拙い文章だと思いますが、どうぞ見て行ってください!
「他の高校に行っても頑張って……か」
赤い花束と一緒に手渡された手紙を読む。
この短い文章も、何度読み返したことだろうか?
やっぱり、皆と別れた寂しさが今になっても消えない………。
「頑張るよ……」
そんなことを呟きながら、僕こと長畑 千尋は、淡々と走る列車の中でその体を揺らしていた。
僕は、元々ある田舎の高校に通っていた。
しかし、父親の転勤が決まり、家ごと引っ越さなくてはならなくなってしまったのだ。
そして、僕は都会の高校へと転入。たった一年だったとしても、あの高校の友人達と過ごしてきた日々は僕にとってはかけがえのないものであった。
一期一会――必ず出会いがあるように、別れも必ず訪れる……今はそうやって割り切るしかないのだろう。
「すまないな……千尋、急で申し訳なかった……せめてお前に一言……」
僕が窓の縁に頬杖をしながら外の景色を眺めていると、親父が申し訳なさそうに会話を切り出してきた。
「何言ってんだよ親父、人には別れが必ず来る……それが早まっただけだ。なにも親父が謝る必要はないだろ?」
僕がそう言うと、親父は「ありがとな」とだけ言ってタバコに火をつけはじめた。
「なぁ千尋…………あの娘にちゃんと告ったか?」
急の質問に窓に頭をぶつけてしまった……。
「きゅ、急になんだよ親父!?」
「いや、いつも一緒に帰宅していた娘がいただろ?ちゃんと別れる前に告ってきたか?おとうさん気になっちゃう」
いきなり何を聞いてくるんだよこのジジィは!?さっきまでのシリアスな空気はどこ行ったんだよ!
「なあどうなんだ?告ったのか?告ってないのか?」
「……………………っ、告ってないよ……」
「チッ、つまんね」
「おぉぉぉい!舌打ちした!?いま舌打ちしましたよねぇ!?」
こ、このジジィ……さっきの謝罪は一体何だったんだ………!?
さてはコイツ、僕に嫌がらせをしたいんだな………!
「まあまあ落ち着け千尋、そんなに取り乱すな」
「誰のせいだと思ってるんだよ……」
非常に癪だが、深呼吸をし、一旦落ち着きを取り戻し席に戻る。すると、また親父が僕の名前を呼んだ。
「なぁ千尋……、実は父さん……まだお前に謝らなくてはならないことがあるんだよ…………」
「…………」
今度訳のわからんことを言い出したら、ぶっとばしてやろうか…………。
「あのな千尋……お前は、あの超エリート高校、私立暦川高校への転入が決まった………」
「……………………………………な、何言ってんだよこのクソジジィーーーーー!!!」
僕は、今日……生まれて初めてここまでの声量で叫んだ…………。
プロローグということで、今回は少ないですが、もちろん次の話からは長く書いて行きたいと思います!
次もどうぞ読んでいってください!