【一夏side】
セシリア「あら、逃げずに来ましたのね。」
セシリアが何か言っているが、俺は内心不安しかなかった。箒には剣道の特訓しかしてもらえなかったし、始には何やら意味不明な特訓を繰り返しやらされたのだ。けれど覆水盆に返らず。やるしかない。
セシリア「最後のチャンスをあげますわ。」
一夏「チャンスって?」
セシリア「私が一方的に勝利するのは自明の理。ですからボロボロになる前に今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ。」
そう言いながら、セシリアは既に射撃モードに移行しているらしい。絶対あいつ許す気ないだろ。たとえ許してくれるとしても、そんなことをする気はないが。
一夏「そういうのはチャンスとは言わないな」
セシリア「そう?残念ですわ。それならー」
そう言いながらセシリアは完全に射撃モードに入った。
セシリア「お別れですわね!」
セシリアがスターライトmkIIIで俺を撃つ。その行動に俺は考える前に体が動き、避けることができた。
一夏「わかる...相手の行動にどう反応するべきか!」
セシリア「なっ!やりますわね。けど、これならどうかしら?」
そう言ってセシリアは背中の部分から4機のビットを出してきた。俺はそれに対抗するため装備一覧を見るが、そこには名称未設定の近接武器しかない。
一夏「くそっ!やるしかない!」
俺はその近接ブレードを持ってセシリアに突撃していった。
【始side】
どうやら一夏はセシリアの初撃を回避することに成功した。どうやら特訓の成果が出たようだ。
真耶「織斑君、凄いですね。代表候補生のオルコットさんと互角に渡り合ってますよ!」
普段は大人しい山田先生も興奮している。
箒「始、一夏にどのような特訓をしたんだ?」
箒が質問をしてきた。別に隠す必要もないので、俺は素直に説明することにした。
始「簡単なことだ。ただ一夏の反射速度が上がるように反復練習をさせただけだよ。元々一夏は剣道で培っていた身体能力に、箒の特訓もあってそこそこ上がってはいたから俺はあいつにこの特訓だけを極めさせた。」
まだ極めたというには程遠いが、それでも前より早くなっている。しかしやはりビットによる攻撃が多く、少しずつダメージが入っていっている。しかしここで試合に動きがあった。一夏がセシリアのビットの弱点を掴んだらしく、次々に落としていく。そして遂に全てのビットを落とすことに成功した。だが...
始「織斑先生。」
千冬「ああ、織斑の奴浮かれているな。」
そう、一夏が調子に乗り出した。左手を閉じたり開いたりする癖は俺も特訓中にわかるようになった。ああなったらあいつは簡単なミスをする。そんなことを考えていると一夏が攻撃を仕掛けた。しかしセシリアのビットはまだあったらしく、ミサイルをまともに食らってしまった。
千冬「ふん、機体に救われたな、馬鹿者め」
織斑先生がそう口にした直後、漂っていた煙が弾けるに吹き飛ばされ、あの純白の機体が新たな姿になっていた。
【一夏side】
俺はセシリアのミサイルをまともに食らってしまったが、同時に白式が俺専用の機体となり、助かった。
セシリア「ま、まさか...一次移行⁉︎あ、あなた、今まで初期設定の機体で闘っていたというの⁉︎」
セシリアが驚いているがそんなことは関係ない。武器も変化を遂げている。
近接ブレード・《雪片弍型》
かつて千冬姉が振るっていたIS装備、雪片が強化されたものだった。
一夏「俺は世界で最高の姉さんを持ったよ」
そう言いながら俺は武器を構え、新たな決意を口にした。
一夏「俺も、俺の家族を守る。」
【始side】
どうやら白式が一次移行を終えたらしい。そして新武器である雪片弍型を構えてセシリアに突撃する。それと同時に刀身が白く輝き出す。ビットを破壊してセシリアに一撃入れようとした瞬間、試合終了のブザーが鳴り響く。
『試合終了。勝者、セシリア・オルコット』
始「ファ⁉︎」
俺は驚いて変な声を出してしまった。こうして一夏の初戦は訳のわからない敗北で終了した。
今回は原作の一夏対セシリアをやりました。でないと一夏に惚れないので。次回やっとIS版鎧武が出せそうですので、お楽しみに!
因みに一夏が原作よりダメージが少ないのになぜ零落白夜でエネルギー切れが起きたかというと、一夏が避けれることに興奮して、ビットの弱点に気づくのが遅れてしまい、それまでに原作同等のダメージを負いました。分かりにくかったらすいません。