リリカル・デビル・サーガ   作:ロウルス

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――――――――――――

「はぁ、はぁ」

 掘削上の階段をモブと一緒に駆け上がる。隣からはモブの荒い息づかいが伝わってきた。

「モブ、苦しいんなら、歩いても大丈夫だよ?」

「う、ううん? へ、へいきっ……はぁ、はぁ。平気だよぉ。一緒に……帰って、皆でっ……はぁ、はぁ、遊ぶんだもん」

 息を切らしながら走るのをやめないモブ。

 アイツより、モブの方がずっとすごいのかも。

――――――――――――フェイト/建設中シェルター



第15話d 地下2500mの記憶《肆》

「はあ、はあ。ふぇ、ふぇいとちゃん、わ、私、疲れたよぉ」

 

「モブ、大丈夫?」

 

 ようやくたどり着いた事務所に入ると同時、息を切らしてへたりこむ萌生に水筒を差し出しながら、フェイトは部屋を見渡していた。苦労してたどり着いたそこには、先生はおろか作業員の姿すら見当たらない。

 

「あ、ありがとう……? フェイトちゃん、どうしたの?」

 

「誰もいないから……。作業員さんがいるって思ったけど」

 

 生徒を置いて、先に逃げてしまったのだろうか。見学前に先生から受けた注意事項では、工事中の掘削現場は危険だから見に行くときは先生を呼ぶように言われている。実際に掘削現場に降りてしばらくは引率の先生や作業員も一緒だったのだが、いつの間にかいなくなってしまっていた。

 

「なんかトランシーバーで話して、慌てて戻ってったから、用事でも出来たんだろ?」

 

 その時修にかけられた言葉に対して疑問も持たなかったが、よく考えれば一時的とは言えこどもを置いていくのは不自然だ。考え込んでいると、奥から一足先に事務所へたどり着いていたアリシアの声が聞こえてきた。

 

「ねえ、こっちのドア、開いてるよ?」

 

 声のした方を見ると、入ってきたのとは丁度反対側にも扉がある。すぐ横には窓とそれに面するように置かれた机。修はその机によじ登って、窓の外を覗き込んでいた。

 

「資材搬入口……そうか、こっから材料を運び込んでたんだな」

 

 どうやら資材の受け渡しをやっていたようだ。人のチェックを経てようやく資材を中に運び込める仕組みが出来ているあたり、警備の厳重さがうかがえる。それを裏付けるように、机の上には帳簿の様なものがあった。恐らく、積み荷の受け渡しの記録だろう。何気なく読み上げるフェイト。

 

「二菱重工 鉄骨3,000本、バニングス・エレクトロニクス 通信端末5,000台……アレクトロ社 内部通信用ケーブル15,000メートルッ?! グラナガン工業 マ式制御隔壁50,000枚……!?」

 

 が、その資材の名前と量と共に書かれている企業名に驚愕の表情を浮かべる。そこには、日本の会社に混じって、魔法世界で名を馳ている企業の名前が記載されていた。

 

「フェイトちゃん?」

 

「あ、な、なんでもないよ……」

 

 隣から不思議そうに覗きこむ萌生を誤魔化しながら、フェイトは隣の扉を開く。いつの間にか既に外へ出ていた修とアリシアが、開いた隔壁を見上げていた。

 

「やれやれ、置いてかれたみたいだな」

 

「え~? 作業員さん、先に行っちゃったの?」

 

 大きな溜め息をつく修に不満そうな声を出すアリシア。フェイトとしては逃げ出した作業員の気持ちも分からなくはなかった。何度かプレシアの実験のため事故が起こった工場へ資材を漁りに行った事があるが、崩壊した避難経路や壊されたシャッター等、パニックの跡が色濃く残っていたのを覚えている。誰だって命は惜しい。こどもは救助隊に任せ、自分はさっさと逃げても仕方ないだろう。

 

(まあ、取り敢えず地上には出られそう、かな?)

 

 微かだが奥から流れてくる風にそう判断する。この資材搬入口に沿って歩けば、外に繋がっている筈だ。この掘削現場はかなり深い地点だったので相当歩く事にはなるが、最悪、移転魔法を使えばよい。外と繋がっている以上、隔壁には邪魔されない筈だ。それを萌生に伝えようと振り返り、

 

「モブ、この先から、外に……っ!?」

 

 フェイトは凍りついた。萌生が見知らぬ男に捕まっているのだ。血で濡れたぼろぼろの刀を萌生の喉元へ押し当て、その男はついさっき館内放送で流れたのと同じ狂った声で叫んだ。

 

「ひゃはぁ! まだ生き残りがいたのか!」

 

「う……ぁっ!」

 

「モブッ!」

 

 泣きながら恐怖の表情を浮かべ、呻き声を漏らす萌生に叫ぶフェイト。こちらに気付いた修やアリシアも後ろからそれに続く。

 

「えっ!? モ、モブちゃんっ!」

 

「なっ! てめえ、あの時の放火魔っ!」

 

 アリシアを庇うようにしながら、相手を見知っている様な声をあげる修。フェイトはそれに問いかけた。

 

「シュウ、知ってるのっ!?」

 

「あ、ああ。神社とかスーパーとかで放火事件があっただろ? その犯人だ」

 

 凶悪事件の犯人だと聞いてフェイトの顔が厳しくなる。実際に次元犯罪者を目にしたことは(この間の白い魔導師――高町なのはを除けば)ないが、非合法な資材を手に入れるにあたって、いわゆるシリアルキラーと呼ばれる存在は知識として知っている。教育係だったリニスからは、もし犯罪現場で会うようなことがあればまず逃げるように言われている相手だ。「殺害」を主目的に犯罪を行っているため、重要なマテリアルや資材を守る警備員やガードロボットと違い、「捕縛」は初めから眼中にない。強力なバインドよりも一滴でも多くの血を求めるその狂人を相手にするには、通常の魔導師との戦闘とは違う対応を要求される。

 

「……バルディッシュ、セットアップッ!」

 

《Yes, Sir》

 

「っ!? お、おい!?」

 

 横で声をあげる修を横に、フェイトは愛機を起動させた。もはやなり振りは構っていられない。金色の魔力光と共に黒いバリアジャケットを身に纏う。目の前の萌生と狂人はそれぞれ違った反応をした。

 

「フェイト、ちゃん……?」

 

「あ? なんだ? テメエも魔導師かぁ?」

 

 それを無視してデバイスを構えるフェイト。ただ一言、

 

「モブ、今、助けるからっ!」

 

《Blitz Action》

 

 それだけ言うと、フェイトは姿を消した。否。目視不能なほどの高速移動で竜也の背後をとったのだ。

 

《Ring Bind》

 

「あぁ?」

 

 同時に仕掛けたのはバインド。フェイトが知る中でも最も速い展開速度を誇る光の輪は一瞬で相手の四肢を捉え、人質に危害を及ぼせないようにする。このまま魔力の刃で狂人を切り裂くと同時にすれ違いざまに萌生を引き離す

 

「ニンゲンヨ、ソノ者ニ触レル事ナラヌッ!」

 

 筈だった。突然現れた蛇の様な悪魔に足を長いしっぽに絡め取られ、高速のまま壁へと弾き飛ばされるフェイト。

 

「っち!」

 

 が、壁に激突する直前、修に受け止められた。何か特殊な魔法でも使ったのか、ほとんど衝撃がない。

 

「おい、大丈夫か!」

 

「う、うん……それより、モブがっ!」

 

 目線を向けるフェイト。そこには、バインドを力で引きちぎり、ニヤリと口元を歪める狂人がいた。

 

「ひゃは! やるじゃねぇか!」

 

(バインドを力だけで引きちぎるなんて……)

 

 改めて相手を観察する。使ったリングバインドは発生速度重視で拘束力自体は低いものの、大して魔力も感じない人間が腕力のみで破壊できる代物ではない。しかも、あらかじめ召喚魔法のようなものを使っていたらしく、先ほどの蛇の様な化け物に加え、蒼い毛でおおわれた人間の女性の顔を持つ奇妙な化け物まで後ろに控えている。

 

「おいっ! 放火魔っ! もうシェルター燃やして十分だろっ! 萌生を放せっ! 逃げるこども相手に人質なんざ要らん筈だっ!」

 

 狂人に向かって声を張り上げる修。フェイトは少しだけ修を見直した。スピードによる人質の救助が失敗した以上、説得で時間を稼ぐのは悪くない作戦だ。もっとも、相手はシリアルキラーという異常者。逆上する可能性も大きい。フェイトは相手の反応を伺いながら、一瞬の隙も見逃すまいと先程の高速移動魔法を用意する。

 

「あぁ? 人質ぃ? ヒャハ、ヒャーハッハッハッハァ!」

 

 が、修の言葉に竜也は狂った様に笑い始めた。そのまま萌生を乱暴に地面に叩きつけると、

 

「そんなんじゃねぇ! 贖罪の炎にはなぁ、生け贄がいるんだよっ!」

 

 刀を振り上げた。

 

「モブッ!」

 

 叫ぶフェイト。しかし、移動魔法を使う前に、

 

「うるせぇ、テメエらはコイツらの相手でもしてろ!」

 

 さっきの蛇と人面の怪物に阻まれた。

 

「邪魔しないで!」

 

 目の前の悪魔に叫びながらバルディッシュの魔法刃を降り下ろすフェイト。そのスピードが乗った一撃は、

 

「あら、可愛いお嬢さん。私ともっと楽しいコトしましょう?」

 

――スクンダ

 

 急に身体が重くなったことで勢いを失う。以前受けたあの奇妙なバインドとは違う、まるで空気そのものが質量を持ったかのような感覚。速度を失ったバルディッシュの刃が届くはずもなく、

 

「マカリナラヌト言ッタハズダゾ!」

 

――ジオ

 

 雷光が走った。時の庭園で出てきた翼の悪魔と同じ種類のその雷は、しかしそれよりもずっと強い魔力でもってフェイトに襲いかかり、

 

「ちっ!」「……え?」

 

 修に止められた。気の抜けた様な声を返すフェイト。覚悟したダメージを予想外の人物に防がれたのも大きいが、シールドを張った気配もないのに雷の進路が変わったのだ。

 

「な、何したの?」

 

「あ、ああ。まあ、レアスキルみたいなもんだ」

 

 あからさまに誤魔化す修にフェイトは不審な目を向ける。よく見ると、制服からうっすらと魔力が感じ取ることが出来た。見た目こそ普段と変わらない制服だが、どうやらデバイスをセットアップしてバリアジャケットを纏ったらしい。

 

「説明は後だ。今は萌生だろ?」

 

「……分かった」

 

 その視線に気付いたのか、修は狂人の方へと向き直る。フェイトもそれに続いた。修の言うことに納得は出来なかったが、理解できないほど実戦経験がないわけでもない。

 

「この化け物どもは俺が引き付けるから、お前さっきのアレで萌生を助けてやってくれ」

 

「いいの?」

 

「俺はあんなに速く動けないんだ。それに……」

 

 心配するフェイトを横に、バチバチと電気を纏う修。魔力を感じないそれは急速に膨れ上がり、圧倒的な光と轟音と共に、

 

「このくらいなんとかなる」

 

――超電磁砲《レールガン》

 

 人面の悪魔に襲いかかった。フェイトは反射的に目を伏せる。

 

「シュウッ!?」

 

 閃光の中で悪魔の影が吹き飛ばされるのを認めながら、思わず声をあげた。フェイトの感覚からすれば砲撃魔法、それも相当高位――明らかにSランクオーバーのものだ。それを、普段殆ど魔力を感じない修が、詠唱もなしに使ったのだ。

 

「何してるっ! 早く行けっ!」

 

 が、修の怒鳴り声を聞いて我に返る。驚いている場合ではない。悪魔の影はまだ2つ。修の放った雷光が目眩ましになって今は硬直しているが、すぐに動き出すだろう。他方、これだけの魔法なら修の反動も大きい筈だ。それはつまり、反撃覚悟で隙を作ったと言える。それを無駄にするわけにはいかない。

 

「バルディッシュッ!」

 

《Yes, Sir!》

 

 叫びと共に、フェイトは宙を駆る。萌生が人質とされている以上、下手な砲撃魔法は使えない。非殺傷設定としても、大人一人を昏倒させる衝撃が萌生に与えるダメージは致命的だ。それに、狂人は修の放った電撃に未だ目を押さえている。接近戦を選択したフェイトは蛇の怪物とすれ違い様に牽制の電撃をぶつけつつ、一気に狂人へと距離を詰めた。そのまま魔力刃を降り下ろし、

 

「っ!?」

 

 刀で受け止められた。目を押さえていたのはブラフ。フェイトは狂人らしからぬ戦闘技術に目を見開く。その隙を狂人が見逃すはずもなく、

 

「ばーか」

 

――ソニックパンチ

 

 腹部に拳がめり込んだ。その人外ともいえる凄まじい力に吹き飛ばされ、勢いのまま岩盤に叩きつけられる。

 

「ごぼっ!」

 

 口からそんな音が漏れる。どうやら内臓にまで衝撃は達しているらしい。口からはボタボタと血がこぼれた。

 

「フェイトちゃんっ!」

 

 それでも、這いつくばったまま手を伸ばして叫ぶ萌生に何とか意識を保つ。

 

「ぐぅ……モブッ!」

 

 その手に答えようと必死に体制を建て直そうとするフェイト。しかし、狂人の力は尋常ではなく、受けたダメージが立ち上がるのを妨げる。

 

「はっ! 生け贄は怯えてりゃいいんだ!」

 

 そして、フェイトの目の前で、

 

「あぁァあああ!?」

 

 フェイトへと伸ばす萌生の手を地面に縫い付けるように刀が貫いた。萌生の悲鳴が耳に響き、赤黒い血がフェイトの視界を染める。その赤はいつか母親を失った時の様で、

 

「うあぁぁあああ!」

 

 フェイトは感情のまま斬りかかった。身体が軋みをあげる。先程岩盤にぶつけられた痛みに加え、まだ人面の悪魔の魔法が効いているらしい。冷静に考えれば無謀とも言える特攻は、

 

「消しズミにしてやらぁっ!」

 

――マハラギ

 

 襲ってきた高熱で阻まれた。スピードによる回避を警戒したのだろう、その広域殲滅魔法にも似たその炎は、一切の逃げ場を奪ってフェイトへ襲いかかり、

 

「ぁああっ!」

 

 直撃を受けた。悲鳴をあげて転げ回るフェイト。どこか遠くから萌生の声が聞こえる。

 

「フェ、フェイトちゃんっ! もう嫌っ! もうやめてっ!」

 

 血塗れになりながら、嗚咽と共に叫ぶ萌生。その悲鳴にも近い懇願を聞き、

 

「イヒ、ヒヒヒ、ヒャーハッハッハッハ! 贖罪の炎にはいい生け贄になるぞぉ!」

 

 その狂人は笑っていた。心の底から楽しそうに。

 

「っ! この、悪魔……っ!」

 

 怒りで身体が震えた。炎を振り払い、無理矢理立ち上がろうとするフェイト。しかし、もともと防御を犠牲にしたスピードを武器とするフェイトにとって、身体に重くのし掛かる行動阻害魔法と2度に渡り受けたダメージは致命的だった。バルディッシュを杖に立ち上がるのがやっとだ。そんなフェイトを無視する様に、シリアルキラーは笑い狂って剣を萌生の喉に押し当て、

 

「広域強行犯501号っ! その子から離れろっ!」

 

 後ろからの電撃に吹き飛ばされた。修ではない。20歳くらいの女性が薄く光る膜のような美しい羽を広げ、電気を纏っている。だが、それに見とれる余裕はない。

 

「遅くなった」

 

 つい先ほどまで狂人が立っていた場所には、萌生を抱える孔がいたのだ。足元には、狂人の剣が腕ごと転がっている。どこをどう動いたのか、あの一瞬で切り落としたらしい。返り血ひとつ浴びずにそれを平然とやってのける孔に、嫌悪感を通り越して恐怖を感じるフェイト。あの狂人が悪魔ならアイツは兵器だろうか。その恐怖に吐き気を覚える。

 

「遅いぞ。遅刻だ、卯月っ!」

 

 が、修の声でそれは中断された。同時に後から足元を転がってくる蛇の怪物の残骸。腹部には穴が開き、苦しそうにのたうつそれは、やがて黒いシミのようになって消えた。

 

「シュウッ!」

 

「ま、楽勝だったな」

 

 ニヤリと笑って見せる修。が、傷だらけのフェイトを見て顔をしかめる。

 

「おい、それ、大丈夫なのかよ?」

 

「だ、大丈夫だよ」

 

「大丈夫に見えん。っていうか、見てるとこっちまで痛くなってくるな」

 

 気を使っているのか、いつもの余裕を見せながらデバイスを取り出す修。それに感謝しつつも、フェイトは萌生の方へ目を向けた。

 

「わ、私よりモブを……」

 

「いや、萌生は卯月が見てるから。えっと……回復魔法は……」

 

 しかし、修はそれを無視してぶつぶつと呟きながらデバイスを操作し始めた。デバイスは量産品のS2Uだけに扱いやすい筈なのだが、やたらと手間取っている。

 

「あの……シュウ?」

 

「ああ、ちょっと待ってろ。すぐ魔法でだな……」

 

 声をかけると慌て始めた。手元をよく見ると、デバイスのガイド機能が働いていない。ガイド機能は文字通り魔法の入力から行使までの手続きをサポートするもので、知能のないストレージデバイスの場合は使い方を知る上でも必須といっていいプログラムだ。勿論、ある程度訓練を受けた魔導師であれば分かりきった手順となるため削除して当然のものではあるのだが、修はお世辞にも慣れた手つきとは言えない。見かねたバルディッシュが修のデバイスに指示を送る。

 

《Please select Divide Energy》

 

《Boss, I catch the Instruction》

 

「へ?」

 

 キョトンとした声を出す修。S2Uは外部からの魔法行使の命令を実行していいか許可を求めているだけなのだが、修はよく理解していないようだ。ガイドのないデバイスに代わり、フェイトは説明を加えた。

 

「あ、そのまま許可すれば、バルディッシュがサポートしてくれるから……」

 

「インテリジェントデバイスってそんなこともできんのか……」

 

 妙な所に感心しつつも、修はデバイスに承諾の命令を送る。フェイトは何だか可笑しくなった。強力な砲撃魔法を使えるくせに、基本的な魔法はおろかデバイスの操作もままならないのは何処か抜けている。デバイス間の命令伝達にしても、別にインテリジェントデバイスに限ったものではない。

 

「なに笑ってやがる」

 

「あ、ご、ごめん……その、つい……」

 

「はあ、ま、いいけど? ええっと、でぃばいどえなじーだったか? 今度こそ回復だ」

 

《Divide Energy》

 

 誤魔化すフェイトを大して気にした様子もなく、魔法を完成させる修。同時に暖かな魔力が流れ込んできた。

 

「もう、シュウ、それ、回復魔法じゃないよ?」

 

「え? そうなのか?」

 

 今度はフェイトが苦笑しながら修に突っ込む。バルディッシュが指示したのは魔力を分け与えるものであり、怪我を治療するものではない。バルディッシュは修が上手く魔法を使えないのを見て、魔力だけ受け取り、回復自体は自分で処理した方が早いと判断したのだ。

 

《No problem, SYUU. I installed program, Physical Heal》

 

 そんな声と共に、バルディッシュが自動で回復魔法のプログラムを走らせる。その術式はすぐにフェイトの傷を癒していった。

 

「な、なんかあんま役に立たなかったな」

 

「そんなことないよ? 魔力分けてもらってすごく楽になったし。シュウ、ありがとう」

 

「い、いや、あ~。それより、萌生だ」

 

 照れているのか、修はさっさと歩き出した。フェイトはそれに笑みをこぼしながら続く。

 

「フェ、フェイトちゃ~んっ!」

 

 が、歩き出そうとした途端に萌生が駆け寄ってきた。

 

「フェイトちゃんっ! 大丈夫? 怪我してない?」

 

 背中やら腕やらをなで回しながら捲し立てる萌生。フェイトはくすぐったいものを感じながらそれに答える。

 

「大丈夫だよ? 怪我も大したことないし……モブこそ平気?」

 

「うん。卯月くんに治して貰ったから……」

 

 萌生の言葉を聞いて視線を向けるフェイト。恐る恐る動かした視界には、あの狂人の方を睨み据える孔がいた。

 

「……っ!」

 

 再び襲ってきた恐怖に目を背ける。今まで、フェイトにとって孔はただ「恐ろしく強い魔導師」だった。だが、今、殺気を剥き出しにしている目の前の化け物は一体何者だろうか。兵器とも比較できる圧倒的な力。犯罪者とはいえ、平気で人の腕を切り落とす残虐性。それはまるで、

 

(……怖かった時の、母さんみたいだ)

 

 フェイト本人に自覚はないが、母から受けた虐待の記憶はしっかりと脳に焼き付いている。それはトラウマとなって心の底にたまっていたし、必死に母の愛情を得ようと努力を重ねるのもプレシアに再び憎しみをぶつけられたくないという想いからだった。ここ数年はプレシアから辛く当たられる事は無かったが、今の孔を見ていると、当時の光景がありありと浮かんでくる。フェイトの中で何かが噛み合った。自分があの化け物を憎んでいたのは、嫉妬などではなく、自分が克服すべき過去を象徴するような存在だったからだったのだ、と。

 

「フェイトちゃん? どうしたの?」

 

 しかし、手を引かれる感触で我に返る。そこには、気遣うように手を繋いでくる萌生がこちらを見上げていた。

 

「う、ううん? 何でもないよ」

 

 誤魔化そうとするフェイト。しかし、

 

「畜生……畜生畜生畜生畜生畜生チクショウっ! また俺の顔がぁ! 腕がぁ! これも運命だってぇのかぁ!」

 

 言い終わると同時に響いた悪魔の声で再びデバイスを構えた。顔の半分を電撃で焼かれ、片腕を切り落とされながら立ち上がるその姿には、異常なまでの憎悪と狂気が感じられる。

 

「っ! この異常者が……。も、もう人質はいねえし、卯月に警察までいるんだっ! いい加減諦めろっ! 自首すれば罪も軽くなるぞっ!」

 

 その重圧に耐えられなくなったのか、修が叫ぶ。2度目の説得。が、目の前の狂人はそれを受け入れるどころか、口元を歪めて、

 

「ばーかっ! こっち側は向こう側と同じなんだっ! 運命には逆らえねぇんだよぉ。5、4、3……」

 

「はっ……?! 飛べっ!」

 

 同時に響く孔の怒声。いつもの冷静さを欠いたその声に、しかしフェイトは反応できなかった。どこか焦燥を含んだ余裕のない叫びは、あの時の母親が自分に向けた悪意を思い起こさせ、体が硬直してしまったのだ。一瞬の停止。それは次いで襲って来た足元からの衝撃への反応を遅らせた。

 

「ぁっ!?」

 

 戦闘に耐え切れなくなったのだろう、資材を運ぶ建築用の道路が轟音と共に崩壊を起こす。気付いた時にはもう遅い。身体を襲う落下感に慌てて地面を蹴るも、何とか崩壊を免れた床材を掴むのがやっとだ。

 

「っく……」

 

 片腕でぶら下がるフェイト。崖っぷちにしがみつきながら、何とか飛行魔法を使おうとするが、

 

《Error!》

 

「っ! 虚数空間?!」

 

 バルディッシュから返ってきたのは悲鳴のような叫びだった。下に広がった空間に目を向けてぞっとする。そこに広がっていたのは本来ならば次元世界の狭間――次元空間にしか存在しない特殊な空間だった。虚数空間と呼ばれるそれは、次元震をはじめとした強力な次元災害等で空間同士が引っ張られた際にできた裂け目として発生する。虚数の名が示す通り、自然法則に作用するプログラムである魔法は一切使えない。勿論、飛行魔法や身体強化魔法も同じだ。必死に自力で這い上がろうとするも、魔法なしでは10歳に満たない少女の力では、自分の体を持ち上げるのはおろか支えるのすら難しい。

 

(落ちるっ!)

 

 必死に指に力込めるも、次第に感覚を失っていき、

 

 

「っ!? いやぁァあああ!」

 

 

 不意に腕を掴まれた。孔だ。至近距離に見えたその顔と、孔に腕を捕まれているという恐怖に絶叫をあげる。

 

「嫌っ! いやぁああああああ! 放してっ! 放せぇっ!」

 

「少し我慢してくれ」

 

 孔は冷静な声を浴びせ、ゆっくりと上へ引き上げていく。床材の崩壊を警戒しているのかだろうが、フェイトにはその数秒の時間が何時間にも思えた。孔の手が暴れるフェイトの手を放すまいと強く握る度に、母親から受けた苦痛の記憶が蘇る。それは孔の握力が与える以上の激痛をもってフェイトに襲いかかった。まるで手に猛毒の蛇がまとわりついているような感覚のなか、ようやく床材の上に顔を出し、

 

「思い出したところでもう遅ぇ……。死ねや……」

 

 狂人が孔の背中へと剣を降り下ろすのが見えた。

 

「ぁ……」

 

 目を見開くフェイト。自分が落ちるという恐怖よりも、孔が殺されるという事実に奇妙な感情を覚える。何度もいなければいいのにと思った。先程は過去の忌まわしい記憶とも結び付き、はっきりと恐怖も自覚した。目の前の化け物は死んでしかるべきの筈だ。だが、それは果たしてこんなにも呆気なく、自分以外の誰かに与えられていいものだろうか?

 

 一瞬の戸惑い。それは、

 

「ダ、ダメェーーーーーー!」

 

 絶叫によって吹き飛ばされた。今まで隠れているだけだったアリシアが飛び出し、全体重をかけて竜也を蹴り飛ばしたのだ。

 

「っ!? な、なぜだぁぁぁああ!」

 

 断末魔と共にすぐ横を落ちていく狂人。その呆気なさ過ぎる結末を確かめる前に、フェイトは一気に引き上げられた。

 

「っ!」

 

 床材の上に下ろされると同時、孔の手が離れる。

 

「すまなかった」

 

 それだけ言うと、アリシアの方へと歩き始める孔。フェイトは何か言う前に自分のもとを去って行く孔を呆然と見ていた。視線の先では、犯罪者とはいえ人を突き落としたという事実に震えるアリシアへ声をかけている孔が。

 

「あ……あ……」

 

「気にするな。お前のせいじゃない」

 

 それはまるで自分をおいてアリシアに構う母のようで、先程抱いた奇妙な感覚が抜け、元の単純な憎悪に戻っていくのを感じた。だが、その憎悪は、今までの訳の分からない嫌悪感とは違い、母に愛され、友達に囲まれて過ごしたいという理想を得る上で越えるべき壁だという意識に支えられている。それは自分という存在そのものを肯定するために、自分が乗り越えなければならない存在として孔を認識した瞬間ともいえた。

 

「フェイトちゃんっ! よ、よかった……」

 

 そんな自分に萌生が駆け寄ってくる。少なくとも孔よりも自分の方を評価してくれた萌生に応えて立ち上がろうとすると、

 

 同時に地下が揺れ始めた。

 

 シェルターを構築する資材の術式が限界にきたのだろう。岩盤にヒビが走る。

 

「っ! モブッ!」

 

「ぎゃぅ!」

 

 跳躍と同時に勢いのまま萌生を抱え込み、その場から離れるフェイト。先程まで萌生がいた場所に、岩盤が崩れ落ちる。

 

「痛っぅ……あ、ありがとう、フェイトちゃん……」

 

「ううん。それより、早く脱出しないと……」

 

 震えながら礼を言う萌生に、フェイトは出口へと目を向ける。そこへ、孔の声が響いた。

 

「みんな、こっちに集まってくれ。纏めて出口まで移転させる」

 

 が、落ちてきた天井の資材が壁となって邪魔をしている。叫び返す萌生。

 

「えぇっ! 無理だよっ!」

 

 その返答は、孔からの念話だった。

 

(座標を送る。悪いが、只野さんの移転を……)

 

(っ! 別に、頼まれなくても……っ!)

 

 孔が言い終わらないうちにそう返すと、フェイトは萌生の手を取る。

 

「フェイトちゃん……?」

 

「大丈夫。すぐ外に送るから」

 

 そのまま、孔から届いた座標を元に移転魔法を構築し、

 

《Transporter》

 

「きれい……」

 

 萌生のそんな声を聞きながら、金色の魔力光を残して、フェイトは崩れ落ちるシェルターから姿を消した。

 

 

 † † † †

 

 

 資材搬入口。海鳴でもまだ開発途中の地区――市街地の裏側とも言える場所に、人知れず建築された巨大な地下へのトンネルがそれだ。普段は広大な空き地を前に分厚い鋼鉄の扉を閉ざしているのだが、今その扉はひしゃげ、強引に開かれている。地下の空気を吐き出す扉の前に、金色に輝く魔方陣が浮かび上がり、

 

「うわっ! ホントに外だ!? すごい! すごいよ、フェイトちゃんっ!」

 

「も、もう。魔法なんだから、そんなにすごくないよ?」

 

 フェイトと萌生が出てきた。魔法を体験してはしゃぐ萌生に、少し照れたような声を出すフェイト。野放しに凄いと言われるのはどのくらいぶりだろうか。

 

「あー、盛り上がってるところ悪いがな、さっさと入り口まで戻るぞ。なんか反対側に出ちまったみたいだし」

 

 だが、そこへ修が水をさす。どうやら修たちの方が先に移転を終えていたらしい。社会見学の説明を受けたのとは丁度裏側を見せるホテルを指差しながら言う修に、フェイトは疑問をぶつけた。

 

「でも、どうしてこっち側の座標を?」

 

「俺はよく分からんが、隔壁のせいで向こうの入り口へ移転できなかったんだそうだ。で、俺達を助けに来る途中にサーチャー飛ばしてこの場所を見つけたってよ。ホント用意のいいヤツだ」

 

 呆れているのか感心しているのか、孔の方を見て溜め息をつく修。確かに、予め作戦を練っていたかのような誘導だった。今も油断なく周囲を見回し、念話をつないでいる。相手はリニスだろうか。外部からの救助も想定していたらしい。

 

(場馴れしてる……私以上に)

 

 そんな感想を抱くフェイト。フェイト自身、それなりに修羅場はくぐってきたつもりだが、孔の経験値はそれ以上のようだ。それはつまり、より犯罪や裏の社会に触れる機会が多かった事を意味する。萌生が「凄すぎて怖い」と表現した理由が分かる気がした。その孔はじっと壊れた扉を見つめている。いや、正確には扉に描かれた落書きだろうか。誰がやったのか、2枚の扉に1つずつ、吸い込まれそうな不気味な目玉と書きなぐった様な文字が描かれている。フェイトと萌生の脱出が終ったにも係らず動こうとしない孔に、アリシアと修が話しかけた。

 

「コウ、どうしたの? うわ、気持ち悪……ニャルラ……なんとかって書いてあるね?」

 

「趣味の悪い悪戯だろ? おい卯月、もう終わったんだから、さっさと戻らないと……」

 

「いや、まだだ。ヤツはまだ死んでない」

 

 が、孔から返ってきたのは信じがたい言葉だった。目を見開く修を横に、剣を構えて扉に向ける孔。そのまま扉と壁の付け根にある蝶番を切断する。支えを失った扉のうち、何故か片方だけが倒れ、

 

 後ろに広がる虚数空間に吸い込まれた。

 

 何故地上にまで虚数空間が広がっているのか。フェイトがその疑問を形にする間もなく、

 

「あぁぁああ! 畜生畜生畜生畜生畜生っ! 認めねぇっ! 俺は誰だっ! 電波に選ばれたんだぁぁぁあああっ!」

 

 狂気に駆られた男の叫びが聞こえた。萌生が怯えた様子でフェイトの手を握る。安心させるようにそれを握り返すフェイト。デバイスを構える。声が聞こえた虚数空間に意識を集中させ、

 

「っ!?」

 

 全く正反対の方向――丁度ホテルの辺りから、耳鳴りと共に強い魔力を感じた。思わず振り返る。そこには、つい先日月村邸で見た桃色の光が。

 

(砲撃魔法っ! あの時の魔導師のっ!)

 

 そしてそれはフェイトのすぐ横を掠め、扉に直撃した。

 

「ぇっ!?」

 

 隣にいる萌生を貫いて。

 

「モブッ!」

 

 崩れ落ちる萌生を必死に支えるフェイト。どうやら非殺傷設定だったらしく、目立った外傷はない。だが、意識はなく、砲撃が当たった腹部には青いアザができていた。口からは赤い血が線を引いている。

 

「萌生っ! おい、卯月っ!」

 

「分かってる!」

 

 駆け寄ってくる修と孔。修の叫びに孔が回復魔法をかける。その強大な魔力はあっという間に傷を癒し、血を止めた。だが同時、背後から声が響く。

 

――フフフ……。道に迷いし愚かな男よ。汝が欲する力とやらをくれてやろう。

 

「なっ?! この声っ!?」

 

 振り向いて驚愕する修。先程萌生を貫いた光が目の落書きに受け止められ、魔力を放っている。その魔力は見る間に形をなし、あの放火魔の姿をとった。

 

「いヒ、ひゃーぁはっはッハッハッハァァぁあああ゛あ゛?!」

 

 が、それも一瞬。まるで種子が弾けるように、内部から狂人は破裂した。現れたのは巨大な異形。金色のそれはスフィンクスに似ているだろうか。しかし、あるはずの頭部に顔は無く、その禍々しい輝きは神性などまるで感じられない。

 

「これは……悪魔に支配されたのか……身も心も!」

 

 やや遅れて駆け寄ってきたリスティが呟く。その表現の通り、目の前の異形が剥き出しにしている底知れない悪意は、あの狂人と同じものだ。

 

「リスティさん、只野さんとアリシアを安全なところへっ!」

 

「卯月君……っ! 分かった、すぐに戻る」

 

 孔もそれを悟ったのか、戦う力のない2人をリスティに任せる。意図を汲み取って姿を消すリスティ。どうやら移転で離脱したらしい。それを確認して剣を構える孔。だが、フェイトは、孔の殺気が化け物以外にも向けられているのに気付いていた。後ろで膨らみ続ける魔力反応だ。また後ろから砲撃が飛んでこないとも限らない。

 

(あの魔導師が、モブをっ!)

 

 そう思うともう止まらなかった。フェイトはデバイスを構えると、魔力反応に向かって駆け出そうとする。が、背後からの熱に止められた。

 

「ぉぉァァアア゛あ゛アア!」

 

――アギダイン

 

 異形が放った炎だ。その高速で迫る巨大な火球は避ける隙も与えず、

 

「フェイトさんっ!」

 

 孔によってかき消された。顔を歪めるフェイトに、横にいる修から声がかかった。

 

「待てよ、萌生撃ったヤツ追うんだろ? 俺も行く」

 

「……いいの?」

 

 孔に視線を向けて言うフェイト。

 

「俺がいても足手まといだ。それに、心当りもあるんでな。卯月もいいだろ?」

 

「ああ、2人とも気をつけてくれ」

 

 再び飛んできた火球を消しながら頷く孔。一瞬、フェイトに視線を向けると、

 

「フェイトさん、あの砲撃は……いや、只野さんも待ってる。危なくなったら、折井と逃げてくれ」

 

 何処か迷うように付け加えた。同時にバルディッシュが術式と魔力を受け取る。座標が組み込まれた移転魔法だ。通常の移転魔法と違い、予め指定した座標にしか飛べないが、その分処理速度が大幅に向上している。もっとも、言うのは簡単だが構築は難しい部類の魔法で、孔の異常なまでの力を象徴するような術式と言えた。

 

「別に、こんなのっ!」

 

「リニスからだ。受け取ってくれ」

 

 反射的に拒絶しようとするが、途中で孔に遮るように言われ押し黙る。一瞬の沈黙。が、そのまま異形に向かおうとする孔に、

 

「分かった……ウズキも、あんな化け物に殺されないで」

 

 それだけ言って上空へと舞い上がる。一瞬目を見開く孔と修が見えたが、それを無視するように速度をあげる。フェイト自身、何故あんな事を言ったのか分からない。一方的な感情をぶつけたにも関わらず心配されたという負い目からか、自分の異常性を示す魔法を渡してでも守ろうとしたせいか、それとも萌生が友達と形容したせいか。あるいは辛い思い出とは言え母親と重ねたせいか、越えるべき壁という認識が強まったせいか。いずれにせよ、

 

(あの白い魔導師はモブを傷つけた……!)

 

 胸に渦巻く激情の前では些細な事だ。フェイトは煮えたぎる怒りを胸に、高くそびえるシティホテルへと飛び立っていった。

 




→To Be Continued!

――悪魔全書――――――

妖獣 アペプ
 エジプト神話に登場する悪の化身。主に大蛇の姿で描かれる。もともとは太陽神としての役割を担っていたが、それをラーによって奪われたため敵対し、太陽の運行を邪魔するようになる。ラーの息子の一人である嵐の神・セトによって倒された。

夜魔 エンプーサ
 ギリシア神話に登場する、夢魔の一種。冥府の女神ヘカテの従属神または使い魔とされる。片足はロバの蹄、もう片方は真鍮の脚を持つ、美しい女性の姿で描かれる。眠っている若い男性を誘惑し、生き血や生命力をすするが、悪口雑言の類には弱く、罵声をあびせると消えうせるという。

――元ネタ全書―――――

「っ!? な、なぜだぁぁぁああ!」
 ペルソナ2。須藤竜也のイベントから。初めてRPGでボイスが必要だと思ったキャラクター。なお、突き飛ばされて落ちる「ぴゅーー」というSEも必聴。

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