あれから一年経ち、一夏の顔に傷ができてはいたが、ある意味、勲章みたいなものだ
一夏にNSが与えられ、中庭でその稼働訓練を行っていた
雪のように純白に雪の結晶のようなスラスターを装備した機体
そして、今はゴーレムと呼ばれる無人機と対峙していた
一夏は静かにガンブレード、『雪崩』を構え、斬りかかった、その時、雪の結晶が舞っていた
その途中で急停止し、バックステップを取った後、雪崩から銃弾を打ち出し、その後、すぐに前に加速して斬りこみ、横凪に吹き飛ばし、そこへ背中のスラスターに装備された『残雪』を放ち、ゴーレムは機能停止した
真也「すごいね、一夏、もう乗りこなすだなんて!!」
一夏「いや、まだまださ、この広い世界にはまだ強いやつがたくさんいるからな…」
春馬「いい心がけだ、それと、休憩した後、少し此処の当主様のところに行っておけ、訳はいろいろとある」
一夏「わかった」
一夏はそういうと雪華の夜を解除するとうちの中に入り、当主の待つ書斎に向かった
一夏「失礼いたします、千里さん」
一夏が一礼してはいると、厳つい顔つきをした筋肉質の男、尾神家現当主、尾神千里が胡坐をかいて座っていた
千里「そう固くなるなよ、俺のことは親父とでも呼んでくれ」
一夏「わかりました、義父さん」
千里「まあ、いいだろう…では、さっそく本題だ、一夏、IS学園に入学してくれないか?」
一夏「理由は?」
千里「女尊男卑の奴等に打撃を与えるためだ」
千里は意地の悪い笑みを見せ、一夏もほくそ笑んだ
一夏「良いぜ?この家に拾われた恩義を返さないとな…それに、雪花も入るんだろ?」
千里「もちろんだ、お前と雪花は婚約者だ、良からぬことを考えている女子連中が寄ってこねぇようにすんのは当然だ」
一夏「それだと、真也も狙われるんじゃ…」
千里「問題ない、あいつの外見は女子だ、男だとわかってもあれに近寄ることは難しいだろ?それに、あいつは女尊男卑主義の輩には絶対に心を開かねぇ」
千里は緑茶を啜り、一息つくと、とある書類を見せた
千里「一夏、今日この日をもってお前に尾神姓を名乗ることを許可する!!」
一夏「ありがとうございます!!!」
一夏は一礼して部屋から出ていった
一夏が出ていったのを確認すると、千里は後ろを向いた
千里「お前も聞いていただろ?真也」
真也「もちろんだよ…義父さん、僕と春馬も入るんでしょ?」
千里「察しがいいじゃねぇか……」
千里はそういうとどこからか煙管を取り出した
真也「義父さん…相変わらずそのハッカパイプ…まあ、いいけど…でもなんで?僕は高校には行かないで日本舞踊家として…」
千里「お前さんにはもっと広い世界を見てほしいんだ…その目と髪のことはよくわかっている…だが、そんなんじゃ青春はツマまんないぜ? それと、一夏と雪花の護衛も頼みたいんだ…」
真也「わかったよ…」
真也は歯切れ悪く応答した
それでも真也はわかってはいるのだが、家族と友達が少ない
アルビノは数が少ない、だからこそ周りから珍しいものを見る目が耐えられない
それを改善させるための進学なのだ
千里は真也が出て行った後、書類に目を通した
一夏は雪花が待っている縁側に来た
雪花は茶菓子と緑茶の入った急須と湯呑みを置いて一息ついていて、一夏を見るとうれしそうに微笑み、一夏はその隣に座った
一夏「雪花、待たせて悪い」
雪花「大丈夫、一夏、つい先ほどここに来たばかりだから♪」
一夏「そっか、こうして話せるなんてな?」
雪花「そうね、私も学校が忙しくて…一夏とこうして触れ合える時間が愛しくて…でも、これからは一緒だね♪」
雪花が微笑むと、一夏は雪花と唇を重ねる
そして、離れると、雪花は一夏に抱き付いた
一夏も嬉しそうに雪花の頭を撫でていた
これを見ていた使用人達は微笑ましそうに見ていたり、赤くしていたりしていた
これからIS学園で様々な経験をするだろう…
さて、これでプロローグが終了しました
次回からIS学園編です