機動艦隊コレクション 彗星の軌跡   作:天地魔闘

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一か月以上も空いてしまったOTL


-7-深海棲艦

2025年2月21日11:00アルトリア合衆国ネブライタル州アズナブル氏別荘重要人保護区 館奥 作業室

 

 皆がリュウガの言葉に驚き、固まってしまう。深海棲艦の謎を知っているという言葉。彼女の才能は見せてもらった。だが今まで解明できなかった問題の核心部分をたった一人の少女が解き明かしたという事実。皆、理解するのに時間がかかった。

 

リュ「とは言いましたが、実際に確かめたわけではありません。ですが、今ある深海棲艦のデータを全て照らし合わせて確証を得た結論です。」

フル「・・・驚いたよ。では聞かせてもらえるかな?君が解明した深海棲艦の謎を。流石に技術的な部分は理解しずらい部分もあるだろうが・・・」

リュ「分かりました。MA(マニューバーアーマー)と同じように簡単に説明します。」

そういうとリュウガは左側の壁に掛けてあるホワイトボードまで皆を誘導する。椅子を用意し皆がボードを囲むように座るとリュウガは話し始める。

 

 

リュ「まず、深海棲艦という存在自体の解明はいまだされていません。これは深海棲艦の肉体データが全く入手されていないからです。」

アン「仕方ないさ。撃墜することもできないし捕まえるなんて不可能だ。近づくだけで危険だからな。」

シン「見た目だけ見れば生物みたいなんだけどな。」

ルイ「だが砲撃等してくるから機械ではないか、との意見も聴くな。」

フル「砲弾を持ち帰って解析すれば何かしらデータが取れるのかもしれないが、打ち込まれた弾も5分ほどで消滅してしまうからな。」

 

深海棲艦は主として砲撃を主体にしている。着弾した弾を解析すれば何かわかるのでは、と思われていたがその球も5分ほどで溶けるように消えてしまう為解析することができないでいた。

 

リュ「確かに身体データは皆無ですが、問題はありません。攻撃が効かない原因は別です。」

マリ「別?攻撃が効かないほど頑丈とかではないの?」

リュ「拳銃位なら可能性はありますが、核攻撃が効かない時点でそれはありません。」

カミ「じゃあほかに理由があるのか?」

リュ「そうです。私は軍の深海棲艦との交戦映像を分析しました。そこに一つの不明な点を発見しました。」

アン「不明な点?」

リュ「はい。こちらの映像を見てください」

 

ホワイトボードに映像が映し出される。それは軍艦と深海棲艦の戦闘映像だった。ミネバやバナージ、セカイは初めて見る深海棲艦との戦いに、一方的にやられる戦艦の姿に愕然とした表情で見ている。そういった映像や実際に目の当たりにしているフロンタル達も苦々しい表情で見ている。そこに映し出されている光景はまさに悪夢だ。砲撃の直撃を受けても怯みもしない深海棲艦、一方的に沈められていく軍艦。悪夢という現実がそこに広がっていた。

 

バナ「聞いてはいたけど、ここまでとは・・・」

カミ「こんな・・・こななことって・・・」

ドモ「幾度か見たが、やはりひどいな・・・」

ルイ「ふむ・・・してリュウガ嬢。これのどこに違和感が?」

リュ「そうですね、では拡大してみますね。」

アン「拡大?」

 

リュウガは機械を操作する。映像はスローモーションになりある場面で止まる。そして情報処理され鮮明になった深海棲艦の拡大図が映し出される。それは軍艦の砲弾が直撃する瞬間の場面だった。

 

リュ「砲弾の直撃部分、赤黒い光のようなものが見えますか?」

 

その言葉に全員が映像を凝視する。言われる前はわからなかったが、薄くだが円形に赤黒い光のようなものが見える。だがそれ以外特に目立った変化等は見られない。

 

ルイ「この光のようなものがどうしたのかね?」

リュ「砲弾だけではなく、船の破片などがぶつかる瞬間にもこの光は見られました。映像で確認できる全ての深海棲艦にです。」

スベ「それはわかったが、この光は何なのかね?」

リュ「この光は砲撃、魚雷、レーザー、核攻撃、衝撃までも物理的ダメージを遮断するシールドです。深海棲艦の体表を覆うように発生しているこの光こそが異常なまでの防御力の正体です。」

マリ「馬鹿な?!そんなものあるはずない!それこそ先ほど言った体の頑丈さと同程度のおとぎ話レベルの話ではないのか?!」

リュ「いえ。実はこれは存在するのです。」

アン「なんだと?!」

 

アンジェロ達が驚きの声を上げる。それに対してフロンタル、スベロアは自分の知識を思い出すがそんな物の話は聞いたこともなかった。

 

フル「すまないリュウガ君。我々の知識にはそのようなものは効いたこともない。」

リュ「そうでしょうね。これはある一部の者達しか知らないことでしょうし。」

スベ「ある者達?」

リュ「このシールドは妖精と言われる者達が知る技術です。」




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