風翔龍でゴットイーター   作:赤い雫

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二ヶ月後、黒髪幼女

おっす。クシャルダオラだ。

 

ゴッドイーターに会ってから二ヶ月が経った。いやーあの時は逃げたけど追ってこなくて良かった。

 

あとこの二ヶ月で起こった事を話そう。と、言ってもただ適当に移動して喰ってを繰り返しただけなんだが。

 

まず最初に言いたい事。

 

全然進化しねぇ!本当に進化しない。オラクル細胞マジ仕事しろ。

 

次、進化はしないけど強化はされた。

 

まずクアドリガを喰う事によって甲殻が硬くなった。顔以外ほとんど神機が通らない。エフェクトで言うと

 

顔→オレンジ 体→弾かれる 足→弾かれる 翼→緑 尻尾→緑

 

という具合だ。中々強い。

 

次にコンゴウ喰ったらブレスが強くなった。

 

ビルを吹っ飛ばすのが村吹っ飛ばすくらいになった。

撃ってみた時は唖然としたよ。村が一つ更地になるんだからさ。あ!その村に人はいなかったからな。

 

それと、風も纏える様になった。

 

そう!龍風圧だ!クシャルダオラと言えば龍風圧。あの厄介さは戦った者なら分かるだろう。近づけば風圧で尻餅つかされ、起き上がる時にブレスをくらって吹っ飛ばされる。しかも遠距離攻撃は弾かれる。

今までは使えなかったんだよな。

 

そして三つ目。子供拾った。八歳位の女の子。

 

いや、ロリコンじゃないぞ?此れには深い理由があるんだよ。だからさ、そんな犯罪者を見る様な目で見ないでくれないか。

 

それで理由なんだが、その女の子はオラクル細胞で出来ていたんだ。ちなみにシオじゃないぞ。黒髪だし。

 

容姿なんだが黒髪で腰まで届いていて、顔は可愛い。ただ無表情。感情は豊かだけどな。

名前はクオンと名付けた。

 

何でクオンか?あれだよ、俺喋れないじゃん?それでまぁ名前をつけて欲しいと言われて唸るしか無い訳ですよ。ただ怖がらせないように明るくな。その時の鳴き声が

 

「クオォン」

 

だった訳よ。そしたら何故かそれ採用みたいなノリで勝手にクオンになったんだ。

 

「…………ねぇ」

 

「グルルゥ(何だ)?」

 

どうやら御呼びのようだ。クオンは俺の上に乗っている。

 

「…………何処行くの?」

 

「グルルゥ(う~む)……」

 

どう答えようか。とりあえず贖罪の街の方を尻尾で指した。

 

「…………そう」

 

結構無口なんだよな。無口無表情なロリって感じ。でも感情は分かりやすい。なんとなく雰囲気で分かる。喜んでるとか怒ってるとか。今は、退屈なのかつまらなそうな感じだ。さっきから歩いてばっかだからな。

 

「…………ねぇ」

 

「グルルゥ(今度は何だ)」

 

「…………前からアラガミ来てる」

 

「グル(なに)!」

 

見てみると前からボルグ・カムランが来ていた。よし、今日の昼飯だな。

 

「ガアァ!」

 

ボルグ・カムランに向けて弱めのブレスを撃った。弱めとはいえ古龍のブレス、簡単に当たって貫通した。

 

「…………ご飯」

 

そんなに食いたいかクオンよ。さっきから涎が垂れてるぞ。まあ、待つ必要も無いしとっとと食うか。

 

「グルルゥ(いただきます)」

 

「…………いただきます」

 

二人で食事前の挨拶をして食べ始めた。蠍も意外と美味いな。クオンも満足そうだ。

 

「グルルゥ(ごちそうさま)」

 

「…………ごちそうさま」

 

ボルグ・カムランを食べ終え、一応腹が膨れた俺たちはまた歩き出した。


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