第一七六支部所属の
「あーあ。こんな滅茶苦茶やっちゃってどーするつもりだよ」
最強の風紀委員である風早が鉄橋の真ん中に立つ二人に話しかける。鉄橋のアスファルトは剥がれ、手すりは所々切れて無くなっている。
「またアンタ?」
鉄橋に立つ二人の内の一人、学園都市の
「こっちのセリフだ。会いたく無いなら俺の近くでケンカするな」
「今回はいつもとは訳が違う。私はこいつのせいで大事な情報を取り逃がした」
「大事な情報?」
風早が聞き返す。
「
御坂が答える。
「アンタも噂ぐらいは聞いたこと有るんじゃない?私が焼いた不良が流通ルートを知ってたらしいんだけど。こいつが邪魔して…」
御坂が鉄橋に立つもう一人、上条当麻を睨む。
「アンタ、最強の風紀委員なんでしょ。上から特別に情報もらったりしてないの?」
「幻想御手なるものはこの学園都市に存在しない」
御坂の質問に風早はキッパリと答える。
「そんなはず無いでしょ。
「お前がなんと言おうと幻想御手は存在しない。何度も言わせんな」
風早はそう繰り返す。
「そう…、あくまで隠すのね」
御坂の髪の毛から青白い火花がバチバチと音を立てる。
「ここでやるのか。いいさ、今日こそお前を詰め所に引っ立ててやる」
風早は手に持っていた鉄製のケース前に構える。
「やれるものならやってみなさい…よっ!」
御坂の髪か前髪から雷撃の槍が飛び出る。それと同時に風早は鉄製のケースを前に投げつける。雷撃の槍とケースはぶつかり合いケースが蓋が開く。ケースの中から
「ああ。やってやるよ。これまでの悪行を全部暴いてやる」
飛んでいる警棒の内の二本を両手に持って風早が言う。
「
御坂が言うと同時に雷撃の槍が連続で発射される。しかし槍はすかさず風早との間に入った盾に全て防がれる。
「次はこっちからいくぜ!」
風早の操る二本の警棒が御坂に襲いかかる。御坂はそれを紙一重で避けていく。
「ええぃっ!しつこい!」
御坂はそう言うとポケットから砂鉄を取り出す。
「これでもくらいなさい!」
御坂の磁力に操られた砂鉄が剣の形を取って警棒を切り刻む。
「今の内に諦めたら?操れる量に限りが有るアンタには能力で武器を作れない。既存の武器じゃあ私の剣と鍔迫り合いも出来ないわよ」
御坂が攻撃の手を止め、風早に話しかける。
「ちっ…。やっぱり奥の手を使わなきゃ勝てねえか」
そう言うと風早は請福のポケットから御坂と同じように砂鉄を取り出す。
そしてそれを剣の形にして見せた。風早は試しにアスファルトの破片を切ってみる。アスファルトの破片は全く手応えを感じさせずに真っ二つになった。
「あ…アンタ…操れるのは一度に12個じゃなかったの!?」
御坂が信じられないと言ったような表情で風早を見つめる。
「いや。俺の操れる量は対象の質量に反比例している。つまり軽い物は沢山操れて重いものは少ししか操れない。それにいつもの12個は全力ではなく安定して操れる量だし」
「でも…。この技は私の方が慣れてるっての!」
御坂の砂鉄の剣が蛇のようにくねりながら風早に襲いかかる。風早はそれを避けると同じように御坂に向かって剣を伸ばす。御坂はそれをバックステップと自分の磁力を利用して剣の射程外に逃げる。
「ちっ…。覚えてなさいよ」
御坂は一目散に走り去る。
「あっ…おいっ!………大丈夫何ですか?逃がしちゃって」
上条が感じさせずに話しかける。
「ああ大丈夫大丈夫。学園都市は御坂のイメージを落とすわけにはいかないから」
風早はそう言って道に座りこむ。
「どう言うことだ?」
上条が聞き返す。
「世間一般に公表されている超能力者である御坂に悪い噂が付くと学園都市に不利になるんだよ」
風早はそう言いながら能力を使って砂鉄や盾、警棒を片付ける。
「それにしてもすごいなー。さすが風紀委員。ビリビリと互角に戦えるとは…」
「いや、そうでもないさ」
風早は上条の賞賛を否定する。
「本当の殺し合いならもう死んでるさ。俺達高位能力者のケンカは相手を殺しかねないからな。力をセーブしている。いかに相手を傷つけず圧倒するかってことだ。それに流石の御坂も風紀委員を傷つける訳にはいかないからな」
風早は荷物を全て片付けると立ち上がった。
「お前、名前は?」
風早が上条に尋ねる。
「お、俺か?ええと上条当麻だ」
「そうか、上条当麻。ビリビリに絡まれたら直ぐに通報したまえ。俺が取り締まってあげよう」
16歳 高校一年生 能力は
ちょうどいい長さにするのは難しいですね。これからも頑張ります。