短めだけど楽しんで下さいね!
午後の2時ごろになり、特にやることも無く暇をしていた。
「なぁ、一色。俺もう帰っていい?」
「えっ!?せんぱい、帰っちゃうんですか?」
「はぁ、分かったよ。まだいるよ」
甘い声で言われたら俺は反抗も出来ない。
「あの、せんぱい」
「なんだよ」
「今日、泊まっていきませんか?」
「は?」
あれ?俺の耳がおかしくなっちゃったかな?難聴系主人公になった覚えは無いんだけどな。
「やっぱり、ダメですよね。ごめんなさい、変なこと言って」
「いや、いいんだけどさ。どうしてそうなったの?」
「だって今日二日酔いで頭痛くて、何にも出来ないからせんぱいが色んなことやってくれたらって」
まぁ、その方が一色は楽だろうけど。着替えとか色々無いし、俺が理性のバケモノと化すことが無いとは言いきれないし…
「いや、俺着替えとか無いしさ」
「なら取りに行って下さいよ」
そこまでして俺にしろと!?マジでアリエッティ違った、マジでありえねぇ。さすが一色だよ、ホントに。
「今日は金曜日で明日はせんぱい講義休みですよね?」
「くっ、そこまで知ってるのかよ。仕方ないねぇな。着替えとか充電器持とか持ってくるし、冷蔵庫にほとんど入ってないから買い物もしないと行けないから、少し遅くなるぞ」
「買い物は一緒に行きましょうよ!」
「そんな元気あるのか?」
「振り絞ります。色々と買わなきゃいけないし」
まぁ、色々と買わなきゃいけないなら仕方ないか。俺は一色が何を使ってるとか分かんないし、一々覚えたり、メモするのもめんどくさい。
「分かったよ、ほら行くぞ。帰りはそのまんま買い物していきたいからさ」
「着替えるんでちょっと待ってて下さい」
それに2人きりで外に出るのはデートみたいだしな
* * *
服は別にそこまでちゃんとしたのは着てかなくていいかな?外には出るけどデ、デートじゃないし!
「一色、早くしろー」
「女の子は着替えに時間がかかるんです!」
全く、せんぱいはデリカシーが無いです!ホントに困っちゃいます。
こんな可愛い後輩を急かすなんて。
「これでOK」
いつもと特に変わらない、格好。でも見えないとこのオシャレは大事。お気に入りの下着を付けている。それに髪型を少し変えた。少し伸びた髪をポニーテールにした。
「お待たせしました、せんぱい」
「お、おう」
動揺してるせんぱいが可愛く見てきた。
「そ、その…ポニーテール似合ってるぞ」
「ありがとうございます!」
せんぱいに褒められるが嬉しい半面、恥ずかしので顔が少し赤くなる。
「行きましょう!」
慌てて外に出て、鍵をかける。そして何気ないようにせんぱいの手を握る。
「…っ!」
「どうかしました?」
「な、なんでねぇよ」
これなら恋人に見えるかな?今はまだ本物になれなくていいから、せめて見た目だけでも本物に見えてたらいいな。
ごめんなさい、今回は他のもののイベントなどで忙しくて更新も遅めです。10/15過ぎるまでは短め+更新も遅めです。