戦極ストラトス/アーマードライダーが往く!   作:超大型家族電子計算機

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 3月3日、桃の節句に投稿したかった・・・orz


第3話 天災と姉弟とピーチ

『戦極ストラトス』 前回までの、3つの出来事

 

 

1つ 神と自称する老人から戦極ドライバーとピーチロックシードを受け取った少年・御剣桃真は、インフィニット・ストラトスが存在する世界へと強制的に転生されてしまう。

 

 

2つ 転生直後に誘拐事件に遭遇した桃真は、アーマードライダーに変身。誘拐犯を撃退し、被害者である織斑一夏を救出するも、駆けつけた一夏の姉・千冬に誘拐犯だと誤解され、やむなく戦闘。

 

 

そして3つ 戦線離脱に成功するも、なんやかんやでISの開発者・篠ノ之束に捕縛されてしまい、織斑姉弟の元へと連れて行かれた。

 

 

桃「“なんやかんや”で誤魔化すな!!」

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 時は、桃真が千冬達から逃走した後まで遡る。

 

「よし、ここまで来りゃあ大丈夫か・・・」

 

 狭い路地裏を駆け抜けていった桃真は、この辺りでいいだろうと建物の陰に身を潜めながら変身を解除した。

 と、その直後・・・

 

「へぇ~、それがキミの正体なんだ」

 

「げっ!?(やべっ、見られたか!?)」

 

 声が発した方へ振り返ると、胸元が開かれた青いエプロンドレスとメカニカルなウサミミを身に付けた女性がそこに居た。

 

「やぁやぁ、初めましてだね。みんなのアイドル束さんだよ~♪」

 

「・・・チェンジで」

 

「ってぇ、ちょっとちょっと!!デリ○ル嬢みたいな扱いしないでよ!!ていうかチェンジって、束さんの何処が不満なのさぁぁぁぁっっ!!!?」

 

 

 これが、“天災”科学者・篠ノ之束と、アーマードライダー・御剣桃真のファーストコンタクトであった・・・・・・。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

「んで、その後に逃走を図るもネットで捕縛されて、得体の知れないニンジン型のナニカに詰め込まれて日本までひとっ飛び」

 

「そしてちーちゃん家にピンポンしたってワケ♪」

 

「そうか。そのまま何処かへ駆け抜けてしまえば良かったものを」

 

「千冬姉、それピンポンダッシュになるから・・・」

 

 そして現在、織斑家。

 簀巻状態から解放された桃真は、自身を拉致した束と共に織斑姉弟へと事の経緯を話していた。その内容に姉の方からは呆れられたようだが・・・

 

「それで、お前の目的はなんだ?事情説明の為だけにわざわざこの男を連れて来た訳じゃあないのだろう」

 

「さっすがちーちゃん、分かってるね~♪とーくんの“あの姿”、実際に闘ったちーちゃんも気になるでしょ?もちろんいっくんも気になるよね~?」

 

「それは、まぁ」

 

「・・・“とーくん”ってなんだよ」

 

 束の言う“あの姿”とは、桃真が変身したアーマードライダーの事だろう。どう説明すればいいかと考える桃真に、3人の視線が集まる。中でも千冬は鋭い目つきで睨んでいた。

と、そんな時だった・・・。

 

ピンポ~ン♪

 

「ごめんくださ~い!お届け物で~す!」

 

「あ、今いきま~す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・なぜ“お前宛”の荷物が家に届くんだ?」

 

「俺が聞きてぇよ!」

 

 事態はさらに混迷化してきた。織斑家に届いた段ボール箱とアタッシュケースの宅配物、先程千冬が言ったように“御剣桃真宛”の物だったのだ。贈り主の住所や連絡先などは書かれておらず、名前の箇所に『神』と記入されていた。

 

「神って・・・まさかあのジジィか?(俺が此処に来ることを知っていやがったのか?あの爆乳ウサギは俺とアーマードライダーのことを知らねぇようだったから、ジジィと通じてる訳じゃあなさそうだが・・・)」

 

「さてさて何が出るかな~っと♪」

 

ガサゴソッ

 

「っておい、勝手に開けんな!」

 

 桃真が自称・神の老人について考えている中、受取人の許可無く段ボール箱を開け始めた束。その中には・・・

 

「ん、おやおや~?」

 

ガチャッ

 

「・・・なんだと?」

 

「え、なんで同じ物がこんなに?」

 

「おいおい・・・あのジジィ、一体何を企んでやがんだ?」

 

 数個の戦極ドライバーがギッシリと詰め込まれていた。そして・・・

 

「ん?てことは、こン中には・・・」

 

カチャンッ ガパッ

 

「・・・だよなぁ。しかもロックビークルまで有るし」

 

「おぉ~、こっちはフルーツの盛り合わせだぁ~♪」

 

 アタッシュケースの中には、数種類のロックシードとロックビークル。そしてUSBメモリが入っていた。

 

「予備・・・にしちゃあ多過ぎるよな。まさか他のヤツらにまで───」

 

シュッ カチッ×2

 

「・・・え?」

 

「む、自動で巻き付くのか」

 

「へぇ、コレってベルトのバックルみたいなモンか」

 

 アーマードライダーに関する物が贈られてきた事に思考を費やしている途中、高速で何かがくっついたような音が聴こえてきた。振り向くとそこには・・・

 

「おいぃぃぃぃっっ!なに勝手に着けてんだぁぁぁぁっっ!!!?」

 

 なんと、戦極ドライバーを装着した織斑姉弟が居るではないか!これには桃真もシャウトせずにはいられなかった。

 

「あ、スマン。なんかマズかったかな?」

 

「マズいかどうかも分かんねぇモンを身に付けんなよっ!天然なのかっ!?テメェら姉弟はド天然なのかぁっ!?」

 

「っ・・・」プイッ

 

「・・・おい、なに顔背けてんだよ?」

 

「あ~、ちーちゃん照れてる~♪」

 

ガシィッ

 

「う る さ い ぞ 束」

 

「みゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ っ !!ひ゛さ゛び゛さ゛の゛あ゛い゛の゛む゛ち゛い゛い゛い゛い゛っ っ !!」ミシミシミシッ

 

「・・・お前ら、いつもこうなのか?」

 

「ま、まぁ・・・大体のオチは」

 

 もはやグダグダである。(キートン○田風)

 

「おっとそうだ。帯の色は・・・2人とも黄色ってことは、試作型のドライバーか」

 

「む?何か問題があるのか?」

 

 束に掛けたアイアンクローを解いた千冬は、桃真が意味あり気に呟いた“試作型”という言葉が気になったのか、本人に問い質す。

 

「まぁ、な・・・試作型の戦極ドライバーは、最初に装着した人間の情報を自動的に登録するんだ。左側に横顔みたいなヤツが浮き出てんだろ?戦極ドライバー(ソイツ)がお前らの専用物になったって証拠だよ」

 

「ぇえっ!?ごっゴメン、そうとは知らずに!」

 

「ハァ・・・まぁ、どうせ後の祭か」

 

「・・・すまない、軽率だった」

 

「もういいって。つぅ訳だウサギ、俺が持ってた戦極ドライバーを───」

 

「ふむふむ、ベルトの展開も無しか~」

 

 自身の戦極ドライバーを返してもらおうと束の方を向いた桃真の目に写ったのは、桃真の戦極ドライバーを装着しようと試していた束の姿だった。

 

「・・・おい、何やってんだよ」

 

「あ、とーくんとーくん。このドライバーを分解してもいいかな?」

 

「やめんか!」

 

「ハァ・・・人の家でコントをするな」

 

 もはやグダグダである。(二回目)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数十分後、とある山中の開けた場所に桃真達4人は居た。折角だからアーマードライダーに変身してみたいとせがむ一夏と、ついでにと言いつつも何処かまんざらでもなさそうな千冬。そして好奇心を隠そうともしない束の3人に言い寄られ折れた桃真。変身するなら広い場所でという条件を出して、今に至る。

 

「山ン中にこんな場所があったなんてなぁ・・・特撮モノの撮影現場か?」

 

「俺も初めて来たけど、違うと思うぞ。撮影で使われてるなら近所で噂になっているだろうし」

 

「ふぅん・・・まぁいいか。そんじゃあ2人とも、先ずはこの中からロックシードを1つ選んでくれ」

 

 そう言って桃真はアタッシュケースを開け、千冬と一夏にロックシードを見せた。

 

「この果物がデザインされてる錠前、ロックシードっていうのか。ウ~ン、これだけあるとな・・・」

 

「私はコレを使おう」

 

「・・・お?」

 

 千冬が掴んだロックシードを見て、桃真は小さく驚いた。

 

「む、なんだ?」

 

「あぁいや、別に・・・」

 

「よし、コレに決めた!」

 

「ん?あ・・・」

 

 そして、迷った末に一夏が選んだロックシードを見て、桃真は一瞬驚いた後に呆れ顔となった。

 

「まったく、お前ら姉弟は・・・狙ってやってんじゃねぇだろうな」

 

「え?なんか言ったか?」

 

「いや、何でもねぇ。(なんか見覚えのあるフェイスプレートだと思ったら・・・)よし、これで用意するモンは揃った。おいウサギ、そろそろ始めんぞ。いいか?」

 

「ムゥ~・・・」

 

 桃真が声を掛けるも、何故か束は不満そうに頬を膨らませていた。

 

「・・・なんだよ?」

 

「とーくんの意地悪!ちゃんと“束さん”って呼んでくれなきゃやだやだ~!」

 

「駄々こねんなよ、デカ乳ウサギ」

 

「とーくんのエッチ~!!後で揉ませちゃうぞ~!!」

 

「揉ませんのかよ。分かった分かった、束さ~ん・・・これでいいか?」

 

 かなり投げ遣りな呼び方をする桃真。だが・・・

 

「うんうん、オッケーだよ♪」

 

 それでも束本人は、名前で呼ばれたことに喜んでいた。

 

「一夏、今更言うのもなんだが・・・私は白昼夢でも見ているのだろうか」

 

「俺だって今でも信じられないさ。あの束さんが“俺達以外の他人と普通に接している”なんてさ・・・」

 

 それは、篠ノ之束という人物を知る2人だからこそ抱いた疑問だろう。自分達が知る彼女が、興味を持ったとは言え、何処の誰かも分からない他者にここまで“友好的に接している”のだから。

 と、2人が多少困惑している内にあちらの準備も整ったようだ。

 

「いつでもいいよ~♪」

 

「よし、そんじゃあ始めっぞ。先ずはこの錠前のスイッチを押して解錠する」

 

カシャンッ

 

『ピーチ!』

 

 ピーチロックシードを解錠後、桃真の頭上にジッパーが現れ、円を描くように空間が開かれた。そして開かれた空間から桃を模したような金属製の物体が降りてくる。

 

「うわっ!?も、桃!?」

 

「落ち着け。ほら、お前らもだ」

 

「・・・あぁ」

 

カシャンッ

 

『メロン!』

 

「っと、そうだった」

 

カシャンッ

 

『オレンジ!』

 

 そして千冬は“メロンロックシード”、一夏も戸惑いながら“オレンジロックシード”を解錠。桃真の時と同様に2人の頭上に現れたジッパーが円を描くように空間を開き、メロンとオレンジを模した物体が降りてきた。

 

「んで、ドライバーの真ん中にある窪み部分にセットして・・・施錠!」

 

ガチャンッ×3

 

『『『ロック・オン!』』』

 

 直後、法螺貝の音を主体とした和風の音楽が流れ出す。これには一夏だけでなく千冬も面食らったようだ。

 

「っ!おい、この音はどうにかならんのか!?」

 

「残念ながらな!まぁ兎に角、最後の手順だ!右側にあるこのカッティングブレードを倒して、ロックシードを切るように・・・開く!」

 

カシュンッ

 

「一夏!」

 

カシュンッ

 

「あ、あぁ!」

 

カシュンッ

 

『『『ソイヤ!』』』

 

『ピーチアームズ!鬼退治・ヒアウィーゴー!』

 

『メロンアームズ!天・下・御免!』

 

『オレンジアームズ!花道・オンステージ!』

 

 各アームズがそれぞれの頭に被さるような形で落下し、装着される。同時に3人の体にライドウェアが装着され、頭部がフルフェイスの兜に覆われてアームズが展開、鎧へと変形していく。変身を経た3人の手には、桃真には両刃の大剣、千冬には刃付きの大盾、一夏には片刃の剣と、各アームズの武器“アームズウェポン”が握られていた。

 

「・・・使うロックシードによって装備が違うのか」

 

「まぁな。アンタが持ってる盾には刃が付いてるから、武器としても使えるぜ。腰に差した無双セイバーもあるしな」

 

「お、これか・・・あれ、引き金?それに鍔の部分が銃みたいになってるな」

 

 一夏の疑問に答えていく内に、無双セイバー、ロックシードの扱い方などをレクチャーしていく桃真。束も記録しながら、桃真に質問していった。そして説明が粗方終わったのを見計らったように、黙して聞いていた彼女が口を開いた。

 

「ふむ、大体分かった。後は“身体を慣らしながら覚えていく”か」

 

「え?千冬姉、慣らすって?」

 

「決まっているだろう、アーマードライダー(この姿)での戦闘だ。力を得た以上は責任が伴われる。この戦極ドライバーを手にした御剣、そして私とお前にもな」

 

「・・・奪われて悪用されねぇように、そして俺達自身が間違った使い方をしないように、か?」

 

「あ・・・」

 

 一夏は2人に気づかされた。装着者である自分たちの登録がされている戦極ドライバーは奪われても使われることはないだろうが、解析がされない訳ではない。解析に成功すればドライバーのコピーだって作られてしまう恐れがある。今自分たちと一緒にいる束ならやってのけるだろうが・・・

 それに、自分がこのアーマードライダーの力で人を傷つけてしまったら・・・命を奪ってしまったら・・・

 

(力を得た責任、か・・・前にも千冬姉から言われたのに、バカだな俺は)

 

 そう考えて一夏は、先程まで何処か安心していた自分、アーマードライダーに変身して浮かれていた自分を恥じていた。

 

「千冬姉、桃真。俺・・・」

 

「・・・気づけたのならいい。それを忘れないことだ、一夏」

 

「・・・うん」

 

「うんうん、これでいっくんも少し成長したね♪」

 

「そう茶化してやんなよ、ウサ・・・じゃなくて、束さん」

 

「ん~?なにかなぁ~?もう一回ちゃ~んと言ってごらん♪」

 

 余程名前で呼ばれたのが嬉しいのか、満面の笑みで桃真にしだれかかってくる束。彼女は変わっているとはいえ美人であることに違いないからか、桃真はそんな束を鬱陶しく感じながらも邪険に扱えなかった。素直に名前をもう一度呼べば束の思い通りになりそうで癪だったのか、どう対応すればいいかと頭を悩ませる。そんな自分の困り果てた様を見せた時点で、彼女の思い通りになっているとは気づかずに。

 

「束、それくらいにしておけ。事が進まん」

 

「はいは~い♪というわけでとーくん、続きは後でね~♪」

 

「勘弁してくれ・・・つうか、本当にやるのか?」

 

「当然だ。私としてはあの時のことをお前に詫びたいし、弟を救ってくれたことにも感謝している。だが・・・」

 

 途中で言葉を切り、無双セイバーを抜刀した千冬は、その剣先を桃真へと向けた。

 

「経緯はどうあれ、お前との戦いに決着が着いていないからな・・・今度は逃がさんぞ」

 

「ちーちゃん燃えてるね~♪どーするとーくん?こうなったちーちゃんはおっかないよ~?」

 

「(アレを戦いって言えんのかねぇ)・・・いいぜ。けど普通に1対1(差し)の勝負ってのは味気ねぇからな・・・弟君も含めた“三つ巴戦”ってのはどうよ?」

 

「ほぉ・・・」

 

「え!?お、俺も!?」

 

 いきなりの指名、そして勝負方法に戸惑う一夏。

 

「なんだよ、ビビってんのか?」

 

「っ!いいぜ、やってやろうじゃないか!」

 

 ・・・が、安い挑発に簡単に乗ってしまう程、彼はまだまだ子供だった。

 

 

 

 

 ちなみにこの三つ巴戦、一夏が真っ先に倒されたと明記しておこう。

 

「いっくんチョロ~い」

 

「・・・グスンッ」

 




 というわけで、一夏を鎧武、千冬を斬月へと変身させました。自分のイメージとしては2人はコレだったので。(特に千冬は)
 この作品の斬月は千冬が変身しているので、マリカのように女性的なフォルムをしています。シャルモンのおっさんが猛抗議しそうだ。
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