試験的RPG   作:あんにん

2 / 8
転生者君ご乱心


おいでませマッシロ王国

マッシロ王国マッシロ城広場

そこにミツイロ大陸を拠点とする沢山の冒険者が集まっていた

何といっても、今日この日に異世界から召喚された

勇者の仲間3人を決める審査が行われるからだ

 

何故大陸中の冒険者が集まったのかというと

冒険者としては勇者の仲間だったと言うのは泊が付き仕事の入りが多くなる

要するにみんな金目当てだ(一部、本当に平和を願っている人もいると思うけど)

「俺もその一人なんだけどね」「ニャーン」

 

俺の隣で体長約1mの子猫(絶句)が一声鳴く

最初は他の冒険者が絡んできたけど

こいつ呼び出した瞬間誰も声を掛けなくなったな

 

今までの2年間を全部説明するのはごめん被るが

取り敢えず影の能力をある程度使えるようになったし

魔物は10体位仲間に出来た、現在コイツ以外は魔物牧場に預けてある

偶々6体目に仲間にした魔物がスキル『仲間を呼ぶ』を持っていたので

牧場からこっちに呼び出すのは一瞬でできる、戻すのは無理だけど

 

「おはよう冒険者の諸君!!」

上から声が聞こえる、白いヒゲに金色の冠をしているから多分王様だろう

「これから勇者殿の仲間となる3人を決める審査を始める!

 最後の一人まで審査をしてから決めるので安心して一人づつ入ってきたまえ!」

 

最初の一人が入っていった、しかしアピールか…

一人辺り何分かかる計算なんだ?

 

 

3~4時間後

喫茶店に行ってたらほぼ全て冒険者がアピールし終わったらしく

ようやく俺の順番が回ってきた

 

「ほぅ、次はお主か

 まだうら若き少女のようだが…腕に自身があるのか?」

「扉を開けると行き成りむさいおっさんに話しかけられたんだけど

 こういう時どういう顔すればいいのか分からない」

「……笑ったら怒られると思うよ?」

机で王様と一緒に座っている、懐かしい学生服を着た青年が答えた

あれが勇者か、パッと見少し顔の良いモブAにしか見えんな

 

「ご…ゴホン!先ずは実力の審査だ!

 どんな手段でも良い!俺を倒して見せ「ラリホー」グーグー…スヤスヤ…」

「き、きたねぇ…」「汚いは褒め言葉だ」

「宜しい、次はアピールタイムじゃ!

 君の魅力を余すところなく勇者殿にみせなさい」

「魅力を余すところなく…だと?」

 

「闇魔法が使える」「中二心をくすぐるチョイスだな」

「ニャーン」「そうだった、序でに職業は召喚士だ」

「キラーパンサー?」「魔物化した子猫だ」「ニャーン」

「闇魔法に魔物を従える魔法…そしてその金髪

 ひょっとしてお主が七英雄の一人『黒のトリガー』か…?」

「クロノトリガー?」「黒は異名だ、そして人違いです」

 

「そ、そうか…アピールはもう終わったかの?

 それでは最後に、お主が何故この審査に出向いたのか教えてくれ」

「いい加減別の大陸で冒険したかったからです

 勇者一行なら護衛する代わりに船で移動できますからね」

「普通は出来ないの?」

「護衛で船に乗れる人間は限られてるから

 私のように冒険者初めて半年の新米は信用されないんだ

 勿論仲間になったからには魔王討伐に付き合うから安心しろ」

「あくまで冒険をする為か…宜しい

 これで君の審査を終える、下がって良いぞ」

「では失礼します」

 

 

 

翌日、城下町の掲示板に勇者一行の名前が掲示されていた

 

 

勇者一行メンバー

・勇者    リョウ・シノザキ

・女騎士   アスラ・ミッドガルズ

・女魔法戦士 ルーシェ・アフガレド

・女召喚士  ルイ・サイファー

 

 

一番最後のやつ…一体何シファーなんだ…まぁ俺なんだけどさ

この世界では貴族でもない限り、性には生まれ育った故郷の名前が入れられる

上の二人はミッドガルズとアフガレドで育ったんだろう

魔神剣とベギラマを使うんですね分かります

 

しかし勇者以外パーティー全員女ってのには作為を感じるな

まぁ今まで一般人だった勇者に女とは言え

屈強な冒険者をどうこうできるとは思えんが

 

 

俺は再度城内へ赴く、謁見の間で勇者一行を集めるのだそうだ

 

「ん?お嬢ちゃんひょっとして迷子か?」

赤髪で長身の女が話しかけてきた、実際迷子みたいなもんだし聞いてみるか

「謁見の間という場所が何処か聞きたいのですが・・・」

「おお、それなら私と同じだね

 あたしはアスラ・ミッドガルズ!通りすがりの迷子さ」

「あ、どうも俺はルイ・サイファーですって

 あんたも人のこと言えないじゃないか!?」

 

迷子の騎士、アスラ・ミッドガルズが仲間に加わった

 

「いやー参ったね、この城広すぎっ」「やれやれだ・・・」

 

 

 

 

約30分くらい、現在マッシロ城の多分三階

謁見の間は一向に見当たらない

目の前には赤い宝箱が置いてある

「・・・この部屋もハズレか・・・さっさと行こう」

「おいおい、目の前に宝箱があるのに開けないのかい?」

「何言ってるんだ、城の中の宝箱なんて開けたら

 牢屋行きに決まってるだろ?」

「開けてみるだけだって、それに勇者一行なんだから

 そんなに価値のないものなら貰ってても大丈夫さ」ガチャッ

 

 

バターン!! 宝箱の中から昨日の鎧を着たおっさんが出てきた

「うがー!俺の眠りを妨げるものは死あるのみだ!!」

「「そんな所で寝てるの!?」」

「あっ!!お前は昨日のちびっ子!

 昨日はよくも卑怯な方法をとってくれたな!」

 

「卑怯な方法って?」「睡眠魔法で眠らせた」

「あぁっ!その手があったか!!」「ラリホー」

ブゥン!! しかしラリホーはおっさんには効かなかった!!

 

「ふははは!!今度は睡眠魔法は効かんぞ!」

「眠り耐性の篭った装飾品を付けてるのか」

「成程『ニア殺してでも奪い取る』だね!?」

「勇者の仲間が追い剥ぎとは恥をs「マヌーサ」ぬわっふ!?視界が霞む!!」

「占めた!!くらえ必殺・兜割り!!」

 

アスラは自分の兜をおっさんの顔面に叩きつけた

おっさんは状態異常『鼻血』になった!!

おっさんは鼻血を出している!!おっさんの体力が半分になった!!!

 

「止めだ!!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!!!」

 

ルイは影の拳でおっさんの顔面をしこたま殴った!!

おっさんに合計999のダメージ!!おっさんを倒した!!

経験値0を獲得、10Gを手に入れた!!

おっさんからフリスクを剥ぎ取った!!

レベルスターを獲得!!ルイ達のレベルが上がった!!

 

「おっさんは犠牲となったのだ・・・フリスク(ブラックミント味)の犠牲にな・・・」

「所で読者の皆はレベルスターシステム知らないんじゃないか?」

 

レベルスターと言うのはこの世界において生物のレベルを上げる経験値の結晶で

1レベル上がる度個人差はありますが強くなります

主に強力な力を持つものや存在感の強い敵なんかを倒すと現れる不思議物質です

 

「中にはレベルが一定以上無いと使えない技とかもあるからな」

「さっきの兜割りみたいにネタとして一時的に使えることはあるけどね」

 

 

 

「ぐ・・・ぐぅ・・・良くぞ私を倒した・・・

 だが心して聞け!!私を倒しても第二第三の私が貴様らの前に立ちはだかるぞ!!」

「えーっと・・・つまりどういう事だい?」

 

「つまりこれから先ずっとダンジョンや城で

 落ちてる宝箱を調べると必ずこのおっさんとのバトルになるって事だ」

「成程!!つまりレベルスターもらい放題なんだね!!」

「えっ、いや私にも仕事があるからそこまでは・・・」

「「男が一度口にした事を濁すんじゃねぇ!!(CV若本)」」

おっさんは二人の熱い一言に酷く感銘を受けた!!

「ちょっと辞表出してくる!!」ダダダダダ!!

 

 

 

「悪は去った!!」「まだ○ライム一匹倒してないのに何て一言を・・・」

こうしておっさんを世界中の宝箱に封じ込める事に成功したルイ一行は

再び謁見の間を探す事になった・・・・・・・・・

 

 

 




おぅふ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。