初投稿で起承転結とかオチとか何も無くてすみません(´・ω・`)
どうも、リトラと名乗る者です。
今回が初投稿なのでボロクソ下手でしょうがどうぞおくつろぎ下さい。
―――これは、とある何でもない少女の経験談だ。
……ここは、どこだろう。
電車で高校から帰っていた私は、疲れからか電車内で眠ってしまったようだった。
でも、いつも使う電車なのになぜか雰囲気が違う。
まわりには人はいなくて、少し不穏な空気を感じた。
『次は、やみ駅〜やみ駅〜』
電車が停車した。
まわりには景色はあまり見えず、草原と山ばかりだ。
確か私の乗った電車はこんな所通らないハズだ。
降りるか迷った時、ぽすんと横の席に座る者があった。
黒くて毛むくじゃらの、獣みたいなもの。
よく見るとそいつはぽろぽろと泣いていた。
触ると震えていて、触れると振り向いた。
「……どうしたの?」
話しかけるとぐすっとしゃくりあげる。
どうやら長い間泣いていたようだ。
「……おうち、かえりたい」
ぐすぐすと泣きじゃくる毛むくじゃらの声は、何だか死んだ弟の声に似ていた。
「じゃあ、私と一緒に帰ろう?」
優しく問いかけると、毛むくじゃらは頷いた。
その毛むくじゃらと手を繋ぎ、動き出した電車が止まるのを待つ。
『次は、きさらぎ駅〜きさらぎ駅〜』
「降りようか。」
こくん、と毛むくじゃらが頷く。
相変わらず泣いたままだ。
きさらぎ駅で停車した電車を降りると、すぐ電車は行ってしまった。
そこは誰もいない無人駅で、錆びた看板にはきさらぎ駅と汚くなった字で書かれていた。
「見た事無い駅だな……」
相変わらずぐす、ぐすんと毛むくじゃらはしゃくりあげている。
毛むくじゃらを駅のベンチに座らせ、自分も横に座った。
「かえろ」
毛むくじゃらが弱々しい声を発した。
「……きっとまた電車が来るよ、ここで待っていよう?」
そう言ってそっと手を握った。
毛むくじゃらはさっきから泣きどおしで、涙が止まる事は無い。
私も恐怖を感じてはいた、だけど。
守らなくちゃ、と感じていた。
この泣きどおしの毛むくじゃらを。
何故だかはわからないが、この子なら助けられると思ったから。
昔助けられなかった、弟の分まで。
でも、待てど暮らせど電車は来なくて、1時間半くらい経っただろうか。
1本も通らない電車を待ち続けるのも限界らしい。
毛むくじゃらはまだ涙を落としている。
「……かえろ」
きゅっ、と毛むくじゃらが手を握り返す。
「……そうだね、電車来ないもんね。線路沿いに歩いてみようか」
「うん」
線路沿いに歩き出した私と毛むくじゃらは、遠くに聞こえる太鼓のような音を聞きながら歩く。
でも、怖くても歌ったら帰れないような気がして
強く毛むくじゃらの手を握った。
線路には電車が来る気配も生き物の姿も無く、それが更に不気味さを増していた。
まわりには家も建物も無く、人の気配も無い。
ただ、草原と山が広がってるばかりだった。
「……携帯も圏外で、しかも電池が無い……あるのは実験で余ったマッチがポケットに入ってるだけかぁ」
辺りはだんだん暗くなってきて、灯りも無いまま突き進んだ。
「……たいこ」
「たいこ?太鼓の音?」
耳を澄ますと、太鼓の音は後ろから近付いているようだった。
少しずつ、大きくなっている。
「……人かなぁ」
毛むくじゃらは無言で頭を横に振った。
相変わらず涙を落としながら。
今私はどこにいるのか、あの太鼓の音は何なのか。
何もわからないまま進んでいく。
太鼓の音は、着実に近くなってきていた。
そして、どんどん近くなるにつれてざあっと鳥肌が立った。
これは、人間じゃない。
直感が、そう叫んでいた。
それと同時に、暗さが恐怖を駆り立てた。
捕まったら、もしかして生きて帰る事はもう出来ないのかもしれない。
そう思うと怖くて、立ち止まれなかった。
ふとマッチの事を思い出した。
火なら、少しは明るくなるかな。
マッチを1本取り出し、着火した。
ボウッと音をたて、辺りが少し明るくなる。
そのままメモ帳の紙を1枚破り、それに火を着ける。
これで少しは火が長持ちするだろう。
火を持ち、もう片方の手には毛むくじゃらの手を握って、歩き続けた。
何時間歩いただろうか。
何回も火を紙に着け直して、いつしか太鼓の音は聞こえなくなっていた。
トンネルを抜け、辺りが明るくなった頃。
私達は畑を耕している人に出会った。
「あんたたち、こっから出てきたの?そりゃあ凄い、トンネルの向こう側は落石で潰されてたハズだよ」
ぎょっとして振り向くと、トンネルの奥は真っ暗だった。
場所を聞くと、ここは長野らしい。
私が乗ったのは東京だ。
毛むくじゃらの方を向き、「よかったね、帰れたよ」と呟いた。
毛むくじゃらは涙を拭いて、笑った。
「ありがと」
「あんた、誰と話してるんだい?」
「えっ?ここに……」
もう1度振り返ると、もう毛むくじゃらはいなかった。
手の握っていた感触も残っているのに。
残ったのは燃え尽きた紙と、マッチだけ。
それと、電池切れの携帯。
「……狐にでもばかされたんじゃ無いかえ?」
「……そうかもしれませんね、でも」
最後に笑い顔を見れてよかった。
そう心から思った。
如何だったでしょうか。初投稿でまだまだ未熟者ですが、皆さんに満足して貰える、面白い小説を提供したいと思います。それでは皆さん!アデュー!!