侮ってました・・・こんなに体力と精神力をぎりぎりまで使わされるなんて・・・
そして、強制参加の社員旅行で、特に面白いこともなく終わってしまいました。
まあ、旅費が会社持ちだったんで、時間以外は特に失ってないですが。
ともあれ、とりあえず更新再会です。
「南天騎士団による王女誘拐は、実はフェイク?」
「いえ、フェイクというほどではないのですが、確実に利用されています。」
荷馬車を操作しているラムザと、単独のチョコボを乗って、荷馬車と並走している青葉。
そんななか、今回の王女誘拐の話が出てきたのである。
「どういうこと?南天騎士団が誘拐したいわけじゃないってことかい?」
「南天騎士団としては、オヴェリア様は絶対に必要な方です。ゴルターナ公は今回のオヴェリア様誘拐を、奪還作戦として計画していました。」
「実際、僕たちは北天騎士団の周辺警戒をすり抜けた南天騎士団と戦っているし、そうなると確かに何らかの陽動を含めた奪還作戦だったんだろうね。」
「ところが、実際は違ったんです。」
青葉はそこで一区切りつけると、胸元からメモ帳を取り出した。
「これは、周辺警戒の予定表と、実際の行動の差異のあった部隊の一覧です。ほとんどの部隊が突発的に表れたモンスターの対処に当たっていたのですが、2部隊だけ何の変更もトラブルもなかったはずなのに、予定の行動とは別の行動をとっていたのです。」
「・・・これは、修道院の裏手側の部隊・・・?」
「片方はそうです。そして、もう片方が・・・」
「青葉!ラムザ!前方に敵だ!」
2人の会話を、江風が遮る。
2人はチョコボを急停止させると、降りてそれぞれ武器を構える。
目の前の森はゴブリンの住処となっており、道の先にはゴブリンが5,6体固まっている。
「ちっ、じゃまくせぇな!」
「・・・ん?あれは・・・?」
荷馬車から降りてきた長門が、何かを見つける。
見つめる先はゴブリンたちの集団の先だった。
「チョコボ?ゴブリンにやられているのか?」
「ゴブリンの森に迷い込むとは、マヌケなチョコボだぜ!」
「・・・荷馬車に乗ってる人数が少し減れば、ちょっとは早くなるかも・・・?」
ラムザが少し考え、つぶやいた言葉に、江風と長門が反応する。
「おいぃ!?あのチョコボを助けるのかよ!?」
「オヴェリア様をお助けする手助けになるならっ!」
今のラムザ達にとって、通常種のゴブリンでは相手にならなかった。
数に差があればまた違ったかもしれないが、一騎当千ともいわれかねない騎士2人に、数に差がない状態であれば、油断や奇襲以外で負ける要素はなかった。
「これで、とどめだな!」
江風がリーダー格と思われるゴブリンにとどめを刺し、周辺の敵はすべて殲滅となった。
チョコボが恐る恐るラムザのほうに近づいてきて、警戒感丸出しのまま、ラムザと相対する。
「大丈夫・・・怖くないよ・・・」
ラムザがゆっくりと近づき、チョコボの頭を撫でる。
最初こそビクッとしたチョコボだったが、ラムザに敵意がないことがわかるとラムザになつくようにすりすりと頭をラムザに預ける。
「ラムザに感謝するンだな。」
江風がそれだけ言うと、剣をしまい荷馬車に向かう。
そのチョコボ―ラムザがなぜかボコと名付けた―は、ラムザ以外を乗せようとせず、ラムザ専用のチョコボとなった。
伊勢がひたすらにいいないいなーと言っていたが、結局乗ろうとして振り落とされ続けた結果、拗ねてしまった。
長門の急ぐぞ!という言葉がなければ、ほかの誰かも挑戦していたかもしれない。
日向あたりがすごく残念そうな顔をしていたのを、ラムザは見逃さなかったが、見なかったことにした。
「この先の滝を超えれば、ベズラまであと少し。それまでにオヴェリア様を奪還できればいいのだが・・・」
長門の不安は最もだ。難攻不落の要塞として、五十年戦争でも猛威を振るった。
五十年戦争の最中は、一度として陥落したことのない要塞は、今や逃げ込まれてしまったら、攻略するのはかなりの難易度となる場所となっていた。
「今は、とにかくヤツらの通ったであろう道を全速力で進むだけだ。」
「・・・それもそうだな。」
長門が荷馬車を操作し、ラムザと青葉がそれぞれのチョコボで荷馬車と並走する。
森を抜けるまで、もう少しだった。
年末年始休暇にようやく入ります・・・
あー、今年一年疲れました・・・