ソードアート・オンライン~紅の心意―The Cardinal Mind   作:坂道

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 はじめまして坂道です。本当に初めての投稿で思い切って書いてみました。頭の中ではストーリーはもう出来ているんですが、本文に書けるか不安です・・・・がんばります!!


序章
いつもの日常


 

「そのときは、紅葉くんが助けにきてよ」

 

「……俺が?」

 

「うん。私がピンチのときに助けにきてくれるヒーロー……ねぇ約束してよ」

 

「……わかった、約束する」

 

「約束だよ……」

 

 

 今でも片隅に残っている、とても子供ぽい約束。

 

 

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8月19日 越谷市立総合体育館

 

 

今日この体育館では全国中学剣道大会が行われている。周りから竹刀がぶつかり合い、技を出すときの掛け声がこだまするかのように体育館に響き渡る。

 

今から男子個人戦の決勝戦が開始される。

 

「勝てる…勝てる…俺なら勝てる」

 

試合場の手前で正座をしながら自己暗示をかけている少年。

 

彼は紅葉清貴、今大会で怒涛の快進撃で決勝戦まで登りつめた少年である。今まさにその決勝戦が開始されようとしていた。

 

「紅葉!!このまま最後まで決めてやれ」

「紅葉先輩頑張ってください!!」

「今のお前ならいける!!」

 

 同じ部員声援を受けながら黙々防具を装着する紅葉に顧問の先生が、「勝って来い。」とただ一言紅葉に言いつけた。

 試合場に立ち、紅葉が今から戦う相手には神村と書かれたゼッケンをつけた少年が目の前に立っていた。彼もまた決勝まで勝ち残った選手であり、紅葉が倒さなくてをならない相手である。

 

 二人は試合場に入り二歩進んでお互いに礼をし、三歩進んで蹲踞した。

 審判員は二人の状態を確認し、

 

「始め!!」

 

 声がかかり二人は立ち上がる。

 

 

 決勝戦が始まった。

 

 

 

 

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11月6日 紅葉の自宅

 

【神村くん優勝おめでとうございます。】

 

【ありがとうございます。】

 

【今日の決勝戦はどうでしたか?】

 

【今回は運が良かったですね。彼は―】

 

―ブッツン

 

「何が運が良かっただよ。綺麗な抜き胴決めやがって…」

 

 テレビの電源を消し、ぶつぶつ言いながら紅葉はリモコンをソファーに投げた。テレビの音がなくなると同時に部屋は静まり返った。

 

「……部活に行くか。」

 

 学生服に着替え剣道具を肩にかけ、自転車を走らせた。

 

 この日は11月にしては異様に寒い日だった。

 

 

川越北中学校 9:00

 

 

 校門をくぐり駐輪場を目指していると、目の前に部の後輩があるいていた。

 

「おはよう桐ヶ谷。」

 

「あっ紅葉先輩、おはようございます。」

 

 彼女の名前は桐ヶ谷直葉、剣道部の部員である。女子の中では一番腕の立つ後輩だと思う。彼女とは何度か試合をしているが、男子も顔負けの剣道の才能持ち主。全中では、1回戦で負けてしまったがそれでも全国クラスの相手と対等に渡り合っていた。

 

「今日は冷えますね」

 

「そうだな」

 

「「………」」

 

(会話が途切れてしまった!?どうしよう…このあと紅葉先輩に何て話しかければ…)

 

 直葉は頭の中で必死に話題を考えいると

 

「なぁ桐ヶ谷」

 

「はっはい!?」

 

「全中での俺の決勝戦の試合、最後の技のタイミング、お前はどう思った?」

 

「えっ!?」

 

「どう思った?」

 

 突然の紅葉の質問に直葉は驚いた。

 

「あの私は…」

 

 普通は遠慮してしまうところだが、紅葉の真剣な顔に直葉は、

 

「あの局面では面をとらず、小手に回ればよかったと私は思います。あの勢いでいけば、紅葉先輩なら必ず取れたと思います」

 

(あぁ~私…先輩に対してなんて図々しいこと言ってしまったんだろう)

 

 直葉は今の自分の返答に後悔した。恐る恐る紅葉の返事を待つ。

 

「やっぱりお前、才能あるな」

 

「へっ?」

 

「さぁ早く着替えて練習始めるぞ」

 

 紅葉は学校の駐輪場に自転車を止めに行ってしまった。

 

 

 

体育館 道場

 

 更衣室で道着に着替え終え、部員のメンバーを集合させた。紅葉は剣道部の副部長を任せられている。三年生は引退し、今は受験シーズンため部活には来ておらず、副部長の俺が代わりに号令かけている。

 

 

「おっす、決勝戦でカッコ悪い負け方した副部長さん」

 

「古賀、一回戦で負けたお前に言われたくない」

 

「はっはは、それをいうなよ。」

 

 こいつは古賀幸太郎。2年の同期の部員である。筋は良いと顧問の先生はいうのだが、本人は基本面倒くさがりなので腕があまりのびないらしい。

 

 

「よし、練習始めるぞ」

 

「あれ?ノリティーは?」

 

「海苔先生は、今日は出張でいない」

 

 ノリティーというのは、海苔先生の学校で呼ばれている愛称で古賀が言い出したことでもある。

 

 

「今日は俺が指揮を執るから。練習しだいでは早めに切り上げる」

 

「マジでラッキー!!」

 

「さすが紅葉先輩話せる!!」

 

「そこに痺れる憧れる!!」

 

「ムッツリ!!」

 

 

「あまり調子に乗ると練習メニューを増やすぞ」

 

 紅葉が目を細め睨むと、男女全員が顔を伏せた。

 

 紅葉の必殺技『目で分からす』。古賀曰く「目で殺す」とは、また違う技らしい。

 

「よし、まずは道場の周りを二十周、その後素振り二百回だ。始め!!」

 

 

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13:30

 

 

「よし、そこまで……集合!」

 

 紅葉が部員たちを呼ぶ。部員のみんなはいつも通り決まった位置に整列し座禅を組む。

 

「全員集まったな……?、古賀は?」

 

「向こうで妹さんに電話してます」

 

 後輩が挙手したあと、皆の視線の先には道場の入り口でタッチ携帯電話を耳に当てている古賀がいた。溜め息を吐き、紅葉は額に手を置きながら古河に近づく。

 

「古賀、集合しろ。二年のお前がそれじゃ示しが付かない……」

 

「美由ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

 謎の奇声が道場の内に響かせていたのは他でもない古賀である。手を天へと掲げながら固まっていた。

 

『・・・・・・』

 

 全員が古賀を痛々しい目で見ていた……いや見るしかなかった。

 

「聞いてくれよ紅葉、美由のやつ俺のことウザイとか馬鹿とか罵声するんだよ!!」

 

「いつものことだろ。それに何堂々電話しているんだ」

 

「俺はただ妹を愛してるだけなのに!!」

 

 物凄い変態を聞き流し、紅葉は瞼を閉じ鼻で息を吐いた後、何事もなかったかのように古賀から離れる。

 

「じゃあ今日の練習はこれで終わり、解散」

 

『お疲れ様でした』

 

「全員で総無視!?」

 

 古賀が一人でノリツッコミしているが、他の部員は全く興味がない。これがいつもの対応である。

 

「今からどうする」

 

「ゲーセンでも行こうぜ」

 

「その前に何か食べにいきましょうよ」

 

「駅前に新しい喫茶店ができたんだけど行く?」

 

と、帰りをどうするか話し合っていた。

 

「みんな嫌いだ!!」

 

 古賀が外へ走り去っていった。古賀は後輩にまで冷たい扱いを受けている。

 

「あっそうだ、桐ヶ谷。」

 

 紅葉は何かを思い出したかのように手をポンと叩く。部の仲間と喋っていた直葉は紅葉の手招きに気付き

 

「はい、何ですか?」

 

「あとで大事な話があるから、着替え終わったら体育館裏に来てくれ。」

 

「?、わかりました」

 

 キョトンと首を傾げる直葉は、とりあえず返事を返した。

 

((!!!!????))

 

 

 急に周りが静かになったを気にせず、紅葉は男子更衣室に入っていった。

 

 

『キャーーーーーーーーーーーーーー!!』

 

 

 静けさから一変、急に周りの女子部員が騒がしくなった。

 

「えっ、何!?」

 

 直葉周りが何故騒いでるのか、分からなかった。男子は絶望したかのように隅っこで座っているたり、膝をつけ床を叩くなど謎の行動をしていた。

 

「ちくしょう!!直葉ちゃんは、俺が狙っていたのに!!」

 

「紅葉先輩も胸が大きいほうが良いってわけですか!?」

 

「私はああなるじゃないかと思っていたのよね」

 

「そうそう、練習中もちらちらスグの方を見てたし!?」

 

 周りの状況についていけない直葉はキョロキョロする。近くにいた女子の先輩に声をかける。

 

「あの~すいません、皆は何を盛り上がっているんですか?」

 

 と、聞くと皆はまた静まり返ってしまった。

 

「スグ、あなた本当にわかってないの!?」

 

 すると直葉と同じ学年の女の子たちは直葉を呆れた顔でみる。すると、二年の山上香奈は直葉の腕を引っ張り顔に近づけた。

 

「よく聞きなさいスグ、あなたは....」

 

 

体育館裏 13:45 

 

 

「おっ、来たか桐ヶ谷。」

 

「・・・・・・」

 

(どうしようどうしようどうしよう!?、香奈先輩は大丈夫とは言ってたけど…)

 

 

五分前

 

 

「スグ…あなたは告白されようとしているのよ。」

 

「…………えっ?、誰に?」

 

「紅葉によ」

 

「…………えー!!!!????」

 

「大丈夫よ、あなたならいけるわ。紅葉なら将来は医者を目指しているから、お金には困らないわよ」

 

 

今現在に至る

 

(全然大丈夫じゃない!?どうしよう断らないと…)

 

「桐ヶ谷、どうした?」

 

「は、はい!?」

 

(落ち着け私、告白されるのが始めてだからって動揺しすぎ・・・・・・初めてだから緊張する!!)

 

「お~い。」

 

(でも断ったりしたら、今後学校で顔を合わせるのがきまずくなったり、部活動に支障がでたりするかもしれないし…)

 

「あ、あの私・・・実は他に好きな人いて…」

 

「うん?」

 

「だから私、先輩とは付き合えません……ごめんなさい!!」

 

 その状況を建物の片隅から見ていた部員たちは

 

「よく言いきったはスグ!」

 

「その好きな人って……もしかして俺のことかも!?」

 

「馬鹿言え!!、俺に決まってんだろ!!」

 

「いや俺だ!!」

 

「男子うるさい!!」

 

「向こうでやってろ!!」

 

 色々盛り上がっているようだ。

 

 

(私は言いきったのよ!!後悔はしない!!)

 

 顔を真っ赤な顔しながら直葉は何か吹っ切れたような顔していた。

 

「桐ヶ谷、何か勘違いしているようだが。」

 

「…………へっ?」

 

「大事な話というのは、来年お前に副部長を任せたいという話だ。」

 

 道場はまたもや静まり返り、そして……

 

「えーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

『えーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』

 

 

 道場には試合とはまた違う、絶叫が学校全体に響き渡った。

 

「まぁ紅葉のことだからこんなことだろうと思ったけど。」

 

「だよねぇ~」

 

 いつの間にか帰って来ていた古賀と香奈は、それを楽しそうに見ていた。

 

「で、どうだ桐ヶ谷?」

 

「は、はい…」

 

(もう最悪だ)

 

 

 

 これが俺の日常だった

 

 

 

 

 

 

 




 う~ん、ちゃんとできてるのかなこの作品?次回はSAOの世界に入ると思います。
感想やアドバイスや訂正箇所の指摘などをくれるとうれしいです。主人公のプロフィールっているのかな?
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