HSDD×艦これ(仮)   作:伊丹

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最新話、投稿します。


※今回は冥界に関して設定の改変があります。


第六話 冥界鎮守府

 

 

冥界

 

 

そこは人間界と同じ面積の陸地と海が存在するが、悪魔と堕天使が住む異世界である。

 

そんな冥界の悪魔勢力と堕天使勢力の国境が隣接する、とある海街の沖合いに浮かぶ島があった。

 

その島にはレンガ造りの建物がいくつも列なり大小の工廠と造船所、並びに港湾施設と滑走路そして周囲を防波堤で囲まれ、砲台と対空砲が配備していたりと、まさに軍事基地と言っていい代物が建っている。

 

 

その島の名前は"冥界鎮守府"

 

 

かつて一誠と艦娘たちが所属していた"鎮守府"が島丸ごと冥界のこの場所に転移し、名称を変えて現在に至る。

 

 

そしてその鎮守府にある提督執務室にて、一誠は楽しい書類仕事をしている。(実際、楽しくはないが・・・)

 

 

 

 

「あっ、インクが切れたか・・・」

 

俺はサーゼクスとアザセル宛てにこの前の仕事に関する報告書を書いている途中、手にしているペンのインクが切れたため、机の引き出しから新しいインクを取りだし取り替えると再び書き始める。

 

二人に出す理由は、まず悪魔の管轄地で起こったためとしゃしゃり出てきたアホ領主に関する報告書をサーゼクスに、次に今回の依頼主であるアザゼルに事の顛末を報告する必要があるからだ。

 

したがって報告書を書く量が多いのだが、本日の秘書艦の榛名と事務艦の大淀が手伝ったくれて何とか昼前に終わるペースだ。

 

俺たち三人はしばらく報告書と格闘していると・・・

 

「提督、報告書のチェックお願いします」

 

「はいよ」

 

大淀から渡された報告書に目を通して不備がないのを確認して印鑑を押す。

 

「はい、これで全部終わりです。お疲れ様でした」

 

「ふう~終わった~」

 

仕事が終わった事で緊張が解けた俺はそのまま机にだらしなく突っ伏す。

 

「提督、お疲れ様です。紅茶淹れますね」

 

そう言って榛名が席を立って、部屋に備え付けてある棚からティーセット一式を取り出して慣れた手つきで準備をしてゆく。

 

「どうぞ。熱いから気をつけて下さい」

 

「ありがとう」

 

榛名から出された紅茶を受け取り、カップを手にして一口啜る。

 

「うん、美味い」

 

俺は榛名の紅茶に舌鼓を打つ。そして紅茶を飲みながら後ろの窓から外を見ると・・・

 

「そこ!」

 

「当たらないよ」

 

「暁、ちゃんと狙いなさいよ!」

 

「五月雨ちゃん、パスなのです!」

 

「は、はい!ってうわあぁ!?」

 

「あっちゃ~またコケたよ。子日、お願い!」

 

「はいはーい。とおー!」

 

「我には当たらない」

 

「オーフィス、若葉はこの瞬間を待っていた!」

 

「わかってた」

 

「と、跳んだ!?」

 

「でもチャンス。そりゃ!」

 

「甘い」

 

「空中でキャッチした!?」

 

「今度は我の番」

 

「速い!江風、避けて!」

 

「あっぶね!オーフィス、ちょっとは手加減しろよな!」

 

「てやんでい!まだまだこれからだ!いくぞオーフィス!」

 

「来る・・・響」

 

「任せてくれ、オーフィス」

 

グラウンドで駆逐艦の子たちとオーフィスがドッチボールをして遊んでいるのが見える。その様子を少し離れた所の木陰で長門と陸奥が眺めているのが見えた。

 

「・・・平和だな」

 

『ああ、あの世界での戦いがもう昔の事に思えるな』

 

「そうだな」

 

俺とドライグはそう思いながら眺める。

 

しばらく眺めていて、ふと机にに置いてある時計を見ると針は十二時近くを指していた。

 

「もうこんな時間か・・・・二人ともこれから昼食一緒にどうだ?」

 

「えっ、良いんですか?」

 

「ああ。今日は手伝ってくれたお礼に奢るよ。間宮さんの特製パフェ付きで」

 

「「はい!喜んで!」」

 

「ようし決まりだな。それなら早く行かないとな」

 

俺が席から立つと榛名は俺の元に近寄り、自分の腕を俺の右腕に絡ませてきた。

 

「なあ榛名、なぜ腕をからませる?」

 

「えっ、ご迷惑ですか?」

 

「い、いや、迷惑ってわけじゃ・・・」

 

「・・・最近、提督とのふれあいが足らないからでは・・・いけませんか?」

 

そう上目遣いに榛名は俺を見る。そんな顔をされらた・・・・・・断れるなんて出来ない。

 

「・・・わかったよ。好きにしてくれ」

 

それを聞いて榛名は笑顔を見せる。

 

そんな榛名を見て、大淀もチラチラと俺のほうを見ている。大淀もか・・・

 

「大淀も、ここ良ければ空いてるぞ」

 

「で、では提督、失礼します!」

 

大淀も俺の左腕に自分の腕を絡ませてきた。けど・・・

 

「・・・大淀、胸が当たるんだけど?」

 

なぜか大淀は自分の胸を俺の左腕に押し当てる。

 

「・・・私だってこれくらいはしますよ」

 

そう言って頬を赤らめながら視線を逸らす大淀。

 

「まあいいけどさ。・・・なあ、もしかしてとは思うけど・・・このまま行く気か?」

 

「その通りですよ。さ、行きましょう提督」

 

「早くしないと混んじゃいますよ」

 

「って二人とも、歩きづらいからそんな引っ張るなー!?」

 

俺は二人に引っ張られる形で食堂へと向かった。

 

 

その後、廊下で金剛と出くわし、俺たちを見た途端『Burning Love!!』と叫びながら抱きつきタックルをして俺を吹き飛ばしたのは別の話・・・・

 

 

 




如何だったでしょうか?


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