いっそ土日に更新せずに、土日にかけた分は平日に回して予約投降とかしたほうがいいのかな?
ガリランドに入ったラムザたちだったが、流石に命令違反をしている状態で見つかるのを嫌がり、表の大通りには出ず裏通りにある宿屋にたどり着く。
馬車と荷物一式を宿屋に預け、ラムザは少なくなった食料など生きるのに必要なものの買い出しに出る。
普段、任務の際には食事などは依頼した側が用意するのが普通だ。よっぽどの戦争状態でない限りはそのことに異論をはさむものはいない。
ただし、今のような本来の命令とは違う行動や隠密行動などを迫られている場合はそうではない。前者ならそもそも罰則の対象であるし、後者はあとから経費という形で生産するものもある。
現パーティのリーダーとしての責任を果たすべく、また今回の行動の立案者として仲間にいらぬ雑用をさせず、自分から動こうとするラムザに、元から大なり小なりの行為を持った艦娘が同行するのは、自然な流れであった。
「えっと、保存食は・・・ドーターでどうなるかわからないから、一応ここからドーター、そこからイグーロスへ帰れるくらいの量を用意しなきゃ・・・」
「提督、雨が降ってもいいように雨具の準備が必要ではありませんか?」
ついていきたいと言った艦娘は4人だったが、ラムザが連れ出した艦娘は、高雄一人だけだった。
「うん、そうだね。あとは馬車用の餌とかが必要かも。」
人前ならきちんとラムザという高雄も、二人きりになると呼びなれた方に戻る。
ラムザも特に気にしている様子もなく、人前で使い分けられているならと、咎めるつもりもない。
「それにしても提督、どうして私だけ連れ出したのですか?荷物運びなら、ほかの子たちがいてもよかったでしょうに。」
最もな疑問を高雄が聞く。保存食もあまりかさばらないとはいえ、8人分が一週間分も必要となれば、2人で持つのも少し厳しい量になる。
だがそれでも、ラムザには2人きりになりたかった理由があった。
「うん、それでもよかったんだけどね、高雄さんと二人きりで話がしたかったんだ。」
「私と・・・?」
頭に疑問符の出てきそうな高雄に苦笑しながら、ラムザは買いそろえた荷物を背負ったり、袋に入れて手に持ったりする。高雄もそれにならい、荷物を持つ。
「・・・仮にもケッコンをした相手だし、こういうときとはいえ少しはフォローしないとと思って。」
少し恥ずかし気なラムザと、その言葉を聞いて顔を真っ赤にする高雄。
「・・・ケッコンしたうちの1人、というだけですのに、ずいぶんなことをおっしゃるのですね。」
「うん、たしかにそうだね。高雄さんから見れば、ジュウコンをしてる浮気者の提督だろうからね。」
恥ずかし気な顔から苦笑に代わるラムザ。それを見て高雄が慌てだす。
「べ、別に私は気にしてるわけではありません!・・・確かに提督は好きですけど、私は独占するよりも、いつもおそばに寄り添っていればと思っているだけですし・・・」
「・・・ちょっと恥ずかしいかな。」
ラムザの顔が忙しく変わる。嬉しそうな顔になったり、恥ずかしそうな顔になったり、心配そうな顔になったりと。
「だからこそ、高雄さんがこの世界で僕と出会うまで、どう過ごしてきたか教えてほしいんだ。」
「提督・・・」
最後に真剣な顔をしたラムザに、高雄が少し考えた後、意を決したように話始めようとした、その時だった。
「と、盗賊団のやつらだぁぁぁぁ!」
前から這う這うの体で逃げてきた住人が叫びながら逃げる。逃げる先は町の中心街だ。
「ラムザ!」
「人数がわからないが、この騒ぎを聞けばきっとみんなが駆けつけてくれるはずだ!いこう高雄!」
ガリランドのような街にも、スラム街というものはある。
むしろ、存在していない街はないというくらい、街というものに密接に関係している場所である。
ここにたどり着くまでに、盗賊と常駐していると思われる騎士との戦闘が見かけられた。ただ、騎士の数に対して盗賊の数が少しだけ上回っている状態で、負けはしないとは思うが、苦戦するであろうことは予想できた。
そんな盗賊たちがそこにいても、スラム街の方向からまだ人は逃げてくる。
まだ、盗賊がそちらにいるということであろう。
ラムザと高雄はお互いにうなずき、スラム街の奥へと足を踏み入れた。
荷物を諦め気休め程度に隠し、高雄は杖―オークスタッフを、ラムザはロングソードとエスカッションを構える。
「ラムザ、『ナイト』になったからと言って、まだ騎士としては駆け出しなのですから、あまり無茶はしないように!」
「高雄こそ、『白魔導士』になって初めての戦闘だから、普段使わないMPの管理を失敗しないでね?」
そんな軽口をお互いに言い合いながら、周囲を警戒しつつ進む。
ここは街のはずれ
ここにいなければ、盗賊はもうここから逃げ出したか、すでに戦闘していた盗賊がすべてとなるが、ラムザはひと時も気を緩めなかった。
「・・・ベオルブとして、か。」
「ラムザ?」
訝しげにラムザを見やる高雄。だが、その一瞬が完全に隙になった。
壊れそうな建物と建物の隙間、路地とも言い難い人ひとりが通れるか怪しいところから、矢が飛んでくる。
「くっ!」
高雄をとっさにかばうラムザ。ぎりぎりで盾で矢を防ぐ。
そのまま、建物の影に高雄を巻き込んでなだれ込む。
「相手は『弓使い』ですわね。」
「たぶんボウガンだね。ここはあの路地から死角だ。狙うとするとあそこから出るしかない。」
そして、影にしている建物を見て
「空き家になっているようなところを通っていけば、相手の射線を通させず、こっちが攻めれるチャンスを作れるはず。」
高雄がこくっとうなずく。ラムザはわざと先ほど攻撃された路地から見えるように動く。
案の定、矢が飛んでくる。だが、飛んでくる方向が分かっている矢でかつ飛んでくると予想していたなら、防ぐことはたやすい。
ラムザは危なげなく路地が見える空き家に滑り込む。続いて高雄も滑り込んでくる。
開いてる窓から外を見ると、ついにしびれを切らしたか、弓使いが外に出てくる。
そしてそのまままっすぐラムザ達の入った空き家に向かってくる。
「たゆとう光よ、見えざる鎧となりて小さき命を守れ・・・プロテス!」
高雄がラムザに補助呪文を唱える。プロテスがかかったことを確認した高雄は、入り口から離れる。
そして弓使いが無策に空き家に入ってきたとき、待ち構えていたラムザが剣を振り下ろす。
驚いた様子の弓使いを一閃で倒す。弓使いは抵抗するタイミングのないまま倒れた。
「補助呪文、あまり意味なかったですわね。」
「ううん、そんなことないよ。あるとないとでは奇襲するかどうかを考え直す必要があったさ。ここにいたのが高雄でよかったと思ってるよ。」
「・・・調子のいいこと!」
ふん、とそっぽを向く高雄だが、少し頬が赤い。
「さて、街のほうに戻ろう。まだ盗賊がいるかもしれないし、騎士たちが数的に押されてるかもしれないからね!」
街のほうの盗賊は、駆けつけた騎士団の駐屯部隊が増援としてきたときに、数の差でも逆転された。
あとは語るまでもなく、盗賊は討伐された。
駐屯騎士団とラムザが少し話をし弓使いのことを教えると、騎士団のうち2人がスラム街のほうへと向かった。
「荷物が奇跡的に無事でよかったですわ。」
気休め程度に隠していた荷物が、すべて無事だったのを確認した高雄が、安心した声を出す。
その荷物を一通り背負いなおすと、高雄からの提案があった。
「・・・私の昔話をしてもいいですが、それは今度2人きりになったときにお話しします。だから、またデートに誘ってくださいね、提督?」
「わかった。次のデートのことを考えておくね。」
そうして、2人は宿屋のある方向へ歩き出していった。
正規シナリオではないガリランドでの戦闘でした。
スラム街とかにある家とか使えないかなーって思ったんで書いてみました。
で、ケッコンしてると表現した高雄ですが、まあ筆者の艦隊でもケッコンしてます。
ケッコン艦3人のうちの1人です。あとの2人は誰でしょうねー
ちなみに、高雄は一番最初のケッコン艦じゃないです。二番目です。
一番目は・・・そのうち出てくるかもしれないですねー
ラムザ:ナイト←ジョブチェンジ!
高雄:白魔導士←ジョブチェンジ!
おい誰だ、高雄が白くないとか言ったやつ。確かに高雄は黒いけどさ!(なにがとは言わない)