ついに……ついに雷耐性を手に入れたぞぉぉぉぉー!!!
おっとすまん、あまりの嬉しさについはしゃいでしまった。ディアウス・ピター食い終わった時にゲットした。なんか腕輪があったけど捨てといた。
次は火耐性を手に入れたいな。この世界に龍属性は無いから弱点は一つ減ってる。って事は角が折られる心配が無いという事だな。
さて、火耐性はラーヴァナにハンニバル、シユウ、グボロ堕天、ボルグ堕天あたりかな?
目的地は煉獄の地下街だ。さぁ、レッツゴー!
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フェンリル極東支部
人類最後の砦、フェンリル。その最前線である極東支部。そこに第一部隊が帰還した。本来いるはずの無い人を連れて。
「お帰りなさい皆さん。ってリンドウさんどうしたんですかその腕?!」
ゴッドイーター達を迎えるのは竹田ヒバリ。フェンリル極東支部のオペレーターである。
「いやー、ちょっと予想外の事でしくじってな、この通りだ…うぐっ!」
それに対し答えるのは雨宮リンドウ。だがやはり痛むのか自分の腕を抑えている。今は担架に運ばれている。
「そんな事より早く医務室に向かって下さい‼」
「そうだな、そんじゃ後は宜しく頼むぜ」
そう言ってリンドウは運ばれて行った。後に残るはヒバリと第一部隊の人達。ちなみにアリサも医務室に運ばれて行った。
「それで、詳しい話を聞かせて貰えますか?」
リンドウが運ばれて行ったのを確認してヒバリは口を開いた。今回の任務に何が起こったか知るために。
「それはーーー
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「なるほど、アリサさんの錯乱に鋼鉄のアラガミですか」
第一部隊の橘サクヤは今回の任務で起こったことを話した。鋼鉄のアラガミについてはリンドウから聞いた話だが。
「分かりました。この事はツバキさんに報告して置きます、皆さんはゆっくり休んで下さい」
「ええ、宜しくね。ユウくん、コウタくん今日は自室に戻って休みなさい」
「「はい!」」
サクヤは神薙ユウと藤木コウタに言った後、自室に戻って行き、ヒバリは報告のため雨宮ツバキの所に行った。後に残ったのはユウとコウタのみ。ソーマはとっくに戻っている。
「なぁ、ユウ。今回の任務でさ、鋼鉄のアラガミがでたじゃん?」
いきなりコウタがユウに話しかけた。
「いきなり何だ?」
「まぁ聞いて聞いて。あのさぁ、何で鋼鉄のアラガミはリンドウさんがいたのにアラガミの方を狙ったんだろ?」
コウタの疑問はおかしくない。本来アラガミは同種と人間がいる時、人間を優先的に攻撃してくる。だからリンドウを無視してディアウス・ピターを狙うのはおかしい事なのだ。
「さあ?偶々そのアラガミが好物だったとか?」
「いやいや、もしかしたら苦手な物を克服しようとしてるのかもしれない」
「まさか」
コウタの考えに苦笑いで返すユウ。だがコウタが言った事が本当だとは本人以外誰も知らない。
「グルッ(へっくち)!」
「…………大丈夫?」
「グルゥ(誰か噂したのか)?」