もう一人の武神   作:ピポゴン

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かなり更新ペースが遅くなってしまいました。徐々に回復させようかなと


立て続けに転入生

 

 

 

「はっ!!やっ!せい!!」

 

ヒュッという棒を振ったときに出る音と共に凛とした美しい声が響き渡る。

 

川神市内早朝、日はまだ昇りきってなく、あたりは薄暗い。そんななか島津寮の周辺にて一心不乱に刀を振り続ける少女が1人。いや、一心不乱というには少し語弊があるが。

 

「ふっ!てぇや!」

(この前転校してきた霧崎先輩…。一子先輩と試合していましたが、とても美しい足の運び。圧巻の一言につきます。是非、是非お友達になりたい!)

 

『どうしたまゆっち!いつものキレがねーぞ!』

 

「松風……やはりそう見えてしまいますか?」

 

『あたりめーだろ何年親友やってると思ってるだ!何か悩み事とかだったらオラに話してみー』

 

「はい、ありがとうございます。実は霧崎先輩のことなんですが」

 

『おう!あのにいちゃんがどうした!』

 

「はい、是非ともお友達になりたいのです!」

 

『おお!確かにあのにいちゃんはいい奴だし、友達にはもってこいだぜ!流石まゆっち目の付け所がいい!』

 

「そ、そうでしょうか!」

 

『おうよ!しかも今ならカズ坊は転校してきたばかり!慣れない場所で不安なところを友達になろうなんて言われたら断れる奴なんていねーYO!!!おーしまゆっち!そうと決まったら善は急げ!今日決行だぜ!!』

 

「え!?きょきょ、今日ですか!?」

 

『あたりめーだろうが!カズ坊のあの性格だぞ!?もたもたしてっとすぐ友達の100や200できちまうぞ!』

 

「わ、私の目標にしている友達の人数がそんなあっさり…」

 

『そうなったらまゆっちなんていらない子だZE!』

 

「そ、それは嫌です!」

 

『わかったろ!皆んなが起きてくる時間はまださきだ!それまでオラと特訓だ!!』

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

--同時刻、川神市内とある場所--

 

「っし。やるかー」

 

靴紐をぎゅっと結び、和也は走り出す前の体操を始める。

 

「いっちにーさんし!ごーろくし…」

 

始まってからまだ1つの体操も終わってない時点で和也の動きが止まる。

 

「俺、体操必要ないわ………」

 

そう、この男からすればそんなものは必要ないものに分類される。

 

「んじゃあ、いくかー」

 

改めて和也は靴紐をチェックし、走り始める。

 

「……………」

 

無言のまま、呼吸も乱さず黙々と走り続ける。

 

「ヒェヒェヒェ!おいにいちゃん止まれよぉ。俺ぁおめーみてーなイケメン見てるとムカつくんだよ!その顔の皮はがしてヘブラっっ!!」

 

前に立ちはだかったものも気にせず走る。そして走り続けてある橋にさしかかる。

 

「あらーん!そこのあなた可愛い顔してるわね〜。私と楽しいことしボブアッッ!!!」

 

オネエがいても止まらず走る。

 

「おいまて、いいツラしてんなにいちゃん。少し遊ぼおうグッッハア!!」

 

立ちはだかったりゅうへ…ゲイが殴り飛ばされる。

 

「いってちくしょう!ッグハ!グア!いてえ!ってかなんで俺だけ何発もなんだよ!」

 

「いや、それなりに鍛えてるようだし」

 

「んだよちょっと遊ぼうとしただけじゃねぇか」

 

「その遊びが問題なんだよ!つか川神おかしいだろ!走ってからまだ30分も経ってないのに3人に絡まれたぞ!」

 

「んなの知るか!!」

 

「その3人の中の1人にお前も入ってんだよ!!」

 

特になんの伏線にもならない誰得イベントを起こした和也は、ろくに走れず、リフレッシュもできず、逆にストレスを抱えての登校となった。

 

 

 

 

 

----登校時----

 

「あー、だりぃ…。帰りたい…」

 

和也はそんなことを呟きながら気だるそうに学校への通学路を歩く。やがて変態橋にさしかかり風間ファミリーと合流する。

 

「おはよう和也!」

 

「おはようさん」

 

「おはよう!」

 

「おっす」

 

「おはよう」

 

「おはよう和也」

 

「おっす和也」

 

風間ファミリーのみんなが次々と挨拶をしていく。

そんななか、やけに緊張した様子で挨拶する人が1人。

 

「お、おおおおおおおはようございます霧崎先輩!!」

 

「あ、ああおはよう由紀江。それにみんな。いつもこの時間に登校してんの?」

 

「ああ、俺らだいたいは島津寮だからでる時間も一緒なんだよ」

 

和也の問いに大和が答える。

 

「へー。寮生活なのかー。いいなー」

 

その答えに和也は若干羨ましそうにそう呟く。するとそれを聞いて一子が和也に質問する

 

「ところで和也はどこに住んでるの?」

 

「オレェ?俺は向こうのホテルだよ。まだ住処がなくてね。」

 

ナチュラルに和也がそう言うと、ファミリーメンバーの表情は驚きにそまる。

 

「え、ええ!?和也家に住んでないの!?」

 

「いや、まあ、そうなるな」

 

「家借りたりしないのか?」

 

「うーん…いやなんかいいところがないっつうか、めんどくさいというか。とりあえずめんどくさいんだよ!」

 

「じゃ、じゃあお金とかはどうしてるのさ!?」

 

「いやまあそれは貯金から出してるんだけど」

 

「ほうほう。ちなみにいくら貯金してるんだ?」

 

「そんなの言うわけないじゃないっすか。」

 

風間ファミリーに質問攻めにされるが和也は1つ1つ答えていく。そんななか、1人なんも言わずにうつむいている人が1人。

 

(はわわわわ。どのタイミングできりだしましょう!やはり登校時が無難でしょうか?ということは今この場でお友達になりませんか?っと聞くのがせんけつ!!!)

 

(『落ち着けまゆっちー!今この場で友達になりませんか?なんて言ったらそれこそ完璧変なやつだよー!気を待つんだー!そうすればおのずと道は開ける!』)

 

「ちなみに部屋はどんなもんなの?ホテルだからそれなりに豪華なんじゃない?」

 

「いや、それほどでもないけど、ていうかみんな早く行こうよ」

 

「あ、ああそうだね。」

 

そう言って風間ファミリー+和也は橋を渡りはじめる。

すると後ろからリンリンだというようなベルの音が聞こえる。

 

「おはようみんな、それに和也くん」

 

後ろには自転車に乗って挨拶してくる葉桜清楚の姿があった。

 

「おはようございます葉桜先輩」

 

「おはよう清楚ちゃん」

 

「おお!おはようございます!葉桜先輩に挨拶されたぜええ!俺様感激!!だけどなんで和也だけ名指しなんだ!納得いかねえええ!」

 

風間ファミリーは清楚に普通に挨拶するが、和也は誰だこのひと?っという少し困ったような表情をしている。

 

「えっと、おはようございます先輩。あの、初めましてですよね?」

 

「うん。初めまして和也君。私の名前は葉桜清楚、実は私達も和也君たちと同じ日に転校してきたんだ。」

 

「ん?それじゃあ先輩も義経たちと同じ…」

 

「うん、学年は違うけどクローンだよ。まあ私の場合義経ちゃん達と違って自分のベースが誰だかわからないんだけどね」

 

清楚はそういって微笑む。和也はそれを見て少し考えるような素振りを見せる。

 

「清楚……清楚……」

 

「え?ええ?どうしたの和也君?」

 

「いやちょっと待ってください。清楚は西楚…葉桜……覇王か……んで虞美人草……。ちなみに先輩は自転車通学なんですね」

 

「え?う、うん。そうよ。スイスイ号っていうの」

 

『よろしくお願いします』

 

「ああ、よろしく。スイスイ号か………スイ……馬ねぇ……………へえ、こりゃとんでもねえクローンだ」

 

そこまで言った和也は次の瞬間いつもの凶暴的な笑みを浮かべる。

 

「か、和也君!?えっと、どうしたの急に!?」

 

「和也があの笑みを浮かべるときはすごい強者にあった時だ。それこそ壁越えクラスのな…」

 

「いえ、なんでもありません。よろしくお願いします清楚先輩。それと、困ったことがあったら相談しに来てください」

 

「ふぇ!?あ、うん、ありがと!よろしくね和也くん!じゃあまた学校で」

 

「はいーっす」

 

「また学校であいましょう!!」

 

「今のはガクトに向けてじゃないと思うよ」

 

「なんだよモロ!お前にいってきたわけでもねえよ!」

 

「そんぐらいしってるよ!僕はガクトとは違うんだから!」

 

清楚が学校に向かっていき、ガクトとモロが言い合いを始める。

 

「それにしてもなぜ先輩は1人で登校しているのだ?クローン組はみんな別々なのか?」

 

「そんなことないぞクリスさん。確かに葉桜先輩は1人で登校しているが、義経達は3人揃って登校だ」

 

「よ、義経!?おはよう」

 

「義経ちゃん、それに弁慶ちゃんもおはよう。与一がいないな」

 

「みんなおはよう。与一なら義経達のずっと後ろを歩いています。」

 

「私達と一緒に歩くのが嫌なんだと」

 

「あははー。相変わらずだね。」

 

みんな少し呆れたような笑みを浮かべるが、若干2人胸をおさえている

 

「いちいち与一を見るのが辛い…」

 

「わかるぜ大和…。あれを見ていると古傷がひら……、トラウマを思い出すよな」

 

「和也、実はお前まだ完治してないんじゃないか?」

 

「ああ!?んなことねえよ!」

 

「あーこの2人は元厨二病感染者だもんね」

 

「"元"だからな!"元"!!」

 

和也達がそんなことをしているのをみている由紀江は

 

(い、今でしょうか。この和んだ空気なら自然に切り出せば!)

 

「あの!和也さん!実は」

 

「ヒャッハアアア!いただきだぜえええええ」

 

という声とともに通りかかったバイクが義経の持っていたバックを奪う。

 

「な!?させません!」

 

ガキンッッ!!

 

「は、弾かれた!?」

 

由紀江もとっさに切り替えバイクを斬りつけるが、弾かれてしまう

 

「おそらく義経ちゃん対策でもされていたんだろう」

 

「でもまゆっちの斬撃弾くなんてすごいな、余程用意周到なんだな」

 

「言ってる場合か!もうすごい遠いぞ!」

 

「ねえさん」

 

「ああ、わかってるさ」

 

「ちょっと待ってください、ここは俺の見せ場だ」

百代に任せようとした大和を和也が制止する

 

「ほう、どうするきだ?」

 

「いや、簡単ですよ。」

 

そういうと和也は手を弓矢を持つような形にする。そして充分にひきつけ、次の瞬間

 

「うげええええええ」

 

はるか彼方でバイクが倒れ、男の絶叫が聞こえてくる

 

「「「「「「「「「「な!?」」」」」」」」」

 

これには流石にみんなも驚いたようで一斉に驚嘆の声を上げる

 

「バックが遠いな…ワープホールでも作るか?」

 

「な、なんだ今のは和也!お前いったい何をした!」

 

「え?気を放っただけだが」

 

「気をあんな遠くまで飛ばし、命中させたというのか!?」

 

「いやまあ、天下五弓ならできるでしょ」

 

「!?和也天下五弓なの?」

そこで初めて京がしゃべりかける

 

「!?み、京が他人に話しかけたよ!」

 

「うるさいよモロ。それで、どうなの?」

 

「いや?違うけど?要は俺以外にも出来る人間がこの世にいるんだからそんな驚くことじゃないだろって話」

 

「いや、意味わかんねーよ。つか今のどうやったんだよ」

 

「え?ああ、武器使う人ってさ、だいたいある程度の武人になれば武器に気を纏うだろ?」

 

「うん…私も矢に気は纏うよ」

 

「それを矢のない空間でやっただけ、空間に気を纏うようにして弓を作り、そこに矢を置く、これで終わり。」

 

「そんな簡単に…」

 

「ワン子の時の戦いもそうだったが、和也は気の扱いが段違いに美味いらしいな。それこそマスタークラスでも1番ってほどの扱い方だ」

 

「まあ、天才だし」

 

「だが、気の扱いだけでは私には勝てんぞ」

 

「誰が気の扱いだけですか。俺は全てにおいて天才で最強ですよ?」

 

「ふっ。この私の前で最強を名乗るとは、いい度胸だな」

 

「ははは」

 

「ふふふ」

 

「はいストップ!!ねーさんも和也も早く学校いくぞ!」

 

「ああ。」

 

「おう」

 

「あ、義経達も行くぞ!それと和也くん、本当にありがとう!!義経は感服した!」

 

「主のバックをありがとう和也」

 

「うぃ」

 

そういって、和也達はまた学校に向けて歩き出す

 

(結局切りだせませんでした。とほほ)

 

1人だけ異常に落ち込んでたらしいが

 

 

 

____________________________

 

-学校にて 2-F-

 

「結局思い通りの時間にはつかないんだな」

 

和也が呆れ気味に言う。

 

「まあ、毎朝ねーさんにいどむ挑戦者達がいるからね。いくら瞬殺でも多少のタイムロスはあるでしょ。」

 

「それを見越しての登校か…」

 

「まあ、結果間に合ってんだし、いいんじゃね?」

 

「いやまあ、いいんだけどさ」

 

「おっとそろそろHRだ」

 

「…………かえりてぇ…」

 

 

 

____________________________

 

2時間目

 

 

和也は歴史の授業をけだるそうに聞いている。周囲を見渡すと先生にばれないように寝ている人も結構いる。

 

(あー、早く終わらねえかな学校。こんな知識もう頭に入ってるよ…。受ける意味とかそういうのを講義してーなあ。

んなことよりもっとこう、強者と戦う的ななにかが………

………!!??)

 

そこまで考えていた和也は急に何かに気づいたかのように背筋を伸ばす

 

(は!?え!?この気あいつのだよな?なんで川神学園にいるんだ!?え!?ちょ、どういうことだし)

 

和也はまわりが見てもわかるくらい動揺している

 

 

「なんじゃ?発言かの?では和也よ、ここの問題を解いてみよ」

 

「え!?あ、ああ、それっすか」

 

そして和也はそれをスラスラと解き、また机に突っ伏しはじめる。

 

(とりあえず昼休みあたりに行ってみっか)

 

 

 

 

そして生徒達が待ちに待った昼休み

 

 

2-Fの前には1人の一年生がいた。

 

(はわわわ。先輩方の教室に来るのはいつも緊張します)

 

(『大丈夫だまゆっち!声をかけちまえばこっちのもんよ!オラがついてるし安心するんだ!』)

 

(は、はい!松風頑張ります!)

 

由紀江は一度深呼吸をし、2-Fの扉を開ける

 

「あう!!」

 

その瞬間前にいたのは和也だった

 

「おう由紀江か」

 

「は、はい!あの!和也さん、実は」

 

「すまん今急いでるんだ。また後でな!」

 

そういうと和也は走ってその場を去る。そこに残されたのはポカーンとした由紀江の姿だけだった。

 

 

side和也

 

(つーかいきなりすぎんだろ!連絡ぐらいよこせよな。ほんと昔と変わらないな。)

 

俺は頭をかきながら屋上へと続く階段を上る。気が近いな、待ち構えてんのか?

 

そして俺は屋上の扉を勢いよくバンッと開ける。

すると俺の眼の前には懐かしい姿があった。

 

「久しぶりだな、燕」

 

side燕

 

本当に久しぶり。屋上の扉を開けて登場したのは私の初恋にして唯一の愛おしい人。でもまだ和也は気づいていない、あの頭脳があれば少し考えれば一瞬でわかるはずなのに。だから私はなんか悔しくて、本当は今にも抱きしめたい程嬉しいのに、ついいつものように振舞ってしまう

 

 

「久しぶりだねん、和也くん!少し背のびたかな?」

 

もっと素直になれたらって自分でも思うよん、とほほ。

 

 

side out

 

「ああ、確かに伸びたな。てか燕、いろいろ言いたいことはあるが、まずだ、まずなんで連絡よこさなかったんだ?」

 

「和也君だって私に会わずに川神にいっちゃったじゃん」

 

「それはお前が旅行に行ってたからだし、俺はきちんとメールはしましたあ!お前メールすらしねーじゃん!」

 

「メールなら毎日送ってたじゃん」

 

「いやそーじゃねーよ!来るってことをメールで言えってことよ」

 

「こら、そんなにイライラしないの!サプライズ的なあれだよ」

 

「いやそれにしたって、うーん……………………。まあいいや、とりあえずだ、また会えて嬉しいよ燕」

 

「っ!!」

 

その一言で飄々とした様子で受け答えをしていた燕の顔が一気に赤くなる

 

「そ、そうでしょ!和也君は私がいないとさびしくなっちゃうからね」

 

そして誤魔化すようにそっぽを向きながら言う

 

「はーいありがとうございます」

 

「む、なあに?その適当な返事」

 

「んでお前、なんでこっちに来たんだ?理由がないのにわざわざ川神まで来ないだろ」

 

「ああ、それはね、ある方からの依頼なの、そんでその為には川神にくる必要があってね。」

 

「ある方からの依頼?川神関係?」

和也はそう言いながら考え始める

 

 

(ふふふ、無理だよ和也君。いくら和也君の頭脳でも知らないことは連想のしようがない。君は九鬼揚羽の敗北、いや九鬼揚羽自体知らない。どんなに考えたってそっからモモちゃんの討伐に繋げるのは無理だよ)

 

「……燕に依頼…、腰の兵器………家名…、確か久信さんがミサゴさんを口説いたセリフって……………。」

 

そこまで言って和也は燕に向き直る

 

「だめだわ、やっぱわかんねえ」

 

「まあ、いくら和也君でも無理だって」

 

「九鬼からなんらかの人物の討伐だろ?うーん……モモ先輩か?」

 

(わかってるじゃん!でもどうしよう、モモちゃんの討伐は誰にもばれてない方がいいんだけどなあ…)

 

燕はそう考え、誤魔化す方向へ持っていく

 

「さあ、どうだろうねん?そ、それより和也君!私強くなったと思わない?」

 

 

「あー、そうだな。来る時も思ったが、お前気配消すの上手くなったな、2時間目まで気づかなかったぞ」

 

「……そりゃ2時間目に学校に来たからね」

 

「…………それでもかなり消せてたと思うぞ」

 

「むー、なんか褒められてるのにあんま嬉しくないー」

 

「いやいや本当に、多分俺以外で気づいてんのほんの数人だぜ」

 

「まあ、和也君にばれちゃうのはしょうがないけどね。」

 

「そりゃな、最強だからな」

 

「和也君またそれ言ってる、言っとくけど、和也君の強さ今の私と同じくらいだよ?」

 

「気の大きさで判断してるのか…まだまだ甘いな…」

 

「いやいや、強さは気の大きさに比例するでしょ、、、、しかも出会った時に比べて全然変わってないよ…。逆に言えば出会った時から今の私の強さぐらいあったってことなんだけどさ………。」

 

そこまで言って燕は不安そうな元気のない顔になる

 

もしかして、あの時のことまだひきずってんの?」

 

だが、和也は全然といったかんじで笑って返す

 

「そんなんじゃないって、ただ鍛える必要がないだけ。俺は全然気にしてねーよ。だからさ、燕」

 

そこまで言うと和也は燕に近づいて頭の上にポンと手を乗せる

 

「そんな顔すんな、いつもみたいに笑っててくれ、俺はそっちの方が好きだしな」

 

それを聞いて燕は再度赤くなる。およそ恋人同士かのような会話、それを和也は友人に無意識にやってしまうのだ。

 

「は、反則だよ…」

 

「え!?なにが!?」

 

「なんでもない。」

 

(あー、この時間があと3時間は続いててほしいなー。でもそろそろ戦いに行かなきゃな)

 

「とりあえず和也君、私これから予定あるから」

 

「おう、まあ、同じ学校なんだ、会おうと思ったら会えるしな。そんじゃ、これからまたよろしく」

 

「うん!よろしくねん!」

 

そう言って燕はどこかへ駆けていく。

 

「いやもっとさ…久しぶりなんだし、なんかあんじゃん」

 

屋上に取り残されたのは和也の姿だけだった。

 

 

 

 

 

____________________________

 

ところ変わって一年生の廊下

 

 

(また言えませんでした、まるで見えない力が私の友達を増やさないようにしてるみたいです……)

 

かなり沈んだ様子でとぼとぼ歩く由紀江。手には馬のストラップを持っている。

 

(『諦めちゃだめだぜまゆっちー!諦めたらそこで試合終了ですよって先生もいってただろー!』)

 

(は、はい!そうですね!まだチャンスはあります!)

 

(『そのいきだぜー!まゆっちー!』)

 

そして由紀江はストラップをグッと握り胸に当て、自分の教室に入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




これ以上だと文字数かなりいって更新も遅れるので不自然なところで切りました。次回の話も日にちは変わりません。あと更新遅くてすいません。あと最近友達とクトゥルフ神話やってるんで、なんかそっちも書いてみようかなって思ってます
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