古典ラノベ派ハーレム競泳   作:永遠の二番煎じ

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王道の展開です。
後半は競泳対決です。


海中vs川端 ~恋の個人メドレー対決~

 

四月下旬放課後・・・

白川は川端に『私がいれば・・・』の意味を知りたかった。

だから白川は川端に女子更衣室で聞いた。

「ああ、それは私が常に時太郎を守って来たからよ。小学校の時もいじめられてたけど、女子がいればいじめない四人組みだったんだけど、中学入ってからは女子の目の前でいじめるのがかっこいいみたいな風潮が出来たから毎日時太郎は絡まれてた。でも私が裏で男子バスケ部に手を回したり、青山先輩がいた時はほとんど絡まれなくなってた。でも可愛い女の子と二人でいるのが気に食わなかったみたいらしいね。」

川端先輩は終始真剣に川村のことを話した。

 

「先輩は川村先輩が好きなんですか?」

「いえ、ただの幼なじみとしか見てないわよ。よく言われるけどね。」

川端は微笑みながら説明した。

 

「あなたこそ、どうなの?」

「私は異性で見ているというよりは尊敬の方がまだ大きいですね。」

白川は微妙な顔で言った。

 

「まだ?」

川端は少しその言葉に引っかかった。

「ええ、好きになるかどうかは川村先輩次第ですから。」

「はは、そうね。」

川端も微笑した。

 

そこに黒川が女子更衣室に遅れて入って来た。

「すいません、遅れて。なんかホームルームが長くて。」

川端は笑顔で

「緑ちゃん、全然いいよ。」

 

三人は水着に着替えた。

「三人ともスク水・・・」

「先輩!今度競泳用のやつ買いに行きましょうよ!!五人で!!!」

「緑はテンション高いね。」

白川は楽しそうに言った。

 

プールサイド・・・

「遅いっすね・・・でも白川さんの水着姿が!!!」

「海中・・・お前楽しそうだな・・・」

「だって白川さんの・・・」

海中は興奮した口調だった。

「分かったから。それよりアップするぞ。」

 

※アップとは水泳練習前に軽く泳ぐこと

 

「そういえばここってシャワーないんすか?」

「ああ。」

「ええええ!汚い体で・・・」

「大丈夫だ。俺が事前にプールに塩素を撒いておいたから除菌はある程度されている。」

「大丈夫だ。って自信満々に言われても・・・困りますよ先輩。」

(てかジュニア世界水泳大会に出てた青山選手も学校に要望すれば取り付けてもらえたんじゃ・・・まぁいいっか!)

 

すると女子更衣室から三人出てきた。

「時太郎、海中君待たせてごめんね。」

 

海中は三人の水着姿をガンミしていた。

「え!全員スクール水着すっか!!」

(全員スク水とか興奮する!!!)

 

モヒカンの後頭部を川村は叩いた。

「アップするぞ。」

「はい・・・」

 

川村と海中は柔軟体操をしてからプール中に入った。

「え?シャワー的なやつは。」

「ないらしいわよ。残念ね緑ちゃん。」

そう言って川端先輩もプール中に入ってアップし始めた。

 

白川と黒川はゆっくりプール中に入り始めた。

黒川は足のつま先を水につけると、

「冷た!」

「え?そんなに。」

白川も同じことをした。

「冷たい。」

「結、言った通りでしょ!!」

 

そうやって「冷たい」という言葉を二人で連呼しながら入った。

すると泳いで白川のもとに海中が来た。

「白川さん!鉄鎚なんでしょ?俺教えるから!!」

「あ、ありがとう。」

白川は苦笑いを浮かべていた。

 

別のコースではアップする川村の前に黒川が立っていた。

川村は泳ぎを辞めて前で立った。

「なんだ黒川?プールのど真ん中で。」

「私平泳ぎしか泳げないんで他の三種目教えてもらってもいいですか?」

「え?」

(ぼこられた俺の事をダサいと思っていないのか?ヤンキーの海中に教えてもらおうとは思わないのか?)

 

川村はプールサイドのほうを見てみると海中が必死に白川にアプローチしているのが見えた。

「ああ、いいぞ。」

(そうか白川は川村のことが気になっているのか。それで二人を良い雰囲気にしようと。)

 

「全員集合!!!」

プールサイドにいた川端がプール外にも声が響くように言った。

 

四人はプールサイドに上がって集合した。

「みんな動機が不純すぎる。」

「え!部長の俺も?」

「当たり前じゃない!」

川村は川端から八つ当たりを食らった。

 

「時太郎は結ちゃん、海中君は緑ちゃんね。」

すると海中が、

「ちょっと待ってください。」

「何なの?」

川端は無表情で聞いた。

 

海中は先輩の無表情の威圧感にびびりながらも、

「競泳で勝負して決めましょう。」

「・・・いいわよ、ただし200m個人メドレーね。アップの感じを見てたけど、200m自由形なら絶対海中君が勝つからね。」

川端は強気な姿勢で提案した。

 

「部長それでいい?」

川村は渋い顔で

「そうだな、お前には世話になってるし、副部長だからいいぞ。」

 

白川や黒川も川端の怖い一面を見てビビった。

 

部長の川村がスターターをすることになった。

「今度は海中君と川端先輩の勝負だね!」

白川は興奮しながら言った。

「今度は?」

川村は白川の発言に疑問に思った。

 

「いえ、なんでもありません。」

白川はしらを切った。

 

「まあ、いいか。それより位置について。」

川村の掛け声とともに海中と川端はコース台に立った。

 

「用ー意・・・ドン!!!」

と同時に二人は飛び込んだ。

 

「緑、メドレーって何?」

「私も分からない・・・」

 

川村と白川はバタフライをしていた。

「緑、あれなんて種目なの?」

「いや、結ちゃん。多分個人メドレー自体が種目だと思うんだけど・・・」

 

すると川村が解説した。

「個人メドレーとはバタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・自由形の順番で泳いで競う種目だ。」

 

「じゃあ次は背泳ぎ?」

「そうだ、まあ楽しく見ておけばいいさ。」

川村は少し笑んで優しく言った。

川村も海中と川端の対決がおもしろく感じたのだろう。

 

その頃競泳してる二人はほぼ同時で25m地点を折り返していた。

川端(やっぱり、一年のブランクは大きいね・・・)

 

海中(結構川端先輩速いじゃん。本当に中学入って一年間泳いでなかったのか?)

 

35m地点では30cmくらい川端の方が少し抜けていた。

 

「結!意外にも川端先輩がリードしてるよ!!」

「本当だ!!」

白川と黒川は少し驚いていた。

 

「確かに花恋もなかなかやるなー。だが俺は最後の自由形がこの勝負の鍵を握っていると思う。」

 

45m地点でほぼ並走で泳いでいる。

川端(次は背泳ぎか。畜生!俺が一番苦手なやつじゃねーか。)

 

50mでほぼ同時にタッチで海中と川端は背泳ぎに変わった。

その瞬間に川村は審判として二人のタッチの瞬間を見た。

 

意外にも川端は背泳ぎが得意で海中をどんどん突き放していく。

「モヒカンが意外に背泳ぎ遅い!」

「緑、口が悪いよ。」

白川は苦笑いで黒川に指摘した。

 

65m地点に海中、70m地点に川端が・・・

海中は快晴の青空を見ながら(俺多分離されてんなー。)

 

川端(ここで離しとかないと後から巻き返してくる・・・)

 

そして川端が75mでターンした後、急にスピードを川端は上げた。

 

その数秒後くらいに海中もターンした。

 

「どんどん川端先輩がモヒカンを離していく。モヒカン頑張れよ!」

(そっか、緑はモヒカンが勝たないと川村先輩から教えてもらえないもんね。)

モヒカンというあだ名がついに白川にも浸透した。

 

「しかし二人ともすごいな。」

川村がつぶやいた。

 

「何がですか?」

白川には分からなかった。

 

「背泳ぎって普通野外プールじゃあ目印ないからぶれるんだけど二人ともまっすぐ泳いでるんだ。」

「へー!」

白川は背泳ぎをまだ知らないため少し驚いていた。

 

川端が100mに到達し、ターンして平泳ぎに変わった。

川端(よし、10mは離したみたいね。)

 

そして数秒後に海中も100mでターンした。

海中(10m!ちょっときついか。最後の自由形に賭けるか。)

 

しかし意外にも平泳ぎで徐々に距離を海中は縮めていく。

川端が125mでターンするときには海中は120mくらいであった。

 

海中(多分平『平泳ぎ』も後半にスピード出すんだろうな。)

案の定川端はまたスピードを上げて離しにかかった。

 

「川村先輩、すごい勝負ですね!」

「ああ!俺も見てておもしろい!」

いつの間にか川村の横に黒川はいた。

(緑、抜け目ないな。)

白川は黒川のがつがつしているところに感心していた。

 

130m地点で・・・

海中(やっぱ、自由形で一気に行くか・・・)

 

150m地点で川端が自由形に変わったころには15m海中を突き放していた。

 

海中が一番得意の自由形に変わった時その差20mはあった。

 

川端は175m地点で折り返す時であった。

 

川端(!!!海中君もうそこまで来てたの。)

 

なんと海中は川端の二倍の速さでクロールをしていた。

 

海中(先輩はどうやらばててきたようだな。よし!)

 

190m地点ではまた並走して競泳していた。

 

川端・海中(負けてたまるか!)

 

そして二人はほぼ同時でゴールした。

二人はゴーグルを外し、川村を見た。

 

海中・川端「はあはあはあはあはあはあ・・・・・」

(勝者はどっちなんだ・・・)

 

「勝者!海中!!!」

「はあはあはあ」

と息を切らしながら両手でガッツポーズした。

 

しばらくして川端と海中は息を整えてからプールサイドに上がった。

「じゃあ、俺が白川さんに泳ぎを教えていいっすね!!!」

「好きにしなさいよ!」

と言って不機嫌になって川端はまたプールに入って一人練習を始めた。

 

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