・・・そろそろ、平日の投稿が落ちるときが出てくるかも。
「っ!」
アルガスにすべての希望を壊された、そんなような顔をミルウーダはした。
アルガスはそんな顔に満足したのか、勝ち誇ったような顔をしていた。
だが、今は戦場
その油断が、アルガスの足を引っ張る
村雨たちが戦っていた白魔導士が、魔法を唱える。
その目標は、朝潮ではなくアルガスだった。
黒魔法「サンダー」が、アルガスを貫く。
「がっ・・・」
ミルウーダとの戦闘で消耗していたところに、黒魔法をうたれ、アルガスが倒れる。
戦闘不能となったアルガスに見向きもせず、ラムザ達のほうを向くミルウーダ。
だがそのとき、ミルウーダの後ろから、朝潮が襲う。
「よくもっ!」
ミルウーダの反応が遅れ、2撃目が朝潮から放たれる。
朝潮の連続攻撃で、大きく体制の崩れるミルウーダに、村雨がとどめとばかりに肉薄する。
「やっちゃうからねぇ~!」
その村雨の一撃がミルウーダを倒す。力尽き、膝をつくミルウーダ。意識を失ったミルウーダに、朝潮と村雨が剣を突きつける。
「骸旅団のみなさん、投降してください。私たちはこれ以上、あなたたちと命を懸けて戦いたくはありません!」
そんな朝潮の宣言に、戦っていた骸旅団に戸惑いが広がった。
だが、それもすぐ武器を捨て投降の意思を示し、戦いは終わった。
投降の意思を確認しているうちに、ミルウーダの意識が戻った。
ほかの骸旅団のメンバーは投降し、船へ乗せ移送となったが、ミルウーダだけはかたくなに投降をしなかった。
「殺せ、殺すがいい。どうせ家畜と扱われるくらいなら・・・殺せっ!」
武器や鎧を外され、軽装となったミルウーダが叫ぶ。
「そんなに憎いのか・・・貴族が・・・僕たちが・・・」
「やれ!ラムザ!殺すんだ!主に反逆する家畜なんて不要なんだ!そんなモノに割く余裕なんてない!殺すんだ!」
アルガスが叫ぶ。殺せと叫ぶ。
「・・・あなたって人はっ・・・!」
高雄が激昂してアルガスに殴りかかろうとする。それを五十鈴と村雨が必死に抑える。
「離してっ・・・!あんな男、一発と言わず何発か殴ってやらないとわからない男ですわ!」
「あんたの気持ちはわかるけど、ここは抑えなさい。」
「そうですよ!今は落ち着いてください!」
「・・・っ!!」
高雄が落ち着いて、暴れるのをやめる。さすがにまだ安心してないのか、五十鈴と村雨は拘束を続けていた。
「・・・彼女は、僕らと同じ人間だ・・・」
「なんだと!ディリータ!気でも狂ったか!」
「僕もそう思うよ、ディリータ。彼女は家畜じゃない、人間じゃないか・・・」
「ラムザまでぇっ・・・!」
そんな言い争いをしていると、ミルウーダがすっと立ち上がる。
「情けをかけたつもり・・・?言っておくけど、あなたたちが貴族の側である以上、あなたたちは私の敵よ。覚えておきなさい・・・」
そしてミルウーダは盗賊の砦の奥へと進む。
その姿を、ラムザ達は見送るしかなかった。
「・・・僕たちは、一体何とたたかっているんだろう・・・?」
イグーロスへと帰る船旅の途中、船内の牢屋に捕らえた骸旅団と話す機会があった。
「あんたは・・・確か白魔法を使ってた女か・・・」
「ええ、高雄といいますわ。」
私は、この戦いに疑問を感じていました。元の世界でも政治がうまくいってなかった部分はありますし、異端のような人がいることも知っていました。
だけど、ここまで決起しなければならない状態というのがわかりませんでした。
「あなたたちは、何のために戦っているのですか?」
「俺たちか。俺たちはもともとは自分の国を守りたかったんだ。・・・五十年戦争の終結は、俺たちにとっては勝利みたいなもんだったんだ・・・」
「どうして?」
「どうしてって、そりゃあ自分たちの国を守れたんだ。こんなに誇らしいことはないよ。だけど・・・そんなちっぽけなプライドも、貴族にとっては邪魔だったらしい・・・」
「なにか・・・ありまして?」
「・・・」
それ以降、その男は何もしゃべらなくなりました。ただ、その敵意むき出しの目だけが、私に向いてきてました。
ほかの骸旅団のメンバーも同じような感じで、これ以上話を聞けるような雰囲気ではありませんでした。
「・・・また、きますわ。」
それだけ言って、私は牢屋から立ち去ろうとしました。
「・・・我々は家畜ではない、人間だっ・・・!」
その声が聞こえて、牢屋のほうへと振り返ります。
ですが、それ以上は本当に何もしゃべりません。
「・・・わかっていますわ、そんなこと。」
人間扱いされない悲しさと悔しさを、またこんなところで見せつけられるとは、思ってもみませんでした。
牢屋から出て、すぐ私は自室へと戻りました。
いま、一体どんな顔をしているのかわからないのと・・・アルガスに会いたくなかったからです。
平民は家畜だと言い放ったアルガス。
自分が人間じゃないという扱いを受けたことなく、自分たちが上に立つことを信じて疑わないあの姿勢。
たぶん、この世界はそういう風に教育をするのだろうと思いました。
それは、あのダイスダーグ・ベオルブも同じで、自分たちが上に立つ、あるいは立っているという認識で動いていたり訓示をしていたのでしょう。
「・・・全く、腹が立ちますわ・・・っ!」
はぁ・・・考えても仕方ありません。お風呂に入りましょう。
湯船につかれば、多少は気持ちも楽になるでしょう・・・
そうして自室にたどり着き、羽織っていた白魔導士特有のローブを脱ぎ、ローブをベッドに投げ、そのまま中の服も脱ぎ、同じくベッドに投げ捨てる。
そして、下着だけになって、上のブラから外し始め――――――――――――
到着したイグーロスでは、かなりあわただしく人が往来していた。
「なんだか様子がおかしいな・・・?」
骸旅団の捕虜を引き渡す予定だった騎士団部隊が来ていないこともそうだったが、イグーロス全体で慌てているような印象を受けたラムザは、通りがかった人に話を聞いた。
「・・・なんだって!」
「だから、ベオルブ邸が骸旅団の連中に襲撃されたんだよ!警護の騎士も5人くらいやられて、さらにダイスダーグ様は意識不明、女の子も1人攫われたらしいんだよ!」
あれ?原作のchapter1を終わらせるのに、20話くらいで行けると思ったんだけど・・・このペースだと絶対終わらんなー(白目)