この章を書いたときの私は狂っていたのでしょうか?
いろいろ壊れています……。
2016/3/7:
幾つかの文字などを書き換えました。
話の内容は変えていません。
3枚目の写真
やがて、階段の方から緊迫した会話が、ここまで届くほどの声で聞こえてきました。
「あっ、瑠璃! 大変だ!
第二次防衛ラインが突破されたぞ!」
(ぼ、防衛ライン……?)
「まあ、何てことなの!?」
「目標は今、最終防衛ラインへと向かっている!
こうなっからやむを得ない。
G作戦を始動する!」
「ラジャー!」
何だか、どこからかTVの怪獣ものの防衛隊のテーマ曲が鳴ってきそうな気がします…。
『♪ ワンダバダ、ワンダバダ……』て感じで……。
……ていうか、『G作戦』って何…?
上で起きていることは、足音で大体は推測できる。
小さな子供の足音が彪瑠。
大人の足音のうち、大きい方が京介義兄さま、その次が瑠璃姉さま。
「しまった! ヤツは予想を裏切って反転しやがった!
瑠璃っ、目標はそっちへ向かう!
何とか一人で食い止めてくれ!」
「え? 駄目よ! 間に合わないわっ!」
たかが家の中で子供を捕まえるためだけに、なんでこんなに悲壮な緊張感が漂うの?
やがて、小さな足音が階段を降りてくるのが聞こえてきました。
こういう時、TVのヒーローものならスーパーヒーローが登場しそうなところだけれども、高坂家の場合、いつものパターンならば、ここで登場するのは救いの戦士ではない。
──おそらく…
私は気になって、リビングの出口へ向かいました。
廊下へ出ると、彪瑠が ──少し遅れて姉さまと義兄さまが── 階段を駆け降りてくるのが見えました。
階段を降りきった彪瑠は、玄関の方へ向かいます。
(あ、マズいかも……)
彪瑠は身長的に玄関のドアのノブには手が届かないはず。
でも、あの子の運動能力的には、ジャンプして届いてしまう可能性もある。
もしドアに鍵がかかっていなかったら、彼を外に野放しにすることになる。
もしそうなったら厄介です。
さすがに私も傍観してばかりはいられず、彪瑠の方へ向かいました。
と、その時──
ガチャッ……
玄関のドアが開きました。
「「ただいま~♪」」
桐乃お義姉ちゃんと日向お姉ちゃんが帰ってきたのです。
そして……
桐乃お義姉ちゃんの眼が、自分の前にいる全裸の彪瑠を射止めました。
一瞬、驚いた表情をしたお義姉ちゃんでしたが、すぐにその顔がだらしなくグニャッと歪みました。
(あ~……)
………そうなのです。
この人は昔から、小さい女の子が大好きという困った性癖の持ち主で、私や日向お姉ちゃんが小学生だった頃は、会う度にその魔手を私たち姉妹に向けてきたものだから、私たちは“ビーストモード”のお義姉ちゃんから逃げるのに必死でした。
黙って静かにしているだけなら、見た目はモデルをするほど凄く綺麗な容姿の人なのですけど、実はとっても残念なところのある人なのです。
それでも、大人になるにつれて、だんだんと落ち着いた女性になってきていたので、私も桐乃お義姉ちゃんが“そういう人”だということを忘れかけていたのですが………
──彪瑠が産まれてからです…
……どうやら体内に眠っていた魔獣がより強力になって復活してしまったようで、自分の甥っ子にまで守備範囲を延ばすようになってしまったのです。
もちろん、自分の甥っ子を可愛がること自体は普通ですし、むしろ良いことなのですけど……
──この人の場合は……
──何というか……
…気持ち悪いんです。
今だって、
「わァ~♡
タッくん、タッくん♪
どうしたのォ? そんな格好でェ~♪
お姉ちゃんに着替えさせてもらいたいの~?」
と、ニヤニヤしながら、両手をワシャワシャさせています。
もちろん、幼い甥っ子を着替えさせること自体は珍しくないでしょう。
そのとき、頭を撫でてやったりするくらいなら、私もします。
でも、この人の場合、絶対に彪瑠に変な格好させて楽しもうとするし、着替えの最中にも彪瑠の身体中を弄くりまわすものだから……困ったものです。
……え~と、義姉の性癖を描写しているうちに、何だか物凄い疲労感を覚えてきたので、この辺でやめておきます……
桐乃お義姉ちゃんと相対した彪瑠は、まるで一時停止した映像のように動きを止めました。
“蛇に見込まれた蛙”とは、この状態をいうのでしょう。
今、彼の頭の中には、闇理力を駆使する暗黒卿のマーチが流れていることでしょう。
…この子があの映画を観ているかどうかは知りませんが。
桐乃お義姉ちゃんの後ろにいた日向お姉ちゃん──今日はポニーテールです──は、しばしの間、呆然としていましたが、すぐに目の前にいる変質者の次の動きを察知して、桐乃お義姉ちゃんを羽交い締めにしました。
「……グッ、ひ、ヒナちゃん、何するの?」
「キリ
「は、離してよ、ヒナちゃん!
アタシには、この子にメルルの衣装を着せるという、非常に重大な使命があるのよ!」
「そんな使命は果たさなくていいから! たしかに似合うかも知れないけど、ダメッ!」
「アンギャ~!!」
「キリ姉、お願いだから正気に戻って! せめて人間の言葉が話せるくらいには!」
「ギャァ~オ~ッ!!」
お姉ちゃんたちがギャーギャーやっている間に、彪瑠の背後から、瑠璃姉さまと、京介義兄さま、そして私が、お互いにアイコンタクトを交わし合いながら忍び寄っていました。
桐乃お義姉ちゃんを押さえている日向お姉ちゃんも、こちらへ眼で合図を送ってきます。
──よし、今だ!
京介義兄さまが、今まさに彪瑠を捕まえようと手を伸ばしたとき──
──シュッ。
一瞬で彪瑠の姿が見えなくなりました。
「き、消えた!?」
姉さまたちは辺りをキョロキョロ見回しますが、彪瑠の姿は見えませんし、足音も聞こえません。
「そ、そんな!?
あの子、いつの間に“縮地”を修得していたの?」
「いや、もしかしたら“加速装置”が付いているのかも知れないぜ?」
「ギャーギャー!」
「キリ姉ったら! いい加減、戻ってきて!」
(五月蠅いな~もう……)
……ていうか京介義兄さま…
“加速装置”って……
あの子を“つくった”のはあなたたちでしょうが!?
そんなのつけた覚えでもあるのですか!?
姉さまも“縮地”って……
ついさっきシリアスな大人の会話をした人と同じ人?
「キシャ~ッ!!」
桐乃お義姉ちゃんは、相変わらず何か喚いている。
「おい、桐乃……」
「フンガ~ッ!!!」
京介義兄さまが声をかけてもダメみたい。
すると義兄さまは、妹の肩をガシッと掴んで、ゆすり始めました。
「おい、桐乃! 正気に戻れ!」
「ガ~……ハッ………あ、兄貴?」
「お? 戻ってきたか?」
「……あれ? アタシ、何してたの?」
どうやら人間に戻ってくれたみたいですね。
日向お姉ちゃんも、漸く野獣を押さえていた手を離しました。
「『何してたの?』じゃあないでしょう?」
瑠璃姉さまが桐乃お義姉ちゃんに詰め寄ります。
「貴女のせいで、彪瑠が行方不明になってしまったのよ!」
我が子のことがかかった母親の怒りは恐ろしいです。
さすがのお義姉ちゃんも、ぐうの音も出ないようです。
妹のその様子を見た義兄さまは、肩を掴んでいた手を離し、
「……まったく、しょうがないヤツだよ……」
と言って、お義姉ちゃんのおでこを、軽くコツンと叩きました。
それを受けてお義姉ちゃんは、
「……ゴメン…」
と呟いて、恥ずかしそうに赤くなって俯いてしまいました。
ついさっきまで吼えて暴れていた人とは別人みたいです。
「……姉さま」
私は、瑠璃姉さまに小声で話しかけました。
「何? 珠希」
「桐乃お義姉ちゃんは、あの子たちと一緒に住んでいるのに、いつもこうなのですか?」
「普段はせいぜい猫可愛がりって程度よ。何かの拍子にスイッチが入ると、さっきみたいに正気を失ってしまうのよ」
そんなで一つ屋根の下で暮らしていて大丈夫だろうか、と思いましたが、口には出しませんでした。
私たちの会話が聞こえたからか、お義姉ちゃんは借りてきた猫のようになっています。
「……ま、とにかく今は彪瑠を見つけないとな」
京介義兄さまが、場を仕切り直します。
「……ええ、そうね。もし、外で車にでも轢かれたりしたら大変だわ」
「キョウ
「いや、お前は桐乃をリビングへ連れて行って、こいつを見ていてくれ。
桐乃、今言ったとおり、日向とリビングで頭を冷やしてろ」
「うん……」
「分かったよ、キョウ兄。
さ、キリ姉、一緒に行こ」
桐乃お義姉ちゃんは、日向お姉ちゃんに連れられてリビングへ向かいました。
「さて、探すとすっか。俺は外を探すから、珠希は家の中を……」
「義兄さま、それに姉さま」
「ん、どした?」
「なあに、珠希?」
「タッくんは、外には行っていません」
「やけにキッパリと言うんだな、お前」
「どうして、そう断言できるの?」
「視えていたのです」
「見えてた? お前にも“加速装置”が付いてるのか?」
「あなた、さっきの“縮地”が視えたの?」
「……義兄さま、姉さま……それはもう良いですから……。
とにかく、着いて来て頂けますか?」
私はそう言うと、階段の方へ向き直りました。
するとそこには、璃乃が一人で、こちらを向いて立っていました。
「? どうしたのですか、璃乃ちゃん?」
「珠希叔母さまは、闇の力でタッくんの居場所が分かるのですね?」
「! そ、その言い方は、お願いだからやめようね…」
「叔母さまは、魔力を失ってしまわれたのですか?」
「……ある意味そうかも…。
でも、タッくんの居場所なら、多分、当たっていると思いますよ」
「本当ですか、叔母さま?」
「そうなの、珠希?」
「どこなんだ?」
「まあ皆さん、とにかく着いて来て下さい」
私は、ちょっとした名探偵になったような気持ちで、二階への階段を昇り始めました。
二階は、予想通り台風が過ぎ去った跡のようでした。
そこら中に散らばっている玩具やら枕やらを避けて、私はある部屋の前で止まりました。
「ここは、桐乃の第二コレクションルームだな。こんな小さな部屋に、アイツが隠れられるようなスペースはないぞ?」
「いいですから、見ていてください」
義兄さまの言葉に私はそう応え、部屋のドアを開きました。
その部屋の中には、桐乃お義姉ちゃんが好きなアニメのキャラクターの大きめの人形が、所狭しと並んでいます。
「ほら、ここからでもよく見えますよ」
「人形の影に隠れてるってのか? けれど、ここからでも人形しかないのが分かるぞ。
いっぱいいるけど、整然と並んでいるから、人形の影に隠れていたら、そこだけ出っ張ってすぐ分かる」
「珠希、焦らさないで早く教えなさいよ」
どうやら、お二人には視えていないようです。
だからこそ、彪瑠はこの隠れ方を選んだのでしょう。
多少の“屈辱”は我慢して……。
その時──
「あっ、居ました!」
璃乃が室内の一点を指さしました。
「どこだ?」
「何処なの、璃乃?」
「あそこですよ!」
璃乃は、ある一体の人形の所へ駆け寄って、再び此方に向かって“それ”を指差して見せました。
「ダークウィッチメルル?」
姉さまが、目を見開いて驚いています。
多分 “いろんな意味で” 驚いているのでしょう……。
そうです。
彪瑠は、普通のピンクのメルルではなく、暗色が基調のダークウィッチメルルの衣装を着て、ほかのメルルに交じって、壁にもたれて熟睡していたのです。
「多分、人形の方は桐乃お義姉ちゃんの部屋あたりへ放ってあるんでしょう。
そして、お義姉ちゃんがタッくんに着せたがっていた衣装のうち、ダークウィッチメルルのものを選んで、人形と入れ替わって隠れてからすぐに、今日ずっと走り回っていた疲れが一気にでて眠ってしまったのでしょうね。
なにしろ、いくら賢くて運動能力に優れているとはいえ小さな子供ですから。
ダークウィッチを選んだのは、基本色が黒だから、たとえカツラを上手く被れなかったとしても髪の色の違いが目立たないと思ったからではないでしょうか?
それに、この子の髪の色は、それこそアニメのキャラクターのようなグラデーションですから、更に馴染みやすかったのだと思います。
尤も、最後のことについては、本人もそこまで計算していたかどうかは分かりませんけど」
「タッくん、とってもお似合いです」
どうやら璃乃は、彪瑠の“コスプレ”がお気に召したようで、彼の綺麗な地毛をナデナデしています。
彪瑠は、そんなことをされているとも気づかずに、スヤスヤと眠っています。
瑠璃姉さまが言うには、この子は家族の中では、何故か璃乃だけが苦手だそうですから、もし目を覚ましていたら、また捕り物劇が再開されたことでしょう。
「……何だか、非常に複雑な気分よ、京介……」
「だな……こいつ将来、変なことに目覚めたりしないだろうな……」
「……え~と…タッくんの場合、緊急避難の苦肉の策として、この手段を選んだのでしょうから…その…きっと、やりたくてやったわけではないのですから、大丈夫だと思いますよ……。
多分……」
「そう願いたいわ」
姉さまたちの心配は、親としては尤もだと思います。
けれども、これは確かにとても恥ずかしいことではありますが、悪いことってわけではないでしょうから、人に迷惑をかけないのなら、そういう趣味を持っていても別に良いような気もします。
こういうマイノリティな趣味を持ちながら、人間として善い人はけっこういますし。
“女装罪”なんてものがあれば話は別だけど……。
でも、彪瑠が将来、女装趣味に目覚めて欲しくないとは、正直なところ私も思いました……。
それにしても、たとえ稚拙な方法とはいえ、あの短い時間で咄嗟にこの隠れ方を思いついて実行するなんて──
(本当、末恐ろしい子ね……)
***
そして今は宵の口──
私たちはリビングのTVで懐かしのアニメ『マスケラ』鑑賞中です。
TVに向かって正面のソファーには京介義兄さまと瑠璃姉さま、さらに姉さまの隣には私が座っています。
私の膝の上には璃乃が乗っかっていて、TV画面に夢中になっています。
私から見て左側のソファーでは、今日の主役の彪瑠 ──ダークウィッチメルルの格好のまま── と悠璃が仲良くもたれ合って眠っています。
二人には毛布がかけてあります。
桐乃お義姉ちゃんは、子供たちと座ることを強く主張していましたが、瑠璃姉さまによって引き離されて、私たちから見て右側のソファーに、日向お姉ちゃんと一緒に座っています。
桐乃お義姉ちゃんの視線が、TV画面ではない方を凝視しているのは言わずもがな……。
京介義兄さまが、彪瑠の寝姿を見ながら、しみじみとした口調で言いました。
「寝顔だけを見ていると、今日あれだけ大暴れしたヤツだとは思えないな……」
「本当ね。でも、どうせコスプレするのだったら『マスケラ』の衣装を着て欲しかったわ。
きっと、とても似合うでしょうに」
姉さまの言葉に、桐乃お義姉ちゃんが噛みつきます。
「ちょっと~、アンタまだ『メルル』を侮辱するの?」
「私は、この子に変な性癖に目覚めて欲しくないだけよ」
「それ、アンタが言う?」
「ねえ~、二人とも
日向お姉ちゃんが見かねて仲裁に入ってくれたので、戦争は勃発せずに済みました。
瑠璃姉さまは、テーブルの上にある例のアルバムをめくりながらおっしゃいました。
「……それにしても、いろいろあるけれども今が一番幸せ……つくづくそう思うわね……」
「おい、何を言ってんだよ、瑠璃」
「え?」
京介義兄さまの思わぬ反論に、
瑠璃姉さまだけでなく、その場にいた大人が皆『え?』という顔になりました。
「『今が一番幸せなんて』残念なことを言うなよ。
これからだって、みんなでずっと幸せにしていこうぜ!」
「うわっ、ナニ? 今のセリフ!
大昔のホームドラマぁ!?」
「キョウ兄、今のはちょっと恥ずかしすぎるんじゃないの?」
即座に、お姉ちゃんたちが突っ込んできました。
「お、おいっ! お前らなぁ~。
人がせっかく……」
義兄さまが、真っ赤になって抵抗しようとしてます。
確かに、今の科白はかなり恥ずかしい。
けれど──
私は、隣の瑠璃姉さまの方を見ました。
姉さまも、こちらを見ました。
お互いの目が合うと、まるで申し合わせたように、二人で声に出して笑い合いました。
そんな私たち姉妹の様子を見て、妹たち相手の抗戦をやめて、義兄さまが不思議そうな顔をしてこちらを見て、頭に『?』をいっぱい浮かべたような顔をしました。
兄のその仕草を見て、
「ぷっ(笑) バカみたい」
「相変わらずだね、キョウ兄は(笑)」
お姉ちゃんたちも笑い出しました。
一人取り残された感じの義兄さまも『もういいや』という風に、ヤケになって笑い始めました。
一頻り皆で笑ってから、おもむろに姉さまがおっしゃいます。
「……まあ、それはともかく、早くこの子たちを寝かせて、家の中を片づけないとね。
そろそろお義父さまたちが帰ってくるでしょうし」
「おっと、そうだった」
義兄さまが、自分の膝をパンっと叩いて立ち上がりました。
「母さま、私まだ眠くありません」
「あら、それにしては璃乃、さっきから瞬きの回数が増えているわよ」
姉さまのアイコンタクトを受けて私は、
「いいから今日はもう寝ましょう? 続きは明日ね」
と、璃乃を抱き上げました。
「貴女たち、今日はどうするの? 泊まってく?」
「ゴメン、ルリ姉、今日は帰るって言って来たんだ」
「そう、じゃあ、お父さんたちに宜しく言っておいてね」
「OK! でも、帰る前に片付けとか手伝うよ」
「じゃあ、私と一緒に、その子たちを寝室まで運んでもらえる?」
「ラジャー!」
「瑠璃、一人は俺が運ぶからいいよ」
「そう、じゃあ、お願いしますね、お父さん」
「おう!」
「あ、その子たちならアタシが運ぶ!
何だったら、全員任されてもいいよ!」
「桐乃、お前は上の片付けでもしてろ。お前のコレクションが散乱しているんだ」
「え~?」
桐乃お義姉ちゃんは、渋々二階へと向かいます。
日向お姉ちゃんが、悠璃を抱き上げようとして、
「うわっ、意外と重っ!」
一旦ソファーへ戻しました。
「こいつらも、もう小学生だからなぁ。
よし日向、交代しよう。お前は彪瑠を連れてけ」
「うん、そうする」
抱き上げられたとき、彪瑠と悠璃の手が繋がれていたことに私は気づきました。
タッくん、夢の中でお姉ちゃんを守っていたのかな?
離させちゃってゴメンね……。
それにしても、今日は本当にいろんなことがありました。
姉さまも義兄さまも大変だったと思う。
でも、こういうのも悪くない。
だから、いつまでもこれが続いて欲しいと思う。
もし大変だったら、私も出来るだけ手伝いにきますから。
そして、甥っ子の寝顔を見て思いました。
(将来が楽しみね……)
《終》
お読み頂いてありがとうございます。
そして、お疲れ様です……。
初めての作品にしても、駄文に程がありますね……。
珠希が探偵っぽくなるあたり、自分で読み返しても、あまりにも酷すぎるので、出来ればそのうち大幅に書き直したいです……。
自分の力量不足を痛感させられた作品でした。