ソードアート・オンライン~紅の心意―The Cardinal Mind 作:坂道
11月6日 2:30
校門で古賀と別れた紅葉は自宅についていた。
「ただいま」
「おかえり清貴」
いつものように清嫁<サヤカ>母さんが日課のガーデニングをしていた。
「今日は少し早いわね」
「顧問の先生が出張だから、今日は早めに切り上げたんだ。それより母さん何か食べるものある?」
「そうねぇ…ああ!戸棚にどら焼きがあるわ。良かったら食べて」
紅葉は戸棚を調べたが、どら焼きはなく、あんパンが置いてあった。
「母さん……どら焼きじゃなくて、あんパンが置いてあったぞ……」
「あら?、母さん間違えちゃった……テヘッ!」
頭に向かって握った手をコツンと愛らしい?ポーズとっていた。
(いい歳して何やってんだか……)
紅葉はため息を吐いた。
「今日は部活どうだった?」
母さんが他愛無い話をしてきた。家族なのだから普通ではあるが。
(今日のことはさすがに言えないな)
部の後輩に訳も分からずフラれとは絶対に言いたくない。
「特に何も……」
「あらそう?、部の後輩にフラれたとかそういう話はないの?」
「ぶぅーーーーーーー!!」
思わず口の中のものを噴き出した
「なんで知ってるんだ!?」
「さっき香奈ちゃんからメールが送られてきたのよ」
「なんで母さんが香奈とメル友!?」
俺は香奈と学校の部活くらいでしか関わらないはず関係なのに、母さんはなぜか香奈のメールアドレス知っていた。
「この前の清貴が出場した大会で応援に行ったときに偶然知り合いになったからメル友になったの。」
(母さん…計り知れないな)
「で、フラれた感想は?」
「フラれてない」
くすくすと母さんは笑っていた。
「もういいだろ!、今からゲームするから呼んでも来ないから」
「あら、清貴がゲームするなんて珍しいわね」
「たまにはいいだろ、ずっと勉強じゃ身がもたない……」
紅葉は階段を上がろうとすると
「あ、ちょっと待って清貴。」
母さんは俺を呼び止めた。
「今度は何?……」
「あのね、今日久しぶりに父さんが帰ってくるから……」
父さんという言葉を聞くと、紅葉の表情は酷く歪んだ。
「だからね、今日は久しぶり家族水入らずでどこかに外食にでも……」
「あんなやつ、『父さん』じゃない!!」
紅葉はいきなり大きな声で言い返した。
「あのね清貴、時雨<シグレ>さんは……」
「俺の『父さん』は大鷹<オオタカ>父さんただ一人だけだ!!」
そういうと紅葉は二階に上がっていってしまった。
14:30
私服に着替えた紅葉はベットに倒れこんだ。部屋は今日の朝消し忘れたブルーレイレコーダが電源が付けっぱなしなっていた。朝紅葉が見てたのは全国中学剣道大会の試合が録画されたものである。
当然もう一度見る事はなくレコーダの電源は消した。
「はぁ……母さんにあんなこと言っても仕方ないのにな……」
俺は二年前の出来事を思い返していた。母さんは実は再婚している、相良時雨という男と。あれは二年前のこと、俺はまだ十二歳だった頃だ。父の名前は紅葉大鷹。父さんは剣道六段ですごく強くて、俺はそんな父さんに憧れて剣道を始めるようになった。俺の家は夫婦共働きで決して稼ぎは良くなかったが、父さんと母さんは毎日汗水たらして頑張っていた。
ある日、父さんと妹の知癒<チユ>と俺は車で動物園に遊びにいった帰りだった。母さんは仕事の都合で一緒にいけなっかたが、俺たちは十分楽しんでいた。その帰りに車との衝突事故に逢ってしまった。
後部座席に座っていた俺は軽傷で済んでいたが、俺は目の前の光景を見ると車の窓が赤く染まっていた。本当に一瞬だった、さっきまで楽しくしゃべっていた二人はぐったり倒れていた。小学生の俺は何も出来ずにただ助けを待つことしかできなかった。
病院に運ばれた二人は手術室に運ばれたがかなり衰弱していた。母さんが病院に駆けつけたときには二人は息を絶えていた。そのときの担当医が相良時雨だった。
幼い俺は時雨に「何で助けてくれなかったんだよ」と理不尽こと言ってしまった。あれはさすが母さんに怒られた。
一年後、母さんが再婚すると言い出した。俺は正直反対だったが、母さんが考えたことだから仕方がないと割り切った。でも相手があのときの医者だった。あいつはなぜか俺に厳しく、今もよく喧嘩になる。俺自身あいつを父親と認めたくなかったんだろ。
ある日俺はあいつに信じられないことを言われた。
『お前は将来医者になるんだ、剣道などしていれば腕が怪我をしてしまうだろうに……もう剣道をやめなさい……』
俺は許せなかった。剣道は俺の生きがいであり、父さんとの思い出でもあった。それをあいつはやめろというのだ。俺はもちろん言うこと聞かず、中学二年も剣道をやり続けている。確かに俺は医者を目指してはいたが、あいつの言いなりになるのは気に食わなかった。
本当は母さんに迷惑掛けたくない、二人が亡くなってから母さんは必死に働いていたからな。それに医者になるには莫大な学費が掛かってしまう。そう考えると夢を叶えるには、時雨の力は必要不可欠なのである。
「いつかちゃんと話をつけないとな……」
俺はベットから起き上がり時間を確認した。
15:10
(そろそろ行くか)
紅葉は机の上に置いてある、先日届いた《ナーヴギア》取り出した。ヘッドギアを頭に被せた。もう一度ベットに寝転んだ。電源ケーブルを接続し、電源入れる。
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SAO世界に入りましたね・・・えっ入っていない?
入りましたよ最後・・・すいませんすいません調子乗りました今度は正真正銘必ず絶対SAO世界に入ります!!
自分も早く主人公が戦うところ書きたいです。まだ主人公らしいこと全然していない。