カフェのマスターは巫女の兄   作:NTK

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どうもNTKです!
今回はまぁ、タイトル通りです。
それではどうぞ!


二杯目 お金はちゃんと払いましょう

翔「とにかく、ちゃんと代金は払ってもらうかんな!」

 

翔夢は飲み物を出しながらそう言った。

 

魔「でも、ない袖は振れないのぜ。」

 

翔「ちなみに二人は持ってるのか?まあ霊夢は持ってないだろうけどな。」

 

霊「何で決めつけるのよ。まあ持ってないけど。でもそれは魔理沙がおごるって言ってたから持ってないだけよ。」

 

早「私も同じです…。」

 

魔「ま、これ飲んだらどうするか決めるよ。」

 

魔理沙はコーヒーを口にする。それに続いて二人もそれぞれの飲み物を飲む。

 

魔「うーん、やっぱり翔夢のコーヒーは美味しいのぜ!」

 

翔「そりゃ嬉しいねぇ。でも、代金を払ってもらえればもっと嬉しいんだがねぇ。」

 

翔夢は皮肉をたっぷり込めて言い放つ。

 

魔「わ、わかったから今はそれ言わないでくれ…。」

 

早「でも、本当美味しいですよね。どうやってブレンドとかしてるのですか?」

 

その質問に対して翔夢はこう答えた。

 

翔「ん?勘でやってるけど?」

 

早「か、勘でここまでの味出せるのですか⁉︎」

 

霊「兄さんの勘は私以上に鋭いわよ。それで営業うまくいってるのだから、私も副業で何か始めようかしら?」

 

実際、翔夢の店のメニューにあるものは、ほとんど彼が勘でブレンドしたものだ。その味が評判になり、店は繁盛している。ちなみに魔理沙と霊夢が飲んでいるのは『今月のきまぐれブレンド』である。魔理沙はいつもそれを注文していた。

 

早「そういえば、何で翔夢さんはこの店を開いたのですか?神主はどうしました?」

 

翔「それはだな……」

 

元々翔夢と霊夢は兄妹そろって先代の巫女に引き入られ、ともに跡継ぎの修行をしていた。二人共高い才能を持っており、先代がいなくなってからは二人で神社の仕事をしていたが、紅霧異変の起こるちょうど三年前に神主をやめ、カフェをオープンしたのである。その理由はというと、

 

早「雑誌、ですか?」

 

翔「そ。たまたま無縁塚で拾ったそれ関連の雑誌を見てな。それで俺もそういう仕事をしたいって思って思い切って開いた。」

 

霊「それ最初に聞いた時は驚いたし、反対したわ。でも、色々話し合って許可したの。」

 

翔「まぁ、色々説得したけどな。」

 

早「へぇー。そうなんですか。でも、元神主の割には異変の解決に参加していないって聞きましたが、それは何故ですか?」

 

翔「単に面倒臭いからだ。でも、君らが来た時にはさすがに対応したけどな。なんせ博麗神社(う ち)の存続に関わる異変だったからな。」

 

早「ええ、あの時は本当すいませんでした…。」

 

翔「いいんだよ、君だってそれなりの理由があったんだし、今更気にしてないよ。」

 

早「そうですか、ありがとうございます。」

 

魔「さて、私はそろそろ…。」

 

その場を立ち去ろうとした魔理沙を翔夢が呼び止める。

 

翔「何しれっと帰ろうとしてんだよ。支払いは?」

 

魔「本当に持ってないんだからしょうがないだろ?」

 

翔「……よし、わかったこうしよう。魔理沙、俺と弾幕ごっこをして勝ったらこれまでのツケ含めて全部チャラにしよう。「本当か⁉︎」ただし、お前が負けたらこれまでの分何としても払ってもらうからな。」

 

魔「わかった、そうするぜ!」

 

あっさり承諾した魔理沙に霊夢が忠告をする。

 

霊「あの、魔理沙?言っとくけど兄さんは…。」

 

魔「大丈夫だって。私は何度も異変の解決をしてきたんだ。それに比べて翔夢は何もしていない。勝つのは余裕だぜ!こんなおいしい話あるか?」

 

霊「…知らないわよ?」

 

店には臨時休業の看板が掲げられ、彼らは少し離れたところに移動した。

弾幕ごっことは、いわゆる一種の決闘のようなもので、幻想郷独自の文化と言ってもいいほど普及している決まりごとである。

 

魔「スペルカードはいくつまでだ?」

 

翔「別にいくつでもいいよ。」

 

魔「へぇ、せいぜい後悔しない方がいいぜ!」

 

翔「霊夢、合図頼む。」

 

霊「ハイハイ。それでは、始めッ!」

 

霊夢の合図を皮切りに、両者はお互いに向かっていった。そんななか、早苗は霊夢に尋ねた。

 

早「あの、翔夢さんってどれくらい強いんですか?」

 

霊「今にわかるわよ…。」

 

〜数分後〜

 

翔「はい俺の勝ち。」

 

魔「なん……だと……。」

 

勝負はあっと言う間に決着がつき、翔夢が勝った。スペルカードを使う暇さえなかった。

 

霊「当たり前よ。私でさえ兄さんに弾幕ごっこで一度も勝ったことないのよ。」

 

翔「ま、曲がりなりにも元博麗神社の神主だしな。ちなみにさっき言ってた説得ってのも弾幕ごっこで決めた。」

 

魔「それは早く教えて欲しかったのぜ…。」

 

翔「さて魔理沙、約束どおり払ってもらうぞ。全財産とは言わない、払えるだけでいい。」

 

潔く魔理沙は家からお金を持ってくるために一旦帰宅した。このままトンズラしようと魔理沙は少し思ったが、後が怖いのでおとなしく戻った。

 

魔「ほら、持ってきたぜ。」

 

翔「ふむ…。」

 

翔夢は魔理沙のお金を数えた。

 

翔「やっぱ足りないな。よし、残りはここで働いてもらうぞ。「えー!」えーじゃない。自業自得だ。」

 

霊「ちなみにどれくらいツケあるの?」

 

翔「店の半月分の稼ぎは溜まってる。だからその分まで働いてもらう。あ、それと働いく時の服はこれな。」

 

そう言い翔夢はいつの間にか服を持っていた。

 

魔「どうしたんだそれ?」

 

翔「前に雑誌に載ってておしゃれだったのを思い出したから、”実現”させた。」

 

これが翔夢の能力。『見たものを再現、実現させる程度の能力』だ。

これは物体だけでなく、技術なども一度見れば再現、実現可能な能力である。物体ならそれを生み出し、技術ならそれができるようになる。他の人の能力でさえも一度見れば再現可能だ。だか、その場合は使用する時は本来の能力の持ち主が使う力の1.5倍の力を使用してしまうのが欠点である。また、翔夢は人間でしかも魔法は使えないので妖力や魔法を使う能力は使えない。

コーヒー豆がなかなか流通しない幻想郷でカフェを経営できたのもこの能力のおかげである。

 

魔「まぁ、デザインは悪くないな。露出とかもないし…。」

 

翔「その方が良かったか?「いやいや!」だよな。じゃ、明日からよろしく。」

 

魔「わかったのぜ、それじゃ、私は帰るぜ。」

 

早「あ、私もそろそろ帰りますね。」

 

魔理沙と早苗が帰り、霊夢と翔夢だけがその場に残った。

 

霊「……ねぇ、()()()()()、話があるんだけど…。」

 

急に霊夢が甘えた声で翔夢に話しかけた。が、翔夢は呆れた顔をした。何故なら霊夢がそういった態度をとる時は決まって、

 

翔「わかってる、生活費が今月苦しいんだろ?「うん♪」わかった、店で話そう。」

 

〜少年少女移動中〜

翔夢の店

 

翔「で?何で苦しいんだ?」

 

霊「萃香がまたお酒をお賽銭で買ってきたのよ。」

 

翔「なるほどな。持ってくるから少し待ってろ。」

 

霊「悪いわね、先月ももらったのに。」

 

翔「さすがに雑草見つめて思い詰めた顔してたらあげたくもなる。俺が止めなかったら食べようとしてたろ?「……面目無いわ。」ほらよ、萃香にもよく言っておけよ。あと、あの口調で頼むのをやめてくれ、そこまでして欲しいみたいで見てて悲しくなってくる。」

 

霊「わかったわよ。」

 

翔夢がお金の入った封筒を渡す。霊夢はそれを数えてあることに気づく。

 

霊「…あれ?少し多い。」

 

すると翔夢は

 

翔「前の異変で、お前頑張ったらしいからな。それに、俺は一緒に解決にいかなかったろ?そのお詫びもある。ごめんな、協力できなくて。」

 

霊「いいのよ。兄さんはあの時この店や人里を守ってたのは知ってるから。」

 

実際、彼の尽力によって人里への被害は最小限に留まっていた。彼がもし異変の解決に向かっていたら解決こそ早くなったが、被害は大きくなっていただろう。なので彼の判断は合理的であったといえよう。

また、これは二人しか知らないが、翔夢が異変解決をしないのは、面倒臭いからではなくもし異変が人里に及んだ場合に翔夢が対応するために待機しているからである。

 

霊「じゃあ、私は帰るわ。」

 

翔「ああ、気をつけてな。」

 

翔夢と霊夢は一緒に住んでいない。カフェの隣に翔夢の家があるからだ。

霊夢が帰った後、翔夢は明日から魔理沙がくるためその準備を始めた。

翌日から魔理沙が働きにきたが、魔理沙の店での服装が似合っており、それが評判になり半月分の稼ぎがわずか一週間で稼げ、思わず翔夢が勧誘したが、魔理沙は断った。

理由は、もう二度とツケをしないと決めたからである。




翔「ん?何で俺が女物の服の雑誌を見てたかって?たまたまそのページが載ってただけだ。」
そうですか。さて、次回から色々来客を登場させますかね。それでは次回まで、
ゆっくりしていってね!
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