艦これ✕FFT~イヴァリースを巡る~   作:聖騎士ボコ

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このゲーム序盤は初見殺し多すぎなんですよ・・・
まあ、ほかのゲームとかと違って、増援とかで人が増えたりしないからある意味対策は取りやすいでしょうけど。


chapter11 ~骸旅団長~

「さすが貿易都市ですね、いろんなものがあります!」

 

貿易都市ドーターの中心街を歩いていた青葉が、物珍しそうに周りをきょろきょろ見渡す。

 

「ここはイヴァリースの中でも中心に近い位置にあるから、陸路での貿易の重要拠点になっているのよ。」

 

隣を歩いているのは陽炎。2人は情報収集のための聞き込みを始めていた。

 

「でも、やっぱり情報はあんまり集まらないですねぇ・・・今のところ空振りばかりですし。」

 

「うーん・・・こればっかりは地道に続けるしかないわね。」

 

貿易都市ドーターに到着したのは昼前。そこから夕方の今まで住人や商人に聞き込みをしているが、主だった情報は何も入ってこない。

 

「時間も少しかかっていますし、次誰かに聞いたら、一度みんなのところに戻りましょうか・・・あ、すみませーん!」

 

行商人の馬車を見かけ、青葉が駆け寄る。

突然声をかけられ、驚いたような様子の行商人。ローブをまとい、フードで顔の大半を隠すようにかぶっている小柄な人だった。

 

「な、なんや?ウチに何か用か?」

 

「ええ、ちょっと聞きたいことがありまして・・・?」

 

聞き込みを始めようとした青葉が、違和感に気が付く。相手の行商人がかなり動揺しているような様子であることに、青葉の第六感的な感覚がスクープの予感を感じ取る。

青葉がじーっと行商人を見つめる。

見つめられた行商人は、じりじりと後ずさる。

 

「な、なんや・・・なんでそんなにウチを見つめるんや青葉!」

 

そして決定的な一言。

行商人は思わず「あっ」という声を出す。青葉が我が意を得たりという顔をしながら行商人に詰め寄る。

 

「あれぇー?おかしいなぁ・・・名乗った覚えはないんですが。ねえ?龍驤さん?」

 

「・・・完全に失言やったわぁ・・・」

 

諦めた様子で行商人がフードを払う。

そこには、普段のつけてるはずのバイザーをつけていない龍驤の顔があった。

 

「久しぶりやね、青葉。それに陽炎も。」

 

「・・・ええ、そっちも一応元気そうでよかったわ。」

 

「で、説明してくれるんですよね?青葉たちによそよそしくしようとした理由を。」

 

青葉が龍驤に詰め寄る。後ずさりしようにも、今度は青葉に肩をがっちりつかまれ逃げることはできない。

 

「えぇい・・・説明するから待っとれ!あんな、うちは商売をいろいろしとる!武器を売ったりアイテムを売ったりな!」

 

龍驤はあきらめて説明する。青葉がつかんでいる手をいったん払いながら、荷台のほうへ2人を手招きする。

 

「ウチはこの世界に来て生き残らなあかんかったんや。そやから、誰に対しても金額さえ払ってくれれば商品を売ってるんや。」

 

荷台の入り口にかかっている布を少しだけあけ、中を見るように促す龍驤。

青葉と陽炎はその中をのぞく。

中は木箱や麻袋のほか、剣や盾といった装備品も見られた。

荷台いっぱいに、というわけではないがかなりの大荷物であることは間違いない。

 

「で、これからこの商品をお得意様に売りに行くんや。・・・このご時世やし、売る相手が相手なだけに、北天騎士団に入っとるって情報のあった青葉たちには知られとうなかったんや・・・」

 

「まさか、そのお得意様って・・・」

 

「言うな、陽炎。ウチはお客に区別をつけるつもりはないんや。・・・そんなうちを、ここで捕らえるか?」

 

「・・・その前に、どこでその取引を行うか教えてもらってもいいですか?」

 

「この町のスラム街や。いま、連中はそこに潜んでるって連絡があったさかい、うちが商品を売り込みに行く途中やったんや。」

 

「スラム街ですか・・・陽炎さん、いったん戻りましょう!」

 

「え?龍驤はこのままでいいの?」

 

「ええ、青葉たちの目的は情報収集です。龍驤さんをとっちめることではないですから。」

 

青葉が龍驤に背を向け歩き始める。陽炎が慌てて青葉を追いかける。

 

「・・・そうそう、龍驤さん。提督はこの世界にきて、私たちと行動を共にしてます。

 

「な、なんやて!そんなバカな!同姓同名なら知っとるが、うちらの提督ではなかったはずや!」

 

今度は龍驤が青葉を捕まえる番だった。歩き去ろうとする青葉を、自分自身のほうへ向かせ、肩をがっちりとつかむ。

 

「どういうこっちゃ!説明せい!」

 

 

 

青葉がラムザに情報を伝えた後、一行はドーターのスラム街にやってきた。

スラム街らしからぬ高い建物や何件かが固まったような家が立ち並ぶ中、ラムザは道の先に言い争っている騎士風の2人の男を見つけた。

 

「まてっ!」

 

「ちっ、北天騎士団か・・・」

 

片方の男は苦々しそうにそう言うと、そのままスラム街の奥のほうへ消える。

 

「あの人は確か・・・?」

 

「どこかで見たことのあるような・・・?」

 

思い出そうとする五十鈴と朝潮。その答えを持っていたのはディリータだった。

 

「そりゃ知ってるだろう。あれはウィーグラフ。五十年戦争のときにあった骸騎士団の団長さ。」

 

「と、言うことは、骸旅団の現団長・・・!」

 

「朝潮たちの倒すべき相手!」

 

走り出しそうな朝潮。だがその前に言い争っていたもう片方の騎士が、口笛で仲間を呼ぶ。

 

現れたのは弓使い3人に黒魔導士が2人、最初からいたナイトと合わせて6人の敵が構える。

 

「戦わないわけにはいかないみたいだ、行くぞ!」

 

ラムザの掛け声とともに、武器を構える。

 

「ラムザ!『ナイト』から『モンク』に変わったんだから、いつもみたいに考えなしに突っ込まないでよ!」

 

「わかってるよ、陽炎!」

 

こうして、スラム街での戦闘が始まった。

 

 




ということでドーターのスラム街戦闘開始直前までです。

行商人龍驤は割と個人的にははまり役です。
青葉からラムザがいるっていう情報を聞いた龍驤のこれからはっ・・・!
果たして、ラムザ達と合流するのかっ・・・!

次回、龍驤しす!

デュエルスタンバイ!

・・・いや、龍驤さんは、しなないですからね?w

それはそうと、ここでは顔見せ程度ですが、みんなのトラウマキャラも登場ですね!
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