【始side】
始「一夏、あそこまでカッコつけといて負けるのはないだろ...」
俺は今、次の試合のために反対のピットに移動しているところだった。一夏はどうやらエネルギー切れによって負けたらしい。恐らく零落白夜は自分のシールドエネルギーを使用して相手に大ダメージを与える仕様だろう。だが...
始「俺からしてはむしろ好都合だな」
そう言いながら俺は試合の準備を始めた。
【一夏side】
俺はエネルギー補給を終えて、始よりも一足先にアリーナに出ていた。先ほどは零落白夜の能力を知らずに戦っていたが、今度はちゃんと理解している。始の実力はまだ未知数だが、とにかく今自分にできる最高の動きができるようにイメージを行っていた。
始「なかなか面白い試合をみせてくれたな。」
急に下から声をかけられる。始だった。俺は始の前に降り立つ。だが俺の前に立つ男はこの場において圧倒的な違和感があった。
一夏「始、お前ISはどうしたんだ?」
そう、ISを装備していなかった。これには俺も少しの苛立ちを覚えた。舐められているような気がした。
始「別にお前を舐めているとかいうわけじゃない。ただお前が俺の研究について知りたがってたようだったから、教えてやろうと思ってな。」
そう言いながら、始は懐から何かを取り出した。刀のようなもののついた、黒いベルトのようなものだった。
【始side】
俺は一夏の前で戦極ドライバーを取り出し装着する。そしてさらにオレンジロックシードを取り出し、スイッチを入れた。
《オレンジ》
テレビで何度も聞いたあの音声が流れ、頭の上にオレンジの鎧が形成される。一夏はひどく驚いたような顔をしていた。完全に形成されたので、俺はロックシードを戦極ドライバーに装着してロックした。
《ロックオン!》
実は俺も変身自体はこれが初めてだった。俺は内心ワクワクしながら、プレートでロックシードを切った。
《ソイヤッ!オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!》
その音声と共に俺の頭に鎧が降ってくる。これ結構ビックリした。そして俺の体にスーツが形成され、オレンジが展開される。この世界に、『仮面ライダー鎧武』が降り立った。
【千冬side】
千冬「なんだ⁉︎あのISは⁉︎」
私は驚いていた。始がISを装備しないでアリーナに出たと思ったら、見た目は全身装甲《フルスキン》のISに変化した。けれど私には感覚的にあれがISの殻を被ったナニカであることが分かった。
千冬「剣崎始...お前は何者なんだ?」
私のその疑問に答えるものはいなかった。そして疑問を残したまま試合が始まった。
【始side】
一夏「なんだ⁉︎そのIS⁉︎」
俺の変身が終わると、一夏が俺に質問してきた。当たり前である。目の前で意味不明な出来事が起こったかと思えば、目の前に全身装甲《フルスキン》のISがいるんだからな。
始「これが俺のIS『鎧武』だ!とっとと試合を始めようぜ。」
一夏「あ、ああ!始めよう!」
俺は無双セイバーと大橙丸を二刀流で構え、一夏を急かす。すると一夏は我に返って、雪片弍型を構えてそれに答えた。試合開始のブザーが鳴る。
一夏「行くぞ!始!」
始「ここからは俺のステージだ!...似合わねえなこれ」
そうして俺たちは激突した。
【一夏side】
試合が始まった。始の武器を見る限り俺と同じ近接武器のようだった。ここでこそ剣道の特訓が生かされる時だ!
俺は雪片弍型を始に振り下ろす。しかし通常のISよりサイズが小さいせいか、それとも始の身体能力のせいか簡単にかわされる。そして始はオレンジの様な剣で斬りかかってきた。俺はそれを弾き、懐に一太刀入れようとしたその瞬間...
【始side】
一夏が接近戦を挑んできた。恐らく俺の武器が近接武器しかないという判断だろうが、甘ぇよ。
一夏が俺に斬りかかる瞬間、無双セイバーをガンモードにして一夏にゼロ距離射撃をした。
一夏「なっ⁉︎」
驚いた顔の一夏、俺はその隙を見て斬りかかる。流石の一夏も反応が遅れ、直撃ではないものの、シールドエネルギーを消費させた。
一夏が後退するが、そんなことを許すはずもなく俺は再び無双セイバーをセイバーモードに戻し、一夏に近づいた。
【一夏side】
俺はまんまと引っかかった。恐らく始は最初からあれを狙っていたのだろう。接近戦は分が悪いと考え後退するが、すぐに間を詰めてきた。刀一本で二本を捌いていくが、だんだん攻撃が当たりだし、シールドエネルギーを消費していく。俺はこの状況を打破するために、零落白夜を発動し、始に斬りかかった。
一夏「当たれぇぇぇぇ!」
その願いは届いたのか、懐の鎧に吸い込まれる様に入る。だが、食らったはずの始は平気そうにしていた。
【始side】
とうとう零落白夜を使ってきたが、それはこの鎧武にはあまり効果がない。そもそもこの鎧武には絶対防御をつけていないのだ。(設定参照)そのおかげで死のリスクを伴うが、大きなシールドエネルギーの減少を抑えられるのだ。
始「そろそろ終わらせよう」
一夏自分の切り札があまり効果がなかったのを見て困惑している。今がチャンスだった。俺は再びプレートでロックシードを一回切る。
《オレンジスカッシュ!》
その音声と共に、大橙丸にエネルギーが充填される。そしてそのエネルギーで白式を切り裂いた。シールドエネルギーが一気に0になったようだ。
《試合終了。勝者、剣崎始》
俺と一夏の戦いはこれにて幕を閉じた。
いかがだったでしょうか。戦闘中若干セリフが少なくなってしまいました。ISって大きな戦いが少ないから、進化フォームが早めに出ると思いますが、それでも良い方はお楽しみに!
もしよければ感想やアドバイス、その他疑問など、どんどん受け付けておりますので、よろしくお願いします。