艦これ✕FFT~イヴァリースを巡る~   作:聖騎士ボコ

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chapter34 ~追われる者~

「1人頭500ギルでどうかしら?」

 

「へっ、話にならないな。2000ギル用意しな。」

 

女騎士と傭兵が話をしている。女の提案を、傭兵は一蹴する。

 

「あら、あなたを異端者にするのは簡単なのよ?」

 

「脅すつもりか?・・・1500だ。」

 

「生け捕りならその金額出すわ。殺したら半分よ。」

 

「・・・やれやれ、それで手を打とう。」

 

「彼らはいずれ来るわ。しくじらないようにね。」

 

そういって、女騎士はその場を離れる。傭兵は1人ため息をつきながら、仲間の元へと足を向けた。

 

そして、2人が話していたところを、かなり時間がたった後、ラムザ達が到着した。

 

「ドーターに来るのも、ずいぶんと久しぶりな気がする。」

 

「確かにな。ラムザはこっちよりも、ここから北のほうの仕事が多かったしな。」

 

ラムザと江風が、そんな会話をしていた。しかし、そんなのんきな会話を、長門は若干のいらだちと共に聞いていた。

 

「・・・少し、気を緩めすぎではないか?」

 

「必要な警戒はしてるわよ?長門、状況はわかるけど少し冷静になりなさい?」

 

いらついていた長門を、霧島がなだめる。

 

「それにしても、青葉との合流地点はこのあたりのはずだけど・・・?」

 

「青葉さんの姿が見えませんねぇ・・・?ラムザ、このあたりで本当に合ってるの?」

 

「手紙だとここだって書いてある・・・村雨も見てみる?」

 

ドーターの大通りから2本ほど外れた路地に、青葉との合流予定ポイントがあった。

オーボンヌ修道院での戦いが終わった後、青葉からの使いという男が、江風に手紙を渡していた。

曰く「今回の事件には裏がある。ドーターで詳しく説明します。」とのことだった。

 

もともと、追いかけるという話であったため、さほど気にせず青葉との合流を目指すことになった。

 

「うーん・・・?青葉さんはいないけど・・・」

 

路地の先、坂道になっている上から

 

「敵はいるようね。」

 

矢が飛来する。

村雨はその矢をかわし、坂道の上に向かって、剣を構える。

 

「敵だ!」

 

ラムザが叫ぶと、各々が戦闘態勢に入る。

 

「な、カワカゼがいるじゃねぇか!1500じゃ安すぎたぜ!」

 

先頭にいるシーフ服の男が叫ぶ。そして、江風はその一言ですべてを察する。

 

「はン、どうやら傭兵にあたしらの始末を依頼した奴がいるみたいだな。」

 

「いやなら抜けてもいいぞ、江風?」

 

「本当なら金にならンことはしない主義だったんだけどな・・・ラムザにあてられてな。」

 

「ふっ・・・行くぞ、伊勢!日向!」

 

長門が先陣を切って敵軍に突っ込む。伊勢、日向もそれに続く。

 

「ラムザ!後ろからも来たわ。五十鈴が回るわ。何人か連れていくわよ!」

 

「わかった。よろしく頼む!」

 

「村雨、霧島、ついてきて!」

 

「はいはーい!」

 

「了解よ!頭脳派の力、見せてあげるわ!」

 

五十鈴たちが離脱する。ラムザはその様子をちらっとだけ見、すぐに前の敵を見据えた。

 

「敵は・・・魔導士もいる・・・?建物上にも数人・・・弓使いも混じってそうだな・・・」

 

ラムザは、地面の材質を確認し、敵の位置を感覚的な概念で捕らえる。

 

風水士となったラムザが、その自然の力を使い、敵を攻撃する。

 

「彫塑!」

 

屋根の上にいた敵魔導士に、石化を促す自然攻撃を仕掛ける。

もくろみ通り、屋根の上で石化した魔導士が、バランスを崩し屋根から落ちる。

ごっという重いものが落ちた音が建物の反対側でしたが、ラムザは努めて気にしないようにした。

 

「さあ!このまま敵を蹴散らすぞ!」

 

そんなラムザの号令に、全員の士気が高まった。

 

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