はああああぁぁぁ。焦ってたとはいえさすがにあの登場はなかったなぁ…。だって空から降りてくるなんて普通じゃないだろ…。ぜってー普通じゃない認定されたわ…。学校行きたくねぇなぁ…。とりあえずここは川があるからな、ジョギングには最適だ。はああぁぁ、いやくよくよしてもしょーがない。…………走ろ…
和也は昨日のことを反省しつつ走り出す。和也は本来鍛錬しない。それは溢れ出る才能をこれ以上高めないためだ。
和也はどこかで恐れている……これ以上孤独になることを。だから鍛錬しないで今のレベルで止めているのだ。ゆえに今回のジョギングも"基礎体力をつけるため"とか"打たれ強くなるため"とかそんな意味で走っているわけではない。ただ単純に朝のリフレッシュだ。河原を見たとき最適だとでも思ったのだろう。
和也は靴紐を結ぶと走り出す。登校まではまだまだ時間がある。
同時刻
-とある河原-
「ししょー。もう腹ペコだぜー。早くしてくれよー」
「っるせ!今煮込んでんだろうが!あとすこし待てや!」
「おい天、俺の分はとるなよ」
「っは!どうだかな!」
「おいてめっ!ぜってーやめろよな!」
河原での会話にはすこし場違いな気がするが、間違ってはいない。この人たち、板垣家とその師匠 釈迦堂 刑部 は河原で鍋をしていた。鍋といっても何も豪華じゃない。そこらへんの雑草やらなんやらを入れて煮込んでるだけだ。鍋の状況からわかる通り、この人ら超貧乏。ほぼホームレスだ。だがそんな様子が伝わらないくらいこの5人は活気がある。とても仲よさげだ。
だがその空気はとある男の登場により崩れ去る。
「随分と腐ったものだなぁ、釈迦堂よ」
その男の登場により板垣姉妹はその場から飛び退く。板垣家は釈迦堂の鍛錬によりそれなりの実力はある。辰子などは才能の塊だ。そんな、彼女らが一瞬にして飛び退くなど相当な実力者だろう。
「こ、こいつ…恐ろしく強い……!!!」
「な、何もんだよ…」
うろたえる板垣姉妹とその男の間に釈迦堂が立つ。
「おいおい…何しに来やがったんだあ?ヒューム」
この相当な実力者こそヒュームヘルシング。最強とも噂される男だ。
「ふん。なに、川神の掃除というところだ。お前のような存在な川神には危険だ。だがそういったところでお前が素直にどこかに行くとは思えん。だから救済処置だ。就職ということで手を打ってやろう
「っは!就職?なんの冗談だよ。つうかなんの権限があってそんなものを強制しようとしてんだ?」
「まあ貴様のことだ、そういうと思っていた。だから力づくだ。俺が勝ったら大人しく就職してもらう」
「なら俺が勝ったら俺とこいつらには干渉すんなよ」
そして釈迦堂の気が上がっていく
「ふん。やはり腐っているな。いいだろう、1発だけもらってやろう」
ヒュームは余裕な笑みを浮かべ無抵抗といったポーズをとる。
「調子に乗ってんじゃねえ!後悔させてやんよ!!」
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あ?なんだ?なんか前の方から気のぶつかり合いを感じるんだが…しかも相当でけーし…。てか俺の走るルート上でやってるんだが……迂回するかな……。いや、まて、なぜ俺が、最強で天才の俺が迂回しなければならない。そうだよ、別にルート上にいるだけで、知らぬ存ぜぬを貫き通せば通れないことはないんだよ。でもなぁ…戦いてーなぁ…。おっと悪い癖が出てしまった。とりあえず無視だな
ジョギングをしていた和也は突然止まり、すこし考えた後、また走り出した
あー近づいてきたわー。顔が見えてきたわー。
和也は釈迦堂とヒュームから50mというところまでくる。そして数秒後、釈迦堂がヒュームに対して強烈な一撃をいれる。あんなものをそこらへんの人がくらったらたまったものではない。下手したら死ぬレベルである。だがその一撃が決まってから直後、倒れ伏してたのは釈迦堂の方だった。
「残念だなぁ…釈迦堂よ。鍛錬を怠った結果がこのざまよ。さて約束は守ってもらうぞ。」
「ぐっ、はっ、くそっ、があ!!てめえ昔より強くなってやがるじゃねーか!!」
「ふん、一瞬のキレなら俺は逆に老うごとに増していっているわ。それと俺はお前らに危害を加える気はない。無論、大人しくしていればの話しだが、な」
ヒュームの言葉に込められた威圧により板垣家はなにも言えない。
それを遠目に見ていた和也は
「うわー戦いてー、じゃなくてあの場所を通り過ぎるとか無理じゃね?完璧に俺浮くじゃねえか…。だが、負けたくない。そう、最強に撤退はないのだ。」
独り言のように、というか独り言を呟く和也。流石にきもちわるい。和也はすこし考え、ひらめいたように顔を上げる。
「あぁ、視認できないほどのスピードで通り過ぎればいいじゃん」
そして和也は釈迦堂達に向けて急激にスピードを上げる
そしてヒューム達は
「それで釈迦堂よどうするのだ?」
「っは!なにがどうするだ。就職以外の道ねーくせによお」
「よくわかっているではな」
ヒュームがそこまで言った時、突如ヒュームと釈迦堂の間に風が吹く。常人なら普通の風と思い会話を続けるだろう。実際に常人ではないものの板垣家の面々はヒュームと釈迦堂の様子を見るばかりで特になにといった風ではない。だがマスタークラスの2人は…
「おい釈迦堂、貴様今の見えたか?」
「ああ、なんだぁ?あのにいちゃんは。あんぐれえのスピード出すようなやつ、俺が知らねえはずねえんだがなあ」
「ふん、あれが見えぬほど腐ってはいなかったようだ。奴は確か…霧崎和也といったか…。なんの意図があってわざわざ俺たちの間を猛スピードで通り過ぎたのだ?まさか挑発か?」
「いや挑発はねえだろ。つかなんだ、あの兄ちゃんのこと知ってんのかよ」
「ふん。川神学園に昨日転校してきたということだけだ。だが奴のスピード…マスタークラスにもとどきうる。すこし調べてみるか」
「おいなんの話だよ!就職的な話じゃなかったのかよ!」
「師匠いったいいきなりどうしたのですか?」
「まったく謎だぜ。いきなりよくわかんねえ話し始めやがって」
「ふっ。こ奴らには見えなかったようだな。まあ仕方ないが、少し情けなくはないか?釈迦堂よ」
「っるせ!こいつらはマスタークラスってほどじゃねえんだよ!ほっとけ!」
釈迦堂とヒュームの会話は猛スピードで通り過ぎて行った和也に対してのものになり、板垣家はそれに対して首を傾ける。そして和也はというと
「っし何事もなかったー。てかこんなことするくらいなら普通に迂回すればよかったわ。変なプライドは持つべきじゃないかもな。」
今の行動を反省するとともに
「にしても俺のスピードが見えたやつが2人か…。いいじゃねえか!川神!」
川神に対する期待を大きくしていた。
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-登校時-
朝の出来事で忘れてたけどさ…。気分がリフレッシュしたからって自分のしたことがなくなるわけじゃないんだよな…。忘れてたぜ昨日のこと…。今だって多馬大橋渡ってる俺の横を通りすがる生徒達がなんかこそこそ言ってるもん…
『あれ昨日の転校生でしょ?かっこよくない?』
『性格も面白いらしいよ』
『話しかけてみなよー』
『いやよ!今日すっぴんだし』
主に女子生徒からが多いよ…
和也がそんなことを考えながら橋を渡りきろうとした時、橋の下の河原、そう、和也と百代が出会ったその場所で戦闘が起ころうとしていた。いるのは2人、一対一のタイマンというところだろう。和也はその光景をみて足を止める。
「なんだぁ?なんか始まるのか?てかなんだこの観戦客の数。今から始まる戦闘のレベルが相当高いとかか?」
和也は疑問を誰でもない虚空に投げかける。当然返事はない。
「んー、まだ時間あるし、とりあえず見ていくか。」
和也はその戦闘を観戦することにする。
そして対面している2人のうち1人に目を向ける
「んー、1人は武術家か…わりとやりこんでるな…。構えもなってる。てかあの構え、どこかで見たな……。えーっと……………。あっ、あれだわ、昔九州行ったときに戦いを挑んできたやつが同じ構えとってたわ。邦一流とかいうやつだったか?てかあいつも見たことあったわ。俺と戦った張本人だった…。んー、強いけど、川神レベルだったらそこそこってもんじゃないか?んでもう1人は…」
そして和也はもう1人にも目を向ける。
「…………あれ?あいつって確か…俺に殴りかかってきたやつだよな…。罪のない一般ピーポーにいきなり正拳突き放つやつだよな…。うっわ怖いなー。でも実力はみとくか…。それと警察に電話しとくか…」
そして対面していた2人が互いに名乗りをあげる。
「我は邦一家の現当主、邦一 竜 ともうすものだ!貴様の噂を聞いて九州から馳せ参じた!是非この挑戦受けてもらいたい!」
「川神百代だ。望むところだ!遠慮せずかかってこい!」
一瞬の静寂。だが本当にそれは一瞬だった。
「参る!!」
一言だけそう言い、邦一竜は前へと飛び出す。
それを見ていた和也は呆れたように呟く
「あいつ前に九州で戦った時となんも変わってないなぁ、まずその馬鹿正直さを直せよ…。空飛んで奇襲でもしてみんかい」
「その度胸は認めてやる!いくぞ!無双正拳突きっ!!」
「ぐっはあ!!」
そして一瞬、まばたきするほどの間でその攻防は終わる。
百代が放った正拳突きに邦一竜はその場に倒れ伏す。称賛すべきはあの威力の正拳突きに飛ばされないようにその場に踏みとどまったことだろう。
「ぐはっ!!さ、さすがに噂だけのことはある…。私が…慢心していた…。ここに来る前に、九州で1人の若者を瞬殺したことにより、少し…自分が強くなったと勘違いしていたらしい…」
ちなみに邦一竜に挑戦し、瞬殺された若者とは例の如く綺羅山君である。もうあいつ、準レギュラーでいいんじゃないかな…
「ありがとうございました」
百代はそういうといつもの風間ファミリーのところへ帰っていく。
その光景を見ていた和也は静かに呟く
「へえ…。面白い奴もいんじゃん」
その目を見ている者はいなかったが、誰から見てもわかるくらいギラついていた。
そして百代は風間ファミリーと合流する。
「ねーさん。今回の相手吹っ飛ばされなかったね。」
「ああ、あの一撃をよく踏ん張ったものだ」
「あはは。それでも1発KOなんだよね…」
「本来それが普通…。あれを止める方が難しい」
「そう考えるとあの転校生の霧崎ってやつどんぐらいつえーんだ?」
「さあな…だが一回戦ってみたいものだ」
その会話を聞いていたわん子が口を開く
「へー、あの子強いのね!私も戦ってみたいわ!」
早速興味を持った感じだ。
「いいんじゃないか?楽しめると思うぞ」
(あの霧崎ってやつ…。一応色々さぐってみるか…。万が一ファミリーに危険があったのでは笑えない)
そんな会話をしながら風間ファミリーは学園へと向かう。
そしてがっこう。厳密には2-F
「うぃーす。」
「あ、和也くん。おはよー」
「おはようございます!」
和也が教室に入ると千花と真与が挨拶を返してくる。千花と真与、この2人は転入生にも割と交友的だ。
「はいおはようさん。千花と真与だっけか?」
和也、千花、真与の3人でたわいない話をしているとそこへ1人の少年が会話に入ってくる。
「おっす霧崎、千花、委員長」
「おっすなおっち」
「おはようございます!直江ちゃん!」
「えーっと、たしか直江大和だったな。おはよう大和」
「おお、てか気になったんだが、お前クラスメイト全員の名前覚えてんのか?」
「あぁ」
「転校してきて2日で?」
「おう」
「てことは昨日1日で?」
「イェア」
「なんつーか、すげーな」
「まあ記憶力はいいほうだからな」
「おうおう!なにしてんだ大和!新入生への自己紹介か!面白そうじゃん!俺も混ぜろ!!」
「朝から元気だなぁ。キャップ」
「キャップ…翔一のあだ名か?」
「おう!そうだぜ!俺の名は風間翔一!風間ファミリーのリーダーだ!好きなものは自由!旅とか大好きだぜ!」
「え?なに?お前旅好きなの?俺も旅好きだぜ!」
「お!まじか!?聞いてくれよ!前に行った地底遺跡がよお」
「わかるぜ!ああいうところはへんに文明が高いもんな!」
まさかの意気投合。しばらく話し続け
「そういやさっき風間ファミリーとか言ってたな。いや、お前の家族のことは知らんけども」
「違うぜ!血の繋がった家族のことじゃなくて、俺の気に入ったやつら、家族と言ってもいい友達の集まりのことさ!おーいお前らー!ちょっとこっちこいよー」
「なになにー!」
「なんだよキャップ」
「む、どうしたのだ」
その招集に来たのは4人。
「自己紹介しよーぜ!」
サ○カーしようぜ!的なノリで風間がその3人に自己紹介を、促す
「別にキャップに言われなくても自分でするつもりだったわ!私は川神 一子。よろしくね!」
「俺は島津 ガクト。おめーは俺の敵だがな」
「ガクトはただひがんでるだけでしょ。僕は師岡卓也。モロでいいよ」
「自分の名前はクリスティアーネ・フリードリヒだ」
「おうよろしく。俺は和也でいい。俺も呼びたいように呼ばせてもらうな。風間ファミリーはこれで全員か?」
「いんや、あと3人いて、そのうちの1人はあそこにいるんだけど、内向的でな。こういうのは苦手なんだ。あと2人は一年生と、三年生にいるぞ。ねーさんなんかにはすぐ会いそうだ」
「姉がいるのか。」
「いや、うーん、あだ名みたいなもんだ。気にすんな」
そして少し会話してホームルームが始まる。
そして昼休み
「おーいs組行こうぜー」
「賛成ー!」
なにやらF組が騒がしい。どうやら風間ファミリーの面々が義経達に会いにS組にいくらしい。京もみんなが行くならとついていくらしい。
「またれい!それ、源氏グループにあいにいくのか?」
和也が割と大きな声でファミリーをとめる
「あ?そうだけど?」
「俺も行きたぁい!!」
その一言にファミリーの面々はすこし吹き出す
「あ、ああ。気にせずついてこいよ」
すこし笑いながら大和がいう
そしてS組
「なんか赤毛の女がS組とーせんぼしてたけど」
「ああ!マルさんのことだな!自分の姉のような存在だ!」
「だがらなんかクリスティに甘かったのか」
「ちょっと待て」
「え、違うのかクリスティ」
「和也、お前はさっき自分の呼びたいように呼ぶと言ったな」
「お前って…。うんまあ、そうだけど」
「やはりそれはなしだ。自分のことはクリスと呼べ」
「え!?語呂わるくね!?クリスティのほうがいいって絶対!」
「いいわけないだろう!自分はクリスだ!」
論争は実に2分に及んだ。結果
「っち。あらためてよろしくしようぜクリス」
「舌打ちしたろ和也!」
まあ、そんなこんなで風間ファミリーと義経達が対面。
「あ、君は義経達と一緒に転入してきた!っえーっと」
「和也、霧崎和也。和也でいいよ義経。」
「う、うんよろしくな!こっちが弁慶でこっちが与一だ!」
「よろしくってことで」
「はん!興味ねーな。くだらねぇ馴れ合いだぜ」
弁慶は、川神水をのみながら、与一はクネっとポーズをとってそういう。
そんな与一をみて反応するものが
「うう!古傷が開く!主に心の!!やめろ!お前が後悔するんだぞ!」
「やめろぉ与一!悪いことは言わない!お前が日常的に言ってるであろう組織って存在はお前が大人になるまで、いや大人になっても一生現れることはない!ぐおお忘れろ俺!昔の俺は心に傷を負ってただけなんだ!」
和也と大和である
「大和は知ってたけど、その様子だと和也も昔おなじ病気だったみたいだね」
「大和…お前もだったのか…」
「霧崎…お互い後悔が多いな…」
「ふぅん。与一とおなじ病気だったひとがねえ。んく、んく。」
「こら弁慶。川神水はその辺にしないと」
「そしたら私は死んでしまう」
「え!?そうなのか!?うーでも飲みすぎは、でもそしたら弁慶が、うーうー。」
「面白い奴らだな!」
「そうだな翔一」
「うちの主かわいいだろ?」
「こら弁慶!義経で遊ぶな!」
そんな会話をしていると、一子が口を開く
「それにしても対面するとひしひしと伝わってくるわね!弁慶達相当強いわよね!戦ってみたいわ!」
「あー俺も同感。血がうず…いやワクワクするよね、うん。」
「そういえば和也は戦闘好きだったわよね?」
「ん?ああそうだけど?こう、強いやつ見ると戦いたくなっちゃうよな」
「それわかるわ!じゃあ私と決闘しましょうよ」
「いやそうはならない」
「なによ!私じゃ不服だっていうの!?」
「いや、そういうわけじゃ、うーん…」
「私も和也をみて、内から湧き出る衝動に駆られたのよ!お願い!」
割と真剣な一子の瞳
その瞳に和也はやれやれといった感じで
「…よろしい。ならば決闘だ。」
「わあい!早速校庭でやりましょ!」
「うん、、え?これから!?」
「そうよ!」
「お昼は!?」
「あとででいいじゃない」
ここ川神学園ではそれが常識。トントン拍子で決闘へ進んでいく。
(久しぶりの戦いだな。一子って普通に西方十勇士くらいの強さありそうだな)
(やっと気になってた和也の戦闘能力がわかるわ!)
校庭に出た2人はルーの立会いのもと互いに向き合い、そして構える。
「ルールは相手を戦闘不能にしたら勝ちだヨ。あとはリタイアもできるから、無理だと思ったらリタイアするように。 では」
「西 霧崎 和也」
「はい」
「東 川神 一子」
「おす!!」
お互い戦闘態勢にはいる
「始め!!」
かくして、一子と和也の決闘が始まった_______
やっと決闘だぁ。戦闘描写難しいんだろうなぁ…
最後の方ははやく決闘行きたかったんですごくハイスピードな展開になってしまいました。なので会話に違和感があるかもです。