陰陽師の異世界録   作:ザイソン

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収穫祭に巨龍乱入⁉︎直ちに13番目の太陽の迎撃準備に入るッ!
方針説明会


”火竜誕生祭”にて”黒死斑の魔王”を倒して一か月がたったころ。

主要メンバーが本拠の大広間に集合していた。

 

中央に置かれたテーブルに上座から、

ジン、陽明、十六夜、飛鳥、耀、黒ウサギ、玉木、レティシア、子供たちの代表としてリリが座っている。

"ノーネーム"では会議の際席次順に上座から並ぶのが礼儀である。リーダーのジンの次席は十六夜か陽明かで議論が行われたが最終的にはじゃんけんで陽明が座る事となった。

 

「ジン、どうした?もしかして体調でも悪いのか?」

 

「違うぜ陽明。御チビはガチゴチに緊張してんだよ!」

 

「だって旗本の席ですよ⁉︎緊張して当たり前じゃないですかっ!」

 

ジンはローブをしっかり掴んで反論する。

 

コミュニティのリーダーであるジンが旗本の席に座るのは当たり前のことだ。

しかし、ジン本人は特に戦果を上げてないと思っており旗本の席に座ることに引け目を感じてるらしい。

 

「陽明さんは一族の長だとお聞きしましたがこういった場面などはなかったんですか?」

 

陽明は少し困った顔をした。

 

「・・・通常年末年始には必ず有るが、とある事件で安倍一族の人間は全滅することとなった。俺が当主になったのは事件の後だから広間の当主の席に座っても俺一人。虚しいだけだ。だから当主就任儀式以来座って無い」

 

空気が一気に重くなる。

ジンは空気を変えようと強引に話を切り替える。

 

「え、えっと、今日集まって貰ったのはコミュニティの現状をお伝えしようと思って集まって貰いました。リリ、黒ウサギ。報告よろしく」

 

「えっと、備蓄に関してはしばらく問題無いです。最低限の生活をするだけなら一年は問題無いです」

 

「へぇ?なんで急に?」

 

「一カ月前の黒死班の魔王が推定五桁の魔王に認定されたため、規定応酬の桁が跳ね上がったと白夜叉様からご報告がありました。これでしばらくはみんなお腹いっぱい食べれます」

 

「リリ、はしたない事を言うのはやめなさい」

 

「え、あ、す、すみませんっ!」

 

リリは狐耳を真っ赤にして俯く。自慢の尻尾も大慌て。空気が少し良くなった。

 

本来たった三人のコミュニティが五桁に認定される事はそう無い。しかし、魔王が神霊でゲーム難易度も考慮したため五桁になったのだ。

 

「えっと、それでですね、五桁の魔王を倒すために依頼以上の戦果を上げたため、金銭とは別途に恩恵を授かる事となりました」

 

一体どんな恩恵が来るのか、楽しみな問題児達。

 

さらに農園区の土壌が四分の一が使えるようになったことも報告された。

 

「当然よ。メルンとディーンが休まずに頑張ってくれたんだもの」

 

メルンはディーンを制作した地精の群体精霊の一人で魔王との戦い後にメンバーになった。

 

「そこで今回の本題です!復興が進んだ農園区に特殊栽培の特区を設けようと思うのです!霊草、霊樹を栽培する土地です。」

 

「マンドラゴラとか?」

 

「マンドレイクとか?」

 

「マンイーターとか?」

 

「悪◯の実とか?」

 

「Yes!って色々おかしいですよ⁉︎」

 

「「「「ならばラビットイーターで‼︎」」」」

 

ウガー!と怒る黒ウサギ。

 

「つまり主たちには農園の特区に相応しい苗や牧畜を手に入れて欲しいのだ」

 

「牧畜って、山羊や牛のような?」

 

「ああ。そして都合がいいことに南側の"龍角を持つ鷲獅子"連盟から収穫祭の招待状が届いている」

 

「なるほど。そこで俺達に珍しい苗やらを手に入れてきてほしいってことだな」

 

「はい!しかもですよ、前夜祭からすべての日程で交通費から宿泊費の全てが連盟もちという超超超VIPな待遇なのです!!

開催も”アンダーウッドの大瀑布”ですからその景観だけでも楽しめること間違いなしの大祭なのです!!」

 

黒ウサギの言葉を受け再び動き出す問題児。

 

「へえ?”箱庭の貴族”様がこれほど推すってことはかなり期待できるな?」

 

「この収穫祭ですが、20日間ほど開催される予定で、前夜祭を含めれば25日。約一ヶ月の開催になります。この規模のゲームはそうそう無いですし、可能なら最後まで参加したいのですが、長期間コミュニティに主力が不在なのは良くない状況です。なのでレティシアさんと一緒に、1人残って欲し「「「「だが断る!」」」」でしたらせめて期間を絞らせてくれませんか?前夜祭を三人、オープニングセレモニーからの一週間を四人、残りの日数を三人。このプランでどうですか?」

 

「え?そのプランだと二人だけ全部参加できる事になるよね?どうやって決めるの?」

 

どうしようかジンがうーんと考えていると、

 

「ギフトゲームで決めるってのはどうだ?」

 

陽明がこう提案した。

 

「あらそれはいい考えね」

 

「でも参加枠は二つ・・・一つのほうが決めやすいよね」

 

「なら・・・公平にじゃんけんで行こうぜ」

 

陽明、飛鳥、十六夜、耀の四人と、

 

「え?私も⁉︎」

 

空気の玉木で、

 

「「「「「じゃんけん────」」」」」

 

 

 

 

結果

十六夜 グー

飛鳥 グー

耀 グー

陽明 グー

玉木 パー

 

よって、一つ目の枠に玉木が入った。

 

 

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