あのやり取りから3週間ほど経っていた。来週の休みに海に行く予定だ。
「せんぱい、なにしてるかな〜」
私は今、風邪を引いて、家で寝込んでいます。微熱が2日続いており、死にかけています。講義の時間だから電話も出来ないし…
「さすがになぁ…半日寝てるからこれ以上は」
暇だな〜、暇。来週の海の妄想でもしていますか。でも、難しいな、難しい!急に妄想ってのも…せんぱいがブーメランパンツを履いてくるとか?
「あっ…それはマズイ」
何がマズイかと言うと本当になってしまいそうで怖いからです。
「ん〜、せんぱい〜」
「なんだよ」
あれれ〜?変な声が聞こえてきたような…
「せんぱい、なんで家にいるんですか?」
「お前が昨日の夜に辛いから助けて〜ってあざとく言ってくるから来てやったのに」
「えっ?そんな事…あっ、ゴメンナサイ」
「いいよ、それで?昼はまだなんだろ?お粥か、雑炊か、うどんとかあるけど、どれがいい?」
「お粥で」
「ん、分かった」
せんぱいは台所に向かって歩いて行ったのだが
「どうやって部屋に入ったんだろう…」
凄い気になるなぁ〜。合鍵渡して無いしなぁ。瑞穂にはある場所を教えてあるが…まさか。
急いでスマホを取って瑞穂に合鍵の事を聞くと
『ごめんね!教えちゃった(´>ω∂`)』
あの娘、どうしちゃおうかな?社会的に生きていけなくしゃう?おっと、いろはちゃんはそんなに黒くないよ〜っと。
「出来たぞ」
さすが専業主婦希望のせんぱいですね。お粥が今までより美味しく見えます。料理が上手いから?それとも好きな人が作ってくれたから?多分両方ともだと思います。
「せんぱい…あの、その、えっとですね」
「なんだよ、ハッキリしないな」
恥ずかしくて言えない!あ〜んして下さいなんて…あれ?でも前にやってもらったような気がする。気のせいかな?
「あの…あ〜んしてもらえません?」
「あん?そんな事かよ、いいよ。ほら」
「あ〜ん、美味しいですね」
やばい、やばい、やばい。なにがやばいってせんぱいがふーってしてくれた!凄いにやけちゃいそう。でも顔に出せない!
「せんぱい慣れてますね?沢山の女の子にもやったんですか?」
照れ隠し!こうでもしないと…私の方が恥ずかしくて死んじゃう!
「ぼっちにそんな事出来ると思う?」
「えっ?私にならできるんですか?他人には出来ないしけど私になら出来るよって口説いてます?ごめんなさい、無理です。」
「お前、ホントは元気だろ?」
ホントに元気じゃありません!だって多分熱はまた上がってますし、心拍数なんて凄いことになってると思いますよ?
「せんぱい!今日は最後まで看病して下さいね?」
「安心しろ、そのつもりで来てるからよ」
その後はせんぱいに薬を飲ませてもらって寝てしまったので残念ながら覚えてないんですよね…
あと2話?ぐらいで水着回だと思います。更新遅くてごめんなさい。テストも近いし、勉強という名のお絵かきとかしてて遅れちゃったよ(´>ω∂`)
明日、もう1話出せたら出します。無理だったら明後日には必ず。