カフェのマスターは巫女の兄   作:NTK

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どうもNTKです!
今回は忘年会の話と霊夢がメインです。
ではどうぞ!


十一杯目 忘年会と妹の気遣い

クリスマスシーズンになってきたのか、翔夢の店にもカップルがちょくちょく来店するようになってきた。

店としては儲かるのでいいのだが、翔夢にとっては羨ましいような気がするが、そこは割り切って営業してをしていた。そこへ、金髪でショートボブの少女が来店してきた。

 

?「まったく、この時期はどこもかしこも妬ましいわね。」

 

翔「いらっしゃいパルスィ。というより、この時期にここに来るなんて珍しいな。」

 

彼女は水橋パルスィ。嫉妬妖怪である。本来ならこの時期は地霊殿にこもってるはずなのだが、何故か今日は来店していた。

 

パ「最近、あっちじゃ妬ましいことが何にもないのよね。妬むのが本業の私にとってはつまらないからここに来たのよ。あ、ブレンドコーヒーを一つブラックでちょうだい。」

 

翔「どんなブレンドで?」

 

一口にブレンドといってもこの店ではいくつかある。なので翔夢はパルスィに確認している。

 

パ「苦味が強いのでお願い。それでもこの場を見てたら甘くなりそうだけど。」

 

翔「かしこまりました。」

 

パルスィが指摘した通り、店にいるカップルの大体は一緒に頼んだケーキなどを片方にあーんして食べさせたり、付き合って日が浅いのか、互いにモジモジしながら食事をしていたりなど、そういう甘い雰囲気が漂っていた。

 

翔「どうぞ。」

 

翔夢は出来上がったコーヒーをパルスィのもとに置いた。

 

パ「ありがとう。あ、そうそう、さっきから扉の影から文がいたわよ。」

 

翔「ん?何で文が?」

 

パ「何か、出て行くカップルに対して色々根掘り葉掘り聞いてたわよ。」

 

翔夢が扉を開けて見てみると、確かに文が厚着を着て待機していた。

 

翔「何やってんだ文?」

 

文「あや〜バレましたか。いやですね、ちょっと取材をですね。実はですね、ここで冬デートしたカップルは結ばれるって噂があるんですよ。」

 

翔「え?そんな噂初めて聞いたぞ?」

 

もし本当にその噂があるならこちらがあやかりたいものだと翔夢は内心そう思った。

 

文「実はこの噂はちゃんとした根拠があるんですよ。翔夢さんは八百屋の平助さんをご存知ですか?」

 

翔「ああ、中々彼女と結婚できなかったけど、最近結婚したらしいな。そういえば、去年の冬彼女と一緒に来てたな…まさか!」

 

文「ええそうなんです!翔夢さんの店に来てから彼女さんと上手くいって結婚したんですよ!それで噂が立って冬に来るカップルが増え始めたんです。それで私はこの事を記事にしようとしてるんです。」

 

翔「なるほどな。でもな、客の迷惑になるからやめてくれないか。」

 

文「ええ?でも、記事にしたらここにもっとお客さんが来てお店が儲かりますよ?」

 

翔「それでも迷惑は迷惑だ。はやくやめないとお前の新聞の契約切るぞ。」

 

文「ぐっ、そう言われたなら仕方ないですね。」

 

渋々文は諦めて帰って行った。

翔夢は店に戻って営業を再開した。

 

パ「ごちそうさま。文は帰ったの?」

 

翔「まぁな。まいどあり。」

 

パルスィも会計を済ませ帰って行った。その後客も帰って行き、店を閉めた。今日は夜に博麗神社にて忘年会を開き、その準備を翔夢も手伝うので早めに店を閉めたのである。店の戸締りを確認し、翔夢は博麗神社へと向かって行った。すでに境内はある程度の準備はしてあった。

 

翔「霊夢ー手伝いに来たぞ〜。」

 

霊「あ、兄さんもう終わったんだ。それなら、料理を作るのをやってくれる?今日は結構来るらしいから。」

 

翔夢は料理を作り、霊夢はお酒や会場の準備をしていた。やがて準備が終わる頃には日はすっかり落ち、ぼちぼち参加者が集まり始めていた。

 

魔「お、もう準備終わってるのか?」

 

翔「ああ。だが、摘み食いはするなよ魔理沙。」

 

魔「わかってるって。」

 

?「翔〜夢〜!」

 

そう声が聞こえたかと思うと、翔夢は急によろめいた。見ると丸い帽子を被った女の子が翔夢に抱きついていた。

 

翔「こいし、急に飛びついたら危ないぞ?」

 

こ「へへ〜。ごめんごめん。」

 

彼女は古明地こいし。覚妖怪である。また、遠くから彼女の姉の古明地さとりと、ペットである火焔猫燐と霊烏路空もいた。ちなみに何故翔夢にこいしが飛びついたのかというと、簡単にいえば彼はこいしに懐かれていたからである。その理由は、なんかいると面白いからだそうだ。

 

さ「翔夢さん、こいしがすいません。」

 

翔「別にもう慣れたから平気だよ。」

 

こ「ねぇ翔夢。今日はこころちゃん来るの?」

 

翔「いや、誰が来るかは聞いていないけど…あ、あれじゃないか?」

 

翔夢が指差す方向に、命蓮寺の一団が見えた。確かにその中にこころの姿があった。詳しい事は翔夢はその異変に参加していないのでわからないが、こころは聖と神子に気に入られており、彼女を泊める場所をお互い交代しているらしい。どうやら今回は命蓮寺だったみたいだ。

 

こ「こころちゃーん!おひさー!」

 

ここ「おひさー。」

 

こいしとこころは仲が良い。お互いに興味を持ったとか聞いているが、やはり異変に参加していないの翔夢はそこのところは知らない。

 

翔「聖さん達も来たんですね。」

 

聖「頂き物とかなら、お酒とかも大丈夫ですし、こころちゃんも行ってみたいって言っていたので。」

 

翔「なるほど。…で、何で二人はさっきから見つめているのかな?気になるんだけど?」

 

何故かは知らないがこいしとこころは翔夢をじっと見つめていた。なんとなくこいしは理由があるがわかるが(おそらく無意識だろう。)こころに関しては理由がよくわからない。

 

ここ「…あなたから、少しだけ悔しい感情が見える…。なんか良くないことあったの?」

 

翔夢はギクリとした。多分この前の告白のことだ。この場にはさとりがいる。つまりこの質問の答えを知っている事になる。さとりの性格からして話すことはないが、念のため、さとりの能力を実現させ、念話で話す。

 

翔(さとり、悪いけどこの事は…)

 

さ(わかってます。聞かれたら上手くごまかします。)

 

こ「ねぇお姉ちゃん、翔夢は何が良くなかったの?」

 

さ「この前ケーキ焼く時にうっかり焼き加減間違えて焦がしたことを悔やんでたそうよ。ですよね翔夢さん?」

 

翔「そうなんだよな〜。うっかりやっちまって、材料無駄にしちゃったからな〜。」

 

こ「ふーん。ドンマイ翔夢!」

 

上手くその場をごまかせ、ホッとした翔夢であった。

 

その後も集まったのは白玉楼、永遠亭、八雲家、さらに勇儀と萃香が加わった。

 

霊「じゃ、兄さん、よろしく。」

 

翔「わかった。それでは、忘年会を始めます、乾杯!」

 

全「乾杯!」

 

全員は一斉にお酒を飲み始める。ちなみにだが、翔夢はお酒は普段はあまり飲まないが結構強い方であり、度数が高いお酒同士を混ぜ合わせて飲まない限りは決して酔い潰れたりはしない。が、前の宴会でてゐがそれをやらかしてしまい、辺りに弾幕を無差別にばらまくという惨事を起こした事があった。

 

翔「てゐ、前みたいな事は絶対にするなよ。」

 

て「それはもう懲りたからやらないよ。」

 

幽「さぁ、食べるわよー!」

 

幽々子はそう言うやいなやあっという間に皿を空にしていった。

 

翔(念のため多く作って良かったな。そういえば…。)

 

翔夢は周りを見渡す。今回の宴会には咲夜達は来ていないようだ。

 

霊「今回は咲夜達来ていないみたいね。」

 

翔「そうみたいだな。」

 

霊「兄さんとしては来てほしかったりしてる?」

 

翔「まあ、そうなんだが、今会うのは少し気まずいかな。(この前のこともあるしな。)」

 

霊「ふーん。」

 

その後も忘年会は続き、酔った萃香と勇儀が少し調子外れで歌い始めたり、藍が服を脱ごうとして橙が止めようとしたり←え?(ガタッ

色々あって料理もなくなったので(八割は幽々子さんがいただきました。)また、何人か寝てしまったので自然とお開きになり、それぞれがそれぞれの帰路につき始める。なお、すでに永遠亭のメンバーは用事ができたらしく帰ってしまっている。

 

幽「はー美味しかったわ。じゃ、さよなら〜。」

 

妖「幽々子様、食べ過ぎですよ。ではみなさん、また。」

 

聖「本日はありがとうございました。それでは、さようなら。さ、行きますよ。私は小傘ちゃんをおぶるので、一輪は響子ちゃんをお願いします。」

 

一輪「わかりました。よいしょと。」

 

さ「翔夢さん、霊夢さん、今日はありがとうございました。こいし、行くわよ。」

 

燐「さとり様〜。お空寝ちゃいましたがどうしますか?」

 

勇「私が持ってくから平気だよ。」

 

魔「じゃあな二人とも。」

 

やがて残ったのは、翔夢、霊夢、さらに眠っている萃香の三人になっていた。

 

霊「はー疲れたわ。萃香はそのままでいいとして、片付けないとね。でも、それにしては食器が少ないような?」

 

翔「それなら、空いた順に俺の式神達に片付かせてたから問題ないぞ。」

 

霊「いつの間に?そういえば兄さんは今日ここに泊まるの?」

 

翔「ああ、そのつもりだけど大丈夫か?「別に平気よ。」わかった。それより、霊夢疲れてるんだろ?片付けは俺がやるから、先に風呂沸かして入ってなよ。」

 

霊「いいの?でも、兄さんだって午前仕事して疲れてるんでしょう?悪いわよ。」

 

翔「いいっていいって。おれのことはいいからゆっくり休んでなよ。」

 

霊「うーん…わかった、任せたわよ。」

 

霊夢は神社に歩いて行った。翔夢は残りの式神を出し、片付けを始める。

 

翔「さてと、とっとと片付けるか。」

 

霊夢は浴槽の中でぼんやりと考え事をしていた。翔夢は午前は仕事をしていたのにもかかわらず、忘年会の準備を手伝ってくれたり、片付けまで一人で引き受けてくれていた。今日だけではなく、基本的に翔夢は自分に対して気を遣ってくれている。だが、それで翔夢が体を壊しては元も子もない。そう霊夢は思っていた。

 

霊(とはいえ、今更手伝うなんて言っても兄さん聞かないからなぁ…そうだ。)

 

----------------

 

霊夢が風呂から上がると、ちょうど翔夢が戻ってきた。

 

霊「あ、兄さんお疲れ様。風呂空いたわよ。」

 

翔「ああ、わかった。」

 

翔夢は風呂に入っていく。その時、ふと午前のことを思い出した。

 

翔(俺の店で冬食事をしたカップルは結ばれる、ね。その恩恵、店主の俺にも預かりたいよ…。)

 

翔夢が風呂から上がり、寝室に入ると霊夢が座っていた。

 

翔「霊夢まだ起きてたのか?「兄さん…。」ん?」

 

霊「ちょっとそこにうつ伏せになってくれる?」

 

霊夢の突然の言葉に翔夢は不思議に思ったが、とりあえずその言葉に従い翔夢はうつ伏せになる。すると、霊夢は翔夢の背中を親指で押し始める。

 

翔「何やってんだ?」

 

霊「わかんない?マッサージよ。今日は色々手伝ってくれたから、そのお礼よ。」

 

翔「別にいいのに。」

 

霊「そうでもしないと私の気が済まないのよ!どう兄さん?気持ちいい?」

 

翔「ん〜、もう少し右下かな?「ここ?」そう、そこ。ああ、ちょうどいいや。」

 

しばらくマッサージを続けながら、霊夢は翔夢に話しかける。

 

霊「兄さん、「何だ?」いつもありがとう。」

 

霊夢は微笑みながらそう言った。翔夢はその言葉に若干照れながら、

 

翔「どうしたんだ急に?」

 

霊「別に、そう言いたくなっただけ。それと…今日一緒に寝てもいい?」

 

翔「いいけど、本当どうしたんだ?酔ってんのか?」

 

霊「酔ってないわよ。単にそういう気分なの。それより、そろそろ兄さん咲夜に告白したら?クリスマスだし、ちょうどいいんじゃない?」

 

翔「余計なお世話だ。それに、俺は俺でちゃんとプランはある。」

 

霊「へぇ、どんなプラン?」

 

翔「教えない。お前を信じていない訳じゃないが、万が一漏れるかもしれないからな。「ケチ。」お前に言われたくない。」

 

やがて話を終えた二人は布団に入り、眠りについた。




はい、地霊殿のメンバーを少し出してみました。ちなみに話に少しでた平助さんはもう出ません単に噂の発端役です。
それと気づいた方もいますが、霊夢は少しお兄ちゃんっ子です。次回は告白回にでもしましょうかね。翔「マジで⁉︎」多分ね。リアルのクリスマスに投稿したいから本気出さなくては!
では次回まで、
ゆっくりしていってね!
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