いつものよりも教室が騒がしい。聞くところによると、隣の組に転校生が来たらしい。こんな微妙な時期に。そんなに騒ぐほどのことでもないように思えるが、中国の代表候補生らしい。それなら納得だろう。一夏も少しは興味があるようだ。そのせいで箒達がまた機嫌が悪くなる。もう助けないぞ。
「専用機持ってるクラス代表は1組と4組だけだから、余裕だよ」
???「-その情報、古いよ。」
クラスの誰かがそんなことを言った時、教室の入り口から知らない声がした。
???「2組も専用機持ちがクラス代表になったの。簡単には優勝できないから。」
腕を組み、片膝を立ててドアにもたれかかっている。似合ってないように見える。身長のせいかな?
一夏「鈴...?お前、鈴か?」
鈴「そうよ。中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来たってわけ。」
どうやら一夏の知り合いらしい。もうすでに俺の胃が警鐘を鳴らしている。気のせいだと信じたい。
一夏「何格好つけてるんだ?すげえ似合わないぞ。」
鈴「んなっ⁉︎何てこと言うのよ、アンタは!」
どうやらあれが彼女の素らしい。しかしそんな考えは即座に吹き飛んだ。だって教室の入り口に鬼が見えるもん。
始「凰!上から来るぞ!気をつけろ!」
鈴「はっ?ていうかあん(バシン!)ち、千冬さん...」
千冬「もうSHRだ。教室に戻れ。入り口を塞ぐな、邪魔だ。そして織斑先生と呼べ」
鈴「す、すいません...一夏、逃げないでよ!」
千冬「さっさと戻れ。」
鈴「は、はいっ!」
全力で凰は帰って行った。箒とセシリア中心に一夏への質問が起こり始める。ああ...あの人がいる時にそんなことをしたら...
バシンバシンバシンバシン!
千冬「席につけ、馬鹿ども」
案の定、織斑先生の愛(?)の鉄拳制裁が待っていた。拳じゃなくて出席簿だけど。どうでもいいけど、何でこんなに一夏の知り合いが多いの?
そんなことを考えながら、俺は授業にとりかかった。
〜昼休み〜
箒「お前のせいだ!」
セシリア「あなたのせいですわ!」
昼休みに入った瞬間、一夏が二人から責められていた。この二人は午前中だけですでに注意五回、さらに出席簿を3回食らっている。おそらく一夏と凰の関係が気になるのだろう。しかしあまりにも理不尽ではないか?
一夏「話ならメシを食いながらでも聞くから、とりあえず学食行こうぜ。始も来るか?」
始「俺もついていこう。お前が何か事件を起こすかもしれないからな。」
一夏「そんなことするわけないだろ。じゃあさっさと行こうぜ。」
現在進行形で起こしてるんですが...それから俺たち四人は、途中合流した何人かの女子と一緒にぞろぞろと食堂まで行った。
鈴「待ってたわよ、一夏!」
俺たちの前に凰が立ちふさがった。正直な感想を言うなら邪魔である。
一夏「とりあえずどいてくれ。食券出せない。」
始「あと通行の邪魔になってるぞ。」
鈴「う、うるさいわね。あと気になってたんだけど、あんた誰よ?」
始「その話は後だ。まずは注文させてくれ。」
俺たちは食券を買っておばちゃんに渡す。
一夏「ちょうど1年ぶりだな。元気にしてたか?」
鈴「げ、元気にしてたわよ。アンタこそ、たまには怪我病気しなさいよ。」
恐ろしいことを言う子だ。今の一夏を知らないから言えるのだろうがIS学園での学習内容に加え、箒やセシリアの問題もある。怪我する要素しかない。病気?馬鹿は風邪をひかないというだろ?つまりはそういうことだ。
そんな事をしている内に、頼んだものが来た。一夏と同じ日替わり定食である。栄養面を考えるとこういう定食が一番いいよね。それから他のみんなの物も来て、俺たちは空いているテーブルに移動した。
始「さて、自己紹介をさせて貰おう。俺は剣崎始。気軽に始と呼んでくれ。」
鈴「そういえば日本にISを使える男性操縦者が二人いるって聞いてたけど、あんたのことだったのね。教室でもしたけど、中国代表候補生の凰鈴音よ。好きに呼んで。」
始「そうか、じゃあ呼びやすいし、一夏と同じように鈴と呼ばせてもらうよ。」
簡単な自己紹介を終えると、箒とセシリアが一夏に質問していた。
箒「一夏、そろそろどういう関係か知りたいのだが」
セシリア「そうですわ!まさか付き合ってらっしゃるの⁉︎」
やっぱり出たか、この質問。頼むから俺の胃に優しい回答をプリーズ!
鈴「べ、べべ、別に付き合ってるわけじゃ...」
一夏「そうだぞ。何でそんな話になるんだ。ただの幼馴染だよ。」
だが運命は無情にも俺の胃を破壊しに来た。今度は鈴が不機嫌になってるじゃないか。こんなときのために胃薬携帯しといてよかった...。
その後の会話をまとめると、鈴は箒が転校した直後に転校してきた、いわばセカンド幼馴染であること。中二の終わり頃に転校してしまったらしいので、実に1年ぶりの再開であるらしい。
また鈴は他国などに興味はないらしく、危うくセシリアと喧嘩になりそうだったこと。
最後に、鈴が一夏にISの操縦を教えようとしたが、セシリアと箒がそれを拒否したらなんか言い合いになったこと。
この中だけですでに3回ほど修羅場になっている。胃薬がなければ即死だった。
何で俺が喋らずにまとめているかって?手を抜くなだって?話に入れないんだよ。すごく寂しいよ。五人いる内の四人が固まってるから俺一人なんだよ。
結局、一夏は箒とセシリアに教えてもらうことになった。
一夏に選択権、拒否権はあるはずがなかった。
いかがだったでしょうか?視点が基本オリ主なので、全ての会話が書きにくいんですよね。もう少し工夫して省略を少なく出来ればいいですが、こっちの方がダラダラしなくていい!という方がいましたら教えてください。
次回は特訓です。まだ出してないロックシードを幾つか出そうと思います。