

 

 

 

「・・・外が騒がしいと思ったら、あの時の小僧か」

 

「ああ。探したぜドーナシークさんよ」

 

薄暗い教会の奥にある祭壇の前で座っていたドーナシークは入ってきた一誠を睨みつけ、一誠は対峙する。

 

「まさか貴様が出向いてくれるとは・・・・探す手間が省けたな」

 

「そうかい。だったらさっさと終わらせようか」

 

一誠は腰に携えて軍刀を抜き軽く振り回すと、剣先をドーナシークへ向けた。

 

「ふん、舐められたものだな。いくら手負いとは言え、そんな玩具で俺に挑もうとな」

 

「こいつを舐めてると痛い目見るぜ・・・・さあやろうか!」

 

一誠は腰を落として軍刀を構えるとドーナシークに向かって駆け出し、ドーナシークも光の槍を創り出して一誠を迎え撃った。

 

 

 

 

一方の外では二百人はいたであろうエクソシストたちの数は霧島らの戦闘でその殆どが倒れ残りは数えるほどになっていた。

 

「そりゃっ!!」

 

日向は襲い掛かってくる斬撃を刀でいなしてながらカウンターでエクソシストの意識を刈り取る。

 

「もらった!!」

 

するとエクソシストの一人が日向の死角を突いて斬りかかるが、日向は体をずらして艤装の飛行甲板で剣を弾ぐ。と同時にエクソシストの剣がバラバラに砕け散った。

 

「なっ!?剣が砕けただと!?」

 

「そりゃ驚くわな!」

 

日向は斬りかかって来たエクソシストの顔に裏拳を叩き込み壁までぶっ飛ばした。

 

「くそっ!なんだんだこいつらは!?」

 

「どうしてこちらの攻撃が通じない!?」

 

エクソシストたちは攻撃が一切通じない事に困惑しきっていた。

 

「まあ、そうなるわな」

 

「生憎だったわね。私たちにはそんな玩具なんて通用しない!」

 

日向と伊勢もその刀で次々と峰打ちで倒してゆき・・・・

 

「ちょいさぁ!」

 

利根はその美脚から繰り出す蹴りでエクソシストの股間を蹴り上げて即座に蹴り倒し・・・

 

「これでど~お!」

 

「隙だらけだよ!」

 

夕立と時雨は徒手空拳で殴り倒し・・・

 

「電!後ろ!」

 

「はいなのです!」

 

雷と電は手にした錨と魚雷でエクソシストたちを次々とボコボコにしてゆく。

 

「コレで最後です!」

 

最後の一人となったエクソシストに霧島は手に持った特製マイクで顎をカチ上げて沈めたのである。

 

「ふう、これで終わりか?」

 

「みたいね」

 

日向と伊勢は周囲を見渡し敵がいない事を確認すると刀を納めた。

 

「まったく骨のない連中じゃの。準備運動にもならんわい」

 

「お話にならないっぽい」

 

「おや?そうは言うけど、結構危なっかしい所があったぞ?」

 

「確かに見てて何か動きにキレがなかったわね。ここ最近二人とも訓練をサボり気味だったのが原因かしら?」

 

「「ギクっ!?」」

 

「ちょっと二人とも、それ本当なの!」

 

「はわわ!それはいけないのです!」

 

それ聞いた電と雷はプンスカと怒る。

 

「じゃあ二人とも、今度僕と一緒に"神通さんの訓練"受ける?」

 

この時雨の発言を聞いた利根と夕立は『ひっ!?』と悲鳴を上げ、顔が恐怖で真っ青になり冷や汗が流れる。

 

「イ、イヤじゃ!?あの鬼教官の訓練だけは勘弁して欲しいのじゃ!?」

 

「時雨許して!真面目に訓練するか神通さんの訓練だけは止めて!?」

 

時雨の発言が余程堪えたのか、利根と夕立は互いを抱きしめ合いガタガタと震えながら時雨に止めてくれと懇願する。

 

「自業自得ね・・・」

 

「ですね・・・」

 

その様子を見た伊勢と霧島は呆れていた。日向・雷・電も"うんうん"と頷いている。

 

「みんな無事か?」

 

そう声がすると教会から一誠が出てきた。

 

「提督!ご無事ですか!」

 

「ああ、どうやらそっちは大丈夫みたいだな」

 

「はい、皆無傷です。提督の方は?」

 

「目標を無力化してアザセルの所に送った所だよ。これで仕事は終わりだ。帰ろうぜ」

 

一誠たちは教会から離れようとその時・・・

 

 

 

「待ちなさい!」

 

 

 

突如、上から声が聞こえたので一誠たちは上空を見上げると、月を背にして空中で浮いているリアスと朱乃が居て一誠の近くに降り立った。

 

「どうしてここに来た。グレモリー先輩」

 

「決まってるわ。ここで騒ぎを起こしている貴方たちをここで拘束するためよ」

 

「サーゼクスから指示が出ているはずだけど?」

 

一誠はリアスにこう問いかける。一誠はこの事態を想定しここに来る前にサーゼクスに連絡を入れてリアスが邪魔をしに来ないように手配していた。

 

「ええ。確かにお兄様からあなたたちの邪魔をしないようにと言われたわ。けれで、いくらお兄様の指示でもこれ以上私の領地で好き勝手されるのは我慢できないのよ!」

 

「(はっ・・・何が領地だよ、この無能領主が)」

 

と、一誠は心の中でそう悪態を付く。

 

「・・・ところで、木場と塔城さんの姿が見えないけど?」

 

一誠は木場と小猫の二人の前衛ががいない事に気付き、リアスに問いかけた。

 

「祐斗と小猫ならはぐれ悪魔の討伐に出したわ。貴方たちの相手は私たちで十分よ」

 

「・・・ったく、これだから身の程を知らないヤツの相手は疲れるな・・・」

 

リアスの発言に呆れつつも一誠は前に出て腰の軍刀を抜こうとするが・・・

 

「待って提督、あいつ等の相手は私たちがするわ・・・電!」

 

「はいなのです!」

 

そう言って前に出ようとした電と雷だが、一誠が手を伸ばして二人の行く手を遮った。

 

「ちょっと待て二人とも、ここは俺が・・・」

 

「「い・い・わ・よ・ね!(い・い・で・す・よ・ね!)」」

 

「いや・・・でも」

 

「「い・い・わ・よ・ね!(い・い・で・す・よ・ね!)」」

 

「・・・わかったよ。だたし、危なくなったら俺も前に出るからな」

 

「「了解(なのです)!!」」

 

二人の気迫に押された一誠は条件を付けて承諾した。そして許しを得た雷と電は一誠に敬礼した後、リアスと朱乃に対峙するようにして前に出た。

 

「随分と舐められたものね。そんな小さな子供二人で私たちに挑むなんて」

 

「ふん。小さいからって侮ってると痛い目見るわよ!」

 

「電たちの強さを見るのです!」

 

「あらあら、かわいらしい子たちね」

 

雷と電の笑ましい姿を見て朱乃は右手を頬に当て微笑む。

 

「そう。なら・・・手加減しないわ!」

 

一方のリアスは癪に障ったようで、すぐさま魔力を収束させ塊を作り二人に向けて投げた。雷と電は迫り来る魔力の塊をジャンプして避ける。

 

するとそれ見計らったように朱乃が雷撃を空中の二人に放つ。雷と電は体を捻り紙一重で雷撃を避けるとそのまま落下すると同時に錨と魚雷を手にしてリアスと朱乃に詰め寄り殴りかかる。咄嗟に二人は背中から翼を広げて羽ばたかせ上空へと飛び回避する。すかさず電と雷は12.7cm連装砲を二人に向けて砲撃する。リアスと朱乃は障壁を展開して砲撃を防ごうとした。しかし、砲弾は"そこに障壁が最初からそこなかった"かの如く通り抜け二人に命中爆発し二人を吹き飛ばしそのまま地面に叩きつけられた。

 

「これで勝負あったな。じゃあ俺たちはこれで」

 

一誠たちは踵を返してこの場から去ろうとリアスたちに背中を向けて歩き出したその時・・・

 

「まだ・・・終わってないわ!」

 

倒れていたリアスはダメージを負った体に鞭打って身を起こすと、滅びの魔力を自分を吹き飛ばした電に向けて放った。

 

異変を察した電は後ろを振り向く魔と力の塊が自分に迫って来るのを見て咄嗟に身構え目を瞑った。

 

「っ!電!!」

 

刹那、一誠は軍刀を抜き一閃すると魔力は電に当たる寸前で霧散した。

 

「電、怪我はないか?」

 

「は、はい!ありがとうございます!」

 

「そうか・・・おい、無能領主」

 

電の無事を確認した一誠は軍刀の切っ先を倒れているリアスに向けこう言い放った。

 

「警告だ。今後、俺たちの仕事の邪魔と彼女らに危害を加えたなら・・・・・・潰すぞ」

 

そう一誠は警告と共に殺気をリアスに盛大にぶつけたのである。

 

ぶつけられたリアスは殺気に耐え切れず意識を手放した。気絶したのを確認した一誠は軍刀を鞘に納めると霧島たちと共にその場を去ったのである。

 

 




如何だったでしょうか?


この話で原作第一巻分が終わります。

次回は一誠と艦娘たちとの日常を書く予定でいます。

感想とアドバイス又は誤字報告がありましたらお願いします。(だたし、批判するだけは止めて下さい)
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