艦これ✕FFT~イヴァリースを巡る~   作:聖騎士ボコ

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chapter31 ~終わりの始まり~

翌朝。

 

出発前に、朝のお祈りをと言ってきたオヴェリアに、江風たちはしぶしぶ付き合った。

とはいっても、実際に一緒に祈ったわけではなく、出発時間をずらしただけであった。

 

長門は親衛隊としてなのか、オヴェリアの付き添いとして祈りの場に同席した。

伊勢と日向は護衛路の確認に余念がない。

 

「あーあ、早くしてくンねーかなー」

 

江風がつまらなそうに空を見上げている。空はどんよりとした曇り空だった。

 

「江風、荒れてるわねぇ。」

 

「ってもよー、いい加減出発したいぜ。お祈りとかってこンなにじかんかかるもンなのか?」

 

盛大なため息をつく江風に伊勢と日向、それに村雨が戻ってくる。

 

「ねえ、青葉見てない?」

 

「あン?青葉?むしろここに来てから見てないが・・・?」

 

「まあ、そうなるな。」

 

いつも通りの日向を放置し、村雨が江風に目を向ける。

 

「そもそも、情報収集にしてはやたらと時間がかかってるし、昨日も見てないとなるとちょっとおかしくないかしら?」

 

「確かにな。いつもの青葉なら途中報告でもなンでも一回はさむはずだ。ここまで連絡なしとなると・・・」

 

江風がハッとしたような顔をし、オーボンヌ修道院の入り口へと歩き始める。

 

「・・・こりゃあ、先手とられたかもな。」

 

 

 

「・・・我ら罪深きイヴァリースの子らが神々の御力により救われんことを・・・」

 

祈りをささげる少女―――オヴェリアの声がかすかに聞こえる。

長門はそんな姿を見続けていた。

 

「・・・さあ、オヴェリア様。そろそろ行きましょう。」

 

いつまでたっても祈りづつけるオヴェリアに、長門は出発するように促すが、オヴェリアはなかなか動かない。

 

「もう少し待って、ナガト・・・」

 

「すでに出発の時間を過ぎておられます・・・急ぎませんと・・・」

 

そうした軽い言い合いをしていると、扉が開き江風と霧島、ラムザが入ってくる。

 

「まだかよ。とっくに出発の時間はすぎてンだぜ?」

 

「江風、無礼であろう。王女の御前ぞ?」

 

そういう長門に、消え入りそうなくらいの小さい舌打ちをしたあと、江風は簡易の礼をし、霧島とラムザは膝をつく。

 

「・・・これでいいかい?こっちも一刻を争うンだ。」

 

「何かあったのか?」

 

「何もなさすぎンだよ。あからさますぎるような静けさ、これは罠の前兆だぜ。」

 

「何を言って・・・」

 

「わかりました、ナガト。参りましょう。」

 

そうして、ようやくオヴェリアが決意し、立ち上がったときだった。

 

「て、敵襲っー!」

 

あけ放たれていた扉から、北天騎士団の見張りの声が聞こえる。

張り上げた声からは危機感と焦燥感が感じられる。よほどの緊急事態なのだろう。

 

「まさかっ!」

 

長門が真っ先にかけていき、あっという間に外まで走り去った。

 

「・・・ま、そうじゃなけりゃ稼げねえからなー」

 

霧島も長門を追い一目散に飛び出し、江風がラムザの横を通り過ぎようとして、立ち止まる。

 

「・・・気に食わないかい?」

 

「僕は騎士団の一員じゃない。江風、君と同じ傭兵だよ。」

 

「はっ、それもそうだな。・・・行くぜ!」

 

江風とラムザがかけていき、外に出るころには

 

 

―――――外に、黒獅子の紋章を付けた騎士たちが並んでいた。




chapter0開始直前。
ペースが保てなくなってきた・・・
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