ソードアート・オンライン~紅の心意―The Cardinal Mind   作:坂道

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この話、昨日投稿するつもりだったんだけど、間違って全部消しちゃった・・・書き直すのは一苦労でした。


忘れてはならない・・・

11月6日 23:55 はじまりの街 中央広場

 

「よいしょっと……」

 

「スースー……」

 

 レトはシズナを背負っていた。

 

 レトはコウガと別れたあと、寝ているシズナをおぶって宿屋を探していた。この状況でも眠っているということは相当疲れているようだ。

 中央広場の直ぐ近くにあった、宿屋に泊まろうと思ったがすでに満員で、店員のNPC<ノープレイヤーキャラ>に断られてしまった。

 中央広場付近の宿屋はほとんど満員で、レトは仕方なく他の区の宿屋を探した。

 

 

11月7日 0:20 東区 宿屋

 

「いらっしゃいませ。本日は何をご利用でしょうか?」

 

「二名で泊まりたいんだが……」

 

 レトは歩きまわって、やっと部屋の空いている宿屋を見つけた。

 

「二名様ですね、少しお待ちを……すいませんお客様今部屋は一人部屋しか空いておりません。どうなさいますか?」

 

「それじゃ、一人部屋でいいよ」

 

 レトもこれ以上探し回る気力はなかった。

 

「かしこまりました、二名様で50コルになります」

 

(50コルか…)

 

 レトは自分の所持金を見た。初期プレイ時は合計で1000コルを所持しているようだ。50コルと聞くとすごく安く感じるが、後のこと考えると50コルは相当高いものだと考えられる。《はじまりの街》にプレイヤーは今からこの1000コルで生き残っていくことになるなのだ。もし無くなればモンスターを狩ればいいが今ここに残っているプレイヤーはさすがにその考えにはいたらないだろう。

 

「ありがとうございます。二階の209号室をお使いください」

 

 レトはしぶしぶ50コルを払い、NPCに部屋の鍵をもらい二階に上がっていった。

 

 部屋に入ったレトは眠っているシズナを起こさないようにベットの上に横たわらせ、布団をかけてあげた。ベットは一つしかないので、レトは仕方なくベットの横においてあった椅子に座った。

 部屋は特に上質ではなく地味なところで、ベットや椅子とテーブルしかなかった。

 

「あぁ、疲れた~」

 

 椅子に座りながら、腕や背筋を伸ばした。

 

「明日からどうしよう……」

 

 レトは思いつめてた。

 いつもならこの時間帯には必ず家で寝ている。俺は急に家が恋しくなっていた。元の世界に帰りたい、誰もがそう思っているだろう。

 家には必ずあたたかい食事が待っている。風呂に入って、テレビをみたり、部屋で宿題をしたりと、いつも当たり前のように繰り返していたことがここまで恋しくなるとはレトは思ってもいなかった。

 レトはまだ14歳である、心苦しくなるのは当然のことだろう。

 

「母さん……心配してるだろうな」

 

 俺はまた深いため息をつく。

 

(でも、この子は俺なんかよりずっと寂しい思いをしているんだ。守ってやらないと)

 

 姉においていかれ心に深い傷を背負ってしまったシズナを一人にしてはいけないとレトはそう思っている。

 

「……俺も寝るか」

 

 今日は色々ありすぎた。椅子にもたれながらレトはまぶたを閉じる。

 

(もしかしたら……悪い夢かもしれないし)

 

 淡い期待を抱きながらレトは眠りついた。

 

 

 

///////////////////////

 

 

河原で話し合う二人の小さな女の子と男の子がいた

 

「ねぇ紅葉君は何で夕焼けが好きなの?」

 

「う~ん、なんでだろうな」

 

男の子は腕を組みながら首を傾げる

 

「やっぱり、きれいだから?」

 

「そうじゃないだ……たしかにきれいなのは重要だよ、だけど……」

 

「だけど?」

 

今度は女の子が首を傾げる

 

「夕焼けは色がないものにも、きれいな色をつけてくれるだろ……黄色、橙色、特に赤色はとても印象深い色だと思うんだ」

 

「何で?」

 

「赤色はそのもの忘れさせない色だって、父さんが言ってた」

 

男の子は夕焼けみながら女の子に言った

 

「じゃあ私は、紅葉君のことわすれられないな……」

 

「えっ?、どうして」

 

「紅葉君の名前にも、紅って文字ついてるじゃない」

 

女の子は楽しげに答えた

 

「そうか……じゃあ俺もおまえのこと忘れられないな。」

 

「あれ私の名前に色なんかあったけ?」

 

「あるだろ…………」

 

男の子の言葉が聞こえなくてなっていった

 

 

//////////////////////////

 

ドスン!!

 

「いっ!頭打った…………って痛くはないんだった……」

 

 レトは椅子に椅子に座ってもたれていたせいか、そのまま体重がかかり椅子ごとコケってしまった。

 

「あぁ……今……何時だ」

 

 メニュー画面の時刻を確認すると今は7時半だった。

 レトは起き上がりベットを見るとシズナの姿はなくなっていた。

 

「!?……シズナ!」

 

 ベットの下や周りなど探したがシズナはいなかった。

 

「姉を探しに……くっ!」

 

 レトは部屋を飛び出し一回へ下りた。

 

 一階には誰も居らず宿屋のNPCしかいなかった。

 俺はカウンターのNPCに、

 

「すまない、朝早く小さい女の子ここを出て行きませんでしたか?、シズという名前です!」

 

「はい、シズ様ですね。シズ様は7:00頃にここを出てきました」

 

(やはり……姉を探しにいったのか……7時ならまだそんなに遠くには行ってないはず……)

 

 レトは宿屋を後にした。

 

 

 

「くそ……こんなことならフレンド登録をしておけばよかった!?」

 

 レトは《はじまりの街》を走り回り、シズナを探していた。

 

(守ってやるって決めたばかりだろ!?)

 

 レトは自分の軽い決意に腹が立っていた。

 

 

「いやぁーー!?」

 

「今の悲鳴は……シズナ!」

 

 レトは今の声に聞き覚えがあった昨日散々泣いてたシズナの声だった。レトは声を頼りにシズナを探した。

 すると中央広場にはシズナと知らないプレイヤーが二人ほどいた。

 

「いいから!コルと武器をおいていけて、つってんだよ!!」

 

「ねぇ君、いい子だからさ!!」

 

「イヤ!!」

 

「聞き分けの悪いガキだな」

 

「いやぁ……助けてお姉ちゃん……」

 

 シズナは高校生くらいの男たちに恐喝されていた。

 レトはそれを見て歯を噛む。

 

「やめろー!!」

 

 レトは叫び、シズナのもとへ駆け寄る。

 

「シズナ……大丈夫か?」

 

「あ……あぁ…………」

 

 シズナはもう声がでないほど怯えていた。すごくこわい目にあったんだろ。

 

「おまえら、こんな小さな子に恐喝まがいなことをして恥ずかしくないのか!?」

 

 そうすると一人の男がにやけながら、

 

「恐喝なんて人聞きの悪い、俺たちはこの子に資金援助を要求しただけだよ」

 

「何が資金援助だ!、こんなに怯えているだろ!」

 

 レトが相手を睨みながら答える。

 そしてもう一人の男が、

 

「チッ、初心者<ニュービー>が調子に乗りあがって……」

 

「なんだと!?」

 

「お前達ニュービーがコルや武器もっていないところで何も変りねえだろうが、このベータテスターの俺が有効活用してやるっていってんだよ」

 

 つまりは攻略に向かわないプレイヤーには、コルも武器も、持っていても意味がないと言いたいようだ。

 

「酷い言われようだな、こんな状況で馬鹿みたいな理屈を並べるベータテスター様はずいぶんえらいだな」

 

 レトは相手を挑発するが男はヘラヘラ笑っている。

 

「ああ!えらいぞ俺は、こんなところで縮こまっている糞プレイヤーたちよりはなぁ。それにおまえそんなガキをがばって善人気取りですか?、それともロリコンですか?」

 

 男はレトを馬鹿にするように罵った。

 俺は男に言いかえそうとするが、

 

「レトさんを馬鹿にしないください……です」

 

 俺より先に涙で顔を真っ赤にしたシズナが小さな声で男に言い返した。

 

「あぁ~ん、何言ってるか聞こえないぞ糞ガキ」

 

「ひっ!?」

 

 男に睨まれたシズナは俺の服を掴み顔を隠した。

 

「あんたこそ何でこの子から奪おうとした」

 

「それは犯罪防止コードが原因さ」

 

 最初に話していた男が喋りだした。

 

「犯罪防止コード?」

 

 犯罪防止コードは街中での攻撃を防いでくれたりする。女性プレイヤーには男に対して違反行為や性行為をされたときには牢獄送りのボタンで相手を牢獄エリアに飛ばすことができる。

 

「さすがに犯罪者のレッテルをハラレのはいやだからな」

 

「そう、だから何も知らなさそうな糞ガキを脅してコルや武器を貰おうと思っただが……うまくいかないな」

 

(腐ってやがる……)

 

 レトはこぶしをつくり、怒りをあらわにしていた。

 

「てめこそ、その糞ガキの何なんだよ?」

 

 男はレトに問いただす。

 

「俺はこの子の……」

 

 俺は視線を下に向けると、シズナと目が合ってしまった。

 シズナはまだ俺の服をまだ小さな手で掴んでいた。

 

「あ……」

 

 シズナは不安そうな目で俺を見ていた。

 

(そうだ……決めたんじゃないか、この子を守るって……)

 

 レトはシズナの頭を撫で微笑み返した。

 視線を替え男たちを見る。

 

「俺はこの子の…………この子の兄だ!」

 

 男たちはレトの目に、一歩足を引いた。

 

「へぇ~兄だったんだ、じゃあこうしよう」

 

 男はメニュー画面を開くと、<デュエル>と表示されたメッセージが現れる。

 

「俺とデュエルして勝ったほうがコルと武器、スキルも置いていく、どうだ?」

 

「いいだろう、その決闘受けて立つ!」

 

 (半減決着モード・《ダイン》とデュエルしますか?)と表示され、俺はOKボタンを押した。

 

「契約成立だな……ティソン下がってろ」

 

 ダインは後ろに背負っていた剣を取り出す。

 

「シズナ……後ろに下がっていろ」

 

 レトは腰につけているショートソードを構える。

 

「後悔すんなよニュービー、格の違いを教えてやる」

 

 ダインもブロンズソードを構えた。

 

 

 

DUEL Start

 

 

 お互いにらみ合いながら相手の様子を伺う。

 

(あいつの武器……初期装備ではないな……)

 

 相手を観察するレトに対し、ダインは剣を後ろに回した。

 

(何をするきだ……)

 

 するとダインが後ろに回した剣が光りだす。

 

「ビビってんじゃねぞ」

 

 その瞬間、ものすごいスピードで数メートルほど距離があった間合いが一瞬詰められていた。

 

「何!?」

 

 レトは咄嗟に剣を構えるが弾かれる。

 

「はぁっ!!」

 

その後ダインは続けてモーションに入り、レトを右足で蹴飛ばすが、ただの蹴りではなかった。

―ズバーーン!!

 

「くぅなんだ……足で切られた」

 

 レトは蹴られた自分の腹を押さえながら、ダメージを受けた腹をみると切り裂かれていた。

 

「驚いたか?これは蹴りスキルっていうだ。《はじまりの街》で、ある条件でクエストをクリアするとプレイヤー一人限定で獲得できる、まぁ体術スキルを足だけに特化した技だ。秘伝書を持つだけでスキル所持した状態になるSレアアイテムだが、後に控える体術スキルのおまけみたいなもんだ……威力は低いが隙がない」

 

 レトは立ち上がり片手で剣を構える。何を言っているのかはレトには解らない。

 

「おらおら!、まだまだ行くぞ!」

 

 ダインはすかさず切り込んでくる。剣が交差しぶつかり合うが、また相手の【ヒール・スラッシュ】により、レトは右腹を蹴り飛ばされる。

 

「ぐはぁ!」 172/200

 

 横に蹴り飛ばされ転がる。ダインは剣を逆手に持ち追撃する、レトは転がりながらダインの追撃を回避した。手を地面につき体制を整える。

 

「くそ、あの蹴りをどうにかしないと……」

 

「している暇があるのか?」

 

 すかさず攻撃してくるダインの戦闘センスは、見事なまでにレトを追い詰めていく。

 

(こいつは強いが……何よりも剣のリーチが違いすぎる!?)

 

 レトの剣は明らかに短く、ダインの剣は長かった。

 

「ソードスキルをまともに使えないニュービーが、βテスター俺に敵うわけねぇだろうが!」

 

 ダインはソードスキルを発動させてきた。

 

「くそ、また最初のあの技か」

 

 俺は横に走り回避するモーションに入るが、

 

「あめぇよ!!」

 

 ダインは横に走っていくレトをソードスキル【スラント】で追撃し、背中を切り裂いた。

 

「ぐぅぅ!」 122/200

 

 レトは地面に手をつく。

 

「おいおい、しっかりしてくれよ。これじゃ弱いものいじめみたいじゃないか」

 

 ダインはレトを前に蹴り飛ばす。

 レトのHPは101/200しか残っておらず、あと一発食らえば負けてしまう。対するダインは500/500と、一撃食らっていない。

 

(だめだ……パワーも違いすぎる)

 

 レトは何度も剣でぶつかり合うが、そのたびに剣を弾かれてしまう。

 

 レトはこの世界に来てから一度も戦闘を行なっていないので、もちろんレベル1。SAOは理不尽というほどレベルという差がステータスに反映し、プレイヤーの強さに差が出来てしまう。ダインは明らかにレトよりもレベルが上である。それにソード・スキルもまともに使えないレトは明らかに不利である。

 

(勝てない……俺は負けるのか、全国中学生剣道大会のように…………剣道!?)

 

 レトは立ち上がりショートソードを両手で持ち剣先を相手の目に向けて構える。

 

「ぷっ、おまえ剣道でもする気か?、面白いなお前」

 

 ダインは笑って馬鹿にするがレトの耳にはダインの声は届いていなかった。

 

(集中……集中……)

 

 

 レトはあることを思い出していた

 

 

 

 六年前頃、俺は父さんと試合をした。もちろん勝てるわけもなく、俺は文句を言った。

 

「小学生相手に本気出す奴がいるかよ。大人げない!!」

 

「はっはっはっ!そう怒るな。それに本気を出していない」

 

「クソ~人を子供を扱いして!!。それに竹刀のリーチが違いすぎるんだよ!!、背丈も全然違うし!!」

 

 納得のいかない俺は父さんの竹刀と俺の小学生用の竹刀と交換した。

 

「重たくないか?」

 

「たぶん……大丈夫!」

 

 俺は明らかに重さの違う竹刀を振るが方向が定まらずむしろガタガタだった。それに比べ父さんは俺の竹刀でも簡単に面を取った。

 結局俺は勝てることはなく、隅っこですねていた。

 

「仕方ないだろお前はまだ力がないんだから。それに大人と子供じゃ力が違いすぎる」

 

「そんないいわけに聞こえてイヤだ」

 

「そうだな・・・清貴こっちへ来い」

 

 父さんが俺を呼んで自分の前に立たせた。

 

「いいか、この竹刀をよく見ていろよ」

 

「?……わかった」

 

「せぇい!!」

 

「ふご!?」

 

 俺はわけもわからず竹刀で勢いよく竹刀で叩かれた。

 

「いったーい!?、何すんだよ」

 

「ちゃんと見えていたな」

 

「えっ?うん……」

 

「じゃあ、もう一度いくぞ」

 

 父さんはもう一度竹刀を振り上げた。

 

「えっ、ちょっと待ってよ父さん」

 

「せぇい!!」

 

「うわぁ!!」

 

 俺は咄嗟に横に体の軽く横へをずらす。

 俺は竹刀に当たることはなく竹刀は下に振り下ろされた。

 

「もう危ないじゃないか!?」

 

「今竹刀が振り下ろされる方向がわかったな?」

 

「だからなんなんだよ!?」

 

「これがわからないようじゃお前もまだまだヒヨッ子だな」

 

「な、なんだとーー!!」

 

俺はまた馬鹿にされていると思っていたが、このときは父さん言いたいことが分からなかった。

 

「清貴ここで宿題だ」

 

「なんでそうなるんだよ!!」

 

「冷静に相手の剣をみろ……そして相手の力を利用するんだ」

 

「?」

 

「以上だ、解散!」

 

「?、訳わかんない?……それより謝れよ、コラー!?」

 

 

 父さんが言った意味はあの後、実はすぐに理解した。

 だけどこの世界に来てから少し忘れていた。剣道のことを……

 

(俺は勝てる……敵は一人だ冷静になれ……一意専心……)

 

「くたばれやーーー!!」

 

 ダインは【スラント】を使用しレトに攻撃を仕掛ける。

 

「やっちまえダイン!」

 

「レトさん!!」

 

 

(狙いは……一つ!!)

 

 ダインは剣を振り下ろすが、剣が当たることはなかった。俺は体を少し外側へ逸らし、相手の勢いを利用し勢いよく剣を横ぶりに振り、

 

「胴ぉーーーーーーーーー!」

 

「カッハァ!?」

 

 レトはダインに綺麗な抜き胴を決めてやり、ダインはそのまま自分のいた所へ吹き飛ばされた。

 

「ちくしょう!?何だ今のは……まぐれだ……まぐれに決まってる!?」

 

 ダインは自分へのダメージに動揺しているところ狙い、今度はレトがダインに迫っていった。

 

「くそ!?」

 

 ダインは近づいてきたレトに対し、剣を左斜め横に振るがレトは相手の剣先を滑らすかのように剣を逸らす。ダインはその瞬間狙って【ヒール・スラッシュ】を叩き込もうとするが、それもレトは後ろに軽く体を傾け避ける。その後体制が元に戻せないダインに対し、剣を大振り引き下ろし続いて相手の鉄の胸当てに胸突きを決め、ダインはそのまま背中から落ちた。

 

「βテスターの……」

 

 ダインは再び立ち上がり、レトに斬りかかるが、また簡単に避けられ、先と同じく蹴りスキルを使うが、今度は足を叩き切られる。

 

「この俺が……」

 

 レトは止まることなくそのまま剣を切り上げ、相手に二回面打ちを決める。ダインはよろめき後ろえ下がる。

 

「こんなビギナーごとき……」

 

 ダインは揺れた体を整え、剣を後ろに構え、ソードスキル【スラント】でレトに攻撃を仕掛け、剣を突き刺そうとするがレトは目の前から消えていた。

 

「!?」

 

 レトはその攻撃を見切りしゃがみ込んでいた。

 

「ああ……確かに俺は『ゲーム初心者だ』、だが……」

 

 剣を両手から片手に持ち替え、

 

「俺は『剣』の初心者に負けるつもりはない」

 

 そのまま相手の喉に勢いよく突く。

 

「突きぃーーーーーー!!」

 

 ショートソードがダインの喉に突き刺さる

 

「あ…………あ……」237/500

 

 突き刺さった剣を抜き取り、鞘に収める。ダインは完全に戦意喪失していた。

 

「悪い……突きはまだ中学生では禁止だった」

 

You Win

 

前に浮かぶ上がった画面には<YOu Win>と映っていた。つまり勝ったいうことだ。

 

『うわぉーーー!!』

 

「!?」

 

 レトが周りを見渡すと、大勢のプレイヤーたちが集まっていた。

 

「すげーーー!!」

 

「あの状況で勝つなんて!?」

 

 戦闘に集中していたれとは周りのプレイヤーたちに気付かなかった。プレーヤーたちからの歓声を受け照れていると、

 

「レトさん!!」

 

 シズナが俺に笑顔で抱きついてきた。

 

「レトさん……その……あの……助けてくれて……ありがとう……です」

 

「……ありがとうシズナ」

 

 レトとシズナが喜びを分かち合っていると、ダインがティソンの肩を借りてレトたちのもとに近づいてきた。

 シズナは俺の後ろに隠れた。

 

「ほらよ……お前の勝ちだ、受け取れ……」

 

 レトのメニュー画面にコルと武器、そしてスキルが送られていた。

 

「……いいのか」

 

「こんなところで逃げたら俺はとことん屑だ。それと……」

 

 ダインは視線を替えシズナを見ると、

 

「……すまなかった」

 

「えっ!?」

 

 俺もダインの行動に驚いた。脅迫まがいなことしていたダインが頭を下げて謝ってきた。

 

「ティソン!、お前も謝れ!」

 

「は、はい。すいませんでした!」

 

 横にいたティソンも頭を下げた。

 

「どういう風の吹き回しだ?」

 

「俺はあんなにまでボコボコにされるとは思っていなかった、あそこまでやられると逆にすっきりした。許してくれとは言わない・・・でも謝らせてくれ!」

 

 ダインは頭を下げながら話す姿見てレトはシズナに問いかける。

 

「どうする……許してやるか?」

 

 俺はシズナに相手を許すかシズナに聞いた。決めるのは俺じゃなくシズナである。

 

「……許す……です」

 

 シズナは隠した顔を少しだし答える。

 

「許してくれのか……」

 

「でも、もうあんなこと……誰にもしないで下さい……です」

 

 シズナが話した後、レトも男たちに告げる

 

「俺からも約束してください、もう二度とあんな恐喝まがいなことはしないで下さい、いいですね?」

 

「ありがとうよ……」

 

 

 その後男たちは離れていくが、ダインが振り返り、

 

「レト、今度は勝つ、覚えていろよ。行くぞティソン!」

 

「待ってくれよ~!」

 

 男たちは走り去っていってしまった。

 周りのプレイヤーの数も徐々に減り、中央広場にはレトとシズナが残っていた。

 

俺はしゃがみ込み視線をシズナに合わせる。

 

「ごめんなシズナ怖い思いをさせて……」

 

「ううん。私こそ……勝手に出っていってごめんなさい……です、それに……」

 

 シズナが頭を下げモジモジしていた

 

「兄だって……いってくれたです」

 

 シズナは照れながら話す

 

「あ!ごめん……あんなこと言われても困るよな。忘れてくれ」

 

 レトは慌てて訂正を要求すると

 

「いいです……そのかわり……」

 

 シズナは顔を上げてレトの顔を見る。

 

「おにいちゃんって……呼んでいい……です?」

 

 俺は驚いたがシズナが俺の眼を真っ直ぐ見ている。

 

「……あぁ構わないぞ……シズナ」

 

 するとシズナは涙を流しレトに抱きついた。

 

「……ごめんなさい……ぐすっ……」

 

 

「もう心配させるなよ……」

 

 

 

 俺はシズナの頭を優しく撫でてあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シズナはヒロインではありませんからね!!あしからず!!

今回は戦闘をいれてみましたどうでしたか?

感想待ってます!!

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