陰陽師の異世界録   作:ザイソン

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うまく文が作らない・・・スランプかっ⁉︎スランプなのかっ‼︎

陽明「ただ、普通に文才ないだけだろ」

シャラップ!


絶望したby十六夜と白夜叉

『長らくお待たせいたしました!これより火竜誕生祭のメインゲーム"創造主達の決闘"決勝戦を始めたいと思います!』

 

会場中に黒ウサギの声が響き渡り、ギフトゲーム"創造主達の決闘"の開会が宣言される。

 

『進行及び審判は"サウザンドアイズ"専属ジャッジでお馴染みの黒ウサギがお務めさせていたがきます♪』

 

「「「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」

 

黒ウサギが自己紹介すると会場中が沸き上がった。それほどまでに黒ウサギが審判を務めることに、観客は興味を惹かれているということであろう。

 

「本物の月の兎だああああ!!」

 

「黒ウサギぃぃぃ!!」

 

「今日こそそのスカートの仲を見てみせるぞぉぉぉ!!」

 

「「「「「YAッFOOoooooOOOOO」」」」」

 

「「うわぁ・・・」」

 

・・・下心がある者もおおいが。

 

飛鳥と陽明は興奮した観客を見てドン引きした。

 

「個人の人気はともかくとして黒ウサギが審判ってだけでこうも盛り上がるものなの?」

 

「当然です。ジャッジマスターである"箱庭の貴族"が審判ということは両コミュニティが誇りの下に戦ったとして箱庭の中枢に記録される名誉なんです」

 

飛鳥の疑問にサンドラが答える。

 

「へえ、じゃあサンドラ・・・様の誕生祭は見事に泊付きゲームに認定されたってことだ」

 

十六夜はサンドラを呼び捨てにしようとしたが近くにいたマンドラから鋭く睨まれたことによって様付けしながら言った。

 

「それにしても・・・嘆かわしいの。あんなに騒いだところで黒ウサギのスカートの中身を見ることは不可能だというのに」

 

白夜叉は騒ぎ立てる観客を眺めながら冷笑を浮かべていた。

 

「どういう事だ?白夜叉?」

 

陽明は白夜叉に尋ねた。

 

「ふっ。黒ウサギのあの衣装にはこの私が"絶対に見えそうで見えない"というギフトを与えておるからな。だから絶対にに見ることは決して叶わぬ」

 

「つうか白夜叉、チラリストとは随分と趣味が古くねえか?」

 

十六夜が真剣な目で尋ねた。

 

「はあ。所詮はおんしもその程度の漢であったか。それではあそこに群がる有象無象と何ら変わらん。真の芸術を解さぬ愚か者だ。

考えてみよ。おんしら人類の最も大きな動力源はなんだ?エロか?成程、それもある。だが時にそれを上回るのが想像力!未知への期待!知らぬ事から知る事への渇望!!小僧よ、貴様程の漢ならばさぞかし数々の芸術品を見てきたことだろう!! その中にも、未知という名の神秘があったはず!! 例えばそう!! モナリザの美女の謎に宿る神秘性ッ!!ミロのヴィーナスの腕に宿る神秘性ッ!! 星々の海の果てに垣間見るその神秘性ッ!! そして乙女のスカートに宿る神秘性ッ!! それらの神秘に宿る圧倒的な探究心は、同時に至ることのできない苦渋!! その苦渋はやがて己の裡うちにおいてより昇華されるッ!! 何者にも勝る芸術とは即ち!己が宇宙の中にあるッ!!」

 

ズドォーン!と効果音が響くかのような真剣さだ。

 

「なッ・・・己が宇宙の中に、だと!?」

 

「見えてしまえば下品な下着たちもッ!見えなければ芸術だッッ‼︎」

 

「なん・・・だと・・・?見えなければ芸術!!俺が間違ってたぜ白夜叉!」

 

「うむ、それでは共に鑑賞しようではないか!」

 

そして2人は双眼鏡を構えると黒ウサギのスカートの裾を追った。

訪れるかもしれない、奇跡の一瞬を見逃さないために。

 

そこに、玉木が爆弾を投下した。

 

「白夜叉の恩恵には穴がある」

 

「「は?」」

 

「確かに黒ウサギのスカートの恩恵は見えそうで見えないもの。しかし、それは物理的なモノでしかない。私のように、魔術で透視してしまえば見る事など容易い(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

「「な、なんだってーーー⁉︎」」

 

白夜叉と十六夜は雷に撃たれたかのような衝撃を受けた。

 

「因みに今日の黒ウサギの下着は迷彩柄だ。昨日はムラサキ、おとといはドクロマーク」

 

「夢がッ!希望がッ!」

 

「つーかなんて柄の下着つけてんだよ!」

 

絶望する二人、ニヤニヤ笑う玉木。因みに、下着の柄のことはガチだ。

 

 

 

 

「あ、あの~・・・皆さん?」

 

「放っておけサンドラ。馬鹿が移る」

 

「マンドラ・・・あんたは気に入らないがそれだけは同感だ」

 

サンドラは目の光景に呆気にとられ、マンドラと陽明は額に手を当てて呆れ返っていた。

 

「さて、耀のゲームの相手は・・・お?鍛冶屋の"ジャック・オー・ランタン"か」

 

「陽明、会ったのか?」

 

「刀を直してもらった。すごく腕がいいぞ。っと、あいては中々の難敵だな」

 

"ジャック・オー・ランタン"は生と死から除外された存在。天国にも地獄にも行けず彷徨う、不死身の悪魔。

 

「不死身のヤツを倒すのは・・・難しい。特にジャックの場合は不死者の倒し方の1つ、"頭と胴体を切り離して餓死"ができない」

 

ジャックは生きてもないし死んでもない。陽明の方法は不死身が究極の超再生の場合のみ通用する。

 

結果を言うと、耀の負けだった。当たり前と言えば当たり前だ。何せ、2対1なのだから。途中までは耀の優勢だったのだが、"ウィル・オ・ウィスプ"のジャックによって足止めを食らう。更にジャックが陽明の目測とおりの不死者と知り、耀は勝ち目が無いと判断し、降参した。

 

そして、陽明は上空から雨のようにばら撒かれる黒い封書を見つけ、それを開封した。

 

『ギフトゲーム

The PIED PIPER of HAMELIM

 

・プレイヤー一覧

現時点で三九九九九九九外門、四〇〇〇〇〇〇外門、境界壁の舞台区画に存在する参加者、主催者の全コミュニティ

 

・プレイヤー側・ホスト指定ゲームマスター

太陽の運行者、星霊 白夜叉

 

・ホストプレイヤー側 勝利条件

全プレイヤーの屈服、及び殺害

 

・プレイヤー側 勝利条件

一、ゲームマスターの打倒

二、偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ

 

 

宣誓

上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

"グリムグリモワール・ハーメルン"印』

 

黒い"契約書類"が舞い落ちる中、会場内は静まり返っていた。

 

そんな中、一人の観客が弾けるような叫び声を上げる。

 

「魔王が・・・魔王が現れたぞォォォォォォ!!」

 

 

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