水着売り場、そこは夏の為にいや、夏に待っているイベントの為に男女が本気を出す場所。私は今、近くのショッピングモールの水着売り場にいる。なにしてるかって?もちろん、せんぱいに見せる為の水着選びにきまってるじゃないですか〜!
「マイクロビキニに、パレオとハイレグか…」
「そんなに際どいとこ攻めてくの?」
「鈍さに関しては世界でもトップレベルだからね。それとうるさいよ、瑞穂」
「ごめんって、だっていろはの水着姿、気になるじゃん?」
「巨乳の瑞穂に水着姿とか言われるとイラッてくるね」
正直、決めかねている。ビキニはオーソドックスだが故にせんぱいは反応が薄そうだし、パレオはなんか大人の雰囲気を醸し出しているがセクシーには遠のくし、パレオはセクシーの1点のみを追い求めてる感がたっぷりだし…
「ねぇ、いろは」
「なに?」
「今決まらないならさ、今度せんぱいとやらに一緒に選んで貰えば?」
「来てくれなさそう…」
「写真で選ばせるとか、まあ方法は後で考えればいいし」
「それも…そうだね」
そう決めて店内をぶらぶらしていると、ショッピングモールに備え付きの映画館のほうに向かっていく、せんぱいと銀髪の女の子らしき人が見えた。
「ねぇ、いろは。いまのって」
「せんぱいだと思う。」
「ぼけぇ〜ってしてる間に取られちゃったんじゃないの?」
「ちょっと確かめようか」
地図を覚え、先回りして見られないように顔を見るとそれは
「戸塚先輩じゃん」
「誰ですかい、それ?」
「女の子よりも女の子してる、男の先輩だよ。」
「おか…ま?」
「違、い、ま、す!ただ女子力が高かったりするだけの先輩だよ」
ちなみに戸塚先輩はせんぱいの天使らしく、あぁ俺の天使が…!ってなっていました。あと、せんぱいに関してバカにすると、拗ねたり、怒ったりして可愛いです。
「あれ?いろはすじゃね?」
聞きたくない、声が。いや、聞いてはいけない声がきこえてきた。
「あっ、戸部先輩〜、お久しぶりです〜」
「誰?」
「高校の時の部活の先輩」
「そっちの娘は?」
「初めまして、神薙瑞穂です!」
「よろしくっしょ!」
相変わらず、テンション高いなぁ〜。そこれしか取り柄がないから仕方ないけど…
「いろはすはこんな所でなにやってんの?」
「夏に海に行く予定で〜、その時の水着を選びに来てたんです〜」
あぁ、せんぱいが〜!どんどん遠くなってくぅぅぅぅぅぅ!この後、戸部先輩が瑞穂と喋りまくってたせいでせんぱいを見失い、尾行することも出来ず、戸部先を全力で言葉の暴力で殴り飛ばしたいきぶんでした。
短め。初の2人以外の原作キャラが登場したけど、それがまさかの戸部。いいだろ、戸部のあの感じが好きなんだよ!
水着回まであと多分4話!まずはそこを目指して頑張ります。