初めましての方、初めまして。ひばりのと言います。
お久しぶりの方、お久しぶりです。ひばりのです。
チャオチャオ〜の方、チャオです!w
まあ、冗談はこれくらいで。
あらすじの通り、『ドジっ娘は委員長様のおきにいり!?』再投稿となります。
以前と展開が変わっているところもあるので、最初は混乱するかと思いますが、以前の話も展開が進むごとにぶっ込むつもりなので本編を読む上でお目を瞑っていただければ幸いです。
長々と説明失礼しました。それでは本編をどうぞ!
花内まりや
今日という日にぴったりな晴天の空の下―― 満開に咲き誇る桜が、高鳴るこの胸に期待を膨らませてくれる。
この春から、晴れてピカピカの中学生になりました。
――――……と、いいたいところなんですが……。
どうやら緊急事態のようです。
正直自分でも、何がなんだかよくわかっていない。
…………これは、一体全体どういうことなんだろう。
誰か察しのいい人、代わりに説明してくれないかな〜、なんて……。
普通の教室2つ分の広さの室内にあるローテーブルとパイプ椅子のひとつに座らされ、周りの様子を窺って他にあるものといえば、なんの変哲もない黒板や、消えかけた青い文字が書かれている可動式のホワイトボードくらい。
全く身に覚えのないその室内には、状況を把握出来ずに狼狽えている私どころか、並々ならない数の男たちがドーンと揃っている。
みなさんお揃いで黒の膝まである学ランを着て、どれだけの死線を越えてきたかっていう次元の違う人相をしている。一昔前の、空間を捻じ曲げる少年漫画みたいな。
どうしてこんな人たちに、私は周囲を囲まれているんだろう……。
……リンチってやつなの?
父親の海外職の都合で、春からここ『並盛町』に引っ越してきたのがほんの数日前。
私が住んでいた故郷の町とはだいぶ環境が違っていて、賑やかで騒がしい町だけど、町も人も明るくて、新鮮な気持ちでここの生活に期待を抱いていた。
――のに、まるでその期待を裏切るように、現状は最悪だ。
この春から通う中学校『並盛中学校』に、今日は入学式に来たはずなのに、式場どころか校内のどこかの教室にいて、むさい顔の人たちの群れに囲まれている。
リーゼントなんて、テレビドラマでしか見たことがなかったけど、こうしてお目にかかるとすごく作り込まれた感があって、今にも腰が抜けそう……。
今日のために気合を入れておきにいりの赤いリボンのカチューシャをつけてきたというのに、ふりだしからこんなことになるなんて、改めて自分自身を呪いたくなる。
それに、これまでの記憶が全くないけど、見渡してみる限りここが中学校の中であることは間違いないと思う。
……えーと、どうしてこのカオスに至るまでの記憶がないんだろう?
たしか校門前に、入学式おめでとうのプレートがあったことは思い出せたけど……。
どんなに頭をひねっても、思い出せないものは思い出せなかった。なんだか頭がガンガンと痛くなる。そこはもうさっぱりと諦めようと思って、頭が痛くなるようなこの状況を見つめ直してみる。
この結構な数の怖い人たちを振り切って、入学式に行きたいのは山々だけど、私が息苦しくなって微動だにする度に一斉に睨んで威圧するこの人たちから逃げられる気がしない。
このまま入学式も出られずに理由はわからないけど彼らにフルボッコにされるんだと絶望感に溢れて肩を落としていたところに、この現状を打開する変化が起きる。
教室の扉が開いて、私を威圧する静寂は静かな音を立てて壊れた。
扉はスライド式で開かれて、その人物を招き入れる。
何か…… とてつもない力を持った何かが、この沈黙が犇めく空間に暗雲をもたらすんじゃないかって、その時底知れない不安に駆られた。
コツンと足音と、人の気配が近づく。
やはり、この流れはゲームで言うところのラスボス様の登壇かな?
そんなわけのわからないことを内心に秘めて、早鐘を打つ胸を抑える。
「君が、今回の騒ぎの首謀者?」
その人の姿を目で追うように見ていたら、この中の無数の視線を識別するように私に視線を送り返した目付きの鋭い彼は、恐らく私にそう言ったんだと思う。
『風紀』と刺繍された腕章の袖を、肩に羽織った学ランに靡かせて――
彼は――――たった一人、他とは違った異彩な雰囲気を持っていて、何者にも染まることのない漆黒の瞳で、真っ直ぐに私を見据えた。
――――……なんだろう。この感じ。
これが―― 私と雲雀恭弥の、最初に交わした言葉だった。
参考までに、恋愛要素は(ラブ:3、コメ:7)くらいです。