ソードアート・オンライン~紅の心意―The Cardinal Mind 作:坂道
「どうやったって、俺達はこのハーメルンから逃げることは出来ない。だったらここで満足するしかねぇ!このソードアート・オンラインでどデカいことやって、満足しようゼ!」
……はい、すいませんでした。
それではどうぞ……本当にすいません
白き雪が降り積もった住宅街。建物一式が石造りで煙突が付いた家が建ち並び、屋根は重なった雪で白いクッションが引かれたように見える。どこか童話の世界に入ってしまったかのような感じだ。
「夜になったら、少女が道の真ん中で必死にマッチを売ってそうだな……」
白い雪の中に溶け込んでしまいそうな白銀髪の持ち主こと―ローゼルがフードを被りながら真紅の目を不思議そうに向けていた。
ふと考えたことを口にしただけだ。
「ここ街並み、『マッチ売りの少女』に似てないか?」
「マッチ売り……あぁ、童話に出てくる女の子のこと? たしかに似てないことはないけど……」
ここは49層の《ミュージェン》。遂一週間ほど前に開放されたホームタウン。SAOは季節設定をシステムに取り入れており、各地区の住宅街は冬の景色が垣間見れる銀世界に染まっている。街のNPCは服装を暖かい防寒着に換えたり、雪掻きする風景など雪の街を本格的イメージしている。上層に集まったプレイヤーたちもその場の環境に合わせるように暖かい毛皮のマントや帽子を身に着けるものも目立っていた。
仮想世界にも体感温度ある、寒くなったりするし、暑くなったりもするが、別段風邪を引くことはない。
だが……俺の横を歩く女性はとてもこの環境に適した服装ではなかった。前々から思っていたが彼女の装備は……その……大胆すぎる……。
今は毛皮フードを被っているが、普段は胸元が見える黒のロングコートだ。なのに臍は出てるし、下はショートパンツだ……たしかにスタイルは良いが、さすがに目のやり場に困る……って俺は何を考えているんだ。
「どうしたの? 顔を赤いわよ」
「いや、なんでもない」
見なくても分かる、耳が熱いからな。
俺は頭に乗せていた仮面で顔を隠して邪念を掻き消し後、話を戻す。
「おれさぁマッチ売りの少女に会ったら、絶対にマッチを全部買ってあげるって昔から決めたんだ」
「またあなたらしい考え方、マッチ売りの少女にそんなお人好しが登場したら物語が終わってしまう」
「でもその子は助かる……だろ……」
「助かるかもしれない、でもそういう話じゃないから。全く、だからいつも損をするのよ、あなたは……あれ? レト?」
ローゼルは先ほどまで横を歩いていた仮面の少年が姿を消していたことに気づく。足元を見ると、彼が歩いていた雪面の足跡が別の方向に向いていた。足跡を目で追うと、腰を付いた髭を生やした老人に手を貸していた。
「大丈夫ですか?」
ローゼルは呆れて首を振っていた。それもその筈、相手はNPCだ。どうやらプレイヤーと肩をぶつけてNPCが腰を付いてしまったところをレトが駆け寄っていったよううだ。当然NPCは無反応でそのまま顔色を変えることなくその場を離れていく。
「……また」
ローゼルは呆れた表情で俺に近寄ってきた。頭を掻いて行き場のない視線を下に向けながら俺は苦笑する。
「ごめん、癖なんだ」
正直周りの目線が痛い。最初に声をかけたのはNPCの少年だっけ……。あの時はNPCだってことにも気づかないで、今日みたいに話しかけてしまった。周りのプレイヤーからは馬鹿を見られた……我ながら笑えないな。
思考を暗い方向に落としていると俯けていた視界に白く綺麗な手が俺の右手を掴んでいた。
「いこ、依頼……まだ終わってない」
彼女はそう言うと握った手を引っ張り、俺を動かした。彼女が気を遣ってくれたようである。しかし絵図らは手を繋いで歩くカップルというより、母親が子供の手を引いて歩くような感じだ。
―これはこれで気恥ずかしい……だけど素直に嬉しいな。
普段から素っ気無い彼女が手を伸ばしてきてくれたことにローゼルが少しずつ変わっていることが窺える。
手を引っ張られるまま頭の中でシミジミに思い描いていると、ローゼルが足を止めて振り向いてから俺を睨んでいた。
「何ずっと手を繋いでるの。さっさと離して……」
「え、あ、はい……」
女性はたまに良く分からない。
◇ ◇ ◇ ◇
ミュージェンの中央区には巨大なもみの木のオブジェクトが設えている。雪がかかった木は神秘的なもので、この街のシンボルとなっている。冬の聖なる夜には神木の天辺に星を飾り、周りを神々しく照らし輝くといわれている。
12月7日、アインクラッド攻略の最前線は今ここにいる49層にあたる。前線で活躍する攻略組は近日に迫るクリスマス気分とはいえないだろう、例によってボス攻略が控えている話だ。攻略組はボスの偵察を重ねては攻略会議を開き、着実にボスの弱点を探っていく。この作戦が確実且つ迅速で被害でない方法である。
この49層も地道にボスと戦っては手を引き、ボスを打破するはずだ。気の遠くなる話だ……どこかに近道はないのか? 今目の前にあるもみの木を眺めながら一息つく余裕があってもいいと思うがな。
―ゲーム攻略に参加していない仮面が何を言っても戯れ言にしか聞こえないな。
石造りの軒先を通り過ぎては思案に暮れていると、中央広場のもみの木が遠目から窺えた。今はシンボルの側にクエストボードを備えている。
一日サバイバル紛いなことをして、死に物狂いで討ち取った《ウロボロス》一式の部位素材調達は骨が折れた。待ち合わせ場所は掲示板の前にしているが、どうやら前線で活躍しているプレイヤーのようだ。
広場に辿り着くや否や周りのプレイヤーは仮面を付けた俺を凝視する。ローゼルは俺の一歩後を歩きながら、頭を覆い隠したフードを目が隠れるほど強く引っ張り視線を落としていた。俺は面の下で苦悩と不安の色を隠しながら依頼主が待つ木の下に足を進めた。
木を後ろに佇む三人のプレイヤーは最前線で活躍中の血盟騎士団に並ぶトップギルド《聖竜連合》。聖竜連合は今前線で活躍している中で最も勢力が大きいと言われており、血盟騎士団とは対照的に青と白を象徴にしたギルドである。巷ではレアアイテムを入手するのに手段を選ばないとも噂も聞く。
彼らは俺を警戒しているのか物々しく感じた。
「お前が《何でも屋》か」
最初に喋り掛けてきたのは少し垂れた目とトサカのような前髪が特徴的な背に両手剣を背負った鎧の男性。
「あなたが依頼者のヤマタさんですか」
「いや、ヤマタは俺だ」
声の方を見ると、掲示板に背凭れして腕を組んだ肌が浅黒く、紐で髪を髷に束ねた男が仏頂面で眼を飛ばしている。両手剣の男は一息つき、如才に自己紹介を始める。
「俺は聖竜連合リンド、右にシヴァタに、あそこで仏頂面で立ってるのが、さっき名乗ったヤマタだ」
「俺は何でも屋のレトといいます、それとローゼルです。三日前に申し出があった、ウロボロス討伐の依頼ですが……」
「ウロボロス討伐!?」
一見冷静な振る舞いをしていたリンドは目を皿のようにして驚く。横にいる西洋の鎧を着たのシヴァタも兜の下で驚きを隠せず声を出す。
「おいおい、冗談だろ。前線のプレイヤーが束になっても倒すまでに至らなかったフロアボスだぞ、何でそんな依頼を!?」
血相を変えた反応をする彼ら聖竜連合に俺は妙に思う他なかった。自分たちで出した依頼に何をそこまで驚愕する必要があるんだ。
すると、可笑しそうにヤマタが薄笑いをしていた。
「ヤマタ、 これはどういうことだ」
「いやいや、ちょっとした悪ふざけだって」
ヤマタはわざとらしい口調でリンドの反感を受け流し、レトの前に出る。
「話が見えないんですが」
俺は当然の反応する。人を放置して盛り上がるのは些か不愉快である。
「実は半分冗談のつもりでさぁ依頼を出したんだ。まさか本当に依頼が実行されていてびっくりしたよ」
あからさまに喧嘩を売っているようにしか聞こえない言い方だった。依頼先ではよくあることだが、ここまで判り易い奴も相違ない。軽く仮面の下で溜息を吐き、目的の粗品を貰おうと考える。
「それで報酬金は……」
「うん?」
「依頼達成資金です……費やした時間、依頼難易度を込めて、あなたが提示した10万コルで手を打ちます」
「10万コルだと!?」
先ほどから後ろでシヴァタは頭を抱えて、リンドはこめかみにシワを寄せて額に手を置いていた。リンドはその依頼金額に度肝を抜かれていたが、ヤマタは平然とした顔をしていた。リンドはヤマタに吠える。
「ヤマタ! そんな予算はギルドに残ってるわけないだろう!」
「まぁまぁそんな熱くなんなってリンド。それにこいつ等がウロボロスを倒したっていう確証がない。高が二人だけのギルドにあの大蛇が狩れるかっつーの」
「あなたは冗談でも俺達は本気で依頼をこなしてきたんです……」
そろそろ彼等の遣り取りにも嫌気が指してきた俺は、少し強張った声で呟いた。
「あ、気に触った? 悪かったって、許してくれよ。半分冗談なんだからさぁ」
最初に依頼が投稿されてから胡散臭い気はしていたがここまでとは……。だが一日懸けて迷宮区を歩き回り、死力を尽くして大蛇と対峙した俺達からしてみれば男の態度に嫌悪しても悪くはないはずだ。曇った考えを振り払い相手に話を合わせてやった。
「なら……あと半分は何ですか?」
「ハハッ、決まってんだろう」
目の前の男は嘲笑しながら冷やかした態度で吐き捨てるように言う。
「馬鹿にしてるんだよ」
男は見下すような目で誰にでも解る言葉を浴びせてきた。
「お前たちような『嫌われもの』に本気で依頼なんかすると思ってのか? 暇つぶしだよ暇つぶし。お前の依頼板がそりゃあ殺風景のなんで見るのに忍びなくてさぁ依頼書を貼ってあげたんだよ。まあ《ウロボロス討伐》なんて無理難題を押し付けたんだけどさぁ、それを本当にこなすって言う嘘を吐いちゃってよう」
ヤマタが吐く意地悪さが見え隠れする口頭を黙って聞き流していると、フードを被った女性が目じりを険しく吊り上げていた。
「嘘じゃない!」
レトは「やってしまった」と心の中で半ば呆れ混じりの感慨で首を傾け、右手をやれやれと軽く振る。彼女安い挑発に乗り易いらしい。
「私達がどれだけ手間を懸けて討伐したのか、あなたみたいな男に言われ筋合いわない」
「ローゼル……やめろ」
前に突き出しかけたローゼルを止める。ローゼルの気持ちは分かるが、この手の人は口巧者が多い……経験で判る。
「チッ、言わせておけば……おっ、お前が例のレッドちゃんか? どんな極悪な顔しているかと思えば結構可愛い顔してんじゃん」
「もういいだろう」
話がこじれる前に俺はヤマタの前に割って入る。気付けば広場中が前線で活躍するハイレベルのプレイヤー達が騒ぎを聞き付け集まっていた。
「俺達が嘘を吐いているにしろ吐かずにしろ、あなたは10万コルを用意していなのに変わりない……依頼は破棄ということで。失礼します……」
俺は無粋な態度を取るヤマタを無視し、後ろにいるリンドたち軽く頭を下げた後、ローゼルの肩にそっと手を置き、この場を急遽離れようとする。
ローゼルは不服に声を漏らすが周囲の状況を把握して顔を俯かせた。肩に乗せた手で軽く彼女の肩を小突き歩き始めようとすると。
「楽だよなお前は!……」
声の主は先ほど険悪な態度をとるヤマタだ。自らを嘲るように目から口にかけて冷徹な顔がほくそ笑む。
「最前線にも出ず、自己の為すがまま生きてよ。聞いてるぜ、何でも屋を装ってコルをふんだくっているんだって? 中層プレイヤーに愛想良くしているのは全部そのためだろ。御誂え向きにはヒーローごっこですか、今時流行んねぇそういうの……あ、それともそういう設定? だから年がら年中そんなダサい仮面を被ってるわけ? 厨二病ですか?」
周囲のプレイヤーはヤマタの話す俺への罵った言葉に受けたのか、クスクスと笑っている。
―何だか……小学生の頃のこと思い出すな、こんな風に周りから良く笑われた。
ギルド《何でも屋》の名は有らぬ悪徳企業で通っているようだ。
「俺たち攻略組はお前みたいな『はぐれ者』のためにゲーム攻略しているんじゃないんだ。前線で日々精進している俺から言わせれば、体たらくに生きているお前はとんだ邪魔者だぜ」
反感を買ってこない俺に罵声の雨を降り注ぎ続けるヤマタの舌は余程の油が乗っているようだ。だが挑発に乗ることはしない。歩きながらこの場を一緒に離れるローゼルも少し苦いを顔していた。
「その上、そこの『人殺し』を匿う変質者ときた、世も末だな」
ローゼルは心の深い傷跡の言葉が降りかかり、やり場のない悲痛を押しつぶてしていた。
静寂を保っていた俺の思考はある一言で糸が切れたかのよう旋律を走らせ、エリア出口へ運ばせていた足を頑なに雪の架かった足場に止める。
「まぁレベルがレベルで前線に入れないから仕方が……」
「おい……」
不意に器の水が零れ落ちたように寂しさも感じさせる低音の声が白い街に響く。 ローゼルが俯かせた顔を徐々に上げると、前を歩く刀を腰にかけた紅いマントを靡かせる仮面の少年は握った右拳を震わしていた。先ほどから無言で感情を表に出していなかった少年はピリピリとした威圧を冷えた肌に感じさせる。
「……今なんて言った」
ヤマタに背を向けたままレトは問う。遂先ほどまで控え目で謙虚な振る舞いをしていた少年から出てた声とは思えない尖った声が辺りを動揺させる。
「はぁ? お前のレベルが低いって……」
「その前だ」
レトは首を右に向ける。横顔の仮面の片目から氷柱のように冷たく尖った鋭い眼がヤマタを指していた。レトの態度の変化に癪に触ったのか、ヤマタは口を曲げる。
「『人殺し』か! 余程その女がお気に入りのようだな。もしかしてギルドに依頼が来ないのもそのせいか? そりゃあ『人殺し』がギルドいるだけでもう犯罪者ギルドだろ? お前を頼る奴なんていねぇよ。それとも『人殺し』のプレイヤーキルに惚れたか? 嫌われ者同士仲良く夜を一緒に過ごして……かぁ~たまんねぇな~」
―下種の勘繰りとはこの事だろう。だがそんなことは関係ない……
「言いたいことがそれだけか……あんたの御託はたくさんだ」
「なぁに?」
「『嫌われ者』『ダサい仮面』『変質者』などと何度罵っても構わないさ。ふん…厨二病? 結構なことだ」
レトはヤマタを横目に鼻を鳴らす。仮面の男の言動に少し不気味すら感じる。そして向けていた背を振り向かせると、顔を俯かせ目を閉じたまま続ける。
「俺を侮辱しても俺は怒らない……だがな、友達を傷つけるようなら……俺はあんたを許さない」
「へっ! 人ごろ……」
「彼女は人殺しなんていう名前じゃない!!この唐変木野郎がぁ!!」
耳を押さえつけてしまうほどのレトの怒声はこのエリア一体にプレイヤーの耳に届いただろう。ヤマタは目を鋭く見開いたレトの眼つきの悪さに息を呑む。
ローゼルも彼の叫ぶような声に少し足を竦めていた。目を何度も瞬きしながら仮面の少年を見るローゼルは悪感が抜けたかのように手を口元に持ってほころぶ。
「と、とうへんぼく……くっ、言ってくれんじゃねぇか。おい!」
「何だ? また得意の下種愚痴か」
「ちげぇよ! 俺はどっちかというコッチの方が得意でねぇ」
ヤマタは腰のベルトに差した刀を引き抜き刃を向ける。
「デュエルだ、何でも屋!」
「デュエル?」
「ああ、だが唯のデュエルじゃねぇぞ。賭けデュエルだ!」
レトは聞き覚えのないデュエル名に首を傾げる。
「今うちのギルドで流行っているだ。ルールは単純、デュエルをして負けた方が相手に自分の所持品を一つ奪える」
俺は大きな溜息を吐いた。
どこか懐かしい感じはしていた。俺がこの世界に囚われて二日目に同じようなことがあった。あの時は少しは緊張感があったが今は……。
「てめぇ何溜息は吐いてんだよ」
突っかかってくるヤマタに対しもう一度深く溜息を吐く。怒りを露にするヤマタを見かね聖竜連合のシヴァタが止めに入る。
「おいヤマタ、もういいだろ。そろそろつらかろうぜ」
シヴァタは周りを見ながら小声で言う。広場には最初比べ物に人が増えていた。
「止めなよ!」
「落ち着けよ、見世物になるぞ。早く……」
「いや待て」
すると、リンドが抑制するシヴァタの肩に手を置き止める。
「俺も興味がある」
「リンド、お前まで!?」
「スノウを追い込んだという実力……確かめたい」
そういうとリンドはレトに目を向ける。
スノウは聖竜連合でも攻守ともに優れた選りすぐりの剣士、ギルド内で一二を争うプレイヤーだ。あいつが何でも屋と対決して半年にもなるが、未だにあの男を聖竜連合に説き勧めているのは一目置いているということ……ふん、俺自身あの仮面の腕を拝見したい。
リンドはスノウを引き分けにまで追い込んだレトの実力を見極めて且つ、一プレイヤーとして対抗心、いや闘争心を燃やしていた。
「レト……ヤマタと戦ってくれないかな?」
また勝手に聖竜連合で盛り上がり勝手に話を進めているが、リンドの眼は軽蔑とか見下すとか、邪険のような感じはなかった。俺は彼の考えていることが少し解った気がした。腰にベルトに差した愛刀である《鏡想》を握り、少し考えた後にローゼルに目を合わす。彼女は小首を傾げて応対する。
―悪い、少し気が変わった。
俺は心咎めた気持ちでローゼルに謝り、リンドに答える。
「わかりました、この決闘……受けて立つ!」
◇ ◇ ◇ ◇
第49層 ミュージェン西街道
広場の抜けた先の西街道はNPCのショップが建ち並び、冬に知なんで防寒対策が取れる装備が店頭に並んでいる。マップも季節によって変化する場所も有る為、厚着のマントを買うプレイヤーも多く視られる。
すると、装飾屋で目に入った黒革のマントを見るや否や、NPCのウェストレスに話し掛けてウィンドウからアイテムを選択して購入する一人の少年がいた。彼もまたこの街に訪れたプレイヤーである。律儀にNPCの謝礼を返した後、購入したばかり自身より少し大きめのマントを纏う。着心地を確認していると店の近くの街灯の下で二人の男の会話が耳に入る。
「聞いたか、向こうの広場で聖竜連合メンバーの一人が例の仮面の奴とデュエルするらしいぞ」
「例の仮面って……ああ、 あの《何でも屋》か。色々噂が絶たないなよな、あのギルド」
「ベーターテスター上がりとも耳にするしな。ともかく早く見物に行こうぜ」
二人の男がその会話にいた人物がいる中央区への通りを走っていた。
「仮面の……何でも屋か……」
黒髪の少年はマントを腕に抱えて道先の中央広場を遠目でみる。装備画面を開き、片手剣を肩に掛ける様に装備されると、黒髪の少年は黒衣を纏った剣士へと風格を変える。
何が彼をそこへ駆り立てたのか自然と中央広場に足を運んでいた……
次回、「聖竜連合ヤマタVSレト」←(タイトルの変更は必ずあります)
ライディングデュエル・アクセラレーション!!
茶番が続いて申し訳ありません。
聖竜連合のメンバーの性格が破綻(改変性格)している……特にヤマタ。リンドは少し熱血漢が五割増です。
全国のヤマタさんファンの皆さんすまいせんでした。というか皆様ヤマタさんことご存知ですよね! えっ、知らない? またまたご冗談を。
最後に登場した人物、SAO好きの読者様ならわかりますよね。
わかった人は「スターバースト・ストリーム!!」と叫んでもらえると嬉しいです
満足「さぁ俺を満足させてくれよ!デュエッ!\(`д´)ゝ」