IS世界の鎧武者   作:ケバブ

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遅れて申し訳ございません。少々スケジュールが詰まっておりまして、なかなか来ることが出来ませんでした。これからは、なるべく来られるようにしますので、未熟な私ではございますが、これからも応援よろしくお願いします。

余談ですが、東方の作品も頭の中で考えておりますが...需要ありますか?


第十五話

【一夏side】

一夏「なんだよ、あれ...」

俺は今の始を見て、無人ISの事など比べ物にならないほどに困惑していた。今の始は普段の軽さはなく、本当に怒っていたと思う。その事は、今の姿からも推測できる。形は初めて戦った時のようなオレンジの鎧だったが、色は血のように赤黒さだった。

そこからはもはや戦いと言っていいのかわからない、一方的な殺戮だった。無人ISが攻撃を仕掛けるが、まるで効いていないかのように攻撃を仕掛ける。そこにはいつものような冷静さはなく、ただ圧倒的な殺意があった。

 

《ブラッドオレンジスカッシュ!》

 

始がトドメを刺すために、剣を構える。そして無防備の無人ISの腹部を何度も斬りつけ、復元不可能な状態までバラバラにした。そこには容赦など微塵も感じられなかった。

不意に始の体が揺らぎ、倒れた。変身も解除される。

 

一夏「始ッ!大丈夫か⁉︎」

 

俺は近づいて呼びかけた。だが何の反応もなかった。

 

鈴「一夏!何ぼけっとしてんの!早く保健室に運ぶわよ!」

一夏「あ、ああ!」

 

俺たちは始を担いで、保健室に急いだ。

 

【始side】

始「そうか、そんな事が...」

 

俺は今保健室で、一夏から話を聞いていた。幸い骨折などはないようだったが、打撲と疲労から一週間は安静にしておくよう厳命されていた。

 

一夏「覚えてないのか?」

始「キレたところまでは覚えているが、それからは...」

 

俺はその時のことを全く覚えていなかった。ブラッドオレンジロックシードなど作った覚えもない。

 

千冬「恐らくそれは、『鎧武』の一次移行のようなものだろう。」

 

俺たちがその事について考えていると、織斑先生が入ってきた。俺の鎧武の変化について何か知っているかもしれない。

 

始「どういうことですか?」

千冬「それは従来のISとは大きく異なっているから詳しいことはわからないが、お前は後付けでISの機能を加えていると言ったな?」

始「そうですが...」

千冬「多分そのせいだ。お前の感情の変化を『鎧武』が学習し、あのロックシードだったか?それを新たに作り出した可能性が高い。」

 

流石、織斑先生だ。ISの機能について熟知している。俺はさらに気になっていることを聞いた。

 

始「俺のドライバーはどこに行ったんでしょうか?そして俺が暴れていたらしいのですが、あれは何があったのですか?」

千冬「質問は一つずつにしろ。お前の疑問はもっともだがな。まずお前のドライバーは一次移行でお前専用になったため、待機状態になっている。調べたところ、そのロックシードがそうだ。それを起動させればいつでもドライバーが装着されるようになった。」

 

俺はオレンジロックシードを起動させる。すると腰に自動的に巻かれた。便利になったもんだ。

 

千冬「納得できたな?では次の質問、お前の暴走についてだが...」

 

俺は緊張して話を聞く。もしこれが日常的に起こるものなら大変だ。下手をすれば、一夏達を傷つけかねない。

 

千冬「別に大したことじゃない。お前が怒りで我を忘れていただけだ。」

始「...はっ⁉︎」

 

拍子抜けだった。自分の暴走が、ただの怒りからくるものだったなんて、くだらなすぎて笑いも出ない。

 

千冬「ただ注意してほしいことがある。検査の結果、お前は怒るとあの時のように暴走する危険性がとても高い。その力は周りの人間を傷つける可能性が高い。自制できるようにしろ。あと、お前のISは預からせてもらう。お前のそれも、無人機と同じくらい不思議なものだからな。」

始「わかりました。」

 

俺はそう言い、ロックシードを織斑先生に渡した。

 

千冬「話は以上だ。それと織斑。もうすぐ消灯時間だ。早く戻れ。」

一夏「は、はい。じゃあな始」

始「おう。わざわざありがとな。」

 

一夏と織斑先生が出て行く。俺は横になった。

 

この世界で手に入れることのできた、自分の居場所を失わぬよう...

 

始「(誰も傷つけたくない...)」

 

そんなことを考えながら、俺は静かに眠りに落ちていった。

 

 

???『少なくとも私を助けてくれたその行動は、貴方の心の奥にある本当の優しさですよ。』

 

そんな声が聞こえた気がした。

 




いかがだったでしょうか?本当は次の話までやりたかったのですが、二巻の詳しい話の進み方を忘れてしまい、その二巻も学校に置いているため、ここまでとさせていただきました。前回の後書きにはあんなことを書いていたのに、申し訳ございません。次回も楽しみにしていただけるなら、嬉しいです。
では今回もありがとうございました!
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