「前回までの」「あらすじ」
「ドリルは男のロマンですねっ」「えっ俺のセリフは・・・?」
知識の洞窟 その3
ヒュオォォォオオオ・・・
「びっくりするほど氷点下」
「あの空調から冷気が出てるみたいだね」
「ここくらいはファンタジー要素を入れて欲しかった」
「空調を床一面氷張りになるまで入れてる時点で
これの製作者の頭が状態異常『ファンタジー』ですよ」
「看板・・・見ないでも大体わかるけど一応見ておくか」
『この迷路の床は大変滑りやすく出来ている
所々に置いてある岩を駆使してゴールまで辿り着け』
「その①よろしく所々に岩が配置されてるね」
「浮遊魔法とかで行けないものなのかい?」
「どれどれ」
ルイは自分の影に飛び乗った、しかし影は直ぐに戻ってしまった
「(影が戻った・・・?)どうやらダメらしい
今回は大人しく滑っていこう」
ガンッ!! ガンッ!! ゴンッ!! ゴシャァッ!!
「なにこれ超痛い」「止まるたびに壁やら岩に激突するからHPがガリガリ削られていくよ」
「そうだ、いい事考えた」「私もです、ルイさんからどうぞ」
「アスラが盾を構えた状態で先頭に並び変えれば被害を最小限に抑えられる筈だ」
「成程、名案だね」「シェーラさんは?」
「私は床じゃなくて上から垂れてる氷柱を掴んでぶら下がったほうが早いと思いました」
「どうして召喚士と魔法少女で此処まで思考が違うんだろう・・・?」
「召喚士・・・?そうだ、騎士の私からも一つ案があるんだけど」
一旦氷部屋の外に出て知識の洞窟その2
「出てよ俊敏なる店主・・・『ガーゴイル』!!」
ルイの前に魔法陣が現れ、その中からトル○コと少年ヤン○スのトラウマが姿を現した
「いらっしゃいルイさん!!今日も良いものありますよ!!」パタパタ
「飛べる魔物とは言ったけどまさか『店主』を仲間にしていたとはねぇ・・・」
「昔持っていたアイテムが『ワープの罠』で飛ばされた時にひと悶着あってな
無茶苦茶言うもんで店番全員ボコボコにしたら仲間になった」
「そんな・・・ある意味どのダンジョンのボスよりも恐ろしいと言われた
店主軍団を返り討ちにするなんて・・・私とルイさんの実力はそこまで離れて居たんですね・・・」
「あれ以来我ら店主族はルイさんに頭が上がらないんですよ
あっでも勿論泥棒したら襲いかかりますよ?」
「金に困ってるわけでもないし、正当な買い物なら金を払うさ
で、今回呼び出したのは何時もの宅配じゃないんだ」
「はぁ、戦闘は勘弁してくださいね?
私たちはあくまで傭兵ではなく店主ですから」
「レベル99の人間を容易く屠る方々が何ほざいてるんですか?」
「はい黙っててシェーラさん、この先の迷路で貴方たちの力を借りたいんです」
「「「「「「「「おっきゃくさまのっ!!ためならっ!!えんやこら~っ!!」」」」」」」」バッサバッサ
「傍から見ると相当シュールな光景ですね」
「傍から見ないでも店主二匹に捕まって空を飛んでる光景はシュール以外の何者でもないと思う」
「召喚獣が呼び出してすぐ消えなくて助かったよ」
「そうだな(だってこれ『仲間を呼ぶ』だし)」
知識の洞窟 その3クリア
「ぜぇぜぇ・・・じゃあ我々はここで休んでいるのでお帰りの際は声をかけて下さいね」
「リレミトは使わないのかい?」
「あー、えっと誠に言いづらいのですがアレ戦闘中以外は使えないんですよ」
「寧ろ戦闘中に使うことのほうが稀なのに・・・」「一回戦闘中に使えたお陰で助かったから文句は言えん」
知識の洞窟 その4
『問題、次の問に答えよ「答えは√3だ」』ピンポーン ガチャッ
「「えぇ・・・」」「真面目な問題なんて誰も望んでません」
知識の洞窟 その5
「扉が3つに分かれてるな」
「この内どれか一つが正解とかそんな感じでしょうか?」
「間違えたら真っ逆さまとか?」
「間違えなきゃいい話だよ、なになに?」
『 掲示板
ダンジョンで3つの扉を選ぶとき
1名無しさん
一番右の扉が次のルートへ行ける
2名無しさん
↑嘘乙、マジレスするとこういう時は真ん中が一番安全
3店主
クラピカ理論は正しかった、左に行くと乙る
4名無しさん
お前らバカ杉ワロタwwwこんなの全部の扉開けて試せばいいじゃんwww
5名無しさん
↑お前だけは許さない絶対にだ
この掲示板をヒントに扉を選べ』
「読解パズルって奴か、こういう場合は『ここから先は嘘つきしかいない』とか
『一人だけ嘘つきがいる』とか『一人だけ本当の事を言っている』ってパターンなんだが」
「そういった事は書いてませんね、しかも全員の意見を参考にすると矛盾が生じます」
「私も>>4と同じこと考えたけど>>5を見る限り駄目だったみたいだね」
「一人だけ店主がいることに誰も突っ込まない不思議
と言うか見た感じ2ちゃんねるなんだから
全部が全部信用できる訳じゃなくない?」
「確かに、2ちゃんねるで得た情報って名無しが多いから好き放題書き込めるんだよな」
「じゃあ唯一コテハンのある店主のコメントが一番合ってる確率高いね」
「と言うかさっき店主に運んでもらったんだから聞けばいいじゃないですか」
「えっ、あぁ確かに昔来たことがあります
そういや書き込んだなぁ~あの扉、実は全部正解なんですよ」パタパタ
「掲示板の意味は一体なんだったのか」「恐らく入ってきた人間を怖がらせる為、だろうね」
「岩を押したり滑る床をぶつかりながら滑ったり、挙げ句の果てには考えすぎが命取りな罠・・・
二つ目以外完全に強靭な肉体と勇気を試す洞窟だな
本当に此処って知恵と発想を試す洞窟なのか?」「私も自信なくなってきました」
知識の洞窟? その5
「看板以外何もないな」「ぼちぼち開発経費が無くなってきたんでしょうか?」
「どれどれ、あれ?セロテープで下にメモが貼ってある・・・」
『この魔物を打ち倒せ』
『歯の治療に行ってきます byエス○ーク
ps 俺様がいない間、此処の鍵は開けっ放しにしてあります』
「・・・ボスは綺麗な歯が命だからねぇ」
「せっかくのファンタジーが・・・」
「エス○ークとかレベル4~5の私たちに無茶言わないで下さい」
「寧ろ歯の治療が無かったらそれこそダイダイ村の村長の出番だったな」
「あの人そんな強いの!!?」
知識の洞窟? その6
『これが最後の問題です
この問題を解いた時、あなたは賢者となる資格を得ます
さて、これ何問目?』
「・・・・・・・・・6だな」 『ピンポーン』
「何でしょう最後の最後でこのガッカリ感」
「こんなので賢者になったらマッハでダーマ神殿に駆け込む自信ある」
「そもそも俺勇者だから転職出来ないんだけど」
ピカーーーー・・・!! 突如看板が輝きだした!!
「うわっ!? なんだこれっ!!」
おれの めのまえが まっしろになった
続きます
次回、主人公が真っ白になった所からです