一色いろはは本物を追い求める【完結】   作:あんじ

5 / 25
遅くなりました。ごめんなしゃい、俺が悪いんです。小説そっちのけで他のイベントやってた俺が…

短めだけど楽しんで下さいね!


お泊まりの約束

午後の2時ごろになり、特にやることも無く暇をしていた。

 

「なぁ、一色。俺もう帰っていい?」

「えっ!?せんぱい、帰っちゃうんですか?」

「はぁ、分かったよ。まだいるよ」

 

甘い声で言われたら俺は反抗も出来ない。

 

「あの、せんぱい」

「なんだよ」

「今日、泊まっていきませんか?」

「は?」

 

あれ?俺の耳がおかしくなっちゃったかな?難聴系主人公になった覚えは無いんだけどな。

 

「やっぱり、ダメですよね。ごめんなさい、変なこと言って」

「いや、いいんだけどさ。どうしてそうなったの?」

「だって今日二日酔いで頭痛くて、何にも出来ないからせんぱいが色んなことやってくれたらって」

 

まぁ、その方が一色は楽だろうけど。着替えとか色々無いし、俺が理性のバケモノと化すことが無いとは言いきれないし…

 

「いや、俺着替えとか無いしさ」

「なら取りに行って下さいよ」

 

そこまでして俺にしろと!?マジでアリエッティ違った、マジでありえねぇ。さすが一色だよ、ホントに。

 

「今日は金曜日で明日はせんぱい講義休みですよね?」

「くっ、そこまで知ってるのかよ。仕方ないねぇな。着替えとか充電器持とか持ってくるし、冷蔵庫にほとんど入ってないから買い物もしないと行けないから、少し遅くなるぞ」

「買い物は一緒に行きましょうよ!」

「そんな元気あるのか?」

「振り絞ります。色々と買わなきゃいけないし」

 

まぁ、色々と買わなきゃいけないなら仕方ないか。俺は一色が何を使ってるとか分かんないし、一々覚えたり、メモするのもめんどくさい。

 

「分かったよ、ほら行くぞ。帰りはそのまんま買い物していきたいからさ」

「着替えるんでちょっと待ってて下さい」

 

それに2人きりで外に出るのはデートみたいだしな

 

 

* * *

 

服は別にそこまでちゃんとしたのは着てかなくていいかな?外には出るけどデ、デートじゃないし!

 

「一色、早くしろー」

「女の子は着替えに時間がかかるんです!」

 

全く、せんぱいはデリカシーが無いです!ホントに困っちゃいます。

こんな可愛い後輩を急かすなんて。

 

「これでOK」

 

いつもと特に変わらない、格好。でも見えないとこのオシャレは大事。お気に入りの下着を付けている。それに髪型を少し変えた。少し伸びた髪をポニーテールにした。

 

「お待たせしました、せんぱい」

「お、おう」

 

動揺してるせんぱいが可愛く見てきた。

 

「そ、その…ポニーテール似合ってるぞ」

「ありがとうございます!」

 

せんぱいに褒められるが嬉しい半面、恥ずかしので顔が少し赤くなる。

 

「行きましょう!」

 

慌てて外に出て、鍵をかける。そして何気ないようにせんぱいの手を握る。

 

「…っ!」

「どうかしました?」

「な、なんでねぇよ」

 

これなら恋人に見えるかな?今はまだ本物になれなくていいから、せめて見た目だけでも本物に見えてたらいいな。

 




ごめんなさい、今回は他のもののイベントなどで忙しくて更新も遅めです。10/15過ぎるまでは短め+更新も遅めです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。