戦極ストラトス/アーマードライダーが往く! 作:超大型家族電子計算機
「すまんのう。実はお主の死、儂ら神々の手違いでのう・・・」
「いやいや、何だよこの急展開は!?」
「まぁ落ち着かんか。お主を転生させる故、特典を授けるでの。ここに戦極ドライバーがあるじゃろ?つまりそういう事じゃ♪」
「戦極ドライバーって、『仮面ライダー鎧武』の・・・俺にアーマードライダーになれってのか?」
「理解が早くて助かるわい。では達者での」
ガパッ
「へ?・・・ノォオオオオオオオオッッ!!!!」
そして少年は、新たな世界へ───
ドサァッ
「イテテテ・・・ったくあのジジィ!いきなり人を落としやがって!つーか、ココ何処だ?」
少年は悪態を吐きながら立ち上がり、自身が落ちてきた場所を見渡した。近くに設置された案内標識を見て、自分は今外国に居るということが分かった。どこの国かまでは分からなかったようだが・・・
建ち並ぶ倉庫と潮の香りから、どうやら港の倉庫街らしい。
「こんなトコでアーマードライダーになって、一体どうしろってんだよ・・・ん?」
少年は両手を腰に掛けてふと気づいた。いつの間にやら戦極ドライバーを装着していたのだ。
「いつの間に・・・黄色い帯ってことは、コイツは試作型のドライバーか」
何気なく細かい知識を得ている少年は、他に何かないかと身体中を探った。そして見つけたのは、戦極ドライバーの専用ホルダーに掛けられていたロックシード1つのみ。だが少年は、そのロックシードを見て疑問を抱いた。
「これって・・・桃、だよな?(けどこれは、S級のエナジーロックシードじゃない。オレンジやバナナと同じ通常のロックシードだ。こんなの、テレビ放送や映画じゃ見かけなかったぞ・・・)」
少年が所持していたロックシードについて思考していた時、近くの倉庫から何か言い合うような声が聞こえてきた。
「なんだ?酔っ払いの喧嘩か?」
とりあえず気になった少年は、物陰に隠れながら倉庫の中の様子を確認する。そこには黒いスーツ姿の男が数人。そして少年よりも少し幼い位の男子が縄に縛られた状態で横たわっていた。
「(誘拐か・・・エラい場面に出会しちまったな)・・・しゃあねぇ」
そう言って少年は、手にした錠前“ピーチロックシード”を構える。
「初の変身、初の戦闘が人助けか・・・まぁ、悪くはねぇか」 カシャンッ
『ピーチ!』
ピーチロックシードを解錠した直後、少年の頭上にジッパーが現れ、円を描くように空間が開かれた。そして開かれた空間から桃を模したような金属製の物体が降りてくる。
『ロック・オン!』
戦極ドライバーのバックル中央にある窪みへと嵌め込み、再び施錠する。・・・すると、法螺貝の音を主体とした和風の音楽が流れた。
「っ!?─────!?」
「げっ!?やっべ!!」
必然的に聞こえてしまうため、黒スーツの男たちに気づかれてしまう。慌てながらも少年は、バックルの右側にあるカッティングブレードを倒し、ロックシードのカバー“キャストパッド”を開かせた。
『ソイヤ!ピーチアームズ!鬼退治・ヒアウィーゴー!』
「お・・・鬼退治?」
桃型の物体・ピーチアームズが、少年の頭に被さる形で落下し装着される。同時に少年の身体にアンダースーツ・ライドウェアが装着され、頭部がフルフェイスの兜に覆われてピーチアームズが展開、鎧へと変形していく。変身を経た少年の左手には、身の丈程の両刃の大剣が握られていた。
「ピーチで鬼退治って・・・まんま桃太郎かよぉぉぉぉっっ!!!!」
次回投稿は何時になるやら・・・気長に待って下さい。(土下座)