ソードアート・オンライン~紅の心意―The Cardinal Mind 作:坂道
意識が遠くなるそんな気がした。
俺の意識はゲーム内へとダイブした。
Welcame Sword Art Online
目を開くと自分部屋はなくなり、視界には洋風な町並みが広がり、たくさんの人々…いやユーザーたちで賑わっていた。
「ここが仮想世界……」
紅葉は《ナーヴギア》が届いた当初は自分のキャラクターメイキングやプレイヤーネイムの登録、操作チュートリアルしか行なっておらず、ゲームの世界に入るのはこれが始めてである。
紅葉は周りを見渡した。周りには歴戦の戦士と思わせる風格の大男、かわいいツインテールをした綺麗な女性などがいた。
(カッコイイな……)
と、まわりのプレイヤーを見ていた。
すると紅葉は近くの宿屋の窓に映る自分を見た。
「……ランダムで顔を決めるんじゃなかったな」
窓ガラスに映る自分はいつもの顔じゃなくキャラメイキングで決めた顔になっていた。
紅葉はキャラの設定をするのが面倒くさく、コンピュータのおまかせで済ました。顔はとても地味でパッとしない顔になっていた。
紅葉は自分の顔や身体を触ったり、地面を触ったりと、他人からみたらおかしな行動をしていた。
その後紅葉は町の中を歩き回った。
16:30
(ずいぶん見渡しがいいところにきたな……)
紅葉が辿り着いた場所は空に浮かぶ巨大な鉄の城《アインクラッド》の外側だった。
見渡す空は夕焼けに染まっていた。
「きれいだな……」
紅葉は目に映る夕焼けに染まった空を見て、思わず感想を述べてしまった。
(ここは本当にゲームの中なんだよな)
今俺の頭の脳はナーヴギアによって管理されているようなもの。
そう考えると俺は少し怖かった。いくら運営<カーディナル>がシステムを24時間管理しているとは言えど、こうなんというか…あまり気分のいいものではない。
俺は空を目に焼きつけ、この場を離れた。
17:00
(まだ集合時間には早いか)
紅葉は6:00に《はじまりの町》の噴水広場で古賀とおち合う約束していた。
「ねぇ君、俺とパーティ組まない。」
「え~どうしよかな?」
「この後どうする?」
「一狩りいくか?」
噴水広場ではプレイヤーたちが交流を深めていた。
(ここは少し騒がしいな、どこか別の場所で時間を潰すか…)
どこか静かな所を探そうと歩き出すと、
―ドス!!
「キャア!?」
「うわぁ!?」
曲がり角で女性とぶつかってしまった。
「あ、すいません。大丈夫ですか?」
紅葉は倒れた女性に手を差し伸べた。
「いえ、此方こそ余所見していたから……」
女性は俺の差し伸べた手に掴んでくれた。すると、触れやった瞬間に警告画面と相手のプレイヤーネイムが表示された。俺のプレイヤーネイムは<Leto>という名前になっている。
「ありがとう。それじゃ……」
歩き去っていた女性のプレイヤーネイムには「Asuna」と表示されていた。
「アスナ……?」
十歳頃に引っ越して別れ離れになった幼馴染と同じ名前だったので紅葉はおどろいた。
(プレイヤーネイムに本名をいれるやつなんていないか……アスナって名前の人なんて他にもいるだろし)
紅葉は歩き去っていった「Asuna」という女性プレイヤーほうを見る。
(それにあいつがゲームなんてするわけないか)
紅葉は再びどこか落ち着ける場所探しに行った。
17:25
あの後、落ち着いた所を探していたが今日は公式サービス初日であり、どの場所も混雑していた。
「こんな所、誰も来ないよな」
紅葉はあれから静かな場所探していると教会らしき建物見つけた。中にはプレイヤーキャラは居らず、外とは違い静まり返っていた。
「やっと落ち着けるな」
紅葉は教会内の椅子に座り込んだ。
一通り《はじまりの町》を回った感想は、紅葉の最初の不安をかき消すような驚きが沢山あった。広大なフィールド、現実では存在しないような生き物、肌の温度や手の感覚、視覚、聴覚、臭覚までもが紅葉には新鮮なものだった。
「あそこから見た夕日は綺麗だったな……」
そして一番に紅葉を魅了させたのは《アインクラッド》から外周まわりで見た絶景であった。あの綺麗な夕日を見ると仮想世界も悪くないと思えた。
(そういえば……あの時も夕日が綺麗だったな)
紅葉が何かを思い出そうした矢先に
リンゴーン、リンゴーンと鐘の音が鳴り響き、耳の鼓膜を震わせる。
その瞬間、体が急に青く光りだした。
「な、なんだ?体がひ……」
紅葉が自分の身に起こっている状況の困惑していると、教会内にいたはずの紅葉の姿は青い光とともに消え去ってしまった。
17:30
はじまりの町 中央広場
「……光ってい(ドスン!!)って、痛い!?ケツ打った……?、痛くない?」
紅葉は教会から強制的に転移されたようで、教会の椅子に座った体制で転移したため酷く尻を強打したが、仮想世界に痛感などなく痛みはない。強打した部分をさすりながら立ち上がり、周辺を見渡した。
「ここは、中央広場か?俺はさっきまで教会に行ったはずだよな……」
自分状況がつかめないまま悩んでいると、紅葉と同じように転移してきたプレイヤー達がたくさんいた。
「あれ?俺たち先までモンスターと戦闘してたよな?」
「何で《はじまりの町》に戻されたんだ?」
「あ、メニューにログアウトボタンがない!?」
「おいおい嘘だろ、あれ?本当にない」
「何かイベントでも始まるのか?」
皆自分の起きている状況に困惑し、周りは騒がしくなった。
(皆俺と同じ状況か……ログアウトボタン……本当にない)
運営は何をしているんだと俺は思った。
俺はGM<ゲームマスター>のアイコンを選択し文句を言ってやろうと考えたが、
「おい……上を見ろ!!」
他のプレイヤーが言い放った言葉につられ、俺は上を向いた。
「な、なんだよ……あれ……」
空には真っ赤な液体があふれ、その膨大な血液のような塊は集まり、数十メートルの赤のフード付きローブをまとった巨大な人の姿になった。だがそのフードの下から見えるはずの顔がなかった。
「あれは…GM<ゲームマスター>か?」
俺がメニュー画面から開いているGMのアイコンには長い髭を生やした優しそうな老人が記載されているが、今見ているローブの巨大な人間にはその老人の顔がなかった。
『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』
赤ローブの人間は喋りだしたが、
(何のことだ?わたしのセカイ……やはりゲームのイベントか?)
赤ローブの続けて喋りだした。
『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
茅場晶彦……このゲーム製作担当した男が何でこんなことを。
俺は嫌な汗をかいていた。
『プレイヤーの諸君は、すでにメニュー画面からログアウトボタンが消滅して・・・・・』
このゲームをプレイしているときの不安が俺の脳裏によみがえってきた。
『…………この城を極めるまで、ゲームから………………ことはできない。』
俺の思考は赤ローブの話している内容についていけなくなっていた。
『…………外部の人げ………………の停止あるいは解除も………………もしそれが試みれた場合―』
頭の中がグチャグチャだ。
『-《ナーヴギア》の信号…………………………し、生命活動を…………させる。』
手と膝が震えてきた…
『諸君らが―…………………………………』
思考が回らなくなっていた。
『…………《ソードアート・オンライン》は、すでにただのゲームではない……………………今後………………あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロに瞬間………………永久に消滅し同時に』
何だ…………
『諸君らの脳は、《ナーヴギア》によって―』
何が言いたいんだ…………
『―破壊される』
今の言葉によって俺の思考回路が回り、状況を理解し始めた。
俺はメニュー画面からありもしないログアウトボタンを探し続けた。
茅場晶彦はかまわず話を進めていく。
『それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれたまえ』
アイテム欄には《手鏡》という見覚えのないアイテムがあった。
それを選択すると、手のひらサイズの小さな手鏡があらわれた。鏡にはコンピュータに適当に作らせたキャラの顔が映し出されていた。すると、俺や周りにいたプレイヤー達が光に包まれていった。
「何が起きたんだ?」
俺はパッとした変化もなかったが、明らかに周りのプレイヤーたちは変わっていた。
「あれ?お前…誰?」
「お前こそ誰だ?」
「お前女だったか!?」
「あなたこそ男だった!?」
俺の周りにいた大男がいきなり、ひ弱そうな中年男性に変わっていたり、横にいた綺麗な大人の女性のアバターは俺と同じ中学生くらいの女の子に変わっていたりと驚いた。
「まさか!?」
要約状況が分かった俺は、右手に持っていた手鏡見た。
「お、俺だ…」
手鏡は映っていたのは、いつもの俺の顔だった…
ここからが本番です!!。アスナが出ましたね、主人公の関係は色々ネタバレになるんで言えません。茅場晶彦の演説が酷いことになってるな・・・・・・まぁいいか(笑)。
読者様!!このド素人に知恵をください!!
初感想がありました。すごくうれしかったです。