艦これ✕FFT~イヴァリースを巡る~   作:聖騎士ボコ

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原作ストーリーだと、まだ2マップ分しか戦闘が進んでないのに、chapterはすでに10。
日常編を入れるとは言っても、やっぱり長すぎですかねぇ・・・

もっとコンパクトにわかりやすく伝えるようにならないと!


chapter10 ~遭遇戦~

街で調達した物資を馬車に詰め、ラムザ一行はガリランドを出発する。

 

「ドーターに行くまでに森があるのだけど、迂回していくと余計に時間がかかるから、突っ切っていこう。」

 

ガリランド出発前にラムザが言ったことだ。一刻を争うような事態に、周りからの反対もなかった。

 

ガリランド領地を抜け、徐々に木が多くなる。やがて道もけもの道のような、まともな道の成り立ちになっていない道になる。

馬車はそういうところもある程度問題なく進めるような作りになっているものの、乗っている人たちに快適に過ごせるかどうかは、全くの別問題だった。

 

「うぅ・・・すごく揺れます・・・」

 

森に入るまでは元気だった朝潮も、入った直後から激しめに揺れる馬車に酔ってしまったようだ。

 

「順調にいけば一日で抜けれるから、それまでは無理しないで、朝潮。」

 

「は、はい・・・」

 

馬車の中で横になる朝潮。

どうやら、もう片方の馬車の中でも、誰かが不調を訴えているようだ。

 

馬車の手綱を握るディリータが何かを叫ぶ。馬車2台の音にかき消されてよく聞こえないが、止まって様子を見たほうがいいとの助言だということは、ディリータの身振り手振りから察することはできた。

 

「ラムザよ、止まるのか?」

 

ラムザ側の馬車の手綱を引いていたアルガスが尋ねる。

ラムザは首を振る。

 

「さっきも言ったけど、この森をさっさと抜けよう。このままいけば、夕方前には森を抜けれるはずだ。」

 

「そうこなくっちゃな!」

 

アルガスはその答えを聞いて満足なのか、そのあと荷台のほうに顔を向けなかった。

 

順調に進んでいた一行ではあったが、突然馬車が止まる。

 

「どうしたんだ!?」

 

「ラムザ、敵だ!」

 

アルガスが降り、そのアルガスの言葉を聞いたラムザも荷台から降りる。

馬車の目の前には敵―モンスターの群れがいた。

 

人と同じような姿をしているが、人よりも若干獣に近い姿をした「ゴブリン」に

ゴブリンと同じ姿をしているが、微妙に色の違う、「ブラックゴブリン」に

火の玉が浮いているような姿をした「ボム」

さらに毒の爪をもっている四足歩行の犬のような「レッドパンサー」

それが群れを成してラムザ達の行く道を遮る。

 

「ラムザ、こっちの馬車にいたタカオとムラサメはダメだ、完全に伸びてる。」

 

事態を察したディリータと、その馬車に乗っていた五十鈴と陽炎が合流する。

 

「こっちも朝潮が出られない・・・仕方がない、僕たちだけで戦う!」

 

 

ゴブリンがまっすぐに突っ込んでくる。

そして、そのままの勢いでタックルをして来ようとする。

が、その勢いは、放たれた矢がゴブリンに刺さったことで不発に終わる。

 

「悪くないわね、このボウガン!」

 

イグーロスでジョブチェンジした五十鈴が放った矢がまた放たれる。

『弓使い』となりボウガンの特性を完全に理解した五十鈴は、その矢をほとんど外さないでいた。

ゴブリンにあて、ボムの動きをけん制し、一人で二役も三役もこなしている。

みんなを引っ張ってほしいといったラムザも、この活躍ぶりには舌を巻く。

 

ゴブリンが倒れ、ブラックゴブリンも倒れた。ふわふわと浮いているボムも最初のような威勢はなくなっている。

 

「よし・・・あと少しだ。みんな、気を引き締めていくよ!」

 

そう叫びながら、ラムザはボムに詰め寄り、そして切り付ける。

ただ、ボムはそれでも倒れず最後の力を振り絞ろうとしていた。

 

「・・・!!ラムザ!そのモンスターから離れて!」

 

異変に気が付いた青葉が叫ぶ。だが、ラムザの勢いをつけた攻撃は、体制を立て直して離脱するまでにタイムラグを発生させてしまった。

ボムの身体が膨れ上がる。そして、限界まで膨れた次の瞬間、大爆発した。

 

「ぐぅうぅぅぅぅぅ・・・」

 

かろうじて盾を構え、爆風の直撃をある程度防いだラムザだったが、それでも勢いを完全に相殺することはできず吹き飛ばされ、さらにはどこからか飛んできたオイルまみれになってしまった。

 

そして、転がった先にはもう一体のボムが待ち構えていた。

 

「ラムザっ!・・・くっ・・・!」

 

青葉が助けに走ろうとすると、レッドパンサーが邪魔をする。

少し離れたところで戦っていたディリータたちも、先ほどの大爆発の音でラムザのほうを向き、状況を理解して助けに向かおうとしている。

 

だが、ボムからラムザを助けるには距離が離れすぎていた。

 

「ラムザ!援護するからいったん下がりなさい!」

 

五十鈴から放たれる援護射撃が、確実にボムに当たる。

だが、2発、3発と当たっても、ボムが倒れる様子がない。

 

ボムがどんどんと膨らんでいく。ラムザも斬り付けようとするが、かかったオイルのせいで剣を取りこぼしてしまう。

 

とっさに盾で防ぐことも考える。だが、先ほどの爆風を防いだせいでかなりガタガタになっていた。次は耐えられるか保証はない。

 

「一か八かっ・・・!」

 

耐えれるかわからない盾を構え、大爆発に耐えようとしたラムザ。

しかし、ラムザは隣からいきなり突き飛ばされ、少し下り坂になっていたところを転げ落ち、沼に着水する。

すぐさま起き上がって何が起きたか確認しようとすると、先ほどまでラムザのいた場所に、朝潮が立っていた。

 

「司令を・・・ラムザをやらせはしません!」

 

基本に忠実な構えをした朝潮は、そのまま防御の構えをする。その後、ボムが大爆発を起こし、オイルをまき散らしたものの、朝潮は事前の準備のおかげもあり無傷で切り抜けた。

 

青葉を襲っていたレッドパンサーも、青葉と、五十鈴の援護によって倒れた。

 

「朝潮!大丈夫かい!?」

 

「はい!ご心配をおかけしました、ラムザ!」

 

その話し方は、次の瞬間には敬礼するのではないかと思われるほどの勢いを持っていた。

 

「気分が悪かったはずじゃ・・・」

 

「確かに、今でも完全に回復したとは言い難いです。ですがそれよりも、この朝潮はみんなを守れず、傷つくことのほうが我慢できないのです!」

 

「朝潮・・・」

 

そんな宣言にラムザをはじめみんなが、それぞれに尊敬のまなざしを送る。

 

「・・・うん、ありがとう朝潮、おかげで助かったよ。」

 

「いえ、これが私の役割ですから!」

 

そしてついに敬礼した朝潮に、周りのみんなからは優しい笑い声が漏れた。

 

 

 

 

「うーん・・・私の出番がぁ・・・」

 

「さ、流石に今回私たちが無理しても足手まといよ・・・」

 

一方そのころ、馬車に残った村雨と高雄は、いまだに気分が悪い状態が続いていた・・・

 

 




スウィージの森編終了です!
ボムって瀕死にならないと自爆ってしてこないはずですが、よくわからないタイミングで2回ほど自爆されたことがあります。

・・・あれって、周りに巻き込める人数が多かったら自爆するのかなぁ?
あと、このタイミングのオイルって、自爆に巻き込まれない限り実はあんまり脅威じゃなかったりするんですよね。

まあ、味方の黒魔導士が使うファイアに巻き込まれてとかだったら、いきなり即死級なんですけどね。

さ、次はまたみんなのトラウマになりえるマップですね!
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