クリスマスに間に合わずすいません!
今回は翔夢が勇気を出します。
それではどうぞ!
12月25日、クリスマス。この日翔夢は決心を固めていた。今度こそ、咲夜に告白すると。そのために今日まで告白までの流れを何度も考えてきた。あとはそれを実行するだけである。まず初めに咲夜を誘い出すことから始めなくてはいけない。そんな訳で彼は今紅魔館の前にいる。
美「あれ翔夢さん?今日はどういったご用で?」
翔「ちょっと咲夜さんに用事がありまして。」
美「…!そうですか、どうぞ入っていいですよ。」
翔「ありがとうございます。」
翔夢は紅魔館に入っていく。
美(そういえば今日クリスマスしたね…翔夢さん、頑張ってください!)
翔夢が咲夜を探していると、ちょうど視線の先にレミリアと一緒に咲夜がいた。すると咲夜は翔夢に気がついたようだ。
咲「翔夢さん⁉︎えっと、何故ここに?」
翔「咲夜さん、今日の夜は空いてますか?」
咲「夜、ですか?そうですね…」
咲夜はレミリアを見る。するとレミリアは別に大丈夫よとでも言うように軽く親指を立てた。
咲「…大丈夫ですよ。」
翔「本当ですか?なら、八時くらいにまた来ますので、それまで待ってて下さい。」
咲「わかりました。でも、何の用で?」
翔「それは、来てからのお楽しみです。それでは。」
軽く微笑むと翔夢は去って行った。やがてこちらの声が聞こえないところまで行ったのを確認すると、レミリアは咲夜に話しかける。
レ「やったじゃない咲夜!もしかしたら今度こそ告白されるかもよ?」
咲「そうだと良いんですが、「不安なの?」ええ…。本当にあの人が私を好きなのかが、確信が持てないんです。」
レ「何言ってるのよ!クリスマスにお誘いしてるんだから、告白に決まってるじゃない!好きになった人くらい信じてみなさい。」
咲「…そうですね、私があの人を信じてあげないなんて馬鹿げていました。」
レ「その意気よ咲夜。夜の事は心配しなくていいから、あなたは翔夢を信じてなさい。」
咲「はい!」
紅魔館を後にした翔夢はある人物を探していた。恐らくその人物は今頃は主人とともに博麗神社にいるだろうという勘で探していたが、思った通り博麗神社にいた。
?「あら翔夢、久しぶりね。」
翔「まあそうだな、天子。」
彼女は比那名居天子。天人だが、翔夢が探しているのは天子ではない。その隣にいる女性、永江衣玖であった。(キャーイクサーン
翔「衣玖さん、頼みがあるのですが「何でしょう?」この後の天気がどうなるか教えてもらえますか?」
衣玖の能力は『空気を読む程度の能力』。それを用いれば天気の流れがわかる。それが翔夢にとって一番重要なことであった。
天「そんなの自分でやればいいじゃない。何でわざわざ衣玖に?」
翔「衣玖さんの能力は俺には使いづらいから、本人に調べてもらう方がいいんだ。」
衣「そういう事でしたらお安い御用です。えっとですね……この後は夜に雪が降りますね。「どれくらい降りますか?」多分、そんなには降りませんね。」
翔「なるほど…わかりました、教えてもらいありがとうございます。それでは。」
翔夢は飛び去っていった。
天「何で天気なんか聞いたのかしら?」
霊(もしかして、兄さん今夜咲夜に告白するんじゃ?…頑張って、兄さん。)
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時間は飛んで午後八時、翔夢は再び紅魔館に向かってた。
見ると門の前で咲夜が厚着を着て待っていた。
翔「咲夜さん、待たせましたか?」
咲「いえ、時間ぴったりですよ。それと、そのマフラーは…。」
翔夢の首には前にもらったマフラーが巻かれていた。
翔「ええ、少し寒かったので巻いてみました。さ、行きましょうか。」
ここで翔夢は大胆にも咲夜の手を掴んできた。咲夜はその行動に驚き、またどこに翔夢は連れて行ってくれるという期待もあり、前以上にドキドキしていた。
翔「あの、早速で悪いのですが、目をつぶってもらえますか?そこまで俺が手を掴んで連れて行きますから。」
咲「はい、わかりました。」
咲夜は目を閉じ、翔夢に行動を預ける。時々、飛んだりかがんだりし、どこをどう移動しているかわからなくなった。ふと、頬に冷たい物があたり、雪が降り始めた事を知った。
咲(今夜はホワイトクリスマスか…。)
そんな事を考えていると、急に翔夢が止まった。
翔「咲夜さん、目を開けてもいいですよ。」
翔夢の声を聞き、咲夜はゆっくりと目を開ける。すると、
咲「え…。」
ここはどこかの森の中なのだろう、木々が開いたところから霧の湖が見え、その奥には咲夜達が住む紅魔館かあった。また、水面から反射する光が降りゆく雪を照らし、さらに月の明かりが雲の隙間から出ており、神秘的な光景が広がっていた。
咲「綺麗…。あれって満月ですか?」
翔「いえ、満月は昨日です。あれは、貴女と同じ十六夜の月です。」
咲「十六夜の、月…。」
しばらく咲夜はその光景に見入っていた。すると、翔夢は真剣な声で咲夜に話しかけた。
翔「咲夜さん。大事な話があります。」
咲「は、はい。」
翔夢ははやる気持ちを抑え、次の言葉を続けた。
翔「前にそちらに来た時、最後に言いかけたことを今、言います。俺は…初めて会った時から……
貴女の事が好きです。ですから、俺と付き合って下さい。」
やっと、やっと言えたその言葉。数秒の沈黙の後、咲夜は急に涙を流し、口元を手で覆った。
翔「咲夜さん⁉︎あの、どうしました?」
何か気に触らなかったのかと心配する翔夢を前に、咲夜は涙を拭いながら答える。
咲「違うんです…違うんです。私、嬉しいんです…。私が好きな人が、私の事を好きでいたから、嬉しいんです…。」
翔「え?咲夜さん、それって…。」
咲「はい…私も、初めて会った時から、貴方が好きなんです。ですから、私は貴方とお付き合いいたします。」
ようやく気付いたお互いの気持ち。二人共お互いに信じられないような顔をした後、二人は軽く笑い始めた。
翔「可笑しいですね。初めて会った時からお互い好きだったのに、それに気付けなかったなんて。」
咲「ふふ、そうですね。」
翔夢はハンカチを取り出し、咲夜にそれを差し出した。
翔「とりあえず、これで涙の跡を拭いてください、咲夜さん。」
咲「さん、なんていりませんよ。これから付き合うんですから。」
その言葉に翔夢はやや照れながら、
翔「そ、そうだな。じゃあ、これからよろしく、咲夜。」
咲「はい。よろしくお願いします。翔夢。」
そう言い二人はお互いに近づき、見つめ合った。そして互いに抱きしめ、キスをした。それは、綺麗な光景であった。
その時、二人の後ろでパキッと音がなった。二人はハッとし後ろを振り返ると、霊夢や魔理沙を始め、レミリア達紅魔館の者が勢ぞろいしていた。
翔「なっ⁉︎お前らいつの間に⁉︎」
咲「お嬢様⁉︎」
レ「いや〜ずっと後をつけて正解だったわね。それにしても、いきなりキスとはやるわね貴方たち。」ニヤニヤ
魔「見てるこっちが恥ずかしくなってきたぜ。」ニヤニヤ
翔夢と咲夜は下を向いて顔を真っ赤にした。そんな二人に霊夢は近づいた。
霊「ま、とにかくおめでとう二人共。」
翔「あ、ああ。ありがとな霊夢。」
その後霊夢は咲夜の方を向き、
霊「これから兄さんをよろしくね、お義姉さん。」
咲「お、お義姉さん⁉︎」
翔「おい霊夢!「へっへ〜ん!」待てコラ!」
飛び回る霊夢を翔夢は追いかける。それを見て咲夜達は笑い始める。彼らを祝福するように、月が照り続けていた。
おめでとうな翔夢。是非二人の幸せを末長く祈って下さい。にしても、本当大胆だね君。
翔「うるさい!こっちだって恥ずかしいんだからな!知り合いに見られたんだぞ!」
はいはい。それでは次回も
ゆっくりしていってね!